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今や当たり前になってきているWeb広告ですが、いざ運用するとなると詳細が分からず困惑する方は多いようです。特にマーケティング担当になったばかりの方や新入社員の方にとって、広告の出稿や運用はなかなかハードルが高いものでしょう。
今回はスマートニュース広告に焦点を当て、運用のポイントやメリットなどを詳しく解説します。運用の実例や出稿に関する注意点などもまとめているため、これからスマートニュース広告を扱う方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.スマートニュース広告とは
スマートニュース広告は、スマホのニュースアプリ「SmartNews(スマートニュース)」内に掲載される広告です。配信される場所は主に以下の4箇所となります。
- アプリの起動画面
- チャンネルトップ画面
- 記事の中
- 記事の間
ニュースは毎日チェックする方が多く、スマートニュースはアクティブユーザーが多いため効率よくアピールできることが特徴です。アプリの利用者は月間2,000万人とされており、日本最大のニュースアプリとしても知られています。
利用しているユーザー層は20代〜50代と幅広く、半数以上が平均年収以上です。アプリは無料でダウンロードできるため、毎日のニュースチェックや情報収集に活用している方もたくさんいます。
1-1.スマートニュースというメディアの特徴
スマートニュースの大きな特徴は、
・メディア接触頻度が高い
・時間占有率が高い
という点です。
スマートニュースが2021年10月に行った調査結果によると、ユーザー1人あたり1日約17.6分利用していることが明らかになっています。スマートニュースを開くことが毎日の習慣になっていて、他のSNS以上に、1日何度も訪問するユーザーが多く、他メディアを圧倒するモーメント占有率だと言われています。スマートニュースユーザーとは、隙間時間にモバイルアプリを使って積極的に情報収集しようとする人たちであることが伺えます。
スマートニュースユーザーの約6割は、20〜50代の働く世代です。
約半数のユーザーが日本の平均年収を超えており、年収1,000万円以上のユーザーが全体の10%近くを占めることも明らかになっています。
男性・女性の比率はほぼ半々で、トップ利用時間帯は「7時」「12時」「18時」「22時」など、通勤時間や休憩時間、仕事終わりにまず開く、といった使い方がされています。
2.スマートニュース広告の特徴
2-1.ニュース記事になじみ広告感が薄い
スマートニュース広告はニュース記事の間に表示される場合が多いです。広告見出し・画像をニュース記事テイストに工夫することで、広告感を薄く配信することができます。
2-2.豊富なターゲティング
スマートニュース広告も他の運用型広告と同様に、詳細なターゲティングが可能です。
特徴的なのは予約型広告で利用できる「ジャンル指定」。自社の商品と関連のあるジャンルを選ぶことでそのジャンルに関連したチャンネルに広告を配信できます。
(例)「ビジネス」ジャンルを指定すると、「政治」「経済」「国際」などの関連チャンネルに広告が表示されます。
●スマートニュース広告ターゲティング一覧(2021年4月現在)
・OS
iOS/Android
・性別
男性/女性/不明
・年齢
19歳以下/20-24歳/25-29歳/30-34歳/35-39歳/40-44歳/45-49歳/50歳以上
・時間帯
1時間単位で指定OK
・携帯キャリア
docomo/au/Softbank
・オーディエンス(ユーザーの行動)
リマーケティング/類似拡張/キーワード指定/除外
・ジャンル
芸能&エンタメ/ビジネス/IT&テクノロジー/スポーツ&アクティブ/グルメ/コラム&ライフスタイル/社会
・興味関心
自動車/ビューティー&ケア/キャリア/恋愛&結婚/教育/エンタメ など…
・エリア
都道府県単位で指定OK
※広告メニューによりターゲティング設定不可の場合がございます。
2-3.SmartnewsAIによる最適化
スマートニュース広告では、ユーザー行動データが毎日約5億ログ、記事情報は毎日1,000万記事のデータを機械学習しています。膨大なユーザー行動データや記事情報、広告アクションをAIが分析し、ユーザーごとに最適化されたコンテンツが配信されます。
3.スマートニュース広告のメリット
スマートニュース広告には、ニュースアプリ内で掲載されるからこそ得られるメリットがたくさんあります。ここでは、詳しいメリットについて見ていきましょう。
〇幅広いユーザーにアピールできる
スマートニュースは利用ユーザーの年齢幅が広く、さまざまな層にアピールできるのが大きなメリットです。
20代から70代以上までのユーザーがバランスよく利用しているため、比較的多くの商材に向いています。
特に多いのが40代から60代で、平均年収を超えているユーザーもたくさんいますそのため、金銭的に余裕のある方へ向けた商材にもおすすめの広告といえます。
〇ニュース感覚で広告を見てもらえる
スマートニュース内で掲載されている広告は、良い意味で広告感が少なく気軽にチェックしてもらいやすでしょう。あからさまな広告には嫌悪感を示すユーザーもいますが、ニュースアプリ内の広告だと情報種集の一環として見てくれる方も多いです。
ユーザーにとって興味のある広告であれば、ニュースチェックの延長線としてじっくりと見てもらえる可能性も高くなります。
〇広告を見てもらえる可能性が高い
スマートニュースはそもそもニュースアプリなので、さまざまな情報を求めているユーザーが多くいます。そのため、広告を違和感なく見てもらえる可能性が高いこともメリットです。ニュースをチェックする感覚で広告を見る方も多く、ターゲティングを上手く行えば効率よくCV(コンバージョン)に繋げられます。
4.運用にかかる費用
スマートニュース広告の内容やメリットが分かったところで、次は運用や出稿にかかる費用を解説します。これから運用をしたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
○最低出稿金額がない
スマートニュース広告は最低出稿金額が設定されていません。そのため、少ない費用から運用が始められることも大きなメリットです。ただし、最低出稿金額が設定されていないのは「Standard(運用型)」と呼ばれるもののみとなります。より高い効果を得られる可能性のある「Premium(予約型)」は、最低出稿金額が200万円からです。
Premiumはファーストビューなどに表示されるため、よりよい効果が得られます。その分、高価な最低出稿金額が設定されているのが特徴です。主に使われているのは最低出稿金額が設定されていないStandardのため、初期費用をかけたくない方でも十分な効果が見込めます。
○2種類の課金方式から選択可能
スマートニュース広告では、CPC(クリック課金)とCPM(インプレッション課金)の2種類から好きな方を選択できます。以下でそれぞれの課金方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
・CPC(クリック課金)
CPCとは広告がクリックされるごとに課金されるシステムです。表示されただけでは費用は発生せず、興味のあるユーザーがクリックした時点で課金されます。そのため、余計な出費を防ぎやすいことが大きな特徴です。
・CPM(インプレッション課金)
CPMは広告が表示された時点で課金されるシステムです。基本的には1,000回表示ごとの費用が設定されており、例えば1,000回表示で500円の場合には、1回表示されるごとに0.5円かかります。クリックされなかった場合でも費用が発生するものの、クリック課金よりも単価が低いことが特徴です。
5.スマートニュース広告出稿に適するケース
①記事LPがある
CVが取れている「記事LP」がある場合におすすめです。
スマートニュース広告を見たユーザーを、まずは「記事LP」に誘導します。読み物型のLP閲覧により、商品・サービスに対する理解・共感が高まってから「獲得LP」へ遷移してもらうフローです。
これは、広告経由で新たに商品・サービスに接触した人からの関心を高め、CVの成果を上げたい場合に有効な策です。
スマートニュースを閲覧中のユーザーは「記事を読むモード」になっているので、読み物型の「記事LP」はメディアとの親和性も高く、ユーザーに自然と受け入れられやすく、読まれやすいと言えます。
②ビジネスパーソンにリーチしたい
新たなユーザー層からの認知獲得を狙っていて、特にビジネスパーソンにリーチしたい場合におすすめです。
スマートニュースの利用者の6割超は、20〜50代のビジネスパーソンです。男女比は約半々で、通勤時間帯や昼休み、終業後といった隙間時間の情報収集に活用されています。
例えば「ビューティー&ケア」「健康&ヘルスケア」「ショッピング」「ファッション」といった興味関心に沿ったターゲティングも可能なので、商品・サービスの情報を、適切なターゲットに届けることができます。
③新規のユーザー層を開拓したい
スマートニュース広告では、狙いたい年代・性別・興味関心・都道府県などを細かくターゲティングできるだけではなく、人工知能によって毎日億単位のユーザー行動ログを解析したうえで、最もマッチした人にコンテンツを表示します。
マーケティング展開の中で「既存顧客とは異なる、新たなペルソナを設定して施策を打ちたい(例:若年層に対するリーチを伸ばしたいなど)」といった場合にも効果を期待できます。
6.スマートニュース広告で配信設定できるオーディエンス(ターゲティング)
スマートニュース広告では、メディアが持つ大量のデータを元に、詳細なターゲティング設定が可能となります。ここでは、スマートニュース広告で設定可能なターゲティング項目について紹介します。
○OS
「iOS」、「Android」の2つのスマートフォンOS向けにターゲティング設定が可能です。デバイスによって操作感や環境が異なることから、広告と相性のよいOSを見極めることが大切です。
○性別
「男性」「女性」「不明」の3つに向けてターゲティング設定が可能です。配信する商材によって性別を変え、効果的な配信が可能です。
○年齢
スマートニュース広告では、次の7つの年齢セグメントに向けてターゲティング設定が可能です。
- 19歳以下
- 20-24歳
- 25-29歳
- 30-34歳
- 35-39歳
- 40-49歳
- 50歳以上
「Premium Video Ads」の場合には、次の2つのみの年齢セグメントに向けてターゲティング設定が可能となります。「SmartNews Standard Ads」とは異なるので、注意しましょう。
- 34歳以下
- 35歳以上
○時間帯
1時間単位でターゲティング設定が可能です。デバイスの閲覧時間の多いタイミングに広告配信ができるようになります。
○モバイルキャリア
「すべて」「docomo」「au」「softbank」でターゲティング設定が可能です。
通常モバイルキャリアで効果に変動はないですが、モバイルキャリアの関連企業が提供する商材の場合にはキャリアのターゲティングが効果的です。
○地域
「都道府県」、「市区町村」単位でターゲティング設定が可能です。特定のエリアで事業を行う場合には、関係のないエリアのターゲティングを外すことで広告効果を高めることが可能です。
○興味関心
以下の20カテゴリーの中からターゲティング設定が可能となります。商材の質に合わせて最適なカテゴリーを選択するようにしましょう。
<興味関心で利用できる20種類のカテゴリー>
自動車、ビューティー&ケア、キャリア、恋愛&結婚、教育、エンタメ、ファミリー、マネー&金融、グルメ、ゲーム&アニメ、健康&ヘルスケア、政治、ペット、不動産、ショッピング、スポーツ、ファッション、テクノロジー、スマートフォン、旅行
○その他ターゲティング
スマートニュース広告では、上記の項目以外にもキーワードやジャンル、リマーケティングなどでターゲティングを行うことが可能です。
○その他利用できるターゲティング
– キーワード、ジャンル、リマーケティング、類似拡張
7.相性の良い商材と運用の実例
スマートニュース広告について分かったところで、次は相性の良い商材と運用の実例を紹介します。これから運用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
○ビジネスマン向けの商材
スマートニュースのユーザー層は40代前後と働き盛りの世代が多く、スマートニュース広告はビジネスマン向けの商材に向いています。例えば、PCの管理システムや便利なソフトなどの商材におすすめです。ビジネスシーンで使うシステムの広告では、資料請求数が大幅に増えた実例もあります。
○高所得者向けの商材
スマートニュースのユーザーは半数以上が平均年収以上を稼ぐユーザーとされており、スマートニュース広告は高所得者向けの商材にも向いています。FXや株式投資のサイトやアプリなどと相性が良く、アクセス数やアプリのダウンロード数がアップした実例も多いです。
○ターゲット層が幅広い商材
20代以下から70代以上まで幅広いユーザーが利用するスマートニュースでは、ターゲット層の幅広い商材の広告出稿にも向いています。年齢を問わず使えるようなサービスや商品の広告には特におすすめです。
グルメ系や趣味系の商材は年齢を問わず使えるようなものが多く、スマートニュース広告と相性が良いといえます。
8.出稿に際しての注意点
スマートニュース広告は幅広いターゲット層にアピールできるのが魅力ですが、広告出稿にはいくつかの注意点があります。ここでは、2つの注意点をそれぞれ見ていきましょう。
○出稿には審査を通過する必要がある
これはすべての媒体においていえることですが、広告出稿の際には審査を通過する必要があります。審査内容にはさまざまなものがありますが、スマートフォン最適化されているかどうかや禁止事項に違反していないかどうかは最低限チェックしておきましょう。審査にかかる時間には個人差がありますが、早ければ1営業日程度で終わります。
○バナーサイズは2種類
スマートニュース広告では、2種類のバナーサイズが用意されています。用意されているバナーサイズは以下の通りです。
300×300
1200×628
また、見出しや説明文に関しても文字数制限があるため、指定された文字数内で用意しておきましょう。動画広告の場合には、別途条件が設けられています。
9.成果を出すためのポイント
広告出稿に関する注意点が分かったところで、次は実際の運用で成果を出すためのポイントを解説します。
○広告感を出しすぎない
スマートニュース広告はもともと広告感が薄いのが特徴ですが、露骨にアピールしているものはユーザーから避けられてしまう可能性があります。広告らしいバナーではなく、ニュース記事になじむようなイメージで作るのがおすすめです。
○自動入札を活用する
運用する際は「自動入札」と呼ばれるシステムを活用しましょう。さまざまな観点からシステムが自動で入札の調整をしてくれます。手動の入札は上級者向けなので、特に初めて広告出稿をする方は自動入札の活用がおすすめです。
○上手くいかないときは運用代行もおすすめ
自分で広告の出稿や運用をしてみたものの、上手くいかない方も多いでしょう。そんなときは、運用代行を活用するのがおすすめです。運用代行会社「カルテットコミュニケーションズ」では、初期費用・最低利用期間なしで運用してくれるため初めての方も気軽に利用できます。
中小企業Web集客の専門家が集まっているため、専門的な知識でしっかり運用してくれるのが特徴です。自分で運用するのには限界があると感じている方は、ぜひチェックしてみてください。
10.まとめ
実は目にしたことのある方も多いスマートニュース広告。
- 記事に紛れ広告感が薄く抵抗が少ない
- 20-50代の働きざかり層向けの商材におすすめ
- ニュース記事になじむクリエイティブの用意・運用が重要
実際に出稿する場合は、商材やご予算に応じて最適なターゲティング・クリエイティブを組み合わせる必要があります。
広告出稿や運用は難しいと思われがちですが、ポイントを押さえて行えば初心者の方でも十分成果を挙げられます。ぜひ本記事を参考にしながら、スマートニュース広告運用に挑戦してみてください。
⇒【東証プライム企業も多数利用!】最先端のSNSマーケティングツール「Tofu Analytics」、「InstantWin」とは?