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Instagramがストア機能の拡張を発表しました。これからInstagramはますます商品の売り上げアップに欠かせないSNSへとなっていきます。
今回は2019年に始まったショッピング機能の導入方法から拡張機能発表まですべて網羅していますので、Instagramで新たな顧客の開拓や商品の売り上げアップに活用してください。
1.Instagram、IGTVやリール(Reels)へのショッピング機能拡張を発表
2020年10月5日にInstagramが発表したのは下記の二つです。
・「IGTV」へのショッピング機能拡張を発表
・2020年後半には新機能である「リール(Reels)」にもショッピング機能のテストを開始予定
以下の項目で詳しく紹介をします。
1-1.Instagramの長時間ビデオ共有機能「IGTV」にショッピング機能の拡張を発表
先ずはIGTVにショッピング機能を拡張することからです。
「IGTV」はInstagramの機能の一つであり、スマホ全画面表示の長時間動画を配信できるものです。スマホ全画面の縦型動画を配信できるため、視聴者に対して視覚的・聴覚的に大きなインパクトを与えることができる点が大きな魅力です。
そもそも「ショッピング機能」は、あらかじめ登録しておいた有形商品をInstagramの投稿にタグとして追加できる役割となります。投稿をタップすると商品の詳細が表示され、そのままECサイトへユーザーを遷移させて購入に繋げていきます。
これによりブランドやユーザーはテレビショッピングのように自身のIGTV動画内で商品の魅力をアピールし、動画を閲覧しているユーザーをそのまま購買にまでつなげらえるようになるのです。
また、Instagramアプリ内でクレジットカード決済が完結する「チェックアウト機能」も日本で今後導入予定(アメリカなどではリリース済み)となっています。
1-2.Instagram新機能の「リール(Reels)」にもショッピングのテストを開始予定
2020年8月に公開された新機能である「リール(Reels)」にもショッピング機能をテスト運用すると発表がありました。
リール(Reels)は、Instagram上で15秒~30秒ほどのショートムービーを投稿できるスマホ全画面の動画共有機能です。
自身のフォロワーへ動画を共有する「ストーリーズ」とは異なり、リール動画は「発見タブ」でも表示されるため、フォロワー以外のより多くのInstagramユーザーへ動画を見てもらえる可能性があります。
テストの開始は、2020年の後半開始と発言されており、IGTVへのショッピング機能導入に続き、Instagram上で自分のお気に入りの商品を見つける場所がさらに広がっていくでしょう。
2.Instagramショッピング機能の導入に必要な4条件
上の章でショッピング機能が拡張されていても自社で運用していなければ活用できません。そこで、この章ではInstagramのショッピング機能を導入する方法を紹介します。
ショッピング機能の導入には費用はかかりませんが、まず以下の4つの条件を満たす必要があります。
・ビジネスで、提供者契約とコマースポリシーに準拠した物理的な商品を販売している
・Instagramアカウントがビジネスプロフィールに移行済みである
・Instagramアカウントが所有権のあるFacebookページと接続されている
・Facebookページでショップセクションを追加もしくはビジネスマネージャでカタログを作成している(あるいはBASE、EC-Cubeなど、カタログ作成をサポートする国内事業者のECプラットフォームと連携する)
もし条件を満たしていないなら満たせるように移行してください。
アカウントのショッピング機能へのアクセスが自動的に審査されます。アカウントが承認されるとInstagramからお知らせが送信され、「設定」から製品のタグ付けをオンにすることができます。
3.Instagramショッピング機能の導入手順
ここからは、Instagramショッピング機能の導入手順を詳しく解説していきましょう。
3-1.Instagramビジネスプロフィールへの移行する
まず、インスタグラムのアカウントをビジネスプロフィールへの移行からです。
ビジネスアカウントに切り替えるためには
・Instagramのアカウント
・Facebookアカウント(管理者権限)
・Facebookページ
が必要となります。
この時、認証に使うFacebookアカウントは、1つのFacebookアカウントしか登録することが出来ませんので、企業アカウントの運用の際は誰のFacebookアカウントを利用するか検討してください。
現在、インスタグラムのビジネスプロフィールへは誰でも移行することができます。
ビジネスプロフィールに移行すると使える「インサイト機能」は、見ることで自身のインスタグラムアカウントの投稿の効果を測定することができるなど何かと便利ですので、ショッピング機能を導入するしないにかかわらず、ビジネスプロフィールへ移行させておくことをおすすめします。
3-2.【Facebook側での設定】Facebookページにショップを追加する
ショッピング機能を活用して商品をインスタグラムで紹介したい場合、作成したFacebookページの「ショップ」に商品のカタログを作成する必要があります。
Facebookページを作成してから、ショップを追加します。
Facebookページの「設定」ボタンをクリックし「テンプレートとタブ」画面を開きます。ホームというところに「ショップ」タブが表示されていない場合、下部にある「タブを追加」ボタンを押してショップタブを追加しましょう。
ショップタブを追加すると、Facebookページに「ショップ」タブが追加されますのでクリックします。
購買者利用規約及びポリシーを確認し、同意したら「次へ」ボタンを押します。購入のためのメッセージ」か「別のウェブサイトで精算」のどちらかを選択して次へをクリック。
違いは以下の通りです。
・購入のためのメッセージ(ECサイトを持っていない場合)
Facebookページ上にショップを開設して、購入希望者からメッセージをもらい個別にやりとりする方法
・別のウェブサイトで精算(ECサイトを持っている場合)
自分のもっているECサイトへ誘導し、ECサイト上で精算してもらう方法
ショップで表示したい通貨を選択して「保存」ボタンを押します。すると、Facebookページでのショップ開設が完了です。
後は、製品を追加ボタンを押すと、商品の詳細を入力する画面になりますので詳細を入力しておきましょう。
3-3.【Instagram側での設定】作成したショップカタログをInstagramアカウントに登録する
Facebookページのショップに商品を追加してカタログの作成が完了後、スマホのInstagramにて作成した商品カタログとの紐づけをしてください。
ショッピング機能を追加したいあらかじめFacebookページと連携済みのInstagramアカウントのプロフィールを表示し、右上のハンバーガーメニューボタンから「設定」、さらに「ビジネス」の項目をタップしましょう。
ビジネスのページに「ショッピングに登録」ボタンがあるのでタップします。Instagramショッピングに登録する画面になりますので、「スタート」をタップしてください。
審査を申請するカタログを選択します。先ほど商品を登録したFacebookページが表示されますので選択の上「送信」ボタンを押しましょう。
すると、自動的にInstagramによる審査が開始されます。
3-4.Instagramの投稿にショッピングタグを追加する
Instagramからの承認が下りたら、いよいよInstagramの投稿にショッピングタグを追加可能です。
ショッピングタグを追加する方法はいたって簡単で、以下の通りとなります。
1.新しいストーリーズかフィード投稿を作成します。
2.Instagramのフィード投稿の場合は、[シェア]画面で[製品をタグ付け]をタップします。ストーリーズの場合は、スタンプアイコンをタップして製品スタンプオプションを選択します。
3.タグ付けする製品をカタログから選択し、製品タグや製品スタンプをタグ付けする製品の上または近くに配置します。
4.投稿やストーリーズをシェアします。
投稿が完了すると、フィード画面の左下に「ショッピングバッグ」アイコンが表示されるようになります。因みにストーリーズの場合は、設定したショッピングタグが表示されます。
ショッピングタグを設定することで、自身のアカウントにも変化があります。
まず、プロフィールページに「ショップ」ボタンが追加されます(画像左)。これはショッピングタグを設置した投稿のみを一覧表示してくれる機能です。
また、投稿一覧にショッピングバッグアイコンが表示されます
※ (補足)Instagramショッピング機能でタグ付けできる最大数には制限がありますのでご注意ください。1枚の動画・画像を使用した投稿の場合、最大5個までタグ付け可能。複数の動画・画像を使用した投稿の場合、最大20個までです。
4.自社でECサイトを持っていない場合は?
もし自身でECサイト(ネットショップ)を持っていない場合は、ECサイト作成サービスを活用することでインスタグラムショッピング機能と連携させることができます。
国内であれば、BASEやEC-CUBEがInstagramのショッピング機能に対応しています。必要であればサポートを受けてECサイトを作成してから機能をONにしてください。
5.Instagramショップを上手に使う方法
Instagramのショッピング機能が上手に活用できているか確認する方法のひとつとして、分析ツール(=インサイト)があります。
インサイトでは、フォロワーの年齢属性、男女比、地域などのデータや投稿ごとのリーチ数、インプレッション数、保存数などたくさんのデータがチェック可能です。
ショッピング機能(商品タグ)を使った場合は、「宣伝のインサイト」になります。
通常の投稿とデータが異なるので、宣伝のインサイトでは「ショッピング」の「製品のビュー数」と「購入リンクのクリック数」で確認しましょう。
6.まとめ
Instagramのショッピング機能はを導入してECサイトの流入数が40%アップしたという事例や収益が200%アップしたという事例が出ている一方で、インスタグラムショッピングの登録が難しくてなかなか使うことができていないという報告がされています。
一度商品登録さえしてしまえばあとはタグ付けするだけです。今回の機能拡張を良い機会ととらえてぜひ導入してみてください。
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