【東証プライム企業も多数利用!】最先端のSNSマーケティングツール「Tofu Analytics」、「InstantWin」とは?

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「ひすったーが使えなくなった」「TweetDeckの無料版でできることが減った」「SocialDogの無料機能が急に制限された」——2023年以降、こうした報告がX(旧Twitter)運用者の間で相次いだ。原因は一つに集約できる。X API(旧Twitter API)が有料化され、さらに2026年2月には料金体系そのものが作り直されたからだ。

本記事では、なぜ無料ツールが次々に終了・機能制限されたのかという背景と、2026年8月時点のX API料金プランを一次情報ベースで整理する。個別のツール(ひすったー、えごったー、TweetDeck/X Pro)の代替策は別記事で詳しく扱っているので、本記事はその手前にある「そもそも何が起きているのか」を理解するための記事として書いている。

X(Twitter)API有料化の経緯|2023年2月に何が起きたか

発端は2023年2月2日。X(当時Twitter)の開発者向け公式アカウント「@XDevelopers」が、v2・v1.1を問わずTwitter APIの無償アクセスを終了し、有料プランに一本化すると発表した。これまで無料で誰でも使えていたAPIが、突然「支払わなければ使えないもの」に変わった瞬間である。

同日、イーロン・マスク氏は自身のポストで理由を説明している。「無料APIは現在、bot詐欺師や世論操作者に悪用されている。認証つきで月100ドル程度の有料APIにすれば、状況を大きく改善できる」という趣旨の投稿だった。有料化の名目は「不正利用対策」だが、同時期のX社が広告収益の伸び悩みに直面していたことも背景として指摘されている。

その後の流れは以下の通りだ。

  • 2023年2月9日:無料APIの提供を正式に終了
  • 2023年3月30日:Free/Basic/Enterpriseの新プランを発表
  • 2023年5月26日:Proプランを追加
  • 2023年6月15日:旧プラン(Standard/Essential/Elevated/Premium)を廃止

この2023年の変更で、無料で使えるAPIの範囲は「投稿のみ・月500件まで」相当に激減した。ツイート収集やフォロワー分析など、それまで多くの無料ツールが依存していた「読み取り」機能は、事実上すべて有料プラン以上でなければ使えなくなった。

現在のX API料金プラン(2026年8月時点)|従量課金制への全面移行

2023年の有料化はあくまで序章だった。2026年2月6日、X社は開発者向けプラットフォームのアカウント「@XDevelopers」を通じて、料金体系を月額固定制から「従量課金制(Pay-Per-Use)」へ移行すると正式発表した。X API公式ドキュメント(docs.x.com/x-api/getting-started/pricing、2026年8月19日確認)によると、現在の料金体系は以下の通りだ。

読み取り(Read)操作の単価

  • 投稿の読み取り:1件0.005ドル
  • ユーザー情報の読み取り:1件0.010ドル
  • フォロー/フォロワー情報の読み取り:1件0.010ドル
  • いいね・ミュート・ブロック情報の読み取り:1件0.001ドル

書き込み(Write)操作の単価

  • 投稿作成:1件0.015ドル
  • URLを含む投稿の作成:1件0.200ドル
  • フォロー・いいねなどのユーザーインタラクション:1件0.015ドル

投稿の読み取りには月間の請求サイクルあたり300万件という上限が設定されている。また、同一の投稿・ユーザー情報を同じUTC日内に繰り返し取得しても、原則として二重課金されない仕組み(デデュープ)が用意されているが、公式ドキュメントは「これは完全な保証ではない」とも明記している。

旧来の月額固定プランも、既存契約者に限り継続利用が可能だ。Basicプランは月200ドル(年間契約なら月175ドル)、Proプランは月5,000ドル、Enterpriseプランは月42,000ドル以上とされる(developer.x.com公式プラン一覧、2026年8月19日確認)。ただし新規にBasic・Proへ申し込むことはできず、新規開発者は従量課金制からのスタートが原則になっている。

従来の無料枠を直近まで利用していた開発者に対しては、従量課金制へ移行する際に1回限り10ドル分のクレジットが付与される。公共性の高い「Public Utility Apps」に分類されたアプリのみ、引き続き無料でのスケールアクセスが認められる(X Developers公式発表、2026年2月6日/GIGAZINE記事、2026年2月9日確認)。

X(Twitter)APIの有料化に至る経緯と各料金プランの内容を比較した図解
図解:X API有料化の経緯と料金プランの比較

なぜ無料のSNS分析・運用ツールが次々に終了したのか

ここまでの料金だけを見ると「1件0.005ドルなら大した金額ではない」と感じるかもしれない。しかし無料ツールが軒並み終了・縮小したのには理由がある。SNS分析ツールは「1ユーザーの分析」のために、フォロワーリスト・投稿履歴・エンゲージメント数など何百件、何千件ものリソースを一括で読み取る設計になっているからだ。ユーザー1人あたりの利用が無料でも、バックエンドでは大量のAPI呼び出しが発生し、それを提供企業側がまとめて負担する構造になっている。

2023年の有料化直後、この構造変化を最も早く公表したツールの一つがSocialDogだ。同社のヘルプページ(2023年5月22日付「Twitter API有料化に伴う有料プランの機能制限のお知らせ」)によれば、有料化後のTwitter API利用料金が高額になったため、無料の「Liteプラン」だけでなく有料プランの機能まで制限せざるを得なくなったという。具体的には、いいね機能や「@ツイートの確認」機能を提供終了とし、キーワードモニター機能も一時停止してEnterprise APIを使った再構築を行っている。無料プランはもちろん、有料プランの利用者でさえ影響を受けたという事実は、API課金の重さを物語っている。

同じ構図は、フォロワー分析ツール「ひすったー」や「えごったー」、投稿管理ツール「TweetDeck(現X Pro)」でも起きた。いずれも旧Twitter APIの無料枠に依存したサービスで、2023年の有料化以降、機能停止・サービス終了・有料会員限定化のいずれかの対応を迫られている。それぞれの終了理由と代替手段は個別記事で詳しく解説しているので、詳細を知りたい場合はそちらを参照してほしい。ここで押さえておきたいのは「個々のツールの都合」ではなく「X API自体のコスト構造が変わった」という共通の原因があるという点だ。

2026年2月の従量課金制への移行も、この流れを止めるものではない。月額固定費がなくなった分、小規模利用のハードルは下がったが、逆に言えば「使った分だけ確実に費用が発生する」仕組みになった。フォロワー数の多いアカウントを大量に分析するようなツールほど、コストが青天井に近づくリスクを抱えることになる。

企業アカウント運用者が見落としがちなコスト構造|「自分のデータ」は安い

ここが本記事で最も伝えたい独自の視点だ。X API公式ドキュメントを見ると、通常の読み取り料金とは別に「Owned Reads(自分のデータの読み取り)」という区分が設けられている。自社アカウント自身の投稿・フォロワー・フォロー中リスト・ブックマークなど、認証したユーザー本人のデータを取得する場合に限り、1件0.001ドルという特別単価が適用される。通常のユーザー情報読み取り(0.010ドル)と比べると10分の1、投稿読み取り(0.005ドル)と比べても5分の1の単価だ。

これは企業のSNS担当者にとって実務上の意味が大きい。「自社アカウントのフォロワー推移やエンゲージメントを追う」だけなら、Owned Reads対応のツールを選べばコストは低く抑えられる。一方で「競合アカウントのフォロワー層を分析したい」「業界のインフルエンサーの投稿傾向を調べたい」といった他者のデータを扱う分析は、通常料金が適用されるため、同じ「分析」でも実際にかかるコストはまったく違う。

ツールを選定する際は、次の3点を確認するとコストの見通しが立てやすい。

  • そのツールが「自社データの可視化」中心か、「他アカウント・不特定多数の投稿データ収集」中心か
  • ベンダーがどのAPIプラン(従量課金/Basic/Pro/Enterprise)で運用しているか、公式に説明しているか
  • 料金体系が固定費なのか従量課金なのか。従量課金の場合、利用量が急増したときの上限設定(スペンドリミット)が用意されているか

従量課金制には支出上限や自動チャージのしきい値を設定する機能があるが、これはX社側の話であって、ツールを提供するベンダー側が同様の仕組みをユーザーに提供しているとは限らない。契約前に「想定外の利用増でツール側の費用が跳ね上がり、サービスが値上げ・終了する可能性はないか」を確認しておく価値は十分にある。実際、2023年のSocialDogのケースのように、有料プランの利用者でも予告なく機能制限を受けた前例があるからだ。

データ取得にコストがかかる時代に、企業アカウントは何をすべきか

無料でSNSデータを取得できる時代は終わった、という前提に立つと、企業のSNS運用担当者が取れる選択肢は大きく3つに整理できる。

1つ目は、X公式が提供する範囲内でできることを最大限に使うことだ。自社アカウントのアナリティクス機能(インプレッション数やエンゲージメント率の確認)は、X公式アプリ・Web版から追加費用なしで見られる。前述のOwned Reads対応ツールも、自社データに限れば低コストで運用できる。

2つ目は、Enterpriseプランなど高額プランを契約している安定したベンダーのツールを選ぶことだ。月額42,000ドル以上ともいわれるEnterpriseプランを契約し続けられる企業は限られるため、そうしたベンダーは資金体力があり、サービス継続性も高い傾向にある。逆に、無料や低価格帯を売りにしていたツールほど、API課金の負担に耐えられず終了・縮小するリスクが高い。ひすったー・えごったー・TweetDeck(X Pro)の代替ツールを検討する際も、この視点でベンダーの安定性を見ておくと選び直しの手間を減らせる。

3つ目は、無料ツール時代の「なんとなくフォロワーを分析する」運用から、目的を絞った分析に切り替えることだ。分析対象を自社アカウントのデータに限定できれば、Owned Reads単価が適用されコストを抑えられる。分析ツールの選び方そのものについては、Twitterの分析に使いたい!おすすめのTwitter分析ツール8選でも各ツールの特徴を比較しているので、あわせて参考にしてほしい。また、自動投稿やBotの運用を検討している場合も同様にAPI課金の影響を受ける領域なので、3STEPで完成!TwitterBOTの作り方|無料BOTサービスも紹介もあわせて確認しておくと、現在使えるサービスの見極めがしやすくなる。

まとめ

X(Twitter)API有料化は、2023年2月の無償提供終了から始まり、2026年2月の従量課金制移行で新しい段階に入った。ひすったー・えごったー・TweetDeckの機能制限といった個別のニュースは、すべてこの「APIの読み取り・書き込みに実費がかかるようになった」という一つの変化から派生している。

今後ツールを選ぶ際は、価格の安さだけでなく「そのツールがどのAPIプランで、誰のデータを、どれだけ取得しているか」を意識することが、サービス終了に振り回されないための現実的な対策になる。自社データ中心の分析ならOwned Reads単価で低コストに、他者データを含む広い分析ならEnterpriseプラン契約済みの安定したベンダーを選ぶ、という基準を持っておきたい。

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出典

  • X Developers公式アカウント「@XDevelopers」ポスト(2023年2月2日):無償API提供終了の告知
  • Elon Musk氏ポスト(2023年2月2日):有料化の理由説明
  • X Developer Platform公式プランページ(developer.x.com/en/products/x-api、2026年8月19日確認):Free/Basic/Pro/Enterpriseプラン詳細
  • X API公式ドキュメント「X API pay-per-usage pricing and credits」(docs.x.com/x-api/getting-started/pricing、2026年8月19日確認):従量課金の単価・Owned Reads・デデュープ仕様
  • X Developers公式アカウント発表(2026年2月6日):従量課金制の正式ローンチ
  • GIGAZINE「X(旧Twitter)、開発者向けAPIで新たな従量課金の価格モデルを発表」(2026年2月9日)
  • SocialDogヘルプセンター「Twitter API有料化に伴う有料プランの機能制限のお知らせ」(help.social-dog.net、2023年5月22日/6月13日更新)