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国内シェア第2位の検索ポータルである「Yahoo! JAPAN」。
Yahoo!検索やYahoo!ニュース、Yahoo!天気など、Yahoo! JAPAN内のコンテンツを利用していると、ページ内に広告が表示されます。
これらは「Yahoo!広告」と呼ばれるもので、ごく少額から、企業や店舗、個人事業主でも出稿可能なサービスです。今回は、Yahoo!広告の仕組みやGoogle広告との違いについて解説をしていきます。
1.Yahoo!広告とはなにか?
Yahoo!広告とは、日本最大級のメディアである「Yahoo! JAPAN」や、提携先のサイトに広告を掲載するサービスです。
かつては、Yahooプロモーション広告というサービス名でしたが、リニューアルに伴い2020年7月より「Yahoo!広告」に名称が変更されています。
Google広告と並んで、Web広告を掲載する際には多くの企業に利用されています。
1-1.Yahoo!広告の種類
Yahoo!広告には、「検索広告(リスティング)」と「ディスプレイ広告」の二種類があります。それぞれについて、詳しくみていきましょう
リスティング広告とは、ユーザーがYahoo! JAPANで検索を行った際に、検索結果の画面上に表示される広告です。検索キーワードに応じて広告を掲載し、自社サービスや商材をユーザーにアピールすることができます。強いニーズや関心を持つ顕在層に対して、効果的に訴求できるので、比較的費用対効果が高いのが特徴になります。
Yahoo!広告の検索広告は、ユーザーがクリックをする度に費用が発生する「クリック課金(CPC課金)」を採用してるため表示されただけでは費用は発生しません。
Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)とは、月間約700億PVを誇る国内最大級ポータルサイト(2019年11月媒体資料より)Yahoo! JAPANをはじめ、Yahoo! ニュース、Yahoo! メールなどの広告枠に表示する広告です。
Yahooドメインのサイト以外にも、Yahooが提携している「朝日新聞デジタル」「食べログ」「ライブドアブログ」「クックパッド」などのパートナーサイトの広告枠に出稿可能です。
ディスプレイ広告はバナーや動画で視覚的・聴覚的にユーザーに訴えかけることができるためテキストだけでは、伝わりづらい商品やサービスの魅力を伝えるのに適しています。ディスプレイ広告は、「何かいいものがあったら購入したいが具体的にはイメージがない」「いますぐに商品を購入する気はないが、今後購入可能性がある」といった潜在層へ訴求しやすいため新規顧客の開拓に向いています。
2.Google広告との違いは?
GoogleとYahoo!の利用者では、使用デバイスの比率・年齢・性別など属性の違いが見られます。自社の商材のターゲットに応じて、どちらが適しているかを見極める必要があります。
Yahoo!・Googleともに、月間アクティブユーザー数は約8,000万人を超えており、ユーザー数に大きな違いは見られません。しかし、Yahoo!の利用者はPCの利用者が全体の25.2%と、Googleと比べて高いことが分かります。
航空券やホテルといった旅行の手続きや、保険・金融のお申し込みなど、比較的検討期間が長く、入力項目の多いジャンルでは、PCの利用率が多いYahoo!広告への出稿は効果的だと言えるでしょう。
視聴行動分析サービスを提供する「ニールセン デジタル株式会社」が2018年に実施したスマートフォンユーザーの利用状況に関する調査によると、49歳以下の世代ではGoogleの利用率が高いものの、50歳以上の世代になるとYahoo!の利用率が高くなっています。50代以上の中年層や高齢者層をターゲットとした商材を訴求したい場合に、Yahoo広告はより効果的であると言えます。
また、検索広告に出稿する際のタイトルの文字数は、Yahoo!広告・Google広告ともに最大で30文字となっており、両者に違いはありません。
タイトル下に表示される説明文に関しては、Google広告が最大で90文字なのに対して、Yahoo!広告が80文字となっています。
Yahoo!広告には、Google広告に比べて厳しい掲載制限や販売制限があります。特に、アダルトコンテンツ・ネットワークビジネス・国内で承認されていない医薬品・医療機器などには厳しい基準が設けられており、広告を掲載することできません。
Yahoo!広告の掲載基準に関しては、「広告掲載基準:もくじ – ヘルプ – Yahoo!広告」に詳しく記載されていますので、出稿前には必ず確認しましょう。
またGoogle広告の審査は、ほとんどの場合が1営業日以内に完了しますが、Yahoo!広告は3営業日かかるため出稿までに時間がかかってしまうことを覚えておいてください。
3.Yahoo!広告のアカウント作成から開始まで
ここからは、実際の出稿手順を見ていきましょう。一番シンプルな「検索広告(リスティング広告)」を例に挙げて説明します。
まずは、Yahoo! JAPANビジネスIDを作成からです。Yahoo!広告を利用するには必ず必要なので画面の案内に従って、下記に表示する必要事項の入力してください。
・会社情報、広告の管理者の情報
・メールアドレス
・SMSが利用可能な電話番号
・運用サイトのURL
・管理者名
Yahoo! JAPANビジネスIDを作成したら、Yahoo!ビジネスセンター にログインし、広告メニューの中の「キャンペーン管理」をクリックしてキャンペーンを新規作成してください。
ここでいう「キャンペーン」とは、掲載内容を管理する単位のことです。予算・スケジュール・ターゲティングなどを設定します。
次は予算の設定です。予算額を入力したら入札方法と配信方法に選択してください。
広告を掲載する「地域」「曜日・時間帯」はターゲット設定で選択をします。選び終わったら設定内容を保存して「広告グループ作成へ」をクリックをしてください。
続いて「広告グループ」を作成します。これは、キャンペーン配下の管理単位であり、キーワードと広告を登録しますので自社で取り扱っている商品・サービスに関連する語句を選択してください。キーワード登録後、「キーワードの見積もり」をクリックすると、推定の合計クリック(日)、推定合計コスト(日)などを確認できます。
次に告の管理名、見出し、本文、誘導先のURLなどを入力していきます。ここまで入力が終わったら、内容を確認し「保存」をクリックしてください。
続いて入金情報(クレジットカードか、銀行振込)を登録し、広告審査へと進めます。
審査が無事に終わったら、広告の掲載が開始されます。
4.最後に
Yahoo!広告は、今まさに商品やサービスを求めている顕在層にアプローチすることができ、高いパフォーマンスを期待できるサービスです。
また、サポート体制も充実しており、広告運用の初心者にも使いやすいサービスでもあります。費用もクリックされた分だけ課金されるCPC課金を採用し、少額からの投資が可能です。まずは、スモールスタートで運用を開始し、PDCAを回しながら徐々に本格的に運用を拡大していきましょう。
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