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1.web3.0(web3)とは?

Web3.0とは、「分散型(非中央集権型)のインターネット」という意味で用いられることの多い言葉です。

まだ明確な定義は定まっていませんが、「ブロックチェーン技術を活用した新しいインターネット」という意味で広く使われています。

1-1.英国人のギャビン・ウッド氏が提唱

web3.0(web3)を提唱したのは、イギリスのコンピューター科学者であるギャビン・ウッド氏で、仮想通貨Polkadot(ポルカドット)やKusama(クサマ)の創設者として広く知られています。

ギャビン・ウッド氏は、分散型インターネットインフラストラクチャとテクノロジーにフォーカスした「Web3Foundation」と呼ばれる非営利組織を立ち上げました。

組織では、ブロックチェーンテクノロジーに特化したPolkadotネットワークの開発がおこなわれています。

1-2.web3.0(web3)までのインターネットの歴史

インターネットの歴史は、1990年代から現在に至ります。まずは、web3.0(web3)が登場するまでのインターネットの歴史を振り返ってみましょう。

1-3.1990年代(Web1.0)

インターネットは、第1世代のWeb1.0・第2世代のWeb2.0・第3世代のWeb3.0の順に進化を遂げています。

日本でインターネットが普及し始めたのが1990年代です。プロバイダがインターネット接続サービスを開始したのが1992年になります。

その後、1990年代後半にかけてインターネットの普及率が急激にアップしました。この頃のインターネット環境を支えたのが「Web1.0」です。

この頃は、情報発信者はごく一部の人だけで、個人が自由に発信したりすることはありませんでした。

一般ユーザーは情報を受信することがメインで、Webサイトもテキスト中心のサイトが主流でした。

1-4.2000年代~2021年(Web2.0)

2000年代に入ると、ビジネスや行政などの幅広い分野でインターネットが活用されるようになりました。

日本初のネット銀行が登場したのも2000年に入ってからです。

また、SNSの普及により、インターネットは「見る」だけでなく「発信する」「交流する」といったことが可能になりました。

この頃から、GoogleやAmazonなどの「プラットフォーマー」と呼ばれる企業がインターネット環境に大きな影響を与えるようになったため、Web2.0の時代は「プラットフォーム経済」とも言われています。

たとえば、こうした特定企業に個人情報が集中してしまうことで、その企業がサーバー攻撃を受けた際に一気に個人情報が流出してしまう恐れがあります。

他にも、YouTubeでたくさんの登録者がいるクリエイターの場合、YouTubeの規約に反してしまうとアカウントが凍結されたり、サービスが終了してしまうと、今までの登録者を一気に失ってしまう危険性もあるのです。

1-5.web3.0(web3)に必須なブロックチェーン技術

web3.0(web3)に欠かせないのが「ブロックチェーン技術」です。データは「ブロック」と呼ばれる単位で管理されており、ブロックを鎖のようにつなげて保管するため、ブロックチェーンと呼ばれています。

ブロックチェーン技術を用いることで複数人でデータを分散して管理できるため、情報を改ざんされる心配がありません。

また、個人間での取引が可能なため、特定の企業に個人情報が集中するのを避けられます。

ブロックチェーンの技術は暗号資産やNFTなどの取引や管理だけでなく、医師の診療記録や薬剤師による服薬指導実績をブロックチェーン管理するといった取り組みも実施されています。

2.web3.0(web3)の特徴

web3.0(web3)が主流になると、データの取り扱われ方が現在の中央集権型から権力分散型に移行します。ここからは、web3.0(web3)の特徴を解説します。

2-1.仲介組織を介さず通信できる

web3.0(web3)では、データ通信にサーバーを管理する仲介組織を介さず通信ができるようになります。

これはP2Pと呼ばれるシステムを利用することで、特定のサーバーを経由しなくても、ネットワークに繋がった端末同士で自由にデータ通信が可能です。

また、サーバーのネットワーク回線の負担を減らし、通信が安定しやすくなります。

2-2.セキュリティが向上する

個人情報が漏洩する心配がないのもWeb3.0の特徴です。

Web2.0では管理者がデータを一元管理しているのが一般的です。そのため、サイバー攻撃の標的になると管理しているデータが一斉に流失してしまう恐れがあります。

また、通常はサービスを利用する際に個人情報を登録したり、IDとパスワードの入力を求められたりしますが、web3.0(web3)のサービスを利用する場合、このような個人情報の登録が必要なくなります。

2-3.真のグローバル市場が確立される

現在のインターネット環境は、同じサービスでも国や地域によって分散化されているため、決してグローバルな状況だとは言えません。

たとえばAmazonの場合、公式サイトのURLは国ごとに異なります。

一方、web3.0(web3)では、世界中のどこに居ても同じURLでサービスが利用可能です。

また、「DApps」と呼ばれる世界中の誰もがアクセス可能な分散型アプリケーションがweb3.0(web3)で注目されています。

DAppsではオークション向けのプラットフォームやゲームなどさまざまなアプリケーションが開発されています。

さらに、DAppsの特性を活かした仮想通貨のアプリケーションも登場しており、国境を越えてグローバルな取引も可能です。

3.なぜ今Web3.0が注目を集めているのか

では、なぜWeb3.0が注目されているのでしょうか。ここからは、今Web3.0が注目を集めている背景について、解説していきます。

3-1.プライバシー問題への関心

注目を集めている理由の一つとして、プライバシー問題への関心の高まりが挙げられます。アメリカでは、個人情報を不正に収集したとして、FacebookやGoogleが訴訟されるなど、企業による個人情報の管理への疑念が強まっています。

Web2.0では、自身の名前やメールアドレス、住所などを入力するかわりに無料で利用できるという形態のサービスが広く普及しました。ユーザーは無料でサービスを利用するため、情報を企業に登録していましたが、近年の情報漏えいの事故や企業による不正な個人情報収集などから、ユーザーは個人情報を登録することを忌避し始めている傾向にあります。

Web3.0では、アカウントの作成が不要となるため、「仮想通貨ウォレット」と呼ばれる仮想通貨を使って買い物するためのサービスにさえ登録しておけば、ほとんどのサービスを匿名で利用することができます。企業に個人情報を渡す必要がないため、情報漏えいなどのリスクを心配している人でも安心して利用できるのです。

3-2.技術の発達

Web3.0が現実味を帯びてきた最大の理由は、やはり技術の発達でしょう。Web3.0を主に支えているのは、ブロックチェーンの技術です。ブロックチェーンによる分散管理の技術により、既存のWeb2.0が抱えていた問題を解決することが試みられています。

ブロックチェーンとは、簡単に言えば「取引の履歴を鎖のようにつないでデータを管理するという技術」のことです。ブロックチェーンを採用することで、データの改ざんが困難な分散管理型のシステムが実現しました。

これまでは企業のサーバに一元管理されていた情報を、分散型システムを利用することで、個人情報の漏えいなどのリスクを極限まで抑えたサービスの提供できるようになっています。仮想通貨やNFTなどを支えている技術です。

3-3.仮想通貨の普及

仮想通貨の普及も、大きな要因の一つと言えるでしょう。Web3.0のサービスでの買い物は、基本的にすべて仮想通貨で行われています。

現状、仮想通貨が一般に広く普及したとまでは言えないものの、仮想通貨の取引をしたことがある人の割合は、ここ数年で大きく増加しました。2014年には1兆円程度だった仮想通貨全体の時価総額は、2021年末ごろには250兆円にまで上昇しています。

仮想通貨の存在が消費者にとって身近になればなるほど、Web3.0のサービスは普及していくと言えるでしょう。

4.web3(web3.0)が活用されている業界

web3は、現段階では特に以下の業界で活用されています。

  • ゲーム市場
  • 音楽市場
  • 小売・EC業界
  • アニメ、漫画市場

web3の特徴は、ブロックチェーン技術によってデジタル上でデータの改ざんや虚偽ができないようにすることです。

そのため、これまで簡単にコピーされてしまっていたゲームや音楽などの作品に価値を見い出せるようになっています。

また、現実に近い世界観を仮想空間上に構築するメタバースの技術によって、仮想の国や土地、店舗などでさまざまな体験をすることが可能になりました。

これらの特徴を特に活かせる業界が上記にあたりますが、それ以外のアパレル、不動産業界など企業もweb3に進出しています。

5.web3(web3.0)を活用したサービス例

web3を活用した具体的なサービス例をご紹介します。

  • Webブラウザ「Brave(ブレイブ)」
  • NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」
  • NFTゲームアプリ「My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)」
  • 分散型ソーシャルグラフ「CyberConnect(サイバーコネクト)」

〇Webブラウザ「Brave(ブレイブ)」

Brave(ブレイブ)は、広告ブロック機能やプライバシー保護機能などを搭載した次世代のブラウザです。

従来のブラウザと比べて、個人情報の保護機能が強化されているのが特徴です。

広告ブロック機能や、マルウェアなどの有害プログラムをブロックする機能が搭載されています。

第三者機関の調査でBraveがChromeやSafariよりも高速なブラウザとして認定されているほか、Chromeの拡張機能はそのまま利用できるなど、動作面でも快適になっています。

また、仮想通貨トークンと連携し「見るだけで稼げるブラウザ」として、新しい広告運用やシステムの実現を目指しています。

〇NFTマーケットプレイス「OpenSea(オープンシー)」

OpenSea(オープンシー)は、世界最大手のNFTマーケットプレイスです。

NFTマーケットプレイスとは、アートや音楽などのNFT作品を売買できるプラットフォームのことです。

OpenSeaでの個人間のNFTの取引は、ウォレットを連携させれば完了し、従来の決済システムは必要ありません。

〇NFTゲームアプリ「My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)」

My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ、通称:マイクリ)は、日本で開発されたNFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)です。

プレイしながら仮想通貨を稼げるゲームとして注目されており、課金して得たキャラクターやアイテムなどの価値が保証されているのが特徴です。

NFT化されているキャラクターやアイテムを手に入れることができるので、それらをOpenSeaなどのマーケットプレイスで売買することが可能です。

〇分散型ソーシャルグラフ「CyberConnect(サイバーコネクト)」

CyberConnect(サイバーコネクト)は、従来のSNSとは違った新しいタイプのSNSで、web3の思想が反映された世界初の分散型ソーシャルグラフです。

ソーシャルグラフとは、SNSでの交流を通して形成されるweb上の人間関係のことです。

分散型ソーシャルグラフは、管理者は存在せず、登録時の個人情報の入力が不要なのが特徴のひとつです。

ユーザーが主体となってフォロワーなどのデータを管理することができます。

アカウントを作成するには、仮想通貨を扱うウォレットを接続するだけでOKです。

6.まとめ

Web3.0は次世代のインターネットとして注目を集めていますが、まだまだ発展途上にあります。これからさまざま分野で幅広いサービスが展開されていくことが見込まれる一方で、匿名性を活用した犯罪などのリスクを指摘する声も見受けられます。今後は、新たなサービスを消費者が安全に利用できるための法整備も求められてくることでしょう。

また、現在のWeb2.0のサービスを広く提供しているGAFAMの動向も注目です。Web3.0への移行が叫ばれている現在でも、Web2.0を提供している会社は依然として強い影響力を持っています。インターネットの時代がWeb3.0にシフトしていくにあたり、それらの企業がどのように新時代に適用していくのかも注目すべきポイントと言えるでしょう。

何よりも、インターネットの新たな時代が始まろうとしているこのタイミングでは、Web3.0について理解を深めることが何よりも大切です。今のうちにWeb3.0について理解しておくことで、今後のインターネットに適したビジネスを展開できる可能性も高くなります。自社のビジネスに活用するためにも、Web3.0の知見を深めておくことをおすすめします。

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