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SNS投稿の拡散力や検索性を高めてくれるハッシュタグ。
ハッシュタグは様々なSNSで用いられており、投稿の内容をわかりやすく表現したり、ハッシュタグで検索することで求める情報に手が届きやすくなったりと、利便性の高さが特徴です。
また、ハッシュタグを通してコミュニティやユーザー同士の繋がりが生まれたり、トレンドを形成することもあります。
今やSNSになくてはならないハッシュタグですが、使い方を誤れば、正しく表示されなかったり、検索にヒットしなくなってしまったりすることがあります。
そこで、本記事では、ハッシュタグの正しい付け方について、Twitterの例にフォーカスして解説していきます。
NG例や気をつけるポイントを通してわかりやすくまとめていますので、ぜひご覧ください!
1.ハッシュタグとは?
ハッシュタグとは、最初に「#」がついたキーワードを指します。下のツイートだと、「♯鬼滅の刃」「♯映画」がハッシュタグになります。
《映画『鬼滅の刃』興収400億円突破でファン歓喜 煉獄さんが“400億の男”から“日本の顔”に
https://oricon.co.jp/news/2194366/?utm_source=Twitter&utm_medium=social&ref_cd=tw
#鬼滅の刃 #映画 @kimetsu_off》
ご存知の通り、「#」を付けられたキーワードはリンク・タグ化され、クリックすると、同じキーワードが含まれた投稿をすぐに検索することができます。言い換えれば、キーワードに「#」を付けて投稿することで、その「#」+「キーワード」で検索したユーザーが、あなたの投稿を見ることができるようになるわけです。したがって、拡散性を高める要因にもなっています。
このような性質から、「#(ハッシュタグ)」は企業がSNS上で商品・サービスをPRするのに(マーケティングとして)活用されています。
2.ハッシュタグの付け方
検索するのは簡単だけど、ハッシュタグを付けて投稿するためには何か登録が必要なの?」 という疑問をよく聞きますが、その必要はありません。
ハッシュタグの付け方は非常に簡単です。投稿内に「#(ハッシュマーク)」を含めたキーワードを挿入するだけでハッシュタグ付きの投稿がとなります。つまりスイカに関する投稿なら「#スイカ」と入れて投稿すればいいのです。
ただし、注意点もあります。それはまず「#○○」の前後にスペースを空けることです。前後にスペースがなければハッシュタグとして認識されないので注意しましょう。
加えて、ハッシュタグを効果的に運用する上では「投稿内容に沿ったものを選定する」「むやみに情報をハッシュタグ化しない」「長すぎるタグは避ける」といったポイントがあります。
投稿内容とあまりにもかけ離れたハッシュタグの利用はユーザーにとってはノイズとなり、「関係のない情報」として遮断されるばかりか不信感を募らせる原因にもなり得ます。1投稿ごとに大量のハッシュタグを挿入することもユーザビリティーの観点からは好ましくないため、できれば数個程度の利用に留めておくと良いでしょう。タグ自体が長すぎる投稿なども、「実際に伝えたい内容から離れる」「ユーザーが反応しづらくなる」といった懸念があるため、1語でまとまるものを優先して活用することをおすすめします。
3.ハッシュタグを付けるメリット
ここまでハッシュタグの基本についてみてきましたが、ハッシュタグを使うことで、いったいどんなメリットがあるのか気になるところだと思います。
本章では、主に企業がSNS運用において、ハッシュタグを使うことでできることを紹介していきます。ここで紹介するメリットは、そのままマーケティング効果を最大化するためにハッシュタグを使う理由でもあります。ぜひ参考にしてみてください。具体的には以下の8つです。
トレンドを調査する
競合の調査をする
インフルエンサーを発見する
プロモーションやキャンペーンへの参加を促す
意見を募集する
広範囲に拡散(リーチ)させる
フォロワー数を増やす
投稿数を集計する
トレンドを調査する
〇トレンドを調査する
ハッシュタグはキーワードごとに投稿コンテンツを分類していると考えることもできます。そのため定期的に「#コスメ」などのハッシュタグを指定して検索すれば、自分の探している商品やトレンドを簡単に探すことができます。
〇競合(ライバル)の調査をする
「競合サービスは自社と比べてどんな評価を受けているのか」を知ることは、競合だけでなく、自社を客観的に評価するためにも必要です。
競合の社名やサービス名をハッシュタグで検索をかけてみましょう。レビューなどリアルタイムなユーザーの声を知ることができます。当然ですが、競合だけでなく自社商品・サービスのレビューを確認する(いわゆるエゴサーチ)ことも可能です。
〇インフルエンサーを発見する
「インフルエンサー」とはネット上で影響力のある人物を指します。いまやSNSマーケティングにおいて、インフルエンサーと企業がタイアップするというのは、一般的になっています。
タイアップには、まずインフルエンサーを探すところから始めなければけません。そこでハッシュタグの出番です。ハッシュタグで検索し、多くのエンゲージメント(いいね・リツイート数などの反響)を集めているツイートを見つけ出すことで、インフルエンサーを特定することができます。
※もちろん、一度のバズ・拡散が起こるのは偶発的なこともあるため、恒常的に高いエンゲージメントを獲得している対象を選ぶことがポイントになります。
〇プロモーションやキャンペーンへの参加を促す
投稿に「#」とキーワードを入れるだけなので、ハッシュタグを使用するのはとても簡単です。
この簡単さと利便性の高さを活かして、プロモーション・キャンペーン用にハッシュタグを提示を用いる企業が増えています。ハッシュタグを付けるという心理的なハードルの低さが、ユーザーの参加を促すのに一役買います。
また、このようなプロモーション・キャンペーンをフォローやリツイートと組み合わせることで、効率的にキャンペーンツイートを拡散することができるようになります。
〇意見を募集する
ハッシュタグを利用することでユーザーの意見を集めることができます。
企業にとって多くのユーザーの声を収集することが、商品・サービスの改善に繋がります。SNS(特にTwitter)はユーザーのリアルな声が投稿されやすいという性質があるため、意見を収集するのにうってつけのプラットフォームといえます。
ハッシュタグを活用することでも、ユーザーの意見を集めることができます。例えば、自社の商品やサービス、あるいは、行ったキャンペーンやイベントの名前を、ハッシュタグを付けて検索することで、関連する投稿にアプローチします。どれくらい投稿されているのか、ポジティブかネガティブどちらが多いのか、どのようなユーザーが投稿しているのか、などをチェックしましょう。
これらは人力で行おうとすると、膨大な時間がかかることがあります。そのような場合はユーザーの意見を一括で抽出できるようなツールの導入を検討しましょう。ツール「Keywordmap for SNS」でハッシュタグを調査する方法について紹介しています⇒「Twitter運用・分析ツール「Keywordmap for SNS」とは?機能や活用方法を解説」
〇広範囲に拡散(リーチ)させる
方法については後述しますが、ハッシュタグを上手く活用することで、通常よりも広範囲のユーザーにリーチをかけることができます。
Twitter社の報告によると、ハッシュタグ付きのツイートは、ハッシュタグ無しのツイートに比べて、個人の場合で約100%近く、企業の場合で50%、エンゲージメントを高めることができるそうです。
〇フォロワー数を増やす
ハッシュタグを活用するとフォロー外のユーザーまで投稿が表示されます。ハッシュタグに設定したキーワードの検索回数が多ければ多いほど表示回数(インプレッション)が増えます。
そこで接点を得られれば、その後、興味を持ったユーザーがプロフィール画面に遷移する可能性が生まれます。そこで興味を持ってもらえればフォローされるでしょう。もちろん、投稿やアカウントのプロフィールが魅力的である必要がありますが、一連の誘導ができるとフォロワーを増やすことにつながる傾向があるといえるでしょう。
フォロワーを増やすための最初の接点である、インプレッションを増やすという意味でハッシュタグは有用です。
〇投稿数を集計する
プロモーションやキャンペーンに関する投稿の集計をしたい場合、あらかじめ指定したハッシュタグで検索すれば全ての投稿が一覧表示されます。戦略的にハッシュタグを用いた場合、そのマーケティング効果の測定するために、実際に検索して調べてみましょう。一方で、その数が膨大な場合は、上記で触れたようにツールを用いることをお勧めします。
タイムラインでハッシュタグをタップすると、そのハッシュタグが含まれたツイートを閲覧できます。気になるキーワードがあったら、まずはタップしてみることをおすすめします。
エイプリルフールやハロウィンなど、盛り上がっている時事ネタやイベントもハッシュタグを追うことで楽しめます。
4.TwitterハッシュタグでよくあるNG例
本項では、Twitterのハッシュタグを付ける際に見落としがちなNG例をご紹介します。
ハッシュタグが上手く反映されないケースは、以下のNG例に該当している可能性が高いです。
以下のNG例から、まずは基本的なルールを確認していきましょう!
4-1.半角スペースを忘れる
ハッシュタグを使用する際に見落としがちなのが、ハッシュタグの最後に付ける半角スペースです。
ハッシュタグ末尾の半角スペースは、どこまでがハッシュタグ内容なのかをシステムが判断しやすくするためのもので、様々なSNSにも共通する仕様です。
特にTwitterでは、上記画像(左)のように、キャプションの途中にハッシュタグを用いる際に半角スペースを入れ忘れてしまい、続く文章や単語がハッシュタグとして認識されてしまうケースがあります。
ハッシュタグの末尾には半角スペースを入れるということを忘れずに覚えておきましょう。
尚、Twitterでは、半角に限らず全角スペースや改行でハッシュタグを区切ることもできます。文脈やハッシュタグの挿入位置に合わせて使い分けをしてみてもいいでしょう。
4-2.数字だけのハッシュタグ
Twitterのハッシュタグでは、数字だけのハッシュタグは反映されません。
例えば、「#2022 」だけではハッシュタグとして使用できません。
「#2022年 」や「#祝2022」など、数字で伝えたい情報について掘り下げ、単語などで補足するようにしましょう。
4-3.句読点や「&」の使用
ハッシュタグに句読点や「&」を使用すると文字列が途切れてしまい、前半部分のみがハッシュタグに反映されてしまいます。
対策としては、
- 句読点の代わりに中点(・)を使用する
- 「&」を「and」のように英語表記に変える
といった工夫を加えることで、ハッシュタグに反映させることができます。ぜひ覚えておきましょう。
5.Twitterハッシュタグで気をつけたいポイント
最後に、Twitterハッシュタグの付け方で気をつけたいポイントについて解説していきます。
ハッシュタグを効果的に活用するために以下の点に気を付けていきましょう!
5-1.ハッシュタグは最大49個まで
Twitterの投稿で使用できるハッシュタグは最大49個までとなります。
ただし、ハッシュタグは通常テキストの140文字(半角英数字で280文字)にもカウントされるため、実際に本文内でハッシュタグを多用するのは難しいでしょう。
5-2.1つのハッシュタグは最大100文字まで
1つのハッシュタグは最大100文字までとなり、100文字の対象となるのはシャープの後のキーワード部分になります。
#(ハッシュタグ)+キーワード100文字」ならハッシュタグとして投稿可能です。
実際に「#じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじパイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイ」というハッシュタグが投稿された事があります。
反対に、100文字を超えてしまった場合には、ツイートの送信エラーが表示され、投稿することができません。
100文字までなら長文のハッシュタグを生み出すことができるということではありますが、検索性や定着力を考慮すると実用性に欠けてしまいます。
やはりハッシュタグを作る際には、その効果を活かすためにも、入力のしやすさや覚えやすさに着眼していくべきでしょう。
5-3.ハッシュタグを付けすぎない
ハッシュタグを付けすぎると、
- 宣伝色や広告臭が強まりユーザーからの好感度が下がってしまう
- 伝えたい内容がかえって伝わりづらくなる
といったデメリットに繋がります。
ハッシュタグは検索による流入数を増やす効果がありますが、付けすぎてしまうと売名や宣伝といった目的を感じさせやすくなり、かえって印象が悪くなってしまいます。
前項でも解説した通り、Twitterのハッシュタグは便宜上49個まで使用可能ですが、投稿には全角で140文字、半角で280文字以内という文字数の制限があります。
ハッシュタグを付けすぎることで重要な本文の情報が削られてしまい、伝えたい内容が伝わらなくなってしまっては本末転倒です。
ハッシュタグは特別な理由がない限り、1つの投稿につき1〜3つまでとし、本文の情報を圧迫しないように心がけましょう。
5-4.関連性の低いハッシュタグを避ける
ハッシュタグを使用する場合には、投稿の内容にふさわしい、関連性の高いものを選ぶこともポイントです。
例えば、トレンド入りしているハッシュタグを用いても、投稿の内容との関連性が低ければ、ユーザーに不審な印象を与えるだけでなく、最悪の場合、閲覧数を稼ぐだけのスパムとして扱われてしまうこともあるでしょう。
また、統一感のないハッシュタグが増えることは、投稿のカテゴリーやテーマを複雑化させてしまい、ユーザーのみならずTwitterのアルゴリズムにとってもわかりづらい投稿と見なされ、おすすめ投稿や検索の上位表示によるユーザーの流入を妨げる懸念にも繋がります。
上記のような点からも、ハッシュタグと投稿の内容は互いに関連性の高いものを選ぶように心がけましょう。
5-5.ハッシュタグの吸収について
最後に、ハッシュタグの吸収について解説します。
(※ハッシュタグの吸収については、Twitterが公式で発表している事象ではないため、Twitter上の関連する投稿やアルゴリズムの性質から考察していきます。)
ハッシュタグの吸収という言葉は、特にハッシュタグでトレンド入りを狙う際に用いられ、目的のハッシュタグが、別の人気度の高いハッシュタグから何らかの影響を受け、思うようにトレンド入りを果たせない事象を表現しています。
具体的には以下の2つのパターンが挙げられます。
1.別の人気の高いハッシュタグをキーワードに含めて目的のハッシュタグを作成した際、
または、
2.1つの投稿に対し、目的のハッシュタグと別の人気度の高いハッシュタグを同時に使用した際に、
人気度の高いハッシュタグの方が検索上位に優先されてしまう(=目的のハッシュタグが上位表示されにくくなる。)
1の例では、例えば特定の「アーティスト名」を含めたハッシュタグをトレンド入りさせたい場合に、「番組名」のように別の人気度の高いタグと合わせて「#●●(番組名)に○○(アーティスト名)出演 」のようなハッシュタグを作成すると、「#●●(番組名)」のみがトレンド入りしてしまうといったケースが挙げられます。
本例では、Twitterのアルゴリズムが注目度の高いハッシュタグとして、様々な投稿・検索の中から一致する共通キーワードを抽出していることが理由として想定できます。
元々単体でも投稿・検索数の多い人気のハッシュタグが、複数のハッシュタグの中にも共通して含まれるようになることで一部分のみが抜粋され、より注目度が高いキーワードと判断されていると考えられるでしょう。
また、2の例では、1つの投稿に目的のハッシュタグと別の人気度の高いハッシュタグを併用した場合に、Twitterのアルゴリズムが人気度の高い方のハッシュタグを優先して投稿をカテゴライズしていることが考えられます。
人気のハッシュタグを用いて検索数・閲覧数を増やしたい場合ならメリットになりますが、目的のハッシュタグをトレンド入りさせたり、拡散させたい場合には、1つの投稿の中に別の人気ハッシュタグを含めない方がいいということになるでしょう。
実際に、アイドルグループなどの熱狂的なファンの間では、推しのメンバー名を含むハッシュタグをトレンド入りさせて応援を届けるため、ハッシュタグが吸収されないようにパワーバランスを考えたハッシュタグの作成、併用がされています。
本項の内容は考察に過ぎませんが、Twitterのアルゴリズムの仕組みを紐解いていくと、「ハッシュタグの吸収」は起こりうる事象であると想像できます。
トレンド入りは、ファンの間はもちろんインフルエンサーや企業戦略においても大きな成果に繋がるため、「ハッシュタグの吸収」という事象にも注意を払って実践してみるといいでしょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?ハッシュタグは「接点の場」を生み出すとともに、活用方法によっては大きな効果を生み出すことが可能です。
この記事が少しでも運用の参考になれば嬉しいです!
事実、ハッシュタグをうまく利用できれば、プライベートでのSNSもビジネスにおけるSNSも効果的に活用できます。ただし、使用する上でのルールなどもしっかりとあるので、適切に使用しなければ「もろ刃の剣」になる可能性もあり得ます。
また、ビジネスでのSNS活用をさらに促進するには、そもそもハッシュタグを付けて投稿をしようと思ってもらえるような、魅力的なコンテンツを準備しておくことが大切です。
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