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現在、世界中には様々なSNSが存在しています。中でも特に人気があるSNSのうちのひとつとして数えられるのがTwitterです。
全世界のユーザー数が3億人を超え、世界規模で日々多くの情報がやりとりされているTwitter。
日本国内の月間アクティブユーザー数は、4,0000万人を超えて幅広い世代に利用されているSNSとして認知されています。
世界中で多くの人々がTwitterを利用しており、商品やサービスの情報源としても利用される傾向にあることから、Twitterは広告の場としても注目を集めています。
Twitter広告には、タイムラインで流れる広告から、トレンドや検索画面に表示される広告まで多様な広告体系があり、費用もそれぞれ変わります。
今回は、
- Twitter広告の特徴
- Twitter広告を打ち出すメリット
- Twitter広告の作成方法
についてわかりやすく解説してまいります。
1.Twitterとは?日本国内利用者(ユーザー)データを紹介
Twitter広告について解説する前にTwitterについてご紹介いたします。
1-1.Twitterとは
Twitterとは2006年7月にアメリカのObvious社がサービスを開始したSNSで現在はTwitter社が開発・運営を行っています。
「tweet(ツイート)」と呼ばれる短文形式の投稿方法が最大の特徴で、それまでのSNSで一般的だった日記やブログのような形式と比較してより手軽に投稿を行うことができることから人気が高まりました。
お気に入りの投稿を簡単に共有・拡散することができる「リツイート」機能が実装されており、ツイートと併せて写真や動画を投稿することもできることから、リアルタイム性の高い情報発信・共有ツールとして世界中で多くの人に利用されています。
先にお伝えしましたとおりTwitterはFacebook・Instagram・LINEと合わせて日本では四大SNSと呼ばれており、全世界の利用者数はFacebook・Instagramに次いで多い3.3億人(2019年5月発表)となっています。
1-2.日本国内利用者数は4,500万人を突破
Twitterの日本国内利用者数は2017年10月時点で4,500万人を突破しています。
複数のアカウントを使い分けている利用者も少なくないので一概には言えませんが、同時期の日本の総人口が1億2,670万6千人(総務省統計局発表)ですので、日本人の三割以上がTwitterを利用していることになります。
全世界で多くの人に利用されているTwitterですが、日本においても同様に大変親しまれているSNSのひとつです。
2.Twitter広告とは?広告タイプ5種類の特徴とメリットを解説
世界中に多くの利用者がいるTwitterは広告の手段として大変優れています。Twitter公式で広告がサポートされており、様々な企業がプロモーションにTwitterを利用しています。
大きく分けて5種類ある広告タイプそれぞれの特徴とメリットについて解説してまいります。
2-1.Twitter広告全般の特徴
Twitter広告全般の特徴としてはリスティング広告との違いが挙げられます。
リスティング広告とはインターネットの検索時、検索キーワードに応じて検索結果に表示される広告のこと。
Google社が提供している「Google広告」やヤフー株式会社が提供している「Yahoo!プロモーション広告」が特に有名です。
リスティング広告は表示された時点では広告主に課金されず、インターネット利用者にクリックされた時点で課金される「クリック課金」となっています。
一方でTwitter広告は「閲覧」「返信」「リツイート」のような利用者のアクションに応じて課金される方式で、対象となるアクションは広告タイプやキャンペーンの目的に応じて異なります。金額(単価)は10円からのオークション方式での決定となります。
Twitter広告に対する課金は一次拡散のみに行われるのも特徴です。
Twitter広告に対する直接のアクションのみに課金が行われ、それ以降の二次拡散に対しては非課金となります。
二次拡散が進めば進むほど広告あたりのコストが安くなる点はTwitter広告を利用する大きなメリットです。
広告ごとにターゲティングの設定が可能であり、はじめから自社の商品やサービスに関心の高い利用者層にアプローチすることができる点も魅力です
2-2.プロモツイート
プロモツイートとは幅広いTwitter利用者層に広告ツイートを閲覧してもらいリーチ(投稿の閲覧者数)の増加や既存フォロワーからのエンゲージメント増加を目的としたツイートのことです。
プロモツイートには「プロモーション」というラベルが表示されますが、それ以外は通常のツイートと同様で、リツイート・返信・いいねの操作が可能です。
タイムラインに表示されます。タイムラインはTwitter利用者が最も目にする部分ですので、効率的にエンゲージメントの増加を図ることができます。
プロモツイートはタイムラインの他に以下の場所に表示されます。
- twitter.comの関連する検索結果ページの上部:Twitterや広告に関連するキーワードをインターネットで検索した際、検索結果ページの上部にプロモツイートが表示されます。
- プロモトレンドの検索結果:後述のプロモトレンドをクリックした際に表示される検索結果にプロモツイートが表示されることがあります。
- アカウントのプロフィール:プロモツイートのターゲティング条件に該当するアカウントのプロフィールに表示されます。
- 公式Twitterクライアント:Twitter公式が提供しているスマートフォンアプリやPCアプリにプロモツイートが表示されることがあります。
プロモツイートに対して課金が行われる対象はキャンペーンの目的に応じて異なります。以下が各キャンペーンにおける課金対象です。
- ブランド認知度の向上:インプレッション(広告の表示)数
- ツイートのエンゲージメント:ツイートのエンゲージメント(返信・リツイート・いいね)数
- フォロワー:フォロー数
- ウェブサイトのクリック数とコンバージョン:リンクのクリック数とウェブサイトカードのクリック数
- アプリのインストール数または起動回数:アプリのインストール数やアプリのクリック数
金額がオークション方式で決定されるのは前述のとおりで、具体的に決まった金額は無いものの最低金額は40円から、目安は70~80円程度といった情報が多いです。
2-3.プロモアカウント(フォロワーキャンペーン)
プロモアカウント(フォロワーキャンペーン)とは、広告主のアカウントのフォロワー数獲得を目的とした広告タイプです。
プロモツイートと同様に「プロモーション」というラベルが表示され、他のアカウントと区別することができるようになっています。
プロモアカウントは「おすすめユーザー」部分に表示されます。「おすすめユーザー」部分の他にも、Twitter検索で関連するキーワードが検索された際、検索結果にプロモアカウントが表示されます。
フォロワーキャンペーンの課金はプロモアカウントがTwitter利用者にフォローされた時点で発生します。
フォロワー1アカウントあたりの金額は最低40円ほどで目安は100円前後となるようです。プロモツイート同様具体的に金額は決まっておらず、オークション方式で決定されます。
2-4.プロモトレンド
プロモトレンドはプロモツイートと同様に商品やサービス、イベント等をプロモーションする広告ですが、プロモツイートより大きな規模のトレンドとしてプロモーションする広告タイプです。
プロモトレンドもプロモツイート・プロモアカウントと同様「プロモーション」というラベルが表示されます。
その他に利用できる機能は通常のトレンドと同様です。
プロモトレンドはTwitterの「話題を検索」タブにある「おすすめトレンド」部分の1番上もしくは2番目に表示されます。
プロモトレンドをクリックすると、その話題に関する検索結果が表示され、検索結果の最上部に広告主からの関連するプロモツイートが表示されます。
プロモトレンドの検索結果にはスパムやポリシー違反のツイートを除いた生のツイートがフィルタされずに表示されます。
プロモトレンドの利用は1日1社24時間限定で、利用料金もプロモツイート・プロモアカウントと異なりオークション方式での決定ではありません。
利用料金は国ごとに定められており、日本からのプロモトレンド利用料金は24時間420万円です。
プロモトレンドの利用は現在企業限定となっており、個人広告主は残念ながら利用することができません。
2-5.プロモビデオ
プロモビデオは動画を活用したプロモツイートです。
動画を利用することにより文字や画像による広告よりも強い印象を利用者に伝えることができ、より高い広告効果を得ることができます。
投稿の内容が動画である点を除くとプロモツイートと同様で、利用者はリツイート・返信・いいねの操作が可能です。
プロモビデオが表示される場所もプロモツイートと同様であり、タイムラインに表示されることから多くのTwitter利用者の注目を集めることができます。
プロモビデオの動画再生数キャンペーンは利用者の動画再生が課金対象となります。
課金対象になる動画再生数のカウント方法には2通りあり、
- 動画再生あたり:動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過した場合か、動画の拡大表示またはミュート解除の操作を行った場合にカウント。業界標準の広告再生数カウント方法。
- 3秒/100%表示再生あたり:動画全体が画面に表示された状態で3秒経過した場合か、動画の拡大表示またはミュート解除の操作を行った場合にカウント。
となっています。
上記は、広告開始前の設定でどちらかを選択可能です。
2-6.インストリーム動画(プレロール)
インストリーム動画(プレロール)とは、Twitterで利用者が再生しようとしている動画本編の前に再生される動画広告のことです。
Twitterと提携しているコンテンツ配信パートナーは200以上あり、それらの動画本編の前にインストリーム動画が挿入され再生されます。
インストリーム動画は関連性のあるパートナーのツイート内で再生されるようになっており、動画の再生中には[(広告主名)による広告]というメッセージが表示されます。
広告が6秒を超える動画であった場合には再生開始から6秒が経過した時点で広告のスキップボタンが表示されます。
インストリーム動画の動画再生数キャンペーンはプロモビデオと同様、利用者の動画再生が課金対象となります。
課金対象になる動画再生数のカウント方法には2通りあり、
動画再生あたり:動画の50%以上が画面に表示された状態で2秒経過した場合か、動画の拡大表示またはミュート解除の操作を行った場合にカウント。業界標準の広告再生数カウント方法。
3秒/100%表示再生あたり:動画全体が画面に表示された状態で3秒経過した場合か、動画の拡大表示またはミュート解除の操作を行った場合にカウント。
その他、インストリーム動画の表示を行う対象から除外するコンテンツや動画のカテゴリーを設定したり、インストリーム動画の表示対象から除外する利用者名を設定するといったことも可能です。
Amplifyという動画コンテンツのスポンサーとなることでその動画にインストリーム動画を付けるサービスもあります。Amplifyは企業向けとなっており個人広告主は利用することができません。
2-7.広告クリエイティブのサイズや文字数など制限まとめ
Twitter広告で利用できるクリエイティブ(広告素材)には制限が設けられています。
投稿できる文字数の他、画像の大きさやファイル形式、ファイルサイズなどクリエイティブの種類に応じて異なる制限があります。
制限の詳細は下記リンクのTwitter公式のヘルプセンターで確認することができます。Twitter広告作成時にご参照ください。
・「Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴」(Twitter広告ヘルプセンター)
3.Twitter広告の出し方・設定方法
具体的な広告出稿の手順についてご紹介します。
1.Twitterの広告アカウント作成:Twitterアカウントを開き、「もっと見る」の部分を選択します。そうすると「Twitter広告」のボタンが出てくるのでタップします。
2.キャンペーンの作成:目的に合った広告のキャンペーンを選択します。そこからキャンペーン内容である予算や開始日時などの入力を行います。
3.広告グループの作成:広告グループの作成では任意の広告グループ名、期間や入札タイプを選択します。その後に配信先ユーザーの居住地や性別、キーワード、興味と感心などをターゲティング情報として登録します。
4.クリエイティブの作成:クリエイティブの作成では新規のツイート、または既存のオーガニックツイートのどちらかを選択することができます。
5.広告の配信と分析:広告のクリエイティブが作成し終わったらいよいよ広告を配信します。配信後のトラッキングはTwitterの広告画面から行うことができます。
4.Twitter広告予算設定のコツ
Twitter広告が掲載されるためには、スコアをキープしオークションに競り勝たなければなりません。このオークションへの振り分けは、選択したキャンペーンで設定されたターゲティングの内容をもとに行われ、入札額とスコアのバランスを見てオークションでの勝ち負けが決まります。
〇スコアを上げる
オークションで競り勝つために重要なスコアですが、これは「品質スコア」と呼ばれ「ユーザーからの共感」「ツイートとユーザーの関連性」「ツイートの鮮度」の3つの要素によって構成されます。このスコアを上げることで広告が掲載される確率が上がります。スコアを上げるコツとしては、CTRをあげるためにクリエイティブの制作に力を入れることです。クリエイティブはユーザーからの反応に直接関わる部分であり、この反応こそがスコアに直結します。
〇自動入札を利用する
自動入札とは、予算内で最低限の金額のみを自動入札してくれる機能です。入札方法は他にもありますが、全てのキャンペーンに使用できるのはこの自動入札であり、特にこれからTwitter広告をはじめたいと考えている方におすすめの方法です。また費用を無駄遣いしないため費用対効果が高く、特にこれといった理由がない場合には自動入札を使うことをおすすめします。
5.Twitter広告の活用ポイント
続いて、広告効果を高めるための、6つのコツを紹介します。
- キャンペーン期間中は広告マネージャーで定期的にレポートを確認する
- 広告グループはターゲティングの条件ごとに分けておく
- 広告はできるだけ複数種類を用意する
- クリエイティブ作成時に、カードを上手く活用する
- Twitterが公開している「広告の透明性センター」を活用して競合他社をリサーチ
- 個人でもTwitterを利用する
それぞれのコツについて、以下に詳しく解説します。
〇キャンペーン期間中は広告マネージャーで定期的にレポートを確認する
キャンペーン期間中は、広告マネージャー(https://ads.twitter.com/)で度々レポートを確認しましょう。
複数の広告グループや広告が存在するときは、効果の良いものが多く配信されるように自動的に最適化されます。しかし、期待する成果が出ていないときは、広告グループや広告を新たに追加したり、既存のものを停止したり、予算配分を見直したりすると良いでしょう。
広告は時間の経過とともに効果が低減していくことが多いです。もし低減していたら、途中で広告を差し替えて対応しましょう。
〇広告グループはターゲティングの条件ごとに分けておく
広告グループをターゲティングの条件ごとに分けておくと良いです。たとえば、フォロワーターゲティングとキーワードターゲティングで広告グループを分けておくと、どちらのターゲティングがより効果的なのか把握しやすくなります。
〇広告はできるだけ複数種類を用意する
広告についても、動画と静止画、ブランド訴求と商品訴求など、アプローチの異なるものを用意しておけば、何が効果的なのか把握しやすくなります。
また、クリエイティブ作成時には「ウェブサイトカード」や「アプリカード」、「カンバセーショナル広告」といった各種カードを積極的に使用してみてください。これらのカードは、ツイートの表現をより豊かにし、インタラクティブにしてくれる機能です。
広告マネージャーの上部にある「クリエイティブ」タブから「カード」をクリックすると、各種カードを作成できる「カードライブラリ」に移動できます。
たとえば「カンバセーショナルカード」を使用すると、指定のハッシュタグですぐにツイートしてもらえるボタン付きの広告を作成できます。
簡単に設定の仕方を紹介します。まず、ヘッダーの「クリエイティブ」から「カード」を選択します。
写真などの画像をアップロードして、ハッシュタグなどのテキストを入力してカードを作成します。
作成済みのカードがあれば、ツイート作成画面から選択することも可能です。
Twitter広告で使用できるカードは各種カードの特徴は、Twitterが公開している「Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴」のページにまとめられていますので、確認してみてください。
「Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴」
https://business.twitter.com/ja/help/campaign-setup/advertiser-card-specifications.html
〇Twitterが公開している「広告の透明性センター」を活用して競合他社をリサーチ
クリエイティブを検討するうえでは、競合他社の広告を確認しておきたいものです。Twitterが公開している「広告の透明性センター」では、広告主のTwitterアカウント名を入力すると、その広告主が過去7日間に配信したすべての広告を確認できます。
それぞれの広告に、どれくらいリツイートやいいねが発生しているかなども分かりますので、競合他社の広告をリサーチしてみましょう。
「広告の透明性センター」
https://ads.twitter.com/transparency
〇個人でもTwitterを利用する
最後に、Twitter広告の効果を追求するうえで大切なことは、個人としてTwitterを利用することです。
個人でも利用し、何が話題になっているのかを把握し、Twitterで受け入れられるコミュニケーションについて理解を深めましょう。ただインターネットに広告を出すわけではなく、消費者が会話しているコミュニティに広告を出すのだということを意識してみてください。それがTwitter広告の成功のカギです。
6.まとめ
ここまで、Twitterでの広告の出し方を解説しました。最初は不安もあるでしょうから、少額の予算から初めてみると良いでしょう。施策の目的に合ったターゲティングやクリエイティブをよく吟味して、広告を出したあともしっかり分析することを心がけてください。
より詳細に学びたい方は、Twitterが広告主向けに公開している以下のウェブサイトをご覧ください。広告の仕様は変更されることもあるので、最新情報を見るためにも、定期的なチェックがおすすめです。
Twitter広告スターターガイド
https://business.twitter.com/ja/advertising/starter-guide.html
Twitter for Business
https://business.twitter.com/ja.html
Twitter Marketing
https://marketing.twitter.com/apac/ja
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