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「Threadsのアカウントを作りたいが、いきなりアプリを開いたら何を聞かれるのか分からない」——SNS担当者を任されたばかりの方から、こうした相談を受けることが増えています。結論からいうと、Threadsは単独で新規登録できるサービスではなく、Instagramのアカウントを土台にして作成する仕組みになっています。この前提を知らずに作業を始めると、「そもそもInstagramのログイン画面が出てきて戸惑った」という状態に陥りがちです。本記事では、Threadsアカウント作成の基本手順を押さえたうえで、企業アカウントとして開設する際に決めておくべきプロフィール設定や認証バッジの考え方、そして複数ブランドを運用する企業特有の「アカウント切り替え設計」について、Meta公式ヘルプセンターの情報をもとに解説します。
Threadsのアカウント作成に必要なもの|Instagramアカウントが前提になる
Threadsは、Meta社が2023年7月にリリースしたテキスト投稿中心のSNSです。Instagramのヘルプセンターでは、Threadsは「Instagramが提供するアプリ」と明記されています(出典:Meta公式ヘルプセンター「Threads」https://help.instagram.com/788669719351544/、2026年8月確認)。この位置づけどおり、Threadsのアカウントを新規に作るには、まずInstagramアカウントでのログインが必須です。Instagramアカウントを持っていない場合は、先にInstagramアプリまたはウェブサイトで新規登録を済ませる必要があります。Instagram側のアカウント作成自体はメールアドレスまたは電話番号があれば行えるため、「Threadsのために新しく契約や申請が必要になる」といった特別な準備は不要です。
注意したいのは、社用のInstagramアカウントを既に運用している場合、そのアカウントでThreadsにログインすると、Instagramのフォロワーや投稿履歴と紐づいた状態でThreadsアカウントが作られる点です。個人の趣味用アカウントと企業の公式アカウントを混同したままログインしてしまう事故を避けるため、着手前にどのInstagramアカウントを紐づけるかを必ず確認しておきましょう。
基本的な作成手順(スマホアプリ)
スマートフォンでの作成手順は次のとおりです。
1. App StoreまたはGoogle Playで「Threads」と検索し、Meta社が提供する「Threads, an Instagram app」をインストールする
2. アプリを起動し、紐づけたいInstagramアカウントでログインする(複数のInstagramアカウントを持っている場合は、企業用のアカウントを選択する)
3. Instagramのプロフィール情報(アイコン・自己紹介・ユーザー名)を引き継ぐかどうかを選択する
4. 公開アカウントにするか非公開アカウントにするかを選択する
5. Instagramで既にフォローしているアカウントの中から、Threadsでもフォローする相手を選ぶ
6. 利用規約とプライバシーポリシーを確認して登録を完了する
企業アカウントの場合、手順3で「Instagramのプロフィールをそのまま使う」を選ぶと、アイコンや自己紹介文の再入力の手間を省けます。ただし、Instagram側の自己紹介文がそのままThreadsに適しているとは限らないため、登録後に必ず見直すことをおすすめします。
PC(ブラウザ)から始める場合|threads.comへの移行を押さえておく
Threadsはブラウザからも利用できます。以前はthreads.netというドメインで提供されていましたが、Metaは2025年4月24日、公式ブログでドメインをthreads.comへ移行したと発表しました(出典:TechCrunch「Threads officially moves to Threads.com and updates its web app」2025年4月24日、Meta公式発表に基づく報道)。現在ブラウザでアカウントを作成・ログインする場合は、threads.comへアクセスし、Instagramアカウントの認証情報でログインする流れになります。旧ドメインのthreads.netにアクセスした場合も、新ドメインへ自動的に転送される仕様です。社内マニュアルや過去に配布した手順書にthreads.netのURLが記載されている場合は、この移行を機に更新しておくとよいでしょう。
企業アカウントとして開設する前に決めておきたい3つのこと
登録ボタンを押す前に、次の3点はチーム内で合意しておくことを推奨します。Threadsには法人・個人でアカウント種別が分かれる仕組みが無いため、運用ルールを自分たちで決めておかないと、後から軌道修正するコストが大きくなります。
紐づけるInstagramアカウント:既存の企業公式Instagramと紐づけるのか、Threads専用に新規のInstagramアカウントを用意するのか。既存アカウントと紐づけると初速のフォロワーを引き継ぎやすい一方、Instagramの投稿方針とThreadsのテキスト中心の投稿方針が食い違うと、フォロワーに混乱を招く可能性があります。
運用体制:投稿の作成者と最終チェック者を分けるかどうか。Threadsはリアルタイム性の高い会話が発生しやすいプラットフォームであるため、担当者が1人しかいない体制は、不適切な投稿への対応が遅れるリスクを抱えます。
ブランドごとのアカウント数:複数の事業ブランドを持つ企業は、ブランドごとにThreadsアカウントを分けるか、1つのアカウントで一括発信するかを決めておく必要があります。この論点は後述の「アカウント切り替え設計」で詳しく扱います。
プロフィール設定のポイント|アイコン・自己紹介・リンク
企業アカウントにおいて、プロフィールは初めて訪れたユーザーがフォローするかどうかを判断する材料になります。Threadsのプロフィールは基本的にInstagramと共通の仕組みを使っているため、Instagram側のプロフィールを整えておくと、Threads側にも反映されます。
アイコンは企業ロゴを正方形でトリミングしたものを使うのが基本です。自己紹介文はThreads上でも簡潔な文字数制限があるため、「何をしている会社か」「フォローするとどんな情報が得られるか」を優先順位をつけて詰め込みましょう。プロフィール欄のリンクはInstagramと連動しているため、公式サイトのURLをInstagram側で設定しておけば、Threads側にも表示されます。二重管理を避けるためにも、リンクはInstagramのプロフィール設定から更新するのが基本の運用フローになります。
認証バッジの仕組み|Threads独自の申請窓口は無い
Xと違い、Threadsには認証バッジを単独で申請する窓口がありません。Threadsの認証バッジは、紐づいたInstagramアカウントの認証状態をそのまま反映する仕組みになっています。Meta公式ヘルプセンター「Request a verified badge for your Instagram profile」によると、認証バッジを申請できるのは著名人・有名人・ブランドであり、一定のアカウント要件と適格基準を満たす必要があるとされています(出典:https://help.instagram.com/398038890351915/、2026年8月確認)。つまり、企業アカウントとしてThreads上に認証バッジを表示したい場合は、Threadsの設定画面ではなく、Instagram側で認証バッジの申請または「Meta Verified」への加入を検討する必要があります。「Threadsの管理画面のどこかに認証申請ボタンがあるはず」という思い込みで探してしまうと迷子になりやすいポイントなので、担当者間で先に共有しておくとよいでしょう。
複数ブランドを運用する場合のアカウント切り替え設計
ここからは、複数の事業ブランドやサービスを抱える企業の運用担当者に向けた独自の視点です。ThreadsはInstagramと同様、1つのInstagramアカウントごとに1つのThreadsプロフィールが紐づく設計になっています。複数のInstagramアカウントを既に保有している企業であれば、それぞれに対応するThreadsプロフィールをアプリ内のメニューから追加し、ログインし直すことなく相互に切り替えて使える仕組みが用意されています(メニューの名称や配置は今後のアップデートで変わる可能性があるため、実際の操作時はアプリ内の案内に従ってください)。
この仕組みを踏まえると、複数ブランドを運用する企業には大きく2つの設計パターンがあります。
パターンA:ブランドごとにThreadsアカウントを分離する
各ブランドのInstagramアカウントにそれぞれThreadsアカウントを紐づけ、担当者は必要なブランドのプロフィールに切り替えて投稿する方式です。ブランドごとに文体やターゲット層が大きく異なる場合はこちらが適しています。ただし、切り替え忘れによる「別ブランドのつもりで投稿したら本来のブランドアカウントに投稿してしまった」という事故が起きやすいため、投稿前にプロフィール名を目視確認するルールを徹底する必要があります。
パターンB:コーポレートアカウント1本に集約する
ブランド間の世界観の違いがそれほど大きくない場合や、運用担当者が少人数の場合は、コーポレートアカウント1つに情報を集約し、投稿内でブランド名をタグ付けやハッシュタグで示す方式が管理コストを抑えられます。ブランドが増えるたびにアカウントを増設すると、切り替え忘れのリスクと認証情報の管理負荷が線形に増えていくため、ブランド数が5つを超えるあたりから、コーポレート集約型への切り替えを検討する企業が実務上は多い印象です。
いずれのパターンを選ぶ場合も、「どのアカウントで、誰が、いつ投稿してよいか」を一覧化したドキュメントを用意し、新任担当者が加わるたびに読み合わせを行う運用にしておくと、誤投稿のリスクを下げられます。

開設時によくあるトラブルと対処法
Instagramアカウントでのログインがうまくいかない場合、Instagram側で二段階認証を設定していると、確認コードの入力を求められることがあります。会社の代表回線ではSMSを受信できないケースが多いため、担当者個人の携帯番号か、SMS受信可能な業務用回線をあらかじめ用意しておくとスムーズです。
また、Instagramアカウントを複数保有している場合、意図しないアカウントでThreadsにログインしてしまい、間違ったプロフィールでアカウントが作成されるケースも見られます。ログイン前に画面上部のアカウント名を必ず確認し、意図した企業アカウントであることを確かめてから登録を進めましょう。誤って作成してしまった場合は、Threadsアプリの設定からアカウントを削除できますが、削除には一定の猶予期間が設けられているため、すぐにやり直しができるとは限らない点に注意が必要です。
開設後にやるべきこと
アカウントの初期設定が終わったら、次に考えたいのが投稿方針の固定です。Threadsはテキストを中心とした会話型のプラットフォームであり、Instagramの画像中心の投稿とは求められる文体が異なります。開設初期は反応が得やすい投稿の傾向をつかむ段階と割り切り、こまめにインサイトを確認するとよいでしょう。ThreadsとXのどちらに軸足を置くか迷う場合は【運用担当者必見】ThreadsとXをどう使い分ける?最新アルゴリズムと成功事例を紹介も参考になります。また、ユーザー名(@から始まるID)の考え方はThreadsもInstagramも共通の仕様を使っているため、インスタのユーザーネームとは?決め方・変え方・名前との違いを解説で先に基本ルールを押さえておくと、複数アカウントの命名規則を統一しやすくなります。なお、X(旧Twitter)の企業アカウント開設についてはXアカウントの作り方|企業アカウント開設の手順と初期設定で手順とプロフィール設定のポイントを解説しているので、複数SNSを並行して立ち上げる担当者はあわせて確認してください。
まとめ
Threadsのアカウント作成は、Instagramアカウントを土台にする仕組みである点を理解しておけば、手順自体は難しくありません。企業として差がつくのは、どのInstagramアカウントを紐づけるかという初期判断、プロフィールの整え方、そして認証バッジがThreads単独では申請できずInstagram側の仕組みに依存している点の理解です。特に複数ブランドを展開する企業にとっては、アカウントを分離するかコーポレートアカウントに集約するかという切り替え設計が、開設後の運用負荷を大きく左右します。登録ボタンを押す前に、本記事で挙げたポイントをチーム内で一度整理しておくことをおすすめします。
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出典
Meta公式ヘルプセンター「Threads」https://help.instagram.com/788669719351544/(2026年8月確認)
Meta公式ヘルプセンター「Request a verified badge for your Instagram profile」https://help.instagram.com/398038890351915/(2026年8月確認)
TechCrunch「Threads officially moves to Threads.com and updates its web app」https://techcrunch.com/2025/04/24/threads-officially-moves-to-threads-com-and-updates-its-web-app/(2025年4月24日)