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広報やマーケティングを担当している方の中には「ソーシャルメディアマーケティング」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。なんとなく意味はわかるけど詳しく知らないままにしていませんか?
今回はソーシャルメディアマーケティングとは何かを詳しくは説明していきます。
ソーシャルメディアマーケティングとは?
ソーシャルメディアマーケティングとは言葉通り「ソーシャルメディア」を使ったマーケティングです。ソーシャルメディアはWebサイトなどとは異なり、企業と消費者が双方向でコミュニケーションを取れることから多くのメリットがあります。
スマートフォンの普及にともない、ソーシャルメディアのユーザー数も増加したので注目を集めるようになりました。消費者の好みや意見がダイレクトに反映されるので多くの企業が参入しています。
ソーシャルメディアとSNSの違いは?
ソーシャルメディアとSNS(ソーシャルネットワークサービス)は一緒だと混同されます。しかし、ソーシャルメディアは誰もが情報を発信・受信できるネットワークのこと、SNSは個人や組織同士の繋がりを作るネットワークのことで正確には違います。
つまりソーシャルメディアの中に分類されるのがSNSです。大きな違いはありませんが、ソーシャルメディア=SNSではないというのは覚えておいてください。
広告やプロモーションがソーシャルメディアマーケティングの目的ではない!
マーケティングの最終的な目的や目標は売り上げを伸ばすことです。しかし、ソーシャルメディアには違ってくる場合があります。
ソーシャルメディアマーケティングはユーザーに情報の発信をおこなうことやソーシャルメディアでユーザーのリアルな声を聞いてユーザーとの距離を縮めてユーザーにファンになってもらうことが目的です。
ソーシャルメディアマーケティングを始める方法
実際に企業がソーシャルメディアマーケティングを始める方法についてご紹介していきます。単に発信するだけではソーシャルメディアマーケティングとはなりませんので以下の方法を覚えておいてください。
コンセプトと目的を決定
ソーシャルメディアマーケティングを行う目的とコンセプトを定めてください。消費行動なのか、認知拡大なのか、既存ユーザーのファン化なのかで発信する内容が変わってきます。
コンセプトまで定めておくことで、発信する内容に一貫性を持たせられます。ただ、型にはまった内容だとユーザーとの良好な関係を築けない場合もあるので時事ネタなども織り交ぜながら行うのが効果的です。
競合他社のベンチマークを調査
競合他社のソーシャルメディアを調査しておくのも欠かせません。ベンチマークしておくことで、反応やエンゲージメントがいい投稿の内容を知ることができます。
定期的にベンチマークをしておくのも忘れないでください。自社に足りない部分見つけ出すこともできます。
ペルソナの設定
忘れてはいけないポイントの一つがペルソナの設定です。ファンの数が多くなれば特に決めておく必要はありませんが、ソーシャルメディアの運用を始めてすぐの頃にペルソナを定めずに発信しても誰の心にも届きません。
まずは自社の商品やサービスに近いユーザーをペルソナに設定して発信することをおすすめします。設定した戦略に沿ってユーザーにとって有益な情報を発信し続けることでユーザーから信頼関係を築き上げていき、商品やサービスの購入に繋がっていきます。
ソーシャルメディアマーケティングを行う際の注意点
ソーシャルメディアマーケティングを行う際に注意するべきポイントを紹介します。より良い施策を実施していく上で見逃せないものばかりですのできちんと抑えて運用していきましょう。
短期的な目標を立てない
ソーシャルメディアマーケティングはユーザーへ「価値の提供」に重きをおいています。そのため売り上げアップや問い合わせの増加などはすぐには期待できません。
また店舗での販売数が増えていたとしても、ソーシャルメディアマーケティングによる効果だと判定するのが難しい面があります。短期的な目線でソーシャルメディアマーケティングの施策を実施せず販売数や売り上げ以外でKPIを設定すると運用しやすくなります。
炎上のリスクを常に払う
ソーシャルメディアで発信するということは常に炎上のリスクがつきまといます。多くの人の目が向けられているのでとげの立つ言葉遣いや差別に近い内容などを投稿しないよう注意を払ってください。
もし炎上してしまったら不用意な言い訳や弁解をせず即座に謝罪するのが基本です。
ソーシャルメディアマーケティングの成功事例
ソーシャルメディアを上手に活用してマーケティングを行っている企業はたくさんあります。その中で成功事例を3つ紹介しますので導入する際の判断材料に活用してください。
レシピなど利用方法や活用方法を中心に展開して成功した「カゴメ」
トマトケチャップを筆頭に、調味料や食品、飲料で知られる「カゴメ株式会社」はFacebookページに新商品の紹介やキャンペーン情報などの投稿を行っています。
しかし、その中でも注目を集まっているのは自社商品を使った料理の紹介です。自社サイトにもレシピは掲載されていますが、SNSに投稿することで目に付きやすくなりました。成人式、受験などシーズンに合わせたレシピを紹介しているのもユーザーに好感を持たれています。
https://www.facebook.com/KAGOMEJapan/
参加者への呼びかけをリアルとデジタルで積極的に展開した「江崎グリコ」
ポッキーをはじめとするお菓子メーカー「江崎グリコ株式会社」はソーシャルメディアマーケティングの一環としてFacebookページを運用しています。自社のお菓子を使った食べ方のバリエーションなど見ていて楽しいものが多いことが特徴です。
「(あなたオリジナルをつくって)コメントに画像アップしてね」など、ユーザーへの参加を呼びかけも行っており、相互コミュニケーションを活かしたソーシャルメディアマーケティングの王道を進んでいます。
また、ネットとリアルの垣根を無くしリアルイベントと連動した取り組み行っており、「パナップアートでEXPOCITYをスマイルジャック!? 家族でパナップを彫って笑顔になろう!」という企画ではリアルなイベントも開催しています。
https://www.facebook.com/GlicoGlobal/
ブランド価値の最大化を狙った「キャノン」
カメラやビデオなどの映像機器のメーカー「キャノン」はFacebookページの運用を写真一点に絞りました。
目をひくのが、カバー写真です。どういった写真に変わっていくのかを楽しめるのが大きな魅力です。アラスカ上空から撮影したオーロラの写真や日常の風景を切り取った写真など見ているだけで心が安らぐ美しい写真が数多く投稿されています。
ソーシャルメディア活動に一貫性を持たせてブランドイメージを向上させた好例です。
https://www.facebook.com/CanonMJ
最後に
スマートフォンの普及やSNSの利用が当たり前になった現在、ソーシャルメディアマーケティングは有効な施策です。インフルエンサーマーケティングやアンバサダー マーケティングなどと併せて自社にとって何が最適なのかを見極めた上で有効なマーケティング施策をおこなっていきましょう。
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