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URLは全てのWebサイトにおいて必ず設定されているインターネット上の住所のようなものです。新規のドメインを取得する際に「適切なURLという考え方はあるのか」「URLとSEOは関係しているのか」という疑問を持たれる方が多くいます。
そこで今回はURLとSEOの関係について解説し、URLを設定する際のポイントについて紹介していきます。
1.URLとSEOに関係はある?
URLとSEOの関係性については、大きな関係はありませんが全くの無関係とも言えないというのが結論です。
そもそもURLは全てのサイトに割り振られているIPアドレスをWebサイトの住所としていましたが、検索エンジンの発達していなかった当時では、IPアドレスをユーザーにとって分かりやすく覚えやすい文字列にした方がインターネットを使いやすいとしてURLを設定することとなりました。
それに加え、Googleのガイドラインのコンテンツに関するその他の考察には「シンプルなURL構造を維持する」というアナウンスがあることからも分かるように、URLは本来の目的から外れることもないよう短くてシンプルなURLが適していると言えます。
シンプルなURL構造が良いとされる理由ですが、数十から数百文字のURLを設定しているとホームページのURL自体も長くなる上に、カテゴリを作成してディレクトリ構造が深くなっていくとさらにURLが冗長化してしまい、本来のURLの目的から大きく外れることとなってしまいます。
ただし、本来の目的から外れたとしても2000字を超えるURLでない場合は、検索順位に直接影響を与えるわけではありません。
しかし、SEOの本質はユーザーファースト、つまりユーザーにとって優しいWebサイトを作るということが目的ですので、URLにおいてもユーザーにとって優しい構造になっていなければいけませんので、本来の目的である分かりやすく覚えやすいURLはSEO効果があるとも言えます。
2. URLにキーワードを入れよう
まずはURLには適度な長さでキーワードを入れましょう。
GoogleのJohn Mueller氏によると、URLにキーワードを入れることは「検索順位にとってとても小さな要素」だと述べています。ということは、キーワードをいれると検索順位に少しでも影響するということです。
また、Google検索エンジン最適化スターターガイドによれば、URLにキーワードを入れることを推奨しています。
というのも、キーワードが入っている方がユーザーにとって親切であるからです。
URLは検索結果画面にも表示されます。URLにキーワードが含まれている場合の方がユーザーの目に留まり、クリックしてもらう可能性が高まります。
3.URLは英語で、記号はハイフン・アンダーバーを使おう
URLは英語で、記号はハイフン・アンダーバーを使いましょう。
確かに、
bbbb.com/スマートフォン/アンドロイド
というように日本語を使うと、一見わかりやすいようにも思えます。
しかし、日本語が認識できないブラウザでは、日本語部分がエンコードされて、うまく表示されません。
例えば、
bbbb.com/E3%81%A4%E3%/81%84%E3%81%A6
といったように表示されることがあります。
結果として、ユーザーにとってわかりにくくなってしまいます。
URLは、小文字で簡潔に表記するのが良いでしょう。
URLに複数の単語を入れるとき-(ハイフン)と_(アンダーバー)を使うとよいでしょう。
ハイフンは二つの単語が独立しているときに使います。
例えば「seoのメリット」についての記事があるとします。
この時二つの単語は独立していますから、URLは「seo-merits」というようにハイフンでつなぎましょう。
アンダーバーは二つの単語を連結するときに使います。
例えば、Googleアナリティクスならば「google_analytics」というようにアンダーバーを使いましょう。
4.2単語以上はハイフンを付ける
URL の一部が 2 単語以上続くときは、単語と単語の間をハイフンで区切ります。
英語表記では、単語が 2 つ以上連続するとき、単語と単語の間にスペースが入ります。「URL は英語表記にする」というルールを先ほど説明しましたが、URL には仕様上、スペースが入れられません。
そこで、URL はスペースをハイフン「-」に置き換えて表現します。Google は、URL 中のハイフンの前後をそれぞれ単語として認識できるようになります。
なお、区切り文字のない /goingonapicnic.html のような URL は、Googleが ”go” や ”picnic” という単語を認識できず、この URL が誤った検索インデックスに登録されることがあります。また、アンダースコアも区切り文字として認識されません。
複数の単語を連結した URL にするときは、ハイフンを使って間を区切ります。
5.URLの階層はリンク階層とディレクトリ階層を重視しよう
URLの階層・構造を重視しましょう。
URLの階層を整えると、SEOのみならずアクセス解析に役立ちます。
さて、URLの階層にはディレクトリ階層とリンク階層の2つがあります。
ディレクトリ階層というのは、ページの所属関係や階層構造をURLで示しているものです。
たとえば、上で見た
aaaa.com/smartphone/iphone
aaaa.com/smartphone/android
という例は「スマホ」というカテゴリーのなかに「アイフォン」や「アンドロイド」が入っていることを示しています。
一方、リンク階層というのは、いくつのリンクでそのページにたどり着くか、というものです。
例えば、aaaa.com/smartphone/iphoneのページリンクがトップページに張られているとします。
この場合はリンク階層としては、トップからのクリックで遷移できますので、2階層目となります。
SEOでは、リンク階層が重要です。
Googleの検索エンジンはリンク階層が浅いページをクロールし、より重要であると考えています。
ディレクトリ階層は検索順位に直接影響を与えるものではないと考えられています。
つまり、ディレクトリ階層が多少分類とずれていたとしても、その修正のために無理に工数を割く必要はありません。
SEOとしては、トップページからの内部リンクの設置などに工数を割くとよいでしょう。
またこのように階層をそろえることで、アクセス解析にも役立ちます。
アクセス解析では、ディレクトリ階層が重要です。
ディレクトリ階層が整理されていれば、ユーザーにとってわかりやすく利用しやすいものとなります。
また、サイト運営者にとってもページの管理や把握がスムースになるといえます。
さらに、アクセス解析では、階層毎にページをグループ化して比較することができます。
6.過去のURL内キーワードの重要度について
過去のGoogle SEO office-hoursでも、「URL内にキーワードを入れると、SEO上の効果を得られるのか?」という質問は挙がっていました。
※一時期日本でも、日本語ドメインが普及した際に話題になりました。
2016年1月27日のGoogle SEO office-hoursでは、URL内のキーワードはランキング要因となるのか?との質問に対し、John Mueller氏は「とても小さな要因にはなる」と回答しています。
ただし、「再構築してまでURLにキーワードを含めるほどのことではない」とのこと。
2017年には、Twitter上で以下の投稿をしています。
訳:URL内のキーワードはGoogleのSEOにおいて過大評価されている。URLはユーザーのために作ろう。一般的にモバイル上では、URLを確認することさえできない。
つまり、「SEOのため」ではなく「ユーザーのためにコンテンツの情報を分かりやすく伝える」ことが求められるということです。
更に2020年8月には、同じくTwitter上で
訳:コンテンツがインデックスに登録されると、URL内キーワードのSEO効果は最小限に抑えられます。URLはSEOのためではなく、ユーザーに役立つものを作ろう。また、既存のサイトのURLを変更することはサイトの移行であり、時間がかかる。
と投稿。一貫して、「ユーザーのために」と強調しています
7.Googleは再びURL内キーワードをランキング要素として使用
今回、2021年3月のGoogle SEO office-hoursで、John Mueller氏は
“Once again that Google does use the words in the URL as a ranking factor.”
つまり、「Googleは再びURL内の単語(キーワード)をランキング要素として使用している。」と言及しています。
ただし“very very lightweight factor(かなり軽微な要素である)”と。
コンテンツがインデックスされると、URL内のキーワードはさらにランキング要素としての影響が少なくなると付け加えました。
つまり、Googleがページのコンテンツを理解すると、URL内のキーワードはランキングの決定要因として、さらに重み付けが少なくなるわけです。
それがドイツ語であろうと、日本語であろうと、英語だろうと変わりません。
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