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LINE公式アカウントで使える機能として「リッチメニュー設定」があります。リッチメニューの画像が充実していることで友だちからの企画ページのクリック数や注文数が変わってきます。LINE専用ソフトウエアを取り扱う弊社でもLINE公式アカウントを伸ばす上では重要な設定と認識しています。

今回はリッチメニューの作り方を中心に活用事例を紹介します。

1.「リッチメニュー」とは

企業のLINE公式アカウントのトーク画面の下部に表示されているメニューのようなもの。一度は見たことある方も多いかと思います。あのバナーをリッチメニューと呼びます。

とても目立ってユーザーの目に入るため訴求が高まります。

リッチメニューはLINE公式アカウントの既存の設定で使用可能です。フリープランの場合、リッチメニューは利用できませんでしたが、2019年4月にLINE@がLINE公式アカウントに統合されたことにより、すべてのプランで使えるようになりました。ユーザー導線を構築する上ではとても有効であるため是非活用しましょう。

1-1.リッチメニューとリッチメッセージの違い

リッチメニューと混同されやすい「リッチメッセージ」は、トーク画面から送るメッセージ配信に画像や動画を組み合わせる機能で、テキストのみのメッセージよりも視覚的な訴求が可能です。リッチメッセージは送信時、ユーザーにポップアップなどで通知されますが、リッチメニューはトーク画面内に常設されているため、更新してもユーザーには通知されません。

1-2.アカウント種別や料金プランを問わず使用可能

リッチメニューは、アカウント種別や料金プランを問わず使用可能で、機能差もありません。LINE@で料金プランがフリープランの場合、リッチメニューは利用できませんでしたが、2019年4月にLINE@がLINE公式アカウントに統合されたことにより、すべてのプランで使えるようになりました。

2.リッチメニューの作成手順

LINE公式アカウントのリッチメニューの作成方法を順に解説します。まず左メニューから「リッチメニュー」をクリックします。

クリックするとリッチメニュー画面に切り替わるので、右の「作成」ボタンを押してください。下に表示された「表示設定」と「コンテンツ設定」の各項目を埋めることでリッチメニューを作成します。

設定するのは、

  • 表示設定が5つ
  • コンテンツ設定が1つ

それぞれ見ていきましょう。

2-1.表示設定

表示設定には5つの項目があります。

  • タイトル
  • ステータス
  • 表示期間設定
  • メニューバーのテキスト
  • メニューバーのデフォルト設定

・タイトル

ここでの「タイトル」は管理用であって、ユーザーに表示されるものではありません。複数のメニューを作った場合に、管理しやすいようにタイトルをつけておきます。全角30文字以内まで入力が可能です。

・ステータス

リッチメニュー表示のオンオフを切り替えできます。オフにするとメニューは表示されなくなります。複数のメニューがある場合は、ステータスを「オン」にしているものが表示されます。

・表示期間設定

ステータスの表示期間の設定です。日付と時間を細かく設定可能です。

・メニューバーのテキスト

LINEのトーク画面で表示されるメニューバーのテキストを「メニュー」あるいは別の文字列に変更できます。ユーザーはメニューバーのテキストをクリックすることでリッチメニューの表示のオンオフを切り替えます。リッチメニュー内容に合わせてテキストを変更するといいでしょう。

・メニューのデフォルト表示

トーク画面を開いた時のデフォルト設定です。メニューを開いた状態にするのか、それとも隠れた状態にするのかを選べます。オフにするとメニューバーに「▼」が表示されます。

2-2.コンテンツ設定

ここではリッチメニューに表示するコンテンツの設定を行います。メニューの数やそれぞれのメニューのアクション、画像の設定をします。

・アクションを設定

まず、どんな配置にするか考えましょう。配置パターンはいくつかあります。表示したいメニューに合わせてカスタマイズしましょう。まずはテンプレートからパターンを選びます。

テンプレートは大小で12パターンあります。大が7、小が5です。大きさや配置したいメニューの数から決定します。パターンを選択するには「テンプレートで選択」をクリックします。

テンプレートのパターンが表示されるので、好きなものを選択しましょう。テンプレートを選択すると、それぞれにアクションを追加できます。設定するアクションは、以下の通りです。

  • リンク
  • クーポン
  • テキスト
  • ショップカード
  • 設定しない

クーポンやショップカードをアクションに追加するには、あらかじめ「クーポン」や「ショップカード」を作成しておく必要があります。

・画像の設定

最後にリッチメニューの背景画像を設定します。背景画像はあらかじめ作っておきます。

※画像の作成について ここで注意が必要なのは、メニュー全体の画像を1枚で用意する必要があることです。

メニューが6つに分かれていても、作る画像は1枚ものです。そのため、画像自体を6項目に分けて作ります。

背景画像のサイズは、画面内にある「デザインガイド」で確認できます。

「デザインガイド」をクリックすると、

・デザインに関する説明

・テンプレートガイドのダウンロード

の画面に移ります。

テンプレートガイドには、作成する画像のサイズが詳細に書かれています。ガイドを参考に画像を作成しましょう。

すべての項目を設定し終わったら「保存」を押してください。もし、保存ができないようであれば、入力されていない項目があります。チェックしてください。LINE公式アカウントの仕様上、すべての項目を入力していないと保存ができません。

また、パソコンで編集する際に使用するブラウザは「Google Chrome」にしてください。IEは推奨されていないので注意が必要です。

3.リッチメニュー画像の作成方法

リッチメニュー画像を作成する方法をご紹介します。

3-1.画像の構成(要件)を決める

リッチメニューには、あらかじめいくつかのテンプレートとアクションが用意されています。

まずは、どのテンプレート・どのアクションを使うのかを決め、メニューのデザインを考えましょう。

3-1-1.テンプレートのサイズについて

「大」と「小」の2つのサイズがあります。

どちらも横幅は変わりませんが、小の縦幅は、大の半分になっています。

大のサイズ

  • 2,500px ✕ 1,686px
  • 1,200px ✕ 810px
  • 800px ✕ 540px

小のサイズ

  • 2,500px ✕ 843px
  • 1,200px ✕ 405px
  • 800px ✕ 270px

デザイナーに依頼される場合は、どのpxサイズのパターンで作りたいのかを伝えましょう。

ご自身で作成する場合には、サイズを意識しなくても簡単に作れる方法をご紹介します。

(補足)

「大」と「小」にはそれぞれ3つのpxサイズがありますが、これは解像度の違いです。

数字が大きいほど高解像度、つまりきれいに表示させることが出来ますが、

サイズが大きいとそれだけ読み込むのに時間がかかる可能性があります。

3-1-2.テンプレートの分割デザインについて

それぞれのサイズに対して、分割デザインが決まっています。

大には7パターン、小には5パターンあります。

https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20180731-01/

上記URLに掲載されている中から選ぶことになります。

3-1-3.アクションについて

テンプレートで分割されているそれぞれの四角が一つのメニューとなっており、

各メニューごとに「アクション」を設定することが出来ます。

アクションというのはいわゆる機能です。どんなアクションの種類があるかというと、

  • リンク:ホームページへのリンクに遷移する
  • クーポン:LINEで作成したクーポンを確認出来る
  • テキスト:文字を送信出来る。自動応答などと組み合わせて利用する
  • ショップカード:LINEで作成したショップカードを確認出来る
  • 設定しない:タップしても何もおこらない

から、設定することが出来ます。

 利用できるテンプレートとアクションを把握したら、

リッチメニューの要件をまとめて、構成を考えましょう。

3-2.画像を作成する

いよいよ画像を作成する段階に来ました。

先ほど作成した構成に従って、魅力的な画像を作成する必要があります。

画像を作るには大きく

  • 自分で作る
  • プロに依頼する

という選択肢があります。

3-2-1.自分で作る場合

自分で作る場合は、LINEの機能「イメージメーカー」で作成するという方法がありますのでご紹介します。

LINEOfficial Account Managerにログインし、ホームのサイドメニューから、リッチメニューを選択します。

「作成」をクリックします。大きく、「表示設定」と「コンテンツ設定」が並んでいます。

「コンテンツ設定」に移動して、「テンプレートを選択」をクリックして下さい。

ここで、利用するテンプレートを選択します。

「コンテンツ作成」のプレビュー画面に、選択したテンプレートと同様に

分割されたメニューが表示されます。「画像を作成」ボタンをクリックします。

ここから、イメージメーカーという機能を使って、画像の作成が始まります。

今回、四分割しているテンプレートを選んだため、4つ分の画像を設定していくことになります。

左の方に、プレビュー画面が表示されています。

色が濃くなっている方が、現在選択されている範囲です。

右側のキャンバスのほうで、画像を作成していきます。

画像を差し込みたい場合は、写真マークをクリックして、画像をアップロードします。

画像は必須ではありませんが、画像がある方が魅力的なリッチメニューになるので、

フリー素材などで画像を見つけましょう。

テキストを入れる場合は、「T」のマークをクリックして、入力を行います。

LINE公式アカウントイメージメーカーテキスト挿入

枠線も付けてみましょう。右から2つ目のマークをクリックして設定します。

LINE公式アカウントイメージメーカー罫線追加

枠線を追加をクリック

LINE公式アカウントイメージメーカー枠線の追加

枠線の太さと場所を選ぶ 

1つ目の画像が完成したら、左のプレビューから次のメニュー部分を選択して、

同様に設定していきます。

全ての画像が完成したら、画面右上の「適用」をクリックします。

リッチメニューを画像ファイルとして保存したい場合は「ファイルに保存」をクリックします。

コンテンツ設定のプレビュー画像に、作成した画像が設定されました。これで、イメージメーカーを利用した画像の作成が完了です。

3-2-2.プロに依頼する場合

社内にデザイナーがいる場合は、デザイナーに依頼をして効果的なクリエイティブ(画像)を作ってもらうと良いでしょう。もしデザイナーが社内にいない場合は、

外部に依頼することも出来ます。

例えば、ココナラやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトを利用して発注することが可能です。比較的安価に作成できる可能性があります。

4.参考にしたいリッチメニューの活用事例

リッチメニューは、テンプレートの選択やコンテンツの工夫、他の機能との組み合わせによって、さまざまな訴求ができる機能です。運用の具体的なイメージが持てるよう、リッチメニューを活用した実例を紹介します。

4-1.株式会社再春館製薬所(ドモホルンリンクル)

再春館製薬所のキャラクター「おもちちゃん」を生かしたリッチメニューです。「LINEで相談」をタップするとその場でオペレーターへ接続され、LINE上で簡単に肌の悩みや商品についての相談ができます。

4-2.株式会社ジンズ(JINS)

JINSのリッチメニューは購入前から購入後まで、時系列によって変わるユーザーのニーズに沿ったサービスを提供しています。「待ち時間確認」機能では、店舗で買い物をする際に発生する待ち時間をリアルタイムで確認できるため、待ち時間を有意義に過ごすことができます(※画像は2019年6月時点のものです)。

4-3.LINEクーポン

一枚絵で表現したリッチメニューです。トーク画面の下部に占有するリッチメニューはメッセージのように流れることなく視覚的に訴求できるため、クーポンや新商品情報などの重要な情報を設定してアピールすることも効果的です。

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