【東証プライム企業も多数利用!】最先端のSNSマーケティングツール「Tofu Analytics」、「InstantWin」とは?

Googleアナリティクスを使ったアクセスデータ分析では、不要なデータが入っていると正確な解析が行えません。またフィルタ機能を使っている場合にも、間違ったフィルタ設定や使い方をしては、やはり正確なアクセス解析はできません。

今回はアナリティクスでのフィルタ機能について、どのような機能があるのか、さらにはその設定方法まで解説していきます。

1.Googleアナリティクスのフィルタとは?

Googleアナリティクスのフィルタとは、アクセスデータを特定の条件で絞り込んだり変更したりできる機能で、ビューごとに設定することができます。

自社からのアクセス除外や、データを特定のディレクトリに絞るなど、ビューごとに適切なフィルタを設定することで、目的にあったアクセスデータを確認できるようになります。

Googleアナリティクスのフィルタ機能は便利ですが、使用するにあたり注意する点もあります。

1-1.フィルタは過去のデータには適用されない

Googleアナリティクスのフィルタ機能は、過去に取得したアクセスデータには適用されません。フィルタ設定後のアクセスデータにのみ適用されます。そのため、誤ったフィルタを設定してしまうと、後日誤りに気付いて設定を修正したとしても、設定が誤っていた期間のアクセスデータは修正されません。

また、既存のビューに対してフィルタ設定を追加、削除した場合には、その分アクセスデータも増減してしまいます。

基本的にはフィルタを設定、追加、削除する場合には、新しくビューを作成し、そのビューにフィルタを設定するのが確実です。

1-2.フィルタのかかっていないビューを保持しておく

Googleアナリティクスのフィルタ機能は、取得したアクセスデータをフィルタするのではなく、取得するアクセスデータをフィルタします。そのため、フィルタリングされて除外されたデータは、フィルタを解除しても確認できなくなってしまいます。

どのようなフィルタを設定するにせよ、フィルタのかかっていない生のデータが確認できるビューを必ず残しておきましょう。

1-3.Googleアナリティクス4プロパティにはフィルタがない

2020年11月に正式導入されたGoogleアナリティクス4プロパティには、フィルタがありません。フィルタが利用できるのは、ユニバーサルアナリティクスプロパティのみとなります。

Googleアナリティクス4プロパティでIPアドレス除外やクロスドメイントラッキングを行うには、データフィルタやウェブストリームの設定を変更します。

2.Googleアナリティクスのフィルタとセグメントとアドバンスフィルタの違い

Googleアナリティクスでデータを絞り込む機能は、フィルタ以外にセグメントとアドバンスフィルタがあります。

ビューに収集するデータを絞り込むのがフィルタ、ビューのレポートに表示する項目を絞り込むのがセグメント、さらに細かく分析するのがアドバンスフィルタ、というイメージです。

これらの細かい違いについて解説します。

2-1.絞り込みのタイミング

フィルタはアクセスデータの収集時に動作します。

アクセスデータはフィルタによって絞り込まれたものが収集され、フィルタの範囲外のアクセスデータは保存されません。

セグメントとアドバンスフィルタはアクセスデータの収集後に動作します。

収集したアクセスデータを絞り込んで表示するため、範囲外のアクセスデータは失われません。

2-2.適用範囲

フィルタは、既に収集されてしまった、過去のデータには適用されません。

セグメントとアドバンスフィルタは、過去のデータであっても、適用して表示することができます。

3.フィルタ機能を使用する際の注意点

フィルタの3つの機能の説明でも少し触れましたが、フィルタ機能の使用の際には注意点があります。セグメント及びアドバンスフィルタは一時的な設定なので、解除をすれば元のデータに戻すことができます。

しかし、ビューフィルタは、一度設定すると後から設定を変更しても先に除外してしまったデータは追加できないのです。なぜなら、フィルタ機能では、取得する前のデータをフィルタリングして入手するからです。

間違えて行った設定により反映されないデータがあった場合は、正しい分析ができません。そうならないように、ビューにはフィルタリングされていない生データを残しておくよう心掛けましょう。

4.Googleアナリティクスのフィルタ設定方法

次は、フィルタの設定方法を順を追って解説していきます。

Googleアナリティクスを開くと、「ホーム」「レポート」「カスタム」「アナリティクス設定」の4つの項目があります。

この中の「アナリティクス設定」をクリックすると、項目の中に「フィルタ」があるので選択しましょう。すると「新しいフィルタ」という項目が出てくるので、こちらをクリックすると、フィルタ作成画面が出てきます。

作成画面では、次の手順で条件を選択して設定を完了させましょう。

フィルタの名前を指定(他の人が見てもわかるような名前をつけましょう)

「定義済み」か「カスタム」をセレクト

「除外」か「右のみを含む」をセレクト

条件をセレクト

「等しい」「前方が一致」「最後が一致」「次を含む」からセレクト

4.の条件によって、ドメインやIPアドレス、サブディレクトリなどが指定されるので対象となるものを入力

ここまで入力したら、あとは保存をクリックすれば設定完了です。

5.特定のアクセスを除外するには?スパム対策も解説

前項で基本的なフィルタの設定方法を解説しましたが、ここではさらに詳細に説明していきましょう。アクセスデータには、不要なデータやスパムも含まれています。

まず除外の対象となるデータは、次の3つです。

  • 自社・関係者のアクセス
  • 必要のない特定ページ
  • スパム

これらがデータに含まれてしまっていると、せっかく取得した情報が使えないものになってしまいます。他にも、クエリパラメータやクロスドメインなど、必要に応じて設定した方がよい項目も紹介していきます。

5-1.自社・関係者のアクセスを除外する

WEBサイトの内容を確認したり更新時のチェックなどで、自社スタッフや関係者がアクセスすることはよくあることです。

しかし、このアクセスも1件に計測されると、正しい解析に支障をきたす場合もあります。それをなくすためには、社内や特定のドメインからのアクセスを除外する設定をしましょう。

フィルタ設定内の、フィルタの種類を次の通りに設定します。

  • 「定義済み」
  • 「除外」
  • 「ISPドメインからのトラフィック」または「IPアドレスからのトラフィック」
  • 「等しい」

指定したい「ISPドメイン」または「IPアドレス」

これで、特定のISPドメインもしくはIPアドレスからのトラフィックを除外したデータの抽出ができます。

5-2.不要なアクセスを除外する

自社スタッフや関係者からのアクセス意外にも、データ解析をする条件によっては、特定のページへのアクセスデータが不要になる場合もあります。

その中でも、サブディレクトリでデータを限定する場合の設定は次の通りです。

  • 「定義済み」
  • 「右のものを含む」
  • 「サブディレクトリへのトラフィック」
  • 「等しい」
  • サブディレクトリを指定

サブディレクトリ以外にも、ホスト名での指定もできます。

  • 「定義済み」
  • 「右のものを含む」
  • 「ホスト名へのトラフィック」
  • 「等しい」
  • ホスト名を指定

5-3.スパムを除外する

時には、大量のスパムがアクセスデータに含まれることもあるでしょう。データ解析をする上で、流入元のデータを参照することはよくあります。

この参照時に、スパムサイトに誘導する悪質な行為がリファラースパムです。データ解析の邪魔になるだけでなく、ウィルスを仕込まれる可能性もあるので除外しておく必要があります。

まずは次の通りに設定しましょう。

  • 「カスタム」
  • 「除外」
  • 「参照」
  • リファラースパムのURLを指定

スパムサイトは、言語設定とブラウザ情報が「not set」になっているケースがほとんどです。そちらにも対応するため、次の設定もしておきましょう。

  • 「カスタム」
  • 「除外」
  • 「言語設定」「ブラウザ」
  • フィルタパターン「not set」

これは、言語設定とブラウザ設定それぞれで、設定する必要があります。

5-4.URLクエリパラメータを除外する

URLクエリパラメータが含まれたアクセスデータをそのまま解析すると、必要な情報を計測できない場合があります。

アナリティクスは、ひとつのページに複数のパラメータがあると、パラメータごとに集計を行なってしまうからです。この場合は、パラメータを除外する新しいビューを作成し、設定することで回避できます。

手順は次の通りです。

  1. パラメータ除外用の新規ビューを作成
  2. 管理画面から変更したいビューを選択
  3. 「ビューの設定」をクリック
  4. 除外したいパラメータ名を指定

これで保存すれば、指定のパラメータを除外したビューが作成できます。

5-5.クロスドメインを設定する

クロスドメインとは、サイト内で複数のドメインが存在することです。例えば、トップページと入力フォームで、ドメインが異なる場合などが当てはまります。

アナリティクスでは、この状態のままだとドメインからドメインに移動する時にセッションが切れてしまうため、正しいデータ分析ができません。そのため、ドメインを跨いだ時でも必要なデータが取得できるように、設定を変更する必要があります。

クロスドメインを設定するには、トラッキングコードを編集します。

「管理」→「トラッキング情報」→「トラッキングコード」

ここで、「gtag」から始まるコードを次のように書き換えます。

gtag(‘config’,’UA-XXXXXXXX-XX’,{‘linker’:{‘domains’:[‘◯◯◯.com’,’⬜︎⬜︎⬜︎.net’]}});

UA-XXXXXXXX-XX ・・・自社のトラッキングコード

◯◯◯.com・・・メインとなるドメイン

⬜︎⬜︎⬜︎.net・・・もうひとつのドメイン

次に、「トラッキング情報」から「参照元除外リスト」を選択してください。ドメインを入力する箇所にクロスドメインとなる両方のドメイン名を入力して、参照元除外リストを設定します。

最後に、フィルタ設定です。次の手順でフィルタ作成を選択します。

「管理」→「ビュー」→「フィルタ」→「+フィルタ作成」

フィルタの種類に「カスタム」を選択し、次の内容を入力すれば完了です。

項目内容
フィルタ名ホスト名+URL
ホスト名(.*)
リクエストURL(.*)
リクエストURL$A1$B1

6.Googleアナリティクスのフィルタの動作確認

ここまではアナリティクスのフィルタの設定方法を説明してきましたが、設定後は意図したようにデータ抽出ができているか確認も必要です。

動作確認には、次の2つの方法があります。

  • テストコンテンツでの確認
  • リアルタイムレポートでの確認

ビューフィルタで除外したデータは、該当のビューからは削除されてしまいます。間違った設定をしていないかどうか、しっかりと確認しておきましょう。

6-1.テストコンテンツで確認する

フィルタが設定されている範囲内に、テスト用に作ったコンテンツを配置して確認する方法です。フィルタ設定で意図した通りにコンテンツが除外されていれば、正しく設定できているということになります。

ただし、コンテンツを配置してすぐにアクセスデータ上で確認できるわけではありません。必要なデータを取得するには数日かかるので、確認するのに日数的に余裕がある時に行える方法です。

6-2.リアルタイムレポートで確認する

もうひとつは、アナリティクスのリアルタイムレポートを使って確認する方法です。リアルタイムレポートでは、「どのページに」「どこのサイトから」といった現在のアクセス状況を教えてくれます。

そのため、自分でアクセスしながらフィルタの状況が確認できるのです。ただし、注意点として同じタイミングでアクセスしている人がいると、自分のアクセスではないもので判断してしまう可能性があります。

7.Googleアナリティクスのフィルタが正常に動作しない場合の対処法

動作確認をしたところ、「フィルタが正常に機能していなかった」という場合もあるでしょう。そんなときは、まずフィルタの設定を見直してみます。

次に、対象としているデータの期間が間違っていないか確認しましょう。フィルタを設定したタイミング以前のデータは含まれないので、期間設定を間違えていると正しいデータが抽出されません。

また、フィルタが適用されている順番を確認するのもひとつです。フィルタは上から順に適用されていくので、順序を間違えていると意図したデータにならないこともあります。

8.GA4(Google Analytics 4)への変更は必要?

結論から言うと、GA4への変更は必要になります。なぜなら、現行のアナリティクスは、無料版では2023年7月1日でデータ収集の停止、有料版では2023年10月1日に計測終了が決まっているからです。

ただし、焦って移行する必要はありません。アナリティクスとGA4は別物なので、同時に利用することが可能です。アナリティクスを活用しつつ、移行に向けてGA4もしくは他の解析ツールでのデータ解析の準備を進めていくことをおすすめします。

9.まとめ

Googleアナリティクスのフィルタ機能を使うことで、正確なデータ解析を行うことができます。アクセスデータは企業やサイト運営者にとって、重要な情報です。

間違った設定をしてしまっては、せっかくの情報が役に立たなくなってしまいます。正しくデータを活用することで、サイト運営や方針にしっかり活かしていきましょう。

【東証プライム企業も多数利用!】最先端のSNSマーケティングツール「Tofu Analytics」、「InstantWin」とは?