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Threadsの「コミュニティ」機能をご存じでしょうか。趣味や関心ごとにテーマを絞った専用スペースで会話できる機能で、2025年10月に登場して以来、着実に利用が広がってきました。Metaは2026年6月16日、この機能をベータ版から正式機能へ移行させ、コミュニティを探しやすくする「コミュニティハブ」や、リアルタイム会話ができる「ライブチャット」との連携強化を発表しています。個人ブログでの言及はあるものの、企業のSNS運用という切り口でまとまった専門記事はまだ多くありません。本記事では、コミュニティ機能の基本的な使い方と2026年8月時点の最新機能、そして企業アカウント運用者がどう向き合うべきかを、Meta公式発表とTechCrunchの一次報道に基づいて整理します。
Threadsのコミュニティ機能とは
コミュニティ機能は、Threads内に設けられた「話題ごとの専用スペース」です。2025年10月、X(旧Twitter)に対抗する形で導入されました。バスケットボール、テレビ番組、K-POP、読書など、特定のトピックに関心を持つユーザー同士が、Threads全体のオープンな空気感を保ったまま会話を深められる点が特徴です。Facebookグループのような「閉じた」空間ではなく、あくまで公開型のタイムラインの中に、話題だけを絞ったレーンが用意されているとイメージすると分かりやすいでしょう。
コミュニティ内で継続的に有益な投稿をしているユーザーには「コミュニティチャンピオン」としてバッジが付与される仕組みがあり、活発な参加者を可視化する設計になっています。
コミュニティの使い方
基本的な使い方はシンプルです。アプリ内の検索やプロフィールメニューからコミュニティを探し、興味のあるものに参加すると、そのコミュニティ向けに投稿された内容がフィードに混ざって表示されるようになります。自分自身がコミュニティに向けて投稿する際は、投稿作成画面でコミュニティを選択するだけです。通常の投稿と違い、そのコミュニティに参加しているユーザーの目に留まりやすくなるため、ニッチな話題でも反応を得やすくなります。
2026年6月のアップデートでは、コミュニティを見つけやすくする「コミュニティハブ」が新設されました。Threads責任者のConnor Hayes氏はTechCrunchの取材に対し、「アプリを明確な目的を持って使い、すぐに自分の仲間を見つけられたときの方が、ユーザー体験は良くなる。だが機能開始から1年、関連するコミュニティを有機的に見つけるのが難しいという課題があった」と述べており、ハブはその解決策として位置づけられています。あわせて、コミュニティごとに専用アイコンが設定されるようになり、フィード上でどのコミュニティの投稿かをひと目で判別できるようになりました。

ライブチャットとの連携で「リアルタイム性」が強化
コミュニティ機能と並行して押さえておきたいのが、2026年4月に導入された「ライブチャット」です。スポーツの試合中継やアルバムの新譜配信といった、多くのユーザーが同時に同じ話題で盛り上がるタイミングに合わせて、公開型のグループチャットを開ける機能です。Metaは2026年6月16日、このライブチャットをコミュニティ機能と連携させる方針を発表し、2026年7月までに全コミュニティがライブチャットを開始できるよう順次展開するとしています。
さらに2026年6月30日には、ライブチャットに複数の追加機能が加わりました。主な変更点は次の通りです。
- 翻訳機能に対応し、海外ユーザーとの会話がしやすくなった
- コミュニティ内で高い影響力を持つ「コミュニティチャンピオン」全員が、ライブチャットを開始できるようになった
- ホストが最大3人まで「共同ホスト」を招待できるようになり、進行役を分担できる
- ホストによるメッセージの一括削除など、モデレーション機能が強化された
ライブチャットには最大150人が同時にメッセージを送信でき、上限に達した後は「観覧モード」として閲覧・リアクション・投票への参加が可能です。X(旧Twitter)が長年「速報性のある会話の場」として強みを持ってきた領域に、Threadsが正面から挑む機能といえます。
企業アカウント運用者が押さえるべき3つの活用ポイント
コミュニティ機能とライブチャットは、個人ユーザーの交流機能として語られがちですが、企業アカウントの運用にも具体的な示唆があります。ここでは実務目線で3つのポイントに絞って解説します。
1. 自社の商材に近いコミュニティへの「参加型」投稿を試す
企業アカウントが独自にコミュニティを開設するよりも、まずは自社の商材やターゲット層に近い既存コミュニティに参加し、宣伝色を抑えた実用的な投稿をしてみるのが着手しやすい方法です。コミュニティ内の投稿は関心の高いユーザーに届きやすいため、フォロワー数に依存しないリーチを作れる可能性があります。ただし、あからさまな宣伝はコミュニティの空気を壊し逆効果になりやすいため、あくまで情報提供や質問への回答といった形で関与するのが無難です。
2. ライブチャットは「イベント連動施策」の受け皿になる
自社が展示会やウェビナー、新商品の発表会などのイベントを持つ場合、その時間帯に合わせてライブチャットを開けば、参加者同士のリアルタイムな盛り上がりをそのままブランド接点に変えられます。コミュニティチャンピオン以外が開始できるかどうかは今後の展開次第ですが、まずは自社が「コミュニティチャンピオン」の立場を得られるよう、日頃から特定コミュニティで存在感を示しておく戦略が有効です。
3. モデレーション機能の強化を前提に、有人対応の体制を整える
共同ホストやメッセージ削除機能が強化されたことは、裏を返せば「ライブチャットは炎上や荒らしが起こり得る場」であることの証左でもあります。企業アカウントがライブチャットを主催する場合は、進行役とは別にモデレーション専任の担当者を置き、不適切な投稿への対応フローをあらかじめ決めておくことをおすすめします。運用体制を整えないままリアルタイム施策に手を出すと、炎上対応が後手に回るリスクがあります。Threadsのアルゴリズムやトレンドの変化はThreadsのアルゴリズムがアップデート!変更点とポイントを徹底解説でも解説しているので、投稿設計の参考にしてください。また、ThreadsとX、どちらに軸足を置くか迷う場合は【運用担当者必見】ThreadsとXをどう使い分ける?最新アルゴリズムと成功事例を紹介も参考になります。
まとめ
Threadsのコミュニティ機能は2025年10月の導入から着実に育ち、2026年6月にベータ版を終えて正式機能となりました。コミュニティハブによる発見性の向上、専用アイコンの導入に加え、ライブチャットとの連携強化によってリアルタイム性も高まっています。2026年6月30日には翻訳対応や共同ホスト機能も追加され、7月までに全コミュニティへの展開が進む見込みです。企業アカウントにとっては、いきなり自社コミュニティを立ち上げるよりも、既存コミュニティへの参加型の関与や、イベント連動でのライブチャット活用から試すのが現実的な一歩です。あわせてモデレーション体制の準備を進め、リアルタイム施策のリスクにも備えておきましょう。
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出典
- Threads adds new personalization and community features as it reaches 500M monthly users(TechCrunch, 2026年6月16日)
- Threads adds new features to Live Chats as it expands access(TechCrunch, 2026年6月30日)
- Live Chats on Threads: Because Big Moments Are Better Together(Meta公式ニュースルーム, 2026年4月)
- Threadsの月間アクティブアカウント数が5億を突破、日本でもコミュニティ機能を導入(Metaについて, 2026年6月)