皆さんはShopifyを利用したことがありますか?
コロナ禍の影響もありECサイトの利用者がどんどん増えている現代、ますます注目されているクラウド型のECサービスです。
今回は、そんなShopifyをSNSと連携することでどんなことが出来るようになるのか、メリットやポイントを各SNSごとにご紹介していきます。
すでにShopifyを利用されている企業のご担当者様はもちろん、導入を検討中の方も是非最後までご一読ください。
1. Shopifyと連携できるSNSの種類と特徴
Shopifyと連携できるSNSの種類は、Facebook・Instagram・Twitter・Pinterestの4つです。販売チャネルを増やしておけば、集客機会を逃すことなく新規顧客やリピーターの増加が期待できます。Shopifyは管理画面から簡単に連携を行えて、ユーザビリティの高いシームレスな販売が可能になるので、積極的に連携機能を活用しましょう。
1-1.Facebook
Facebookページを作成している方は、Shopifyの管理画面から簡単に連携を行うことができます。Facebookは国内だけで月間2600万のアクティブユーザーがいる大規模SNSで、コミュニティ機能を活用してユーザーと濃い繋がりを作りやすい特徴があります。SNSからShopifyを経由して商品やサービスを販売するには、フォロワー数をただ増やすだけでなく、ユーザーとの繋がりの強さ、すなわちエンゲージメント率が重要です。
Facebookはブランドのファンを作りやすく、広告を活用すれば狙った顧客層へのアプローチも行いやすいので、Shopifyを利用している方は必ず連携しておきたいSNSになります。
1-2.Instagram
InstagramはShopifyとの連携が抜群に行いやすく、商品の認知度拡大から集客・教育・販売・リピートまで、幅広いターゲットにアプローチを行えます。FacebookやTwitterのように投稿の拡散性はあまり高くありませんが、画像や動画メインで視覚的な発信を行えるので、商品の認知度拡大を行いやすい特徴があります。他のSNSと比べてページの移転がなく、スムーズにショップに誘導を行えます。
1-3.Twitter
TwitterはテキストメインのSNSにはなりますが、画像や動画を活用した投稿を行うこともでき、リツイート機能によって短時間で多くのユーザーに情報を拡散させることが可能です。
Twitterは実名登録を行うFacebookと異なり匿名で利用できることから、第三者の口コミが発生しやすく、自然にUGCを発生させることができます。Instagramが視覚的にアプローチしやすい特徴がある一方で、Twitterは最大140字までのテキストで情報を発信することができます。
ユーザーとコミュニケーションを取りやすい特徴もあるので、プロダクト作りや信用獲得を目指して活用するのをおすすめします。
1-4.LINE
数あるSNSの中でもLINEはユーザーの多さが最大の特徴で、国内に9,000万人以上(2021年12月末時点)ものユーザーがいます。単に人数が多いだけではなく、若者から高齢者まで幅広い年齢層に利用されており、性別による偏りもないため、ユーザーの属性を問わないマーケティングが可能です。
2.ShopifyとSNSを連携したらできること
では実際にShopifyを導入した際、SNSと連携することでどんなことが可能となるのか、各SNSごとに解説していきます。
2-1.Shopify×Facebook
Facebookは、40代〜50代が多く使っているSNSです。
まずFacebookとの連携を行うには、
- 個人アカウント
- ビジネスマネージャー
- ページ
- Facebook広告アカウント
の登録が必要となります。
Facebookが他のSNSと大きく異なっているのが、原則実名登録が必要である点です。
匿名性に慣れているユーザーからは好まれない一方、ブランドのファンを作りやすく、濃いつながりを作れるといった特徴があります。
また、匿名性の低さから、ユーザーの情報が正確であり、より精度の高いマーケティングデータを取得できます。
また、2020年5月には、Shopifyが「Facebook Shop」のパートナーになりました。販売チャンネルから設定を完了することで、FaceBookから直接商品を見ることができます。
ShopifyとFacebookの連携により、「Facebookダイナミック広告」の利用が可能となります。Facebookダイナミック広告は、精度の高いターゲット層に限定して広告を表示させることができ、また、すでにECサイトに訪問したユーザーにだけ広告を表示させることも可能となります。
上記も匿名性が低いからこそできるサービスです。
2-2.Shopify×Instagram
Instagramは、10代~20代の若年層が多く利用しているSNSです。
前提として、ビジネスアカウントとして登録しているInstagramアカウントが必要です。
また、InstagramアカウントはFacebookページと連携している必要があるため、どちらも用意をしておきましょう。
Instagramの通常投稿からはリンクに直接アクセスすることはできないため、ストーリーズやリールにURLを添付することでリンクにアクセスすることが出来ます。
画像や動画といった視覚的に訴求する投稿が好まれるといった点が特徴的です。
通常投稿の方では、タグ機能を利用することで商品のページに直接アクセスすることが可能となります。
また、Instagramのプロフィール欄にショップページへ飛べるボタンを設置しておくことも可能です。ECサイトでは、上記のようにユーザーがホームページ・商品ページにアクセスするまでの流れをいかにスムーズにするかが重要となってきますので、意識していきましょう。
2-3.Shopify×Twitter
Twitterは比較的にアクティブユーザー数が多く、拡散力も高いSNSです。
匿名性も高いことから、口コミで自然発生的に有名になるケースも多くあります。
画像・動画とテキスト、両方がバランスよく重視されているため、様々な面からアプローチすることが可能です。
Twitterにおいては2022年3月に、Twitterのプロフィール欄に直接商品を購入できる「Twitterショップ」を設置できるショッピング機能「Shop Spotlight」のベータ版を公開しました。
ツイートやプロフィール欄からShopifyのオンラインストアにリンク誘導することなく、直接Twitter上で商品を販売することが可能となったため、よりスムーズかつ安心に買い物ができるシステムとなっています。
また、在庫状況が自動的に反映されるシステムとなっているため、Shopify内の商品一覧や在庫状況が更新された際もTwitterショップ内の在庫を手動で更新する必要はありません。
さらに、「Shop Spotlight(ショップスポットライト)」や「Twitterショップス」といった機能により、Twitterプロフィールの中心に商品を表示できる仕組みも作られています。
日本での導入時期は未定ですが、今後注目していきたいサービスです。
また、Twitterでは拡散力を生かしたフォロー・リツイートといったキャンペーンが有効となります。
企画やキャンペーンを打ちだすことで、プロフィール・ショップリンクへの流入を図っていきましょう。
2-4.Shopify×LINE
LINEは日本で最もユーザー数が多いSNSであり、ほとんどの人が毎日使っています。
使用しているユーザー層も広いため、年齢や性別を問わず様々なジャンルの商品・サービスの販売や提供に使用することが有効です。
ShopifyとLINEを連携するには、公式LINEアカウントが必要となります。
アカウントを作成後、「CRM PLUS on LINE」というShopifyとLINEを連携させるために提供されているサービスを利用すればすぐに終わります。アクティブユーザー数が多いので、友達登録してもらうのがいいでしょう。
また、LINEでは様々なデータを収集することが可能です。
もともとユーザー数自体が多いことに加えて、他SNSよりもユーザー情報が正確かつ詳細に分かります。
Shopifyの機能だけでは分析できなかったデータも、公式LINEと連携することでさらに分析することが可能です。
さらに、LINEチャットでは一斉送信の機能だけでななく、ユーザーからメッセージを送ってもらうことで、ユーザーとのコミュニケーションをすることが出来ます。
一人一人に合った商品提案を行うことで、購買率を高めるだけでなく、根強いファンを作ることが可能です。
不特定多数に閲覧される“投稿”という形ではなく1対1の“メッセージ”という形式だからこそ行えるサービスであり、LINEの強みであると言えます。
3.ShopifyのECからSNSをフォロー(連携)してもらう方法
企業側は、ECサイトへの会員登録と一緒に、SNSのフォロワーになってもらうためには、どのようなアプローチが効果的なのか、日々試行錯誤しているかと思います。
ここからは、Shopifyで構築したECサイトから、SNSをフォロー(連携)してもらいやすい方法について、ご紹介していきます。
3-1.ショップカードの同封
ショップカードは、商品発送時に同封することができるので、リピーターを獲得する上で重要となり、QRコードからSNSをフォローすると、限定クーポンが取得できるマーケティング方法があります。
QRコードの読み取りは、簡単にSNSへの導線作りができるだけではなく、アクセスログを追跡することもできるので、効果的なマーケティング戦略をする上で活用できます。
3-2.クーポンの発行
クーポンは、各種SNSと親和性が高いため、企業側からも消費者側からも好まれており、LINEなどから一斉に配信できたり、個別にDMから送ることもできます。
クーポン目当てのユーザーには、SNSとECサイトの会員情報を連携してもらいやすいため、顧客情報の取得が効率的に行えます。
さらに、コロナ禍に入ってから増えている「バーチャルストア」とも相性が良いので、仮想(VR)空間にクーポンを埋め込んで、宝探しゲームのような体験価値を創出できます。
3-3.キャンペーンの開催
SNSマーケティングで主流になっているのが、Twitterだと「フォロー&リツイート」であったり、Instagramでは「フォロー&いいね」を軸にした、定期的なキャンペーンです。
キャンペーンでは、フォローを必須にすることで、多くのフォロワーを獲得できたり、拡散効果によって、人の目に触れる機会が多くなるため、集客の増加を期待できます。
4.ShopifyのSNS連携事例
国内のSNS連携事例を紹介します。
- FUMIKODA
- Sellenatela
実際にSNSと連携を行うと、どんなユーザー体験が生まれるのか確認してください。
4-1.FUMIKODA(Shopify×Facebook)
FUMIKODAは「ラグジュアリーの新しい価値」を提案する新しいバッグとして、様々な女優たちが愛用している人気ブランドです。
FUMIKODAは FacebookとShopifyを連携して効果的なマーケティングを行っており、おしゃれで洗礼された販売ページや、新商品やキャンペーンの情報を発信しています。SNS広告を活用する場合でも、ターゲティングを行いやすい Facebookと連携していることで、販売しやすくなります。
※ FUMIKODAのFacebookはこちら→https://www.facebook.com/FUMIKODA.official/
4-2.Sellenatela(Shopify×Instagram)
Sellenatelaは日本の東京を拠点とするシューズブランドで、「Liberated life-とらわれずに生きる」をメインコンセプトとして国内外に販売しています。
視覚的に訴求しやすいInstagramとShopifyを連携させることで、ユーザーは投稿から直接商品を購入できるようになります。また、Instagramの利用者は女性が約57%と多く、女性向けに商品を展開している場合に相性の良いSNSです。通常のフィード投稿以外にもストーリーのスワイプアップ機能を活用して、リアルタイムで集客&販売を行うこともできます。
〇SellenatelaのInstagramはこちら→https://www.instagram.com/sellenatela/
5.まとめ
以上、ShopifyとSNSを連携したらできることをご紹介してきましたが、いかがでしたか。
EDサイトのアクセス数に伸び悩んでいる企業の広報ご担当者様や、今ひとつShopify を活かしきれていない企業のご担当者様は、ぜひこの記事をご参考に、Shopify とSNSを活用してみてください。
また、Shopifyは今後も成長が見込まれ、さらに多くのサービスと連携していくことが期待できますので、注目してください。
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