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スパムサイトとは、「危険性が高い」と判定されたサイトのことです。そのようなサイトを意図して作成し、自分自身のサイトへ訪れるお客様を増加させて広告収入を獲得しようとする悪質な業者もいます。
しかし、意図していないのにもかかわらず、スパムサイトであると誤解されてしまうことも往々にしてあります。
そのような事態を避けるため、まずはスパムサイトが何かを正しく理解し、誤解された時の対処法について確認していきましょう。
1.スパムサイトとは?
「スパム」は「迷惑な行為」を意味しており、「スパムサイト」とは迷惑な行為をしているサイトのことを指します。語源は日本人にも馴染みのある「SPAM缶」から来ているそうです。
スパムサイトと呼ばれるWebサイトの多くは、自分のサイトへ訪れるユーザーを増加させて広告収入を獲得しようと、SEO上の不正な手段(ブラックハットSEO)をあれこれと駆使しています。
また、特定のWebサイトへのバックリンクを増やして検索エンジンで上位に表示させることを目的としたり、コピー記事や低クオリティーなコンテンツで構成されたりしていることもスパムサイトの特徴です。
2.スパムサイトは危険性が高い
スパムサイトは危険性の高い迷惑行為です。検索アルゴリズムは、スパムサイトを検索結果ページから排除するための改良を頻繁に行っています。
もしスパムサイトと判定されたサイトを運営していると、ペナルティを受けたり、検索順位がダウンしてしまう可能性があります。実際には優秀なサイトを作成していたとしても、検索エンジンの上位に表示してもらえないことには、誰の目にも止めてもらえません。
そのため、ブラックハットSEOのようなSEOスパムを利用して上位表示を狙おうと考える人が出てくるかもしれませんが、これはやめた方がよいでしょう。Googleからガイドラインの違反行為と判定されれば、かえって検索順位はダウンします。
しかし、自分では違反行為だと認識していなくても、知らないうちにスパムサイトだと判断されてしまっているケースも少なくありません。そこで、事前にどういった行為がスパム判定されるのかを確認しておきましょう。
3.SEOスパムの判定基準
SEOスパムの判定基準は、Googleウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)です。
例えば、Googleウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)で具体的なガイドラインが定義されてます。
- 検索ランキングを操作することを目的としている自動生成コンテンツ
- リンク プログラムへの参加
- オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
- クローキング
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- 誘導ページ
- 無断複製されたコンテンツ
- 十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
- ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
- フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
- 構造化データのマークアップの悪用
Google への自動化されたクエリの送信
※引用元:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google Developers
これらの行為をすれば、ガイドライン(基準)に抵触してGoogleからSEOスパムと判定されるというわけです。
4.SEOスパムの種類
SEOスパムの種類がいくつかあります。
- キーワード系
- リンク系
- コンテンツ系
- キーワード系
4-1.キーワード系
SEOスパムの種類として、キーワード系がいくつかあります。
- 隠しテキスト
- キーワードスタッフィング
〇隠しテキスト
キーワード系のSEOスパムには、隠しテキストがあります。
例えば、キーワードを含めたテキスト文章をCSSの「display:none;」で非表示にしたり、「text-indent:-9999px;」で画面外に位置をずらします。
つまり、隠しテキストします。
この隠しテキストは、特定のテキストをユーザーに見せずに検索エンジンにだけ認識させる悪い行為です。
このように、隠しテキストが、キーワード系のSEOスパムの種類の1つです。
〇キーワードスタッフィング
キーワード系のSEOスパムには、キーワードスタッフィングがあります。
例えば、タイトルタグやメタディスクリプションタグなどのメタタグやコンテンツの文章内に、同じ単語や語句(SEOキーワード)を不自然に感じられるほどに繰り返して詰め込みます。
つまり、キーワードスタッフィングします。
このキーワードスタッフィングは、文章が不自然になって読みづらくなるのでユーザーエクスペリエンスの低下につながる悪い行為です。
このように、キーワードスタッフィングが、キーワード系のSEOスパムの種類の1つです。
4-2.リンク系
SEOスパムの種類として、リンク系がいくつかあります。
- 隠しリンク
- コメントスパム
- リンクファーム
- ディレクトリサイトやブックマークサイトの登録
- ウィジェットリンク
〇隠しリンク
リンク系のSEOスパムには、隠しリンクがあります。
例えば、アンカーテキストを背景色と同系色でデザインしたり、CSSの「display:none;」で非表示や「text-indent:-9999px;」で画面外に位置をずらします。
つまり、隠しリンクします。
この隠しリンクは、特定のアンカーテキストをユーザーに見せずに検索エンジンにだけ認識させる悪い行為です。
このように、隠しリンクが、リンク系のSEOスパムの種類の1つです。
〇コメントスパム
リンク系のSEOスパムには、コメントスパムがあります。
例えば、外部サイトのWebページに設けられたコメント欄に、そのWebページの内容と関連のないメッセージを自身のサイトへのリンク付きで書き込みます。
また、 つまり、コメントスパムします。
このコメントスパムは、Webページを閲覧してるユーザーの利便性を無視した悪い行為です。
このように、コメントスパムが、リンク系のSEOスパムの種類の1つです。
ちなみに、自サイトのWebページのコメント欄にコメントスパムがあれば、そのページはユーザー生成スパムコンテンツとしてGoogleから評価されづらくなる可能性があります。
リンクファーム
リンク系のSEOスパムには、リンクファームがあります。
例えば、相互リンクのみを目的としてパートナーページを作成するなどして、Webサイト間で関連性のないリンクを大量に貼ります。
つまり、リンクファームを構築します。
このリンクファームは、関連性がないリンク集なのでWebページを閲覧してるユーザーの利便性を無視した悪い行為です。
このように、リンクファームが、リンク系のSEOスパムの種類の1つです。
ディレクトリサイトやブックマークサイトの登録
リンク系のSEOスパムには、ディレクトリサイトやブックマークサイトの登録があります。
例えば、低品質なサイトの登録を受け付けてカテゴライズしてるサービスを利用してリンクを獲得します。
つまり、ディレクトリサイトやブックマークサイトの登録をします。
ディレクトリサイトやブックマークサイトの登録は、低品質なサイトへのリンク集に登録することになる場合が多いので、ランキングを操作することを目的としたリンク獲得行為になります。
このように、ディレクトリサイトやブックマークサイトの登録が、リンク系のSEOスパムの種類の1つです。
ウィジェットリンク
リンク系のSEOスパムには、ウィジェットリンクがあります。
例えば、検索順位がチェックできるツールを掲載したWebページがあるとします。
このツールの簡易版をウィジェット化して、ツールを掲載したWebページへのリンク付きでiframeタグを発行して、コピペして埋め込めるように提供したとします。
つまり、ウィジェットリンクを配布します。
このウィジェットリンクは、ユーザーが自身のサイトに埋め込んだ時に意図しないリンクが含まれることになるので望ましくないリンクビルディングの行為になります。
このように、ウィジェットリンクが、リンク系のSEOスパムの種類の1つです。
さまざまなサイトのフッターやテンプレートに埋め込めむことができるリンクを配布することも、ウィジェットリンクと同様に不自然なリンクビルディングとなります。
4-3.コンテンツ系
SEOスパムの種類として、コンテンツ系がいくつかあります。
- クローキング
- 質の低いコンテンツ
- 悪意のある動作をするコンテンツ
〇クローキング
コンテンツ系のSEOスパムには、クローキングがあります。
例えば、不正なリダイレクトをして、検索エンジンのクローラーが認識したコンテンツと異なるコンテンツをユーザーに表示します。
つまり、クロ-キングします。
このクローキングは、ユーザーに予想外の結果をもたらす悪い行為です。
このように、クローキングが、コンテンツ系のSEOスパムの種類の1つです。
〇質の低いコンテンツ
コンテンツ系のSEOスパムには、質の低いコンテンツがあります。
例えば、ページのランキングを上げる目的で、文字数が多くてもオリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったくないページを作成します。
つまり、質の低いコンテンツを作成します。
- 自動生成されたコンテンツ(ワードサラダなど)
- 内容の薄いアフィリエイトページ
- 無断複製されたコンテンツ(コピーコンテンツ)
- 誘導ページ
これらの質の低いコンテンツは、ユーザーにとって価値のないページを提供する行為です。
このように、クローキングが、コンテンツ系のSEOスパムの種類の1つです。
〇悪意のある動作をするコンテンツ
コンテンツ系のSEOスパムには、悪意のある動作をするコンテンツがあります。
例えば、ページ上のコンテンツの位置を変更または操作して、ユーザーが特定のリンクやボタンをクリックしていると認識していても、実際にはページの別の部分(広告など)をクリックしたことになるようにします。
つまり、悪意のある動作をするコンテンツを作成します。
この悪意のある動作をするコンテンツは、ユーザーの同意なくファイルをダウンロードまたは実行させる悪い行為です。
このように、悪意のある動作をするコンテンツが、コンテンツ系のSEOスパムの種類の1つです。
5.サイトがスパム判定を受けているかチェックする方法
5-1.aguseを使ってスパム判定をチェック
aguse.jpというツールを使えば、自社サイトがスパム判定を受けているかを簡単にチェックすることができます。自社サイトのURLを入力し[調べる]をクリックすると、判定結果が表示されます。
『ブラックリスト判定結果』箇所で、判定結果が上の画像のように[〇SAFE]と表示されていればスパム判定は受けていないということになります。
5-2.SecURLを使ってスパム判定をチェック
続いて紹介するのはSecURLというツールです。こちらもトップページにアクセスし、自社サイトのURLを入力するだけで自社サイトがスパム判定を受けているかを確認できます。
6.SEOスパムの対策
SEOスパムの対策は、まず検索順位が大きく下がってるか否かの確認から始まります。
例えば、検索順位の推移がある日を境に急下落してたり、徐々に下落傾向で一向に順位回復しなければ、SEOスパムの可能性があります。
このSEOスパムは、手動ペナルティと自動ペナルティの大きく2つに分かれます。
手動ペナルティならサーチコンソールに警告メッセージが届くので、その警告メッセージの内容に沿ってWebサイトを改善します。
一方、自動ペナルティならサーチコンソールに警告メッセージが届かないので、自力でペナルティと思われる箇所を見つけてWebサイトを改善します。
つまりペナルティの原因を突き止めて、その原因を改善するようにWebサイトを修正するというわけです。
こうして、ペナルティの原因を突き止めて、その原因を改善するようにWebサイトを修正することが、SEOスパムの対策です。
7.まとめ
今回は、スパムサイトに焦点をあてて解説をしました。
ブラックハットSEOのようなSEOスパムでラクをして検索結果の上位表示を狙おうとすると、かえってペナルティを受けて順位が下がってしまったり、インデックスが削除されたりする可能性が大きいです。
一方で、ウェブマスター向けガイドラインに準拠して正しいSEO対策をすれば、Googleから良い評価を得ることができます。規定に違反することなく、ユーザーに有益なサイトを作成していきましょう。
⇒【東証プライム企業も多数利用!】最先端のSNSマーケティングツール「Tofu Analytics」、「InstantWin」とは?