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Google検索で「ランチ」と検索した際、たとえば新宿駅で検索した場合と、池袋駅で検索した場合では、表示される飲食店が異なります。また新宿駅で検索した場合でも、キーワードを「渋谷 ランチ」に変えれば、また異なる結果になります。
このようにGoogleは、ユーザーの位置情報や地域に関連するキーワードをもとに、検索結果の表示を変えています。位置情報や「地域(ローカル)」に関連した検索のことを「ローカル検索」といい、これに最適化することを、「ローカルSEO」と呼びます。
しかし近年、この「ローカルSEO」の重要性の高まりを受けて、「やらせ」の口コミを大量に投稿するなどの悪質な手口を使う業者も出てきています。こうした運用はGoogleのガイドラインに違反しており、Googleからペナルティを受ける可能性があるほか、ユーザーからの信頼を失う可能性もあるのです。
こうした業者に騙されないように見分ける方法をご紹介します。
1.Googleのガイドラインに違反する悪質な運用を行う「MEO」業者とは
「MEO」とは、Map Engine Optimizationの略で、和訳すると「マップエンジン最適化」となります。とりわけGoogleマイビジネスを活用した、Googleマップ上での上位表示施策を指します。海外で使われている用語のように見えますが、実は和製英語で、海外では「ローカルSEO(local seo)」と呼ばれます。
ローカルSEOのことを「MEO」と呼称する業者の中に一部悪質なケースが見られるため、MEOという用語を使用すると、ネガティブな印象を持たれることも多くあるようです。
「MEO」対策を実施する業者の一部は、以下のような手法を用いたGoogleマイビジネスなどの運用を行っているようです。しかしどちらもGoogleのガイドラインに違反しており、効果のある施策とはいえません。
1.報酬を払い、大量の口コミ投稿を依頼する
:投稿者が店舗を訪問していない場合も多い。Googleは位置情報などのデータを用いて本物の口コミなのか判別できるため、効果はない
2.作為的にリンクを貼る
:知名度のないまとめサイトや個人ブログといった、Googleから評価されていないサイトから被リンクを獲得しても効果はない
こうしたガイドライン違反の運用を続けていると、Googleからペナルティを受けたり、顧客が「やらせ」だと感じて悪評がついたりといった、ねらいとは正反対の結果に陥ります。店舗の検索順位が低下するほか、最悪の場合アカウントが停止されることもあります。このような誤った運用方法を推奨する悪質な業者には、依頼しないのが得策です。
では、店舗に近い「地域」に関連するローカル検索が行われた際、自店舗を上位に表示させるには、どうすれば良いのでしょうか。
2.こんなMEO業者は要注意
見分け方は、悪質なSEO業者とほぼ同じですね。下記のような内容で営業してくる業者は怪しいと思った方がいい。
- 順位保証:「●位に入れてみせます!」
- 成果報酬型:「●位に入ったら報酬をください」
- キーワード保証:「“〇〇”というキーワードで上位を取ります」
- 説明不足:打つ施策や考えられるリスクを具体的に説明しない
たとえば、知識のない店舗オーナーさんに「あなたの店舗を、地図検索でローカルパック(Google検索の際に、地図情報と共に検索画面の上部に表示される検索結果)の3位以内に入れてみせます」と言って契約し、後日「ほら、3位以内に入りましたよ」と検索結果画面を見せて、報酬を得る。その際に、「どこで」「いつ」検索した結果なのか、ずっとその状態なのかといったことを一切説明しないのです。
その裏では、一時的に順位を上げるために、不正とは言わないまでも本質的ではない取り組みをしていたり、さらにその本質的ではない取り組みによってGoogleにBANされる可能性があること、もしBANされたら復旧がすごく難しいなどのリスクもクライアントに伝えない、そういう業者がいるのです。
3.本来のローカルSEOは「絶対に」「すぐに」効果が出るわけではない
MEOは、順位を上げることは「可能」ではありますが、「絶対に」「すぐに」効果が出るわけではない、長期的な施策だと認識しておく必要があります。
Google検索やマップに掲載される店舗・施設情報は、店舗・施設が管理する情報だけでなく、Googleが収集した情報やユーザーが投稿した情報も踏まえ、Googleがユーザーニーズに適していると判断した情報が掲載される仕組みになっています。
よって、店舗・施設情報の全てをGoogleマイビジネスでコントロールすることはできません。
また、ローカル検索は検索キーワードのほか、検索された場所や時間帯、さらにはユーザーによっても変動するため、「このキーワードであれば絶対にこの店舗・施設が1位に表示される」という期待はそもそも間違いだといえます。
以上の理由から、ローカル検索での順位を上げる、絶対的な施策というものはありません。
ただし、Googleやユーザーからの評価を得られるような長期的な運用を実施することで、上位表示される確率を徐々に上げていくことは可能です。
施策としては、以下の3つが考えられます。
- Googleマイビジネスを管理し、正確な情報を提供することで、顧客の店舗に対する認識と、実際の店舗情報とのギャップを解消する
- 高評価な口コミを地道に集めるとともに、低評価な口コミには真摯に対応する
- 検索されやすいキーワードを、口コミの文章に使われやすいようにする/そのキーワードを使って、店舗のGoogleマイビジネスで投稿する
特に1と2は、長期的に運用していくことで顧客からの信頼を得られ、さらに高評価な口コミが集まるという好循環が生まれます。顧客から良い評価を得ることで、その情報を参照しているGoogleからの評価も上がり、結果的に上位表示につながるのです。
4.真面目なMEO業者は、時代に合わせて手法をアップデートしている
2007年は“被リンク”(他サイトから自社サイトにリンクを貼ってもらうことで自社サイトの順位を上げるSEO手法)が全盛期で、SEO業界的にはそれが正しい施策のひとつでした。
しかし、今では今では悪い業者として真っ先に挙がるのが「被リンク(人工リンク)施策だけをやっている会社」です。
MEO業者でも同じような手法を続けて、Googleガイドラインを読まずに運用を続けている業者がいます。店舗のオーナーさんはそうした事情や歴史をご存じありません。注意して欲しいのは、「とりあえずお任せすれば全部いいようにやってくれる。説明がなく、ブラックボックスになっていて中で何をやっているのかはよく知らない」という“手離れがいい”業者です。
大事な店舗の情報が、ある日突然、公開停止になっても、悪影響を受けたり責任を負ったりするのはお店側ですので必ず確認するようにしましょう。
5.今すぐやるべきMEO対策
だからといって何もしないでいるのは勿体ないとしか言えません。業者に頼まなくてもできることがあるのでご紹介します。
5-1.Googleマイビジネスで正確な情報を提供する
最近では、新型コロナウイルスの感染防止対策として、営業時間を短縮したり、事前予約を必須にしたりといった変更があった店舗もかなり多いでしょう。
これらの情報をGoogleマイビジネスなどで告知しなかった場合、Googleの情報をもとに店舗を訪れた顧客が、入店できないという問題が発生してしまいます。
またたとえば飲食店の場合、季節によって頻繁にメニューを変えるといったこともあり得ます。
サービスを変更する場合はその情報を発信しないと、特定のメニューを楽しみにしていた顧客をがっかりさせてしまうかもしれません。
「せっかく行ったのに入れなかった」「あのメニューがなかった」といった体験を顧客にさせてしまうと、低評価な口コミを投稿されるおそれがあります。
営業時間や提供するサービスなどが変わった場合は、Googleマイビジネスで随時正確な情報を更新しましょう。
営業時間の変更や事前予約必須化、テイクアウト対応といった情報を掲載すると、新型コロナウイルス対策のアピールにもなります。
季節のメニューなど特殊な情報は、投稿機能を使って宣伝するといいでしょう。
5-2.口コミを集め、適切に管理する
MEO業者に委託するなどして、自演で投稿した口コミはGoogleからペナルティを受けるおそれがあります。高評価な口コミを集めるには、地道な施策を積み重ねていくしかありません。
口コミを集める施策としては、来店客にその場で直接口コミ投稿をお願いする、後からメールやLINEなどで口コミ投稿をお願いするといった方法があります。
特に来店中や来店直後は「店舗で得られた良い体験をシェアしたい」といった思いが来店後よりも強いと考えられ、口コミを投稿してもらいやすいと考えられます。
一方、低評価な口コミが投稿されてしまった場合は、謝罪の返信を行うことで、誠実な印象を与えられます。店舗経営の参考となる批判なのであれば、真摯に受け止めて今後に活かすのも良いでしょう。
ただし、批判の範疇を超える、誹謗中傷とも取れるような悪質な口コミがあった場合は、Googleに削除依頼を出すこともできます。
管理画面から該当の口コミを見つけ、「不適切なコメントを報告」をクリックしましょう。
5-3.検索されやすいキーワードを盛り込んで投稿する・してもらう
Googleマイビジネスからの投稿やユーザーが投稿した口コミは、Google検索の対象です。そのため、こうしたキーワードがGoogleマイビジネスの投稿や口コミに含まれていると、そのキーワードで検索された際にヒットしやすくなります。
店舗の特徴に合った”検索されやすいキーワード”は、業種業態や店内の雰囲気などによって異なります。キーワードの例を業種業態別に挙げると、以下のようになります。
- レストラン:「ディナー」「おしゃれ」「個室」
- 居酒屋:「安い」「24時間」「喫煙」
- 美容室:「メンズ」「ヘアカラー」「パーマ」
- ホテル:「安い」「高級」「近い」
Googleマイビジネスで店舗の宣伝などを投稿する際は、画像とともに上記のようなキーワードを含めた文章を追加しましょう。キーワードをつなげただけの不自然な文章だとGoogleやユーザーに不信感を与えかねないので、無理に多くのキーワードを含めようとせず、自然な日本語になるようにすると良いでしょう。
6.まとめ
「店舗の情報を投稿する」「口コミを集める」「集めた口コミを管理する」といった施策は、最初のうちはそこまで負担ではないかもしれません。
しかし口コミの総数が増えたり、運用する口コミサイトの数が増えたりすると、かなり手間がかかってしまいます。店舗展開数が多ければ、なおさら負担がかかります。
その場合、ツールの導入や良質な業者に依頼するのを検討するのがいいかもしれません。くれぐれも悪質なMEO業者に気を付けてください。
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