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「サジェスト」はわかるけど、SEO対策にどう関係するかわからない。
そんなあなたに「サジェスト」とは何なのか、どのようにSEO対策に活かしていくのか、わかりやすく解説していきます。
1.サジェストとはなにか?
サジェスト(suggest)とは、その名の通り、検索エンジンからの提案です。
GoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンには、指定したキーワードと一緒に検索される可能性が高いキーワードを「予測変換」という形で提案してくれる機能があり、それを「サジェスト」といいます。
なお、サジェストの機能は、Googleでは「オートコンプリート」、Yahooでは「入力補助」と呼ばれる場合もあります。
例えばダウンジャケットの購入を検討していて、どんなものがいいか探している人がいるとします。そこで「ダウンジャケット」と検索すると以下のようなサジェストが出てきました。
サジェストはダウンジャケットに関してユーザーが知りたいと考える内容がメンズやレディース、またブランドについてと判断しているのです。
このサジェストの機能はGoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンだけではなく、outube、Amazonなど、あらゆる面で取り入れられています。
2.サジェストのキーワードが表示される仕組み
では、このサジェストという機能はどのようなロジックで表示されているのでしょうか?
2-1.Googleによる定義
まずはじめに認識しておくべきこととして、Google検索ヘルプによれば、以下の項目が検索候補(サジェストキーワード)のベースになっていると説明されています。
・入力した検索キーワード
・過去に行った関連する検索
・他のユーザーが検索しているキーワード(急上昇ワード検索を含む)
ここで注意すべきなのが、検索候補とは検索結果ではないという点です。サジェストは、あくまで検索ユーザーの検索意図として捉えておきましょう。また、サジェストのキーワードが表示される仕組みについては、Google検索ヘルプで以下のように紹介されています。
《検索候補は、人間の関与なしにアルゴリズムによって自動生成されます。このアルゴリズムは次のような特性を備えています。
・他のユーザーが過去にそのキーワードを検索した頻度など、複数の要因に基づいています。
・ウェブ上のさまざまな情報を反映するように設計されています。多くの人気トピックに関連する予測が表示される場合があります。》(検索結果をより速く取得する – Android – Google 検索 ヘルプより https://support.google.com/websearch/answer/106230)
2-2.検索ボリューム
検索ボリュームとは、検索されている回数と言う意味です。
サジェストはユーザーが求めている可能性が高いものを検索候補として表示させます。つまり、検索されている回数が多いキーワードはユーザーが求めているものとGoogleが判断するので、サジェストに選定されます。
SNS社会の今は、SNSなどで話題になるとすぐに検索回数が急増するので、サジェストは流動的に変化します。
2-3.トレンド
検索ボリュームは、個人が特定のキーワードをたくさん検索した場合でも、問題なく計上されます。そのため、故意にサジェストに表示されるための検索行動が発生しかねません。そのため「より多くの人が検索している」という基準が存在します。言い換えれば、一時的にしろ恒常的にしろトレンドになっているワードが表示されやすい傾向になるのです。
2-4.検索時の位置情報
ユーザーが検索している時の場所も基準の一つです。
検索すると自分の住んでいる地域や、今いる場所のサジェストが出ることはよくあると思います。Googleはユーザーそれぞれの位置情報を基に検索候補に表示させています。
例えば、ユーザーが六本木でレストラン探しているとします。そこで、Googleで「ディーナー」と検索すると、「六本木」や「東京」といったワードの候補がサジェストに表示されるのです。
2-5.過去の検索履歴
直前、あるいは過去に何度か検索したキーワードがサジェストされた経験を持っている方は多いでしょう。
Googleの検索エンジンは、ユーザーが過去に調べたキーワードを記憶しています。直前あるいは過去に調べたキーワードは、ニーズがあるとGoogleは判断するため、サジェスト上位に表示される仕組みになっています。
3.SEOへの活用方法
では、このサジェストをどのようにSEOへ活用していけば良いのでしょうか?
冒頭でも少し触れた内容ですが、サジェストとはユーザーの検索意図であるということがポイントです。ユーザーの検索ニーズをサジェストから把握することができるので、コンテンツ作成におけるテーマ設計(キーワード選定)やリライト作業に活用できます。
3-1.ユーザーニーズを把握できる
このサジェストという機能でわかる大きなポイントはユーザーのニーズを把握することができると言う点です。選定の基準からわかりますが、Googleはユーザーのニーズを把握した上でサジェストに検索候補を表示しています。
3-2.キーワード選定できる
サジェストの上位に表示されるキーワードはユーザーが求めている内容であり、そのことについての記事がない場合、そのキーワードの記事を出向すれば多数のユーザーを流入することが可能です。
主観的に「ユーザーはこんな内容の記事を求めているだろう」とキーワードを決めてしまうと、実際のユーザーが求めている内容とかけ離れてしまうことがあります。
しかし、サジェストで選定すればそのようなことは避けられるようになります。しかも、サジェストで表示されているキーワードの記事をしらみつぶしに出稿していけば多くのユーザーの流入を促しやすくなるのです。
3-3.リライトの参考になる
ユーザーが求めるものは時間が経つと共にどんどん変わっていきます。その変化の流れに遅れを取ってしまうと、ユーザーのニーズにフィットした記事を出稿していたはずなのに、いつの間にか検索順位が落ちているなんて珍しくありません。
Googleはその変化を敏感に感じて、サジェストの表示キーワードを変えているためサジェストに新しく表示されたキーワードを記事に組み込んでいくとSEO効果が見込めるでしょう。
4.サジェスト汚染に注意!
サジェストはコンテンツ作成において非常に有効な機能であることがわかりましたが、実のところ良いことばかりではありません。
例えば、企業や自社サービス、個人のサジェストキーワードとして、「使いづらい」「効果が出ない」や、「迷惑」「不倫」などといったネガティブなキーワードが表示されることがあります。このようにイメージを下げるようなキーワードがサジェストされてしまうことを「サジェスト汚染」といいます。
一度サジェストされてしまったものを完全に削除することは困難であり、簡単に情報が拡散されてしまう現代においては、ネガティブなイメージが一気に市場に浸透するため非常に不利になります。
4-1.サジェスト汚染の解消方法
サジェスト汚染の対応策としては、良いイメージを与えるサジェストキーワードの表示を増やしたり、Googleに対してサジェストキーワードの取り消しを依頼することが有効です。
しかし、後者に関してはGoogle側に削除する義務はないため、依頼をしたからと言って完全に削除することは難しいと言われています。したがって、良いイメージを与えるサジェストキーワードの表示を増やすこと、あるいはそもそも「サジェスト汚染」が起こらないように常日頃から気をつけておくことが効果的な対応策であると言えるでしょう。
4-2.サジェスト汚染解消の実例
サジェスト汚染を解消するためには、ポジティブなものを増やしていくことが現実的な対応法です。
過去の例として挙げられることが、「マクドナルド」になります。
2014年にマクドナルドのチキンを扱った商品を製造する中国のチキン加工工場が期限切れのチキンを使用していたことが判明しました。また、工場の映像が公開されて床に落ちたチキンを使用していることも明らかになりました。
このことが浮き彫りになったマクドナルドの売り上げは急激に落ち込み、サジェストに関してもネガティブなものばかりになってしまいました。
そこで、マクドナルドはサジェストの消去依頼をしたわけではなく、長い時間をかけてブランドイメージを改善するために企業活動を続けてきました。今では、サジェストワードがネガティブなものよりもポジティブなものの方が強くなり、サジェスト汚染が解消されたのです。
5.まとめ
サジェスト(Googleサジェスト)についての理解を深めていただくことはできたでしょうか。普段から検索行為で使っているサジェスト機能は、実はコンテンツの作成において非常に有益なデータとなっています。
コンテンツのテーマ設計では、まず取り掛かりとして検索ユーザーが何を知りたいのかという(検索意図の)調査を行っていくことがSEOに有効であるため、是非サジェスト機能を活用してコンテンツを作成していきましょう。
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