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今や世界規模で動画サイトのトップとなっているYouTube。

アクティブユーザー数は世界規模では約25億人、日本国内でも約6500万人となっており、国内では半数近くの人が見ているという計算になります。

YouTuberという言葉も一般化し、インフルエンサーと呼ばれる人も増加傾向にあります。

そんなインフルエンサーは必ずといっていいほど一度は「バズる」ということを経験しています。

ではYouTubeでバズるためにはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか?

本記事では、YouTubeでバズるためにできる工夫と、その工夫を実践している事例をご紹介します。

1.YouTubeでバズるために必要なもの

そもそもYouTubeでバズるためには「チャンネル登録者数が多い」という要素があると良いのですが、芸能人でもない限りその状態になるまでが大変です。

ただ、登録者が少ないチャンネルでももちろんバズることはできます。

そのためには「おすすめ動画」としてYouTube側に判断してもらう必要があります。

では、YouTube上で「おすすめ動画」として選んでもらうために必要な要素をお教えしましょう。

1-1.サムネのクリック率が高い

チャンネル登録していない視聴者が動画を判断するとき、その判断材料は

  • サムネ
  • チャンネル名
  • 動画名
  • 視聴回数
  • アップロードされた時期

があります。

もちろん動画の名前もかなり重要ですが、それ以上に重要なのがサムネです。

特にサムネのクリック率が高い動画はおすすめされやすいのです。

サムネのクリック率は5%前後が平均値で、10%を超えると高いとされています。

まずは7~8%のクリック率を目指しましょう。

そのために必要な要素として

  • ターゲットに向けた適切な画像
  • デザインや文字、配色を見やすく
  • キャッチーな言葉を入れる

などがあります。

時にはライバルとなる動画のサムネを参考にしたり、インプレッションやクリック数を指標としたABテストを実施してみましょう。

1-2.視聴者維持率が高い

動画を見てもらうというハードルをクリアした後は、「動画を最後まで見てもらう」ことが必要になります。

これは動画広告の条件が「8分以上」となった際、クリック目当てで中身が何も伴っていない動画が乱立したためです。

たとえサムネで見てもらったとしても、内容が伴わない場合はすぐに動画を見るのをやめてしまうので、視聴者維持率は低くなってしまいます。

これは内容もさることながら、編集の技術も必要になってきます。

たとえばトーク動画の場合、テロップの有無で動画の見やすさはかなり変わってしまいます。

他にも、無音・嚙んだところ・周りくどかったりわかりにくかったりするシーンなどはどんどんカットしていきましょう。

動画を見てもらう上でなるべく続きが見たくなり、途中で見るのをやめようと思わせないことが重要です。

なお、一般的な10分程度の尺の動画の視聴者維持率は40%前後といわれており、バズる動画は70%を超えると言われています。

まずは視聴者維持率40%を切らないように注意し、可能ならば70%を超えるように頑張りましょう。

また、同じ視聴者維持率でも、再生時間がより長いほうが評価は高いです。

これは動画の時間が長いほうが視聴者維持が困難だからです。

もし内容に自信があるのならば、思い切って長尺動画にしてしまうのも良いでしょう。

1-3.動画の評価が良い

動画にはそれぞれグッドボタンとバッドボタンがついています。

もし視聴者が動画を視聴したとしても、その内容が不愉快だった、もしくは満足いくものではなかった場合にはバッドボタンを押されてしまうでしょう。

そして、バッドボタンが多いとチャンネル全体のインプレッション数が下がってしまう可能性があるのです。

もちろんYouTube側としてはグッドボタンの数が多いものをいい動画とみなし、おすすめに挙げてくれます。

つまり、「最初の印象」「中身の内容」「最後の感想」のすべてが良くないといけないのです。

2.バズ動画の共通点7つ

バズ動画を作成したい場合、拡散されている動画の共通点を知る必要があります。バズ動画の共通点は主に以下の7つです。

  • 視聴者から共感を得る内容
  • 流行を敏感に取り入れた内容
  • ギャップや意外性の利用
  • 最新情報の提供
  • 薄い広告色
  • 好奇心を刺激するタイトル・サムネイル
  • 投稿時間は通勤時間や休憩時間

2-1. 視聴者から共感を得る内容

動画を観た視聴者から「こういうことよくある」「自分も感じたことがある」と共感を得られると、バズ動画が生まれやすくなります。非日常的で突飛な内容にするよりも、日常的なシーンを切り取った構成とする方が効果的な場合が少なくありません。

ポイントは、日常をただ切り取るだけではなく、ちょっとした新鮮さを感じさせることです。ふとした瞬間に感じるイライラや驚きは、感情に直接訴えかけるため共感力が強くなります。

2-2. 流行を敏感に取り入れた内容

流行し始めている要素を取り入れれば、多くの人の興味を引いたり、拡散されやすくなったりします。ファッションだけではなく、有名インフルエンサーが行っている企画やトレンドになっている話題を取り上げれば、バズ動画になる可能性があります。

注意すべきなのは、できるだけポジティブな意見が多いものをテーマにすることです。政治や宗教、ジェンダーなどのセンシティブな題材はバズ動画になる可能性がある一方、炎上して被害を受けるおそれがあります。

2-3. ギャップや意外性の利用

バズ動画の別の共通点は、ギャップや意外性を上手に利用している点です。意外性のある動画は最後まで視聴される傾向があります。多くの人が知っている情報が実は間違っている、容姿端麗な女性と思っていたら男性の化粧動画だったなどのギャップはバズ動画になりやすい要素です。

歴史が長く真面目なイメージのある中小企業がユーモアあふれる動画を投稿するとバズることがあるのも、ギャップを利用しているからです。自社のイメージを崩さない範囲でギャップや意外性を演出できないか検討してみましょう。

2-4. 最新情報の提供

バズ動画は、最新情報を提供することで拡散されやすいのが特徴です。最新のトレンドを取り上げているものもあれば、斬新な撮影方法を採用しているバズ動画もあります。すでに多くの視聴者が観たことがある内容の動画は、なかなか視聴してもらえないのが現実です。

バズ動画では最新情報を取り入れることが重要であるとはいえ、常に斬新な話題を取り上げる必要はありません。今まで一般的だった問題の解決策とは別の方法を提案したり、ライフハックを解説したりする動画もバズる傾向があります。

2-5. 薄い広告色

バズ動画は、一般的に広告色が薄い点も特徴の1つです。企業が発表している動画のなかでもバズっているものは、商品やサービスの説明が多くありません。むしろ、動画の内容が共感を呼ぶものや、ストーリー性が高いものが好まれます。

とくにSNSでは、個人と企業の投稿がまとめて表示されます。広告色のない個人の投稿に広告色の濃い企業の投稿が入ると閲覧してもらえないため注意が必要です。

2-6. 好奇心を刺激するタイトル・サムネイル

バズ動画は、動画の内容だけではなくタイトルやサムネイルが好奇心を刺激するという共通点があります。視聴者はタイトルやサムネイルを見て興味を抱くため、動画の内容以外にも力を入れなければなりません。

「こんなことが知りたかった」と思ってもらえるような内容をサムネイルやタイトルに盛り込むことで、視聴者の興味を引き動画を視聴してもらえます。動画の内容がある程度わかるようなタイトルをつけて、視聴者が目を留めやすいものにしましょう。

2-7. 投稿時間は通勤時間や休憩時間

バズ動画の多くは、投稿を通勤時間や休憩時間にすることで視聴数を稼いでいます。多くの人は、通勤・通学の途中でスマホを使いながら動画を視聴するのが一般的です。通勤・通学中に動画を見てもらえれば、学校や職場で動画の話題になるでしょう。

休憩時間を狙って投稿するのも賢い方法の1つです。仕事や勉強の合間に動画を流し見する人も多くいるため、たくさんの人に見てもらえる可能性があります。就寝前にスマホで動画を見る人にあわせて、21時以降に動画を投稿する人も少なくありません。

3.バズ動画の事例4つ

バズ動画はこれまでたくさん誕生しています。そのいくつかを紹介します。

3-1. 【田舎そば川原】料理・漬物

【基本】そうめんの茹で方(くっつかない・固まらぬ)絶品めんつゆの作り方

【田舎そば川原】料理・漬物チャンネルの「【基本】そうめんの茹で方(くっつかない・固まらぬ)絶品めんつゆの作り方」です。一般人の投稿にも関わらず、再生回数は654万回と非常に多いです。

そうめんを茹でて時間が経つとくっついてしまう、誰もが1度は経験したことがある悩みを解決する動画です。「説得力がすごい」「本当にそうめんがくっつかない」「懐かしい気持ちになる動画」など、多くの人から人気を集めています。

3-2. CAMP HACK

【100均キャンプ道具】きむ23のソロキャンプに使えそうな100均アイテム

専門的な知識を伝える形でバズった動画の1つが、CAMP HACKの「【100均キャンプ道具】きむ23のソロキャンプに使えそうな100均アイテム」です。キャンプ初心者に向けて安くて役に立つアイテムを紹介している動画で、164万回以上も再生されています。

動画に目次が付いており、視聴者が購入したいと思った商品をそのままWeb上で買いに行ける点も魅力の1つです。単にキャンプの動画ではなく、購買意欲の向上や商品購入までの流れがしっかり作られているバズ動画です。

3-3. 中華一筋

【ガリハラ】にんにくラーメン Super Garlic Japanese Ramen with Chicken. コレはヤツに食べてもらいたい。

食品と動画の相性はとてもよく、それを最大限に利用しているバズ動画が中華一筋の「【ガリハラ】にんにくラーメン Super Garlic Japanese Ramen with Chicken. コレはヤツに食べてもらいたい。」です。普段はあまり見ることができない中華料理店の仕込みや料理の様子を垣間見ることができます。

ニンニクが苦手なチーフへのガリハラ(ガーリックハラスメント)もユーモアあふれるポイントです。93万回再生もされており、実店舗の集客にも役立っています。

3-4. 愛知県南知多町

みなみちたのうた♪ウミひとココロ ver

バズ動画のなかには、地方自治体が作成したものもあります。愛知県南知多町が作成した「みなみちたのうた♪ウミひとココロ ver」は、チャンネル登録者140人のチャンネルでは驚異の4万回再生を記録しました。

町長や町役場の公務員、町民がダンスに参加しており、手作り感あふれる作品になっています。町おこしの一環として作成されましたが、実際に移住に関する問い合わせも多く寄せられており、バズ動画の効果がわかる動画です。

4.まとめ

今回はYouTubeをバズらせるポイントについてご説明させていただきましたが、いかがだったでしょうか?

YouTubeは最近ショート動画に力を入れているため、ショート動画に特化するというのも一つの手でしょう。

ただ、長尺の動画もライブ配信含めまだまだ需要はあります。

企業の担当者の方は、まずは自社のチャンネル登録者を増やしたいのか?インフルエンサーとコラボしたいのか?など、その目標をはっきりさせてから動画の作成を考えるべきでしょう。

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