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パソコン(PC)をよく使う人であれば、ディレクトリという言葉を目にする事は多いかと思います。ですが、ディレクトリの意味を明確に理解している人は少ないです。

そこで今回は、ディレクトリの意味や種類・ディレクトリ関連する用語について解説していきます。

1.ディレクトリとは?

パソコン用語におけるディレクトリとは、階層構造を持ったファイルを保管する為の場所の総称であり1つの呼び方です。

ディレクトリという呼び方は主にLinuxというOS(オペレーティングシステム)で使われる名称で、WindowsやMacの場合はディレクトリではなく【フォルダ】と呼ばれます。

なぜ呼び方が違うのかというと、ユーザーインターフェース(UI)が異なるからです。UIは人間の意図をコンピュータに伝わるように橋渡しして繋げてくれるシステムのこと。

ディレクトリやフォルダという名称は、ファイルの保管場所の1つの呼び方というように理解してみてください。

1-1.ディレクトリとファイルの違い

ディレクトリはファイルを保管する場所の総称、ファイルは写真・動画・文章など特定の情報をもった電子文書です。

ディレクトリは中にファイルを保管することができるのに対して、ファイルの中にファイルを保管することはできません。ここが大きな違いになります。例えば「ディレクトリを作成する」というのは、書類を入れる為の箱を新規に作るイメージです。

ディレクトリはファイルを入れる為の箱、ファイルは電子文書というイメージになります。

2.ディレクトリは2種類ある

ディレクトリにはパソコンのディレクトリとWEBディレクトリという2つの種類があります。パソコンのディレクトリは、パソコン内のファイルを保管する場所としての役割、WebディレクトリはWeb上におけるディレクトリで/で区切られている部分がそれぞれ、階層状の構成になっているディレクトリです。パソコンとWEB上で表現が異なりますが、同じディレクトリです。

2-1.パソコンのディレクトリ

パソコンのディレクトリは、パソコン内のファイルを保管する場所としての役割を持ちます。例えばデスクトップに作成する『新しいフォルダ』等はディレクトリです。

ファイルをディレクトリで区切ることで、パソコンの動作に必要な場所と趣味の動画を保存する為の場所を分けたりすることが可能になっています。

また、OS内にあるディレクトリは、配置される場所や特徴によって名称が変わります。OS内のディレクトリの種類についてはこの後の『ディレクトリに関連する5つの用語を解説』の項目で紹介致します。

2-2.Webディレクトリ

WebディレクトリはWeb上におけるディレクトリです。

上記はURLの一例ですが、index.htmlがファイル名。aboutがディレクトリ名になっています。パソコン上のaboutというディレクトリの中にindex.htmlというファイルが入っている為、WEB上ではこう表示されます。

/で区切られている部分がそれぞれ、階層状の構成になっていることを表しています。このような文字列の並びをWebディレクトリと呼びます。

3.ディレクトリの種類

ディレクトリに関連する用語をまとめました。どれも難しいものではありませんので、一つずつ丁寧に確認してみてください。

今回紹介する用語は以下の4つです。

3-1.階層型ディレクトリ

ディレクトリはファイルを整理する入れ物、と説明しましたが、ディレクトリの中身がグチャグチャになっていたら元も子もないですよね。

ディレクトリ内のファイルを整理するためには、ディレクトリを階層型に配置していくことが大切です。そのように配置されたディレクトリの内部構造を「階層型ディレクトリ」といいます。

階層型ディレクトリにおいて、ディレクトリは親子関係になっています。たとえば、食べ物ディレクトリの下に果物ディレクトリ、果物ディレクトリの下にりんごディレクトリ、のような感じです。

3-2.サブディレクトリ

サブディレクトリは、特定のディレクトリの下位に存在するディレクトリのこと。

たとえば、Xというディレクトリの中にYというディレクトリが入っているとしましょう。このような場合は、「YはXのサブディレクトリ」といった言い方をします。

また、もしYの中にZというディレクトリがあるなら、「ZはYのサブディレクトリ」という言い方もできます。要は、どのディレクトリを基点とするかでサブディレクトリは変わるというわけですね。

3-3.Webディレクトリ

カテゴリ毎に分けられたネット上のリンクリストの事です。https://big-mac.jp/web-design/の「web-design」部分が該当します。Webディレクトリより「ディレクトリ」と呼ばれる方が多いです。

3-4.ディレクトリサービス

コンピュータのネットワーク上のリソースの情報や設定を収集し記録し検索ができるサービスです。難しく聞こえますが、会社などで複数人で一つのプリンタを共有している場合に複数のパソコンとプリンタの双方の情報を管理しているシステムがディレクトリサービスです。

4.ディレクトリに関連する4つの用語を解説

ディレクトリにはルートディレクトリ・カレントディレクトリ・ホームディレクトリ・ディレクトリ名などの4つの用語があります。

ルートディレクトリは階層構造の一番上にあるディレクトリシステムのこと、サブディレクトリはメインとなるディレクトリの中にあるディレクトリ、カレントディレクトリは自分が今表示させているディレクトリ、ホームディレクトリは、OSにログインした直後に表示されるディレクトリ、ディレクトリ名は、ディレクトリに付いている名前のことです。

この5つの用語を理解しておくと、ディレクトリについて調べるときに理解が進みやすいです。それぞれ解説していくので、しっかり理解しておきましょう。

4-1.ルートディレクトリ

ルートディレクトリは階層構造の一番上にあるディレクトリシステムのことです。ルートには「根っこ」「根本」などの意味があります。

例えば上記画像のような構成があったとすると、最上部にあたるディレクトリがルートディレクトリになります。これ以上、上がないディレクトリのことをルートディレクトリというのだなとお考え下さい。

4ー2.カレントディレクトリ

カレントディレクトリは自分が今表示させているディレクトリのことです。カレントには、「今」「現在の」という意味があります。

違う言い方としては現在自分が開いているディレクトリ、目の前に表示させているディレクトリがカレントディレクトリです。サブディレクトリとの違いはメインとの関係性がないことです。

例えば自分が今作業しているディレクトリがCからDに移動したら、Dがカレントディレクトリになります。Bに移動したらBがカレントディレクトリです。なので、カレントディレクトリは常に1つしか存在しません。

自分が今いるところがカレントディレクトリなのだと、お考えください。

4-3.ホームディレクトリ

ホームディレクトリは、OSにログインした直後に表示されるディレクトリのことです。例えばWindows10だと「デスクトップ」画面がホームディレクトリになります。

Web上で動画や画像などをダウンロードしたときに、一番分かりやすい場所でもありますね。ホームは家という意味がありますが、パソコンにログインした後基点になる場所、部屋のようなものだとイメージしてみてください。

ログインした直後に最初に表示されるのが、ホームディレクトリになります。

4-4.ディレクトリ名

ディレクトリ名は、ディレクトリに付いている名前のことです。例えばWindows10だと『ドキュメント』『ピクチャ』などがディレクトリ名になります。Windowsで例えるならフォルダ名と言った方が分かりやすいですね。

違うものに例えるなら、レポートなどをまとめるときに使うリングファイルの背表紙に付いているラベルを書くところです。

ディレクトリの名前を別の言い方で言い換えると、ディレクトリ名と言うものだとお考えください。

5.ディレクトリはわかりやすさが大事

Webサイトでも自分のPCのフォルダでも「簡潔にわかりやすく、整理整頓する」のが大切です。自分一人だけがわかるサイトでは何のために公開しているのかを理解する事が重要です。

独りよがりのサイトにならないようディレクトリから気をつけてサイト制作を行いましょう。

6.まとめ

ディレクトリについての意味やディレクトリの種類、Web上で表示されるときの見方などをご紹介しました。

パソコンの用語は一見難しそうなイメージがありますが、普段よく使っているものを思い出してみると理解しやすいのではないかと思います。

ディレクトリは箱、ファイルは電子文書という形で覚えてみてください。

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