アメリカで人気のSNSは？日本にも影響があるツールを解説 | 最新SNSマーケティング研究所 by misosil

SNSの活用に悩んでいませんか？

ビジネスでSNSを使いたいけれど、どう始めればいいのか分からないという方も多いでしょう。そんなときには、アメリカのSNS事情を知ることで、効果的な活用のヒントが見つかる可能性があります。

そこで、本記事では、アメリカのSNS利用動向や人気のプラットフォーム、ビジネス活用の実態について解説します。

アメリカのSNS利用動向

アメリカのSNS利用は、日本と比べて圧倒的に活発です。まずはインターネット利用者数を見てみましょう。アメリカでは3億3,110万人が利用しており、これは人口の97.1%に当たります。一方、日本は1億440万人で84.9%です。

SNS利用者数に目を向けると、アメリカは2億3,900万人で70.1%、日本は9,600万人で78.1%となっています。興味深いのは、日本の方がSNS利用率は高いものの、絶対数ではアメリカが圧倒的に多いことでしょう。

さらに顕著なのは、SNSの平均利用時間です。アメリカ人は1日平均2時間18分をSNSに費やしています。これに対し、日本人は53分にとどまります。アメリカ人のSNS利用時間は日本の2倍以上なのです。

この差は、SNSの位置づけの違いを反映しているでしょう。アメリカではSNSが情報収集や交流の主要な手段となっているようです。日本とは異なるSNS文化が根付いているといえるでしょう。

ここからはアメリカで人気のSNSを紹介していきます。

Facebookは、依然としてアメリカで最も利用されているSNSです。月間アクティブユーザー数は2億4600万人を超えています。全年齢層で利用されていますが、近年は若年層の利用が減少傾向にあります。

また、プライバシー設定が充実しているのが特徴です。個人の投稿やグループ機能を通じて、家族や友人とのつながりを維持するツールとして重宝されています。ビジネス向けの機能も豊富で、多くの企業がマーケティングに活用しています。

YouTubeは、動画コンテンツのプラットフォームとして圧倒的な人気を誇ります。アメリカの全インターネットユーザーの約70%が利用しています。特に若年層での利用率が高く、10代の利用者が多いです。

また、クリエイターにとっても、収益化の機会が豊富なプラットフォームとなっています。最近では、短編動画「Shorts」の導入により、TikTokに対抗する動きも見られます。

Instagramは、ビジュアル重視のSNSとして、特に若年層に人気があります。アメリカでは、18歳から34歳の年齢層での利用率が特に高いのが特徴です。

写真や短い動画を通じたコミュニケーションが主流ですが「ストーリーズ」機能や「リール」など、新しい機能の導入も積極的に行っています。

X（旧Twitter）は、リアルタイムの情報共有プラットフォームとして、独自の位置を確立しています。政治家や著名人、ジャーナリストなども積極的に活用しています。

短文投稿が特徴で、速報性の高い情報が飛び交います。ハッシュタグ機能を使ったトピックの追跡も容易です。最近では、音声チャットルーム「Spaces」の導入など、新機能の追加も進んでいます。

アメリカのビジネスにおいて、SNSは不可欠なマーケティングツールとなっています。効果的な活用方法を押さえることで、ブランド認知度の向上や顧客獲得に大きな成果をもたらすでしょう。以下、アメリカ企業のSNSビジネス活用について解説します。

アメリカでは、インフルエンサーを起用したマーケティングが主流です。大手企業から中小企業まで、幅広い規模の会社がこの手法を取り入れています。インフルエンサーの影響力を借りることで、ターゲット層への効果的なリーチを可能にしています

多くのアメリカ企業は、ユーザー生成コンテンツ（UGC）を積極的に活用しています。顧客自身が商品やサービスに関する投稿を行うよう促すことで、信頼性の高い口コミ効果が得られます。たとえば、ハッシュタグキャンペーンを実施し、優秀な投稿を表彰するなどの取り組みが効果的です。

FacebookやInstagramのライブ配信機能を使ったマーケティングも盛んです。製品のデモンストレーションや、顧客からの質問にリアルタイムで答えるQ&Aセッションなどが人気です。ライブ配信は視聴者との双方向のコミュニケーションを可能にし、ブランドへの親近感を高める効果があります。

アメリカ企業は、SNSから得られるデータを徹底的に分析しています。投稿の反応率やフォロワーの属性、アクセス時間帯などを細かく調査し、最適な投稿内容や時間を見極めます。このデータドリブンなアプローチにより、効果的なSNS戦略を立案・実行しています。

InstagramやFacebookのショッピング機能を活用し、SNS上で直接商品を販売する企業が増えています。ユーザーはアプリを離れることなく購入できるため、購買までの導線が短くなります。特にファッションや美容関連の企業でこの手法が広く採用されています。

アメリカのSNS市場は、常に進化し続けています。利用者数、利用時間ともに日本を大きく上回り、ビジネス活用も積極的です。インフルエンサーマーケティングやユーザー生成コンテンツの活用、データ分析に基づく戦略立案など、先進的な手法が次々と生まれています。

これらの動向は、日本市場にも波及するでしょう。アメリカのSNS事情を注視することで、自社のSNS戦略に活かせるヒントが見つかるので、参考にしてみてください。