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Metaは2026年7月27日(米国時間)、Threadsのダイレクトメッセージ(DM)内でAIアシスタント「Meta AI」と1対1で会話できる新機能の提供を全世界で開始した。Threads上で流れてきた投稿について「これはどういう意味?」「もっと詳しく知りたい」と気になったときに、その場でMeta AIに質問して深掘りできるようになる。2026年5月にアルゼンチン・マレーシア・メキシコ・サウジアラビア・シンガポールの5カ国で先行テストされていた機能が、日本を含む全世界に一気に展開された形だ。
本記事では、この新機能の使い方を実際の操作手順に沿って解説するとともに、SNS運用担当者・企業アカウント運用者がどう業務に取り入れられるかという実践的な角度でも掘り下げる。速報記事はすでに多数出ているが、「使い方の細部」と「企業アカウントでの活用法」まで踏み込んだ記事はまだ少ない。
Threadsの「Meta AIと1対1DM対話」とは
今回の新機能は、ThreadsのDM機能の中にMeta AIとの専用チャットルームを設置するというものだ。ユーザーはThreads上の投稿・画像・動画をそのままMeta AIに共有し、内容について質問したり、背景情報を尋ねたりできる。Meta公式発表によれば、やりとりはそのチャット内にのみ表示され、本人以外には一切公開されない。つまり、フィード上でMeta AIに話しかける形式とは異なり、あくまで自分だけが見るプライベートな会話として設計されている。
提供範囲は現時点でモバイルアプリのみ。Threadsのウェブ版(threads.com)では利用できない点は注意しておきたい。PCブラウザでThreadsを運用しているチームは、スマートフォン側での操作が必要になる。
背景として、Meta AIは2025年11月26日にInstagram・Facebook・WhatsAppなど主要プラットフォームで日本向けの段階的提供が始まっている。Threadsでも2026年5月から一部地域でテストが進められており、今回のDM機能はその実装の一部を全世界へ拡大した位置づけになる。Metaにとっては、ChatGPTやGeminiと日々の「AIへの質問」需要を奪い合う競争の一環でもあり、SNSのDM欄という日常的な接点にAIを組み込むことで利用頻度を底上げする狙いがあるとみられる。
使い方は3通り
Meta AIとの会話を始める方法は、公式発表とWeb担当者Forumの報道内容をもとに整理すると次の3パターンがある。
1. DM画面からMeta AIを直接検索する
ThreadsのDM一覧画面を開き、「Meta AI」または「@meta.ai」を検索して選択する。通常のDM相手とやり取りするのと同じ感覚でチャットを開始できる。以降は、そのスレッドで自由に質問を続けられる。
2. 投稿から「Meta AIに聞く」を選ぶ
気になる投稿を見つけたら、投稿右上の「…」(その他メニュー)をタップし、「Meta AIに聞く」を選択する。投稿の内容がそのままMeta AIとのDMに引き継がれ、質問を続けられる。フィードを見ながら疑問をその場で解消したいときに使いやすい導線だ。
3. 紙飛行機アイコンで共有してから質問する
投稿下部の共有アイコン(紙飛行機マーク)をタップし、共有先としてMeta AIを選ぶことでもDMに送信できる。画像・動画付きの投稿でも同様の手順で共有可能で、写っている内容についてMeta AIに説明を求めることもできる。

何に使えるのか:主な活用シーン
Meta公式は「投稿を読んで気になったことをその場で質問できる」機能と位置づけている。想定される使い方としては、次のようなものが挙げられる。
・話題になっている投稿の背景や文脈を確認する
・専門用語や海外ニュースの投稿内容を噛み砕いて説明してもらう
・画像や動画に写っている内容について質問する
・気になるトピックを、投稿をきっかけに掘り下げて調べる
Threadsは日々「返信文化」と呼ばれる会話中心の使われ方をしているプラットフォームであり、そこで生まれた疑問をそのままDM上で解決できる導線を用意した格好だ。実際、Facebook Japanは2026年7月の3周年説明会でも、Threadsの日本市場での成長を「返信文化」が牽引していると説明しており、会話の延長線上にAIとの対話を置く今回の機能は、Threadsの使われ方に沿った拡張といえる。
他のSNSのAI対話機能との違い
SNS上でAIと直接対話できる機能自体は、Threadsが初めてではない。すでにInstagramやMessengerには「Meta AI」とのチャット機能があり、Xには「Grok」を使った投稿の要約・質問機能がある。今回のThreadsの新機能がこれらと異なるのは、投稿の共有からそのままDMへ引き継がれる導線が3通り用意されている点と、会話がフィードや投稿履歴に一切残らない設計になっている点だ。競合SNSの多くはAIとのやり取りが公開スレッドの一部として表示されるケースもあるが、Threadsは会話を本人だけが見られるDM内に閉じている。プライバシーを気にせず気軽に質問できる設計は、ビジネス用途での情報収集にも向いている。
【企業アカウント運用者向け】業務での活用アイデア
ここからは運用担当者向けの独自の視点で考えてみたい。個人の疑問解決だけでなく、SNS運用の実務フローに組み込める余地は小さくない。
競合・トレンドの一次リサーチに使う
競合や同業アカウントの投稿を見て「これはなぜ伸びているのか」「どんな文脈で話題になっているのか」を、投稿をそのままMeta AIに共有して聞くことができる。フィードを眺めながら気になった投稿をその場で深掘りできるため、外部ツールに切り替えることなくリサーチのスピードが上がる。例えば「この投稿のコメント欄で盛り上がっているミーム表現の元ネタは何か」といった、担当者が瞬時に判断しづらい話題性のある投稿の背景確認に向いている。
投稿ネタの一次スクリーニングに使う
バズっている投稿や新しい潮流を見つけたとき、それが自社のテーマとどう関連付けられるかをMeta AIに質問しながら整理すると、企画会議に持ち込む前のたたき台作りが早くなる。ただし、Meta AIの回答をそのまま台本や投稿文に転用するのは避けたい。あくまで一次整理・壁打ち用途にとどめ、最終的な文章化は人の目でファクトチェックしたうえで行うのが安全だ。
フィード運用と切り離して情報収集できる
会話はチャット内にのみ表示され、フィードや自社アカウントの活動履歴には一切残らない。競合アカウントの投稿について質問した履歴が外部から見えることもないため、社内の情報収集ツールとして気兼ねなく使える点は、企業アカウント運用の実務上メリットが大きい。担当者個人のアカウントで確認作業を行い、要点だけをチームの議事録やチャットツールに転記する運用フローと相性がよい。
一方で、現時点ではモバイルアプリ限定という制約がある。PCで運用管理を行っているチームがこの機能を活用するには、担当者が個人のスマートフォンでThreadsアプリを開いて操作する必要がある点は、運用フローに組み込む際の障壁になり得る。複数人で確認結果を共有したい場合は、スクリーンショットを撮って社内共有する運用が現実的だろう。
業種による使い分けの例も考えてみたい。ECやアパレル系のアカウントであれば、話題になっている商品トレンドの背景をMeta AIに質問し、次のシーズンの企画会議の材料にする使い方が考えられる。飲食・店舗系であれば、地域や近隣店舗のバズった投稿の文脈を確認し、自社の投稿企画に反映させる用途が想定される。BtoB企業のアカウントでは、業界ニュースの投稿を深掘りして社内向けのダイジェストを作る一次情報収集として使う余地がある。いずれの場合も、Meta AIの回答は一次情報そのものではなく「要約・解釈」である点を踏まえ、重要な意思決定に使う際は元の一次情報に必ず当たる姿勢を崩さないことが大切だ。
なお、Meta AIとの会話内容は学習データやMetaの他機能の改善に利用される可能性がある点にも触れておきたい。競合分析など機微な情報を扱う際は、社外秘の数値や非公開情報をそのままMeta AIに入力しないよう、社内のガイドライン整備もあわせて検討したい。
よくある質問
Q. 利用に料金はかかる?
A. 公式発表では料金に関する言及はなく、Threadsアプリを使える環境であれば追加費用なく利用できる機能として提供されている。
Q. 日本語で会話できる?
A. Meta AIは2025年11月から日本語環境での段階的提供が進んでおり、日本語での質問・回答に対応する。ただし提供状況はアップデートの進み具合によって変動するため、反応が英語になる場合はアプリの更新を確認したい。
Q. 会話履歴は消せる?
A. 通常のDMスレッドと同様の操作性で提供されているため、他のDMスレッドと同じ手順(スレッドの削除・退出)で会話を整理できると考えられる。詳細な削除手順は今後Meta公式のヘルプページで案内される可能性が高く、随時確認したい。
Q. 会社の公式アカウントで使うと投稿相手に通知される?
A. Meta AIとの会話はDM内で完結し、投稿の相手や第三者に通知されることはない。閲覧されている投稿の作者に「質問された」という通知が飛ぶ仕様ではないため、競合調査などにも使いやすい。
使えないときに確認したいポイント
Meta AIとのDMが表示されない、検索しても出てこないという場合は、以下を確認したい。
・Threadsアプリが最新バージョンになっているか
・ウェブ版(ブラウザ)でアクセスしていないか(現時点で非対応)
・Meta AI自体がその国・地域でまだ完全展開されていない可能性(Meta AIの提供状況は国によって段階的)
Meta AIは2025年11月に日本で段階的提供が始まった経緯があり、今回のDM機能についても地域や環境によって表示タイミングに差が出る可能性がある。すぐに使えない場合は、アプリの更新を待つのが確実だ。
まとめ
Threadsの「Meta AIと1対1DM対話」機能は、2026年7月27日から全世界で提供が始まった、Threads上のコンテンツをきっかけにMeta AIと会話できる新機能だ。使い方はDM検索・投稿メニューからの質問・共有の3通りがあり、会話は本人にしか見えないプライベートな形式になっている。個人利用はもちろん、企業アカウント運用の現場でも、競合リサーチや投稿ネタの一次整理といった形で取り入れられる余地がある。まずはモバイルアプリで実際に触ってみて、自社の運用フローに組み込めそうか試してみるとよい。
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出典
・Threads、DMで「Meta AI」と対話できる機能をローンチ(Meta公式発表, 2026年7月27日)
・Metaが「Threads」のDMで「Meta AI」と1対1の対話ができる新機能を提供開始(Web担当者Forum, 2026年7月29日)
・Threads、DMでMeta AIと対話可能に(Impress Watch, 2026年7月)
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