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Google I/Oで発表された「Search Generative Experience(SGE)」は、AIが生成する回答を検索結果のトップに掲載する機能です。

通常の検索では、複雑な質問や一つの正しい回答が存在しないような状況に対応するのは難しいケースもありますが、SGEはAIが動的に各キーワードの答えを出力することからこのような課題にも対応できるとされています。

また、GoogleはAIを活用した検索においても検索広告を専用広告枠に表示し続けるとしていることにより、広告と検索結果を明確に区別できるようになります。

生成AIの検索導入においては、「責任ある慎重なアプローチをとる」という方針を掲げています。

このため、Googleはまず「Search Labs」と呼ばれる実験プログラムを立ち上げ、SGE(Search Generative Experience)を導入します。

この実験プログラムは、米国内のChromeブラウザ(デスクトップ版)およびGoogleアプリ(Android、iOS)で利用できる予定で、初期段階では英語のみに対応します。米国のユーザーのウェイトリスト登録は既に10日から開始されており、SGEの利用は数週間後にスタートする予定です。

1.SGEとは

SGEとは「Search Generative Experience」の略称で、5月に行われたGoogleのイベント「Google I/O 」にて発表された、新しい検索体験です。

言葉通り検索と生成 AIを融合させたもので、ユーザーが検索した際にAIが質問の意図を読み取り、検索結果をテキストにまとめて画像などと共に表示します。

Googleの検索窓に質問文を入力すると、それに対する回答がAIによって生成され、検索結果に出てきます。(ユーザーはChatGPTやBardで質問するのと同じような感覚で、検索を行うイメージです)

またこのAI が生成した回答は、検索結果のトップに掲載されるのが特徴的です。これまでトップに出てきていたWebページ一覧よりも上に位置します。

※【参考】

・先日行われた「Google I/O」の内容

Google Keynote (Google I/O ‘23) – YouTube

・「SGE」に関するガイドとリリース内容

google-about-SGE.pdf (googleusercontent.com)

How Google is improving Search with Generative AI (blog.google)

2.SGEの機能

2-1.関連コンテンツの表示

検索結果の右上に並んでいるのは関連コンテンツです。検索結果と関連しそうな情報をAIが提示しています。さらに下にある緑色のタグのような、ボタンのようなものを押すと、追加で情報を取得できます。よくある「もっと見る」のような機能です。

2-2.会話形式で追加質問ができる

さらに、Bardのように会話形式で追加の質問を行うこともできます。

3.なぜSGEを導入したのか

なぜSGEを導入したのでしょうか。Googleでは、SGEを米国でテスト的に運用が始まりました。私も先日知りましたが、2023年5月10日時点で、SGE(Search Generative Experienve)の概念は発表されていたようです。

従来のGoogle検索エンジンでは、単語ごとに区切って入力して、回答を得るのが主流でした。検索方法が上手いユーザーには、問題ない仕様でしたが、全てのユーザーの検索意図を満たす事ができませんでした。

AIの成長は凄まじく、ChatGPTなどを用いて量産されたコンテンツは価値が薄く、独自コンテンツ(1次情報)かつ有益な情報を提供していることが重要です。

また、SGEには弱点があります。生成AIが答えを出すまでに約3~4秒発生します。Googleで分からない事を検索する時に、見た瞬間に「違う」と思ったり、「ページ表示が遅い」と感じたら、2秒でブラウザバックするユーザーも多いと思います。それがGoogle検索の「検索ページ」において4秒かかってしまうので、生成AIの表示速度が遅いことに不快感を感じるユーザーも一部いるかもしれません。

SGEでは、入力された文字に対して最適な回答をできるようにGoogleが日々改善を重ねていますが、最良の回答があるとは限りません。Google Search Generative Experienveは導入されてから日が浅く、現在もアメリカで試験的に運用されていますが、検索ユーザーにとって便利になることは間違いないでしょう。

3-1.SGEの利用例

SGEの利用例として期待されるものは、商品検索です。商品検索では、ユーザーはとても抽象的な悩みを持っています。欲しい商品があれば、その商品名で検索を行います。しかし、どの商品を購入しようか迷った場合には、同様の商品を比較しているwebサイトを閲覧したり、商品の口コミを見たりします。SGEの導入によって、商品説明には、ユーザーが購買時に必要な情報を瞬時に確認できるようになりました。

4.SGEによるSEOへの影響

4-1.Webページのトラフィックが減少?

、SGEの登場により「SEOオワコン」「SEO終わった」という声が一部あるようですが、実際のところはどうなのでしょうか?上記のような声があがる要因としては、SGEによって通常のWebページの表示位置が下に移動してしまうことで、トラフィックが減るのではないかという懸念があるためです。確かに、SGEによって知りたいことが解決されてしまえば、わざわざWebページへランディングすることは少なくなるかもしれません。当社の見解としては、そのようなトラフィックの減少は一部のクエリにおいてあり得ると予想しています。

4-2.クエリタイプによって影響度が異なる

クエリのタイプによって、今後検索結果で完結するものとしないものが出てくる可能性があり、それによって対策キーワードの選定基準や立てるべきキーワード戦略が変わってくるのではないかと当社では考えています。

例えば「正規表現」や「Excelの関数」など、正解があるものや、一般論を調べるには生成AIが出した検索結果で完結しそうですが、一方で「レーシック手術 病院 東京」などで調べる際には、AIが提示した情報だけでは満足がいかない気がします。その病院が本当に信用できるのか?お医者さんはちゃんとした実績があるのか?症例や実際に手術を受けた人の口コミはないか?など他にも気になることがたくさんありそうです。そのため、SGEの結果では満足せず画面を下へスクロールし、従来の検索結果であるWebページ一覧から、複数のページを開いて情報収集をするのではないでしょうか。

実際に米国ユーザーがSGEを試した結果、YMYL系のクエリにおいて以下のような回答がありました。

・ユーザーによる検索:「頭痛に効く薬は何ですか?」

・AIの回答(SGE):「情報を見つけたり治療をするには、医者などの医療に精通した専門家が最も頼りになります。ここでの(生成AIによる)情報は、医学的なアドバイスや診断は行っていません」

Google自ら、生成AIではなく医者や専門家にアドバイスをもらうようユーザーに促しています。このことから、より専門的な情報が求められるYMYL領域のようなクエリにおいては、SGEではまだ不十分ということが分かります。

また、車やマンション購入など高価格帯の買い物をする時においても、おそらくSGE内で完結はせず、じっくりと様々なページから情報収集をしたり、あるいは一度検索から離脱してSNSを見たりなど、生成AIコンテンツ以外の情報を取得する行動を取るでしょう。このように、クエリによってユーザーのニーズが異なるため、その後の行動も変わっていきます。

そのため、今後のSEOに変化があるとすれば、クエリタイプによってコンテンツ対策に注力した方がいいクエリとそうでないクエリを判断し、対策キーワードの選定を行う必要がありそうです。あくまで現時点では予想に過ぎませんが、SEOが無くなるということはなく、対策の方針が変わる可能性があると考えるのが良いでしょう。

4-3.コンテンツに求められる独自性と信頼性

また、SGE登場による我々の見解としては、今後「コンテンツの独自性と信頼性」も益々SEOにおいて重要な指標になるのではと感じています。

ユーザーが検索した内容に対して、恐らく一般的な回答はAIが行うことになるでしょう。そんな中で自社のWebページを見に来てもらうためには、AIに代替されないような独自の情報やAIよりも信頼できる情報を発信することが重要です。前述したクエリタイプごとの対策と関連しますが、ユーザーがSGEでは満足せずにわざわざ下部のWebページを見たいと思う心理を改めて整理すると、以下が考えられます。

・一般論ではなく、それ以上の深さやリアリティのある情報を求めている

・情報の信頼性を求めている(生成ロジックが不明なAIが出した回答ではなく、発信者が明確で信頼のおける情報を見たいと感じている)

このようなユーザーニーズに応えるために、コンテンツの独自性と信頼性がより一層大事になるのではと思います。とはいえ、コンテンツの独自性・信頼性は今に始まったことではなく、これまでも重要と言われてきた指標のため、私たちが行うSEOに大きな変化はないかもしれません。これまで同様にユーザーニーズに応えることを最も重要なこととして、独自性・信頼性のある良質なコンテンツ作成に努めておくことがおすすめです。そうすれば、やがてSGEが日本に導入されたとしても、十分対応できるでしょう。

5.まとめ

SGEはGoogleが先日発表した生成AIです。Googleの検索結果に、生成AIによる回答が表示されるようになりました。現在米国ではテスト的に運用が開始されておりますが、自然検索(オーガニック検索)による流入数は半減し、メディア運営は厳しくなることが予想されます。より検索ユーザーにとって価値のある情報を提供することが重要であり、SEO対策を行ってきたメディア運営者は、SNSやメール、ホワイトペーパーマーケティングにも注力する必要があります。

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