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「自社サイトのSEO対策として中古ドメインを取得したい」
「しかし、”中古”に対する抵抗があり、取得に踏み切れない」
「中古ドメインを使用することのメリットとデメリットを知りたい」
本記事はこのような方に向けて執筆しました。
「中古」と聞くと、少し抵抗感や怪しいイメージを抱く方もいるかと思います。「取得したいけど一歩が踏み出せない」という方もいるでしょう。
そこで本記事では、中古ドメインのメリットやデメリットをご紹介します。中古ドメインの選び方もお伝えしているので、ぜひご自身のWebサイト運営にお役立てください。
1.そもそも中古ドメイン、新規ドメインとは?
過去にも使用されていたドメインは中古ドメイン、新しく発行されたドメインは新規ドメインと呼ばれます。
中古ドメインは過去に第三者によって運営されたドメインであり、売却することによって新たな運営者へ運用歴ごと引き継がれます。新規ドメインは初めて作られたドメインで、運営履歴がない状態です。
中古ドメインと新規ドメインそれぞれメリットやデメリットを持っているので、目的に合わせて選び、上手く運用していくことが重要なポイントになります。
2.中古ドメインの3つのメリット
中古ドメインには、以下のような3つのメリットがあります。
- インデックスされやすい
- ドメインパワーがあるので、検索で上位表示されやすい
- 運用されていたサイトの被リンクを活用できる
ここからはそれぞれのメリットについて解説します
2-1.インデックスされやすい
中古ドメインは、新規ドメインに比べてインデックスされやすいのがメリットの一つです。ここでのインデックスとは、Googleのような検索エンジンにWebページが登録されることを意味します。Webページはインデックスされることで、はじめて検索結果に表示されるのです。
中古ドメインがインデックスされやすい理由は、新規ドメインに比べてクロール頻度が高いからです。クロールとは検索エンジンのボットがサイトを巡回することで、ドメインを長く運用していると、クロール頻度が高まってきます。すると、WebサイトはGoogleをはじめとした検索エンジンにインデックスされるスピードが速まるのです。
2-2.ドメインパワーがあるので検索で上位表示されやすい
中古ドメインは検索結果が上位表示されやすいという特徴があります。その理由は、過去サイトのドメインパワーを引き継ぐからです。ドメインパワーとは、サイトのドメインが持っている力のことで、ドメインパワーが強いとSEOにて有利に働きやすくなります。ドメインパワーは一般的に、運用歴の長いサイトや企業サイト、コンテンツボリュームのあるサイトなどが強い傾向にあります。
中古ドメインは過去サイトのドメインパワーを引き継ぐため、良い評価だった場合は検索で上位表示されやすいのです。そのため、運用歴が良好な中古ドメインでサイト運用を行うと、上位表示される可能性が高まります。
2-3.運用されていたサイトの被リンクを活用できる
最後に、中古ドメインは被リンク数を活用できるのもメリットの一つです。被リンクとは、外部のサイトに設置された自サイトのリンクのことを意味します。被リンクがあるというのは、ある程度サイトやコンテンツが評価されていることになります。Googleはユーザーにとって有益なサイトを評価しているため、被リンクがあるとSEOに有利です。
新規ドメインの場合、これからコンテンツを制作していく必要があるため、被リンクはありません。しかし例えば過去サイトで500個の被リンクがついていれば、そのまま引き継がれるのです。そしてその質が良ければ、検索エンジンからの評価も高くなります。
3.中古ドメインの3つのデメリット
しかし一方で、中古ドメインには以下のようなデメリットがあります。
- ドメイン代が高いことがある
- 悪い評価も引き継ぐ可能性がある
- 急激に検索順位が落ちる恐れがある
中古ドメインを利用する場合は、このようなデメリットがあることも知っておきましょう。中古ドメインはデメリットを理解したうえで購入を検討する必要があります。ここからは、それぞれのデメリットについて解説していきます。
3-1.ドメイン代が高いことがある
中古ドメインは場合によって、ドメイン代が高くなることがあります。新規ドメインにも共通することですが、ドメインは「.com」「.jp」のようなユーザーに親しまれているものだと、金額が高くなる傾向にあります。一方知名度の低いドメインの場合、安いと数十円程度で販売されていることがあります。
また中古ドメイン独自の特徴として、過去サイトの評価によって料金が高く設定されることがあるのです。前述のとおり、過去サイトの評価が引き継がれるため、人気のあるサイトのドメインだと数十万円することもあります。ただし、高いからといって必ずしもSEO評価が高いドメインとは限らないため、購入の際は指標の一つとして判断してください。
3-2.悪い評価も引き継ぐ可能性がある
中古ドメインは、悪い評価も引き継ぐ可能性があるので注意しましょう。先述したように、中古ドメインは過去サイトの評価を引き継ぎます。それは同時に、過去のサイトが悪質サイトだとGoogleに評価されていると、悪い評価まで引き継いでしまうのです。
過去に問題のあるサイトだったドメインであれば、検索上のペナルティが課せられている可能性があります。するとコンテンツの質が良かったとしても、検索順位が上がらないことがあります。
「安いから」「何となくSEO効果がありそうだから」などの曖昧な理由で中古ドメインを選ぶと、デメリットを受ける可能性もあるかもしれません。
3-3.急激に検索順位が落ちる恐れがある
中古ドメインのデメリットには、急激に検索順位が落ちる恐れがあることもあげられます。これはサイト運用やSEOに精通している上級者でも推測が難しいことです。一般的に中古ドメインを使用してすぐに起きるわけではないのですが、購入後しばらくすると起きる可能性があります。
検索順位はサイトのアクセス数や売り上げに直結する重要な要素です。そのため、こうしたデメリットがあることも踏まえて中古ドメインを使用しなくてはなりません。
4.中古ドメインを利用するには
中古ドメインを利用するならアクセス中古ドメインをチェックしておきましょう。単純に「運用期間が長い」「被リンクが多い」という情報だけで判断せず、総合的に判断する必要があります。
アクセス中古ドメインでは、以下の項目などを比較することができます。
- 被リンク数
- 被リンク詳細情報
- 参照元ドメイン数
- 参照元IP数
- ドメインの年齢
- SNSのシェア数
- ドメインの有効期限
リンクを受けているページがどのページなのか確認することもできますし、リンク元のサイトも見ることができます。
他にも外部ツールを使って手動ペナルティやブラックリスト、過去のWebサイトの運用履歴なども確認できます。
また、被リンク数、参照元ドメイン数、参照元IP数、参照元クラスC分散、バックリンクスコアの5項目を独自の指標を用いて点数(パワーランク)をつけています。
パワーランクは4つに分かれていて、ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナという順にランク付けされています。メインサイトを作るのであればゴールド・プラチナのランクが向いているでしょう。
このパワーランクや被リンク数を指定して検索することもできるので、目的に合ったドメインが探せるはずです。
5.中古ドメインの使用をおすすめする人
ここまで中古ドメインのメリット・デメリットをお伝えしましたが、「使いこなせるか」はまた別の話です。中古ドメインがおすすめの人の特徴としては、以下のことが挙げられます。
- サテライトサイトとして使用する人
- サイト運用歴のある人(ドメイン保有経験のある人)
サテライトサイトとは、本サイトのSEO対策やユーザー獲得を目的に、そのほかに立ち上げたサイトのことです。サテライトサイトから本サイトに向けて被リンクを飛ばすことで、本サイトの評価を上げることが期待できます。
また、中古ドメインはサイト運営歴のある人におすすめです。中古ドメインは良い面と悪い面の全てを引き継ぐことになるため、SEOやサイトの運用管理に知見のある人のほうが、スムーズに運用できるでしょう。
6.中古ドメインの使用をおすすめしない人
一方、中古ドメインの使用をおすすめしない人は、以下の通りです。
- ゼロベースでサイトを運営したい人
- ドメインを安価で購入したい人
ゼロベースでサイトを運営したい人は、中古ドメインではなく新規ドメインを使うことをおすすめします。ドメインパワーの強弱やペナルティなど、ネガティブな影響を受けるリスクがないため安心してサイトを運営できるでしょう。
また、ドメインを安価に購入したい人にも中古ドメインはおすすめできません。それなりに品質の高い中古ドメインは、コストがかかってしまいます。だからといって、安価な中古ドメインを購入するのもリスキーです。価格はもちろん、確実なサイト運営を志すなら新規ドメインを選ぶのが良いでしょう。
7.中古ドメインの選び方3つのポイント
中古ドメインを選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 被リンクの質が良いドメインを選ぶ
- ドメインパワーが40以上あるものを選ぶ
- Googleから警告やペナルティを受けていないか確認する
7-1.被リンクの質が良いドメインを選ぶ
中古ドメインは、被リンクの質が良いかどうか確認しましょう。被リンクの質は、「いくつのサイトから被リンクが張られているか」で決まります。
例えば、以下のような2種類の中古ドメインがあったとします。
- 20のサイトから1つずつ被リンクされている中古ドメイン
- 1つのサイトから20の被リンクを獲得している中古ドメイン
この場合、ドメインとしての価値が高いのは前者です。たくさんのサイトから被リンクを獲得しているWebサイトのほうが、検索エンジンから高評価を受けやすくなります。そのため、中古ドメインを比較する際は、「被リンクがあるかどうか」だけでなく、「どこのサイトから、いくつの被リンクを獲得しているか」を確認しましょう。
7-2.ドメインパワーが40以上あるものを選ぶ
また、ドメインパワーが40以上であることも重要なポイントです。ドメインパワーは、「Ahrefs(エイチレフス)」などのSEO分析ツールで数値化できます。そこでのスコアが「40以上」になっている中古ドメインを推奨します。
ちなみに、ドメインパワーを後から高める方法は、以下の通りです。
- 記事数を増やす
- 1記事あたりの文字数を増やす
- 記事の更新頻度を上げる
- 被リンクを集める
自然な形で他サイトから被リンクを獲得できるような状態になれば、自ずとドメインパワーは高まっていきます。そのためにも、ある程度ボリュームのある良質なコンテンツを発信し続けることが大切です。
7-3.Googleから警告やペナルティを受けていないか確認する
Googleから警告やペナルティを受けていないドメインを選ぶことも大切です。先述のように、中古ドメインは元サイトの悪い部分を引き継いでしまう特性があるため、購入前にそのサイトが警告やペナルティを受けていないかチェックする必要があります。
そのドメインが警告やペナルティを受けていないかチェックするには、MOZという会社が提供している「Spam Score(スパムスコア)」がおすすめです。その使い方はシンプルで、ツール内の検索窓にドメインとURLを入力するだけです。
スコアはパーセンテージで表示され、数値が高いほどペナルティが受けている可能性が高いと言えます。安心して運用するためにも、スコアが1〜40%の中古ドメインを選びましょう。
8.まとめ
本記事では、中古ドメインについて以下のポイントを中心にお伝えしました。
中古ドメインには、「被リンクを活用できる」「インデックスされやすい」などのメリットがある
反対に、「コストがかかるケースがある」「ペナルティを引き継ぐ可能性がある」などのデメリットもある
中古ドメイン選びにおいては、「被リンクの質」「ドメインパワーの強さ」「ペナルティの有無」が重要
中古ドメイン選びで大切なのは、メリットとデメリットの両方を踏まえて、正しく選ぶことです。デメリットはあるものの、正しく選ぶことで大きなリターンを得ることも期待できます。
ぜひ本記事の内容を、中古ドメインを購入するかどうかの判断や選定にお役立てください。
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