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日本が世界に誇る文化の1つにマンガがあります。

「Manga」という言葉がそのまま通じるほど世界でも注目を浴びる日本のマンガは、現在身近な「エンタメ」という枠を越えてインフルエンサーを起用した「広告・PR」などにまで発展しています。

本記事ではインフルエンサーマーケティングや自社の広告配信にも活用できる「PRマンガ」について、メリット・デメリットや活用事例をご紹介します。

1.マンガ広告とは?

マンガ広告とは、その名のとおりマンガを使った広告手法です。

日本人が幼少期から馴染みのあるマンガを広告に利用することで、「マンガであれば読んでみよう」という心理が働きます。マンガ広告は、この心理を利用することで高い成果をあげています。

たとえば、みなさんは進研ゼミのマンガを読んだことがあるでしょうか? なにごともうまくいかない主人公が、進研ゼミに入会することで勉強や部活動がうまくいくようになるマンガです。このマンガは立派な広告ですが、「マンガ=娯楽」という先入観から親しまれやすく、多くの人に読まれています。

近年では、TwitterをはじめとしたSNS広告として、マンガが利用されるようになってきています。

2.マンガ広告の5つのメリット

マンガ広告には5つのメリットがあります。どういった内容なのかご紹介します。

2-1.シェアされやすい

マンガは、文章や画像に比べ、SNSでシェアされやすいというメリットがあります。

Twitterの年間リツイートランキングを見ると、漫画によるツイートは2015年では4位、2016年では1位、2017年では2位のリツイートを獲得しています。

またマンガは、閲覧者の興味関心が投稿者ではなくその内容に集まります。そのため、漫画でのプロモーションには、訴求したい内容と親和性のあるコメントなどのレスポンスが期待できます。

2-2.記憶に残りやすい

漫画を読む際には、脳は「文章」だけでなく「画像」で情報を認識します。この時、左脳をつかった文字認識処理と右脳を使った画像解析処理の両方で情報を認識します。

そのため文字だけの「文章」に比べ、文字と画像を組み合わせたマンガは長期間情報を覚えておくことが可能であるといわれています。

2-3.情報量が多くても理解してもらいやすい

同じ内容でも、活字だけの文章を読むよりも、マンガで読んだ方が時間がかかりません。そのため、マンガは活字だけの文章よりも時間対情報摂取量が多いのです。

そのため、情報接触時間が比較的短いとされているTwitterのようなSNSとの相性が良いです。

2-4.使用感を擬似体験させられるわかりやすい

マンガは活字だけの文章に比べ、イラストによる説明があるため難しい内容でもわかりやすく伝えられます。

また、マンガは疑似体験を促せます。一般的な広告では、商品のメリットや機能の説明がほとんどですが、漫画ではその商品を使用した後どのような効果が現れるかまでを描けます。そのため、読者がより具体的に商品・サービスをイメージできます。

2-5.さまざまな表現ができる

マンガでは、映像化すると莫大なコストがかかるような派手な演出が可能です。たとえば、先ほど紹介した「パピコ」では、「童話の世界にパピコがあったら」という実際にはありえない演出が施されています。

印象に残りやすい大げさな演出も簡単にできる点は、映像などに負けないマンガ広告の大きなメリットといえるでしょう。

3.マンガ広告の活用方法

マンガ広告は、従来の主な活用方法であった紙媒体であるDM・冊子・雑誌広告はもちろんのこと、マンガでサービス特長を説明するランディングページや、漫画家・イラストレーターをインフルエンサー起用してSNS上でPRするWEB媒体での活用も主流になってきています。

今回は主流になりつつある、SNSでの活用をTwitter・Instagram・YouTubeからそれぞれ事例をピックアップしてご紹介します。

3-1.Twitterでの活用事例

1つ目のTwitter事例は、漫画家・イラストレーターの山科ティナ(@tina_yamashina)さんによるPRマンガで、韓国焼酎(ソジュ)の「チャミスル」という商品をPRしたものです。

こちらはTwitterでよく見られる「創作マンガ」に分類される創作恋愛マンガで「付き合いが長くなった男女のお家デート」という設定の中で「チャミスル」が登場し、自然な流れで商品をPRしています。

山科ティナさんは女性誌「ar」や「with」で連載を持たれるなど女性に人気の漫画家さんで、ご自身のフォロワーであるファンの方々にも「PRと分かっていても読みたい」と思わせる、山科さんの世界観とマッチしている作風になっています。

漫画家・イラストレーター山科ティナ(@tina_yamashina)さん:https://twitter.com/tina_yamashina

3-2.Instagramでの活用事例

Instagram事例は、漫画家のミツコ(@__3__2__5__)さんによるPRマンガで、温熱シートの「On Style おなか40℃」という商品をPRしたものです。

ミツコさんは日頃からご自身が購入されたコスメを、購入時の様子・気持ちや使用感までのレポートを「#ミツコスメ」のハッシュタグを付けて投稿されていて、美容感度の高いユーザーからも人気な漫画家さん。

今回の事例はミツコさんご自身が「On Style おなか40℃」を使用してどうだったか、PR商品の詳しい説明もありながらいつもと同じようなミツコさん目線の商品レポートとなり女性の共感を得られる投稿になっていました。

漫画家ミツコ(@__3__2__5__):https://www.instagram.com/__3__2__5__/?hl=ja

3-3.YouTubeでの活用事例

1つ目のYouTube事例は特許庁によるPRマンガで、令和2年度コピー商品撲滅キャンペーン『コピー商品を買わない 売らない 買わせない!』をPRしたものです。

マンガをYouTubeなどの動画として投稿する手法は「モーションコミック」や「漫画動画」などと呼ばれ、これをPRに活用したものです。

「動き」にはあまり重きを置いていないため、通常のアニメーションと比較するとキャラクターの動きなどが少ないことが特徴的で、通常のPRマンガに音声+少々の動きをプラスすることでアピールしたいポイントの強調などができます。

4.まとめ

SNSの普及により、マンガ広告はこれまでよりも大きな注目を集めています。

また、成功しているマンガ広告の多くは、商品・サービスの内容とマンガ家の親和性が高い傾向にあります。

今回ご紹介した事例を参考に、マンガ広告を活用してみましょう。

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