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LINE公式アカウントを運用する上で欠かせない、分析機能やファネル分析について解説していきます。分析機能を活用することで、運用目的達成のための適切な振り返りができるようになります。
また、記事の中盤からは「ここだけは押さえておくべき!」といった分析項目と、それらを分析することで、どんな運用改善ができるのかをお伝えいたします。
またCRM(顧客管理)ツールとして、LINE公式アカウントの活用が注目されています。
LINEは配信ツールでありながら、分析項目が多数揃っているため、顧客の管理や調査に役立てることが可能です。
ぜひ最後までご覧ください。
1.分析機能について
LINE公式アカウントでは、運用に欠かせない分析項目が多数揃っています。これらをきちんと確認・分析できるようになることで、自社の目的達成に、より近づけることができるでしょう。
まずはどんな分析項目があるのか、ひと通りみていきましょう。
1-1.ダッシュボード
分析画面のトップでは、ダッシュボードと言われる画面が表示され、メッセージ通数、友だち、チャットの数値を確認できます。
1-2.友だち
友だちの追加数や、属性情報、友だち追加経路の確認が可能です。
◯概要
LINE公式アカウントの友だち追加、ターゲットリーチ、ブロックの各数値を確認できます。
◯属性
ターゲットリーチの性別/年齢・性別/地域の属性情報が確認できます。
※ターゲットリーチとは、有効友だち数の中で、みなし属性(年齢・性別・活動地域)が推計できるユーザーのことを指します。
◯追加経路
友だち追加およびブロックの経路が確認できます。
1-3.プロフィール
プロフィールが表示された回数や表示したユーザー数の確認ができます。
◯ページビュー
プロフィールの閲覧数。アプリとWEBの合計値を確認できます。
◯ユニークユーザー
1日ごとにプロフィール表示ユーザー数を算出して、対象期間の数を集計した合計値です。
1-4.メッセージ通数
すでに配信したメッセージの配信数を、タイプ別に確認することができます。
1-5.メッセージ配信
分析内、「メッセージ配信」をクリックすると、配信メッセージの分析画面に遷移します。
ここでは、メッセージに関する統計情報を確認できます。
各配信をクリックすると、配信時間の経過に伴う配信・開封数、クリック・再生数が表示されます。
各指標の内容については以下の通りです。
▼各指標と内容
【配信】
投稿本数を増やす際は、投稿内容の
メッセージが送信された人数
【開封】
メッセージを開封された人数
【クリックユーザー】
メッセージ内のいずれかのURLをクリックした人数
【再生開始ユーザー】
メッセージ内のいずれかの動画/音声の再生を開始した人数
【再生完了ユーザー】
メッセージ内のいずれかの動画/音声を最後まで見た人数
【コンバージョンユーザー】
メッセージ内の該当のリンクを最後にクリックされたリンクとして、
そのリンクからコンバージョンを発生させたユーザーの数
【コンバージョン率】
コンバージョンユーザー数をクリックユーザー数で割った値
【(カスタムコンバージョン名)ユーザー数】
メッセージ内の該当のリンクを最後にクリックされたリンクとして、
そのリンクからコンバージョ ンを発生させたユーザーの数
【(カスタムコンバージョン名)率】
コンバージョンユーザー数をクリックユーザー数で割った値
また、「詳細を表示」をクリックすると、各配信の詳しい情報が確認できます。
▼各指標と内容
【インプレッション】
ふきだしが表示された回数
【クリック】
ふきだし内のURLがクリックされた回数
【クリック率】
クリック数をインプレッション数で割った数
【クリックユーザー】
ふきだし内のURLをクリックした人数
【カウント】
動画/音声が再生開始・25%再生・75%再生・再生完了された数
【割合】
再生の数をインプレッション数で割った値
【ユーザー】
動画/音声を再生開始・25%再生・75%再生・再生完了した数
1-6.ステップ配信
ステップ配信では、ステップ配信に関する統計情報を確認できます。
1-7.リッチメニュー
選択したリッチメニューに対する、区分ごとのクリック数や表示回数を確認できます。
※クリック人数が19人以下の場合は表示されません。
1-8.チャット
チャットで使用したメッセージ数が確認できます。
「手動応答」は手動で回答したメッセージ数が、「自動応答」では応答メッセージを使用して返信した配信数の確認が可能です。
1-9.クーポン
各クーポンの開封者数や使用者数の確認が可能です。
※クーポン使用者が19人以下の場合は表示されません。
1-10.ショップカード
「カード・ポイント」「ポイント分布」タブで表示を切り替えることができます。
カードの発行数や、ポイント別の使用ユーザー数などが確認できます。
2.LINEツールのファネル分析機能について
ファネル分析機能は、スタートから目標に至るまでのプロセスをいくつかのフェーズに分け、各フェーズの人数などの可視化を簡単に行うことができる分析機能です。
この分析機能により、「どのフェーズで留まっているのか」「次のフェーズに進んでもらうためにはどのような施策を行えば良いのか」など、改善策の検討がしやすくなります。
2-1.ファネル分析とは
ファネルとは「漏斗」を英語にした言葉で、ユーザーが製品を認知し購入に至るまでのフェーズを経るごとに、逆三角形の漏斗のように徐々にボリュームが少なくなっていくようなプロセスのことです。
ファネル分析は、スタートから目標に至るまでの各フェーズのユーザー数などを可視化して、ボトルネックとなっているフェーズを特定し、離脱を抑えるための施策検討に用いられるマーケティング分析手法です。
2-2.ファネル分析機能のメリット
ファネル分析機能を活用するメリットは2つあります。
ボトルネックとなっているフェーズを特定することができる
スタートから目標までのプロセスをフェーズに分けて、各フェーズに留まっている人数や、到達率・離脱率などを可視化することで、どこがボトルネックになっているのかを特定することができます。特定することができれば、明確になった課題に対して具体的な改善策を検討・実施し、PDCAを回していくことが可能です。
目標までの到達率を高めることができる
ファネル分析を行うことによって、ボトルネックとなっているフェーズを特定し、改善を行うことで、各フェーズの離脱を抑え、目標までの到達率を高めることが可能です。
この2つの取り組みを、効果的・効率的に進めていくことができるのが、ファネル分析のメリットとなっています。
2-3.ファネル分析機能の特徴
Linyを用いることで、LINE公式アカウントの友だちに対して、ファネル分析を実施することが可能です。
そして、Linyのファネル分析には、3つの特徴がありますので、順番にご紹介します。
フェーズごとのデータを簡単に可視化
簡単な設定を行うだけで、フェーズごとの以下データを自動的に可視化することができます。
・移行率
・到達人数
・未到達人数
・到達率
フェーズごとの分析のために、人数や離脱率を計測する必要がなく、一目でボトルネックとなっているフェーズを特定することが可能です。
「ABテスト」を行い、最適な配信設計ができる
複数のファネル分析を「ABテスト」として活用することもできるため、施策の幅を広げることができます。
例えば、友だちを「A」と「B」の2つのグループに分け、各グループに同様のメッセージを 異なる順番で配信を行います。
Aグループ | Bグループ |
1.新製品の特設サイト遷移2.新製品の紹介動画視聴3.「新製品のおすすめ診断」実施4.製品購入 | 1.新製品の特設サイト遷移2.「新製品のおすすめ診断」実施3.新製品の紹介動画視聴4.製品購入 |
それぞれをファネル分析で可視化し、到達率が高い配信パターンの分析を簡単に行うことができます。
特定のセグメントに対してファネル分析が可能
分析を行う対象を絞り込み、セグメント化することも可能です。
例えば、キャンペーンを企画し、そのキャンペーンの参加者のみをファネル分析の対象とすることができます。
対象:来店促進キャンペーン参加者
1.初回来店
2.2回目来店
3.3回目来店
4.4回以上来店
複数の施策を実施している際に、それぞれの施策の対象者をセグメント化して、ファネル分析を行いたい場合などに役立ちます。
3.顧客情報との連携について
WebサイトなどでLINEログインによる顧客管理を行っている場合、LINE公式アカウント開設と同時にLinyを導入することで、顧客情報とユーザーのLINEアカウントを紐付けることができます。
紐付けたデータを管理することで、特定の製品を購入したユーザーにのみ配信を行うなど、得られたユーザー情報に応じてセグメント配信を実施することが可能になります。
そして、ファネル分析と顧客情報連携を組み合わせることで、ユーザーとのコミュニケーションの最適化にも繋がりますので、相乗効果を生み出すことができます。
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