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近年では、TikTokをはじめとするショートムービーに合わせ、スマートフォンに合った縦型の画面で収録された「縦型ドラマ」が人気となっています。
そんなの流行に合わせてLINE NEWS」の動画コンテンツ「VISION」において、『上下関係W(ワールド)』の最新作で2022年10月7日(金)より配信を開始しました。
上記の試みは今後のドラマ業界の流れを変えることが予測されます。
本記事では、日テレの事例を参考に、TikTokで話題の縦型ドラマについてご紹介していきます。
1.縦型ドラマとは?
縦型ドラマとは、スマホの縦画面を生かした新たな形式のドラマのこと。縦型の動画はスマートフォンの向きを変えずに片手でフルサイズ視聴できるため、スマートフォンというメディア形態に親和性の高い形式です。
国内で9,000万人が登録するサービスを展開している巨大IT企業も、縦長のコンテンツに挑戦しています。
去年7月に配信された連続ドラマ「上下関係」。全10話で再生回数1,000万回を記録するヒットとなりました。
2.唐沢寿明 天使と名乗る謎の男として縦型ドラマに初挑戦
ここ数年の動画配信サービスの隆盛により、ドラマや映画といった映像コンテンツのネット視聴が一般的になるなか、スマホを横にすることなくそのままのスタイルで視聴する縦型動画は、TikiTokを始めとする個人の投稿動画が主流になっています。
LINE NEWSでスタートした動画プロジェクト「VISION」は、そんなシーンに新たな縦型動画カルチャーを生み出すことを掲げて2019年6月に発足し、クリエイターとともにスマホフレンドリーな縦型動画の可能性を追求。2周年記念ドラマとして生まれた『上下関係』は、主演の窪塚洋介のほか、河合優実、大島優子、田中麗奈、板尾創路ら、そうそうたる顔ぶれが揃いました。
勢いをかって唐沢寿明さん主演のドラマ『上下関係W(ワールド)』の最新作がLINEで縦型ドラマで配信されました。
しかも日本テレビは3月12日、TikTokで縦型ショートドラマ専用アカウントを開設し、「TikTok縦型ドラマ事業」に参入したと発表しました。
今回、日本テレビは、ショートドラマクリエイター「ごっこ倶楽部」と共同でドラマを制作・運営を行い、「毎日はにかむ僕たちは。」の配信を行います。
3.縦型ドラマとそのターゲットとは?
先述してご紹介した事例以外にも、縦型ドラマの注目度が分かる様々な事例があります。
3-1.ハッシュタグチャレンジ「#ショートフィルム」
TikTokは、2022年11月、縦型短編の「映画」「ドラマ」コンテンツを投稿するクリエイターを支援し、映画やドラマの新たな表現手法を模索するための取り組みとして、ハッシュタグチャレンジ『#ショートフィルム』を開催しました。
本ハッシュタグチャレンジは、縦型短編映画・ドラマクリエイターを継続的に支援することを目的としており、2022年11月1日から2023年1月31日にかけて、1ヶ月ごとに区切りながら連続で実施されたプロジェクトです。
開催期間中の動画投稿で条件を満たしたクリエイターから、再生回数や質の高さ、独創性を総合的に鑑みて複数の優秀投稿者を選出し、選ばれたクリエイターには、制作支援金として15万円が支給されました。
上記は、上田監督賞を受賞した土井康平(@kouhei0319)さんの投稿です。
本企画のアンバサダーには、映画監督である上田慎一郎(PICORE株式会社)が就任し、投稿された作品に対してコメントを発表する他、自身でもTikTokアカウントを開設し、スマートフォン撮影にて縦型短編の完全新作映画作品の制作に挑戦しました。
上記の例から、TikTok社もドラマコンテンツに力を入れていることが伺えます。
3-2.ニコン主催 Vertical Movie Award 2022
2022年には、カメラを中心とする光学関連装置の大手メーカーである株式会社ニコンが、縦型動画に挑戦する映像クリエイターを応援するべく、『-Nikon Presents- Vertical Movie Award 2022』を開催しました。
本プロジェクトは全編縦型で2分以内のレギュレーションという、まさに新時代に向けての映像制作コンテストで、ニュースタンダードになりうる”縦型動画”の
最前線に挑戦するクリエイターを応援するものです。
グランプリを受賞された森下 大さんは、本職で特殊映材社に所属するディレクターとして、主に広告案件を手がけており、自主製作で映像を撮影しています。
縦型映像ポートレート作品として投稿された「Develop」からは、縦長ドラマとしての新しいジャンルの確立が伺えます。
大手カメラメーカーが縦長動画に注目していることからも、今後の縦長ドラマの市場拡大が期待できます。
3-3.縦長ドラマのターゲットや狙い
20代のZ世代を中心に人気を集め瞬く間に広まった縦型コンテンツは、以前まで当たり前とされていた“横長”の常識を覆し、マンガや映画界といったエンターテイメント業界を変化させています。
もともと縦型画面のコンテンツは“SNSの個人発信”のモノが多く、若年層へ向けたコンテンツや一部のターゲットに向けた投稿が多くを占めていました。
しかし最近ではYouTubeのようにグループでアカウントを持ち、編集が創りこまれた作品を投稿するクリエイターが増加したことでコンテンツの種類も増え、30代、40代もターゲットに含まれ始めました。
また、縦型コンテンツのメリットとして、完全視聴される確率が高いことが挙げられます。
基本的には一本のコンテンツの時間が10分前後と短く、視聴者を飽きさせる前に物語が終わることが由来し、長編動画よりも完全視聴率が高い傾向に繋がっているのです。
完全視聴の確率が高いことは広告の面で見ても大きな利点があるため、企業との共作の可能性も拡がります。
SNSでのアルゴリズム的に完全視聴率が高くなると、合計視聴時間も伸び、おすすめ動画に表示される可能性も高くなります。
縦長ドラマを始めとするショート動画作成の際は、長尺のコンテンツも短尺に切り分けて投稿を行うことで多くのユーザーへのアプロ―チに繋げていくことが好ましいでしょう。
4.縦型ドラマがキラーコンテンツとなる日
縦型動画の視聴に慣れ親しんでいるスマホネイティブの若い世代は、本作を違和感なく受け入れていることがSNSの反応などからうかがえます。一方、関係者もその可能性に着目しており、本作の成功はその流れをより大きくしていくことにつながるかもしれません。いずれスマホがエンターテインメント視聴メディアとしてもデフォルトになる時代はそう遠くない未来に到来することでしょう。そのときには、縦型ドラマが一般的になっていることもあり得ます。
ただし、長い歴史を持つ横型の映画やテレビドラマがなくなることはありません。それらと並列にスマホ縦型ドラマがひとつのフォーマットとして市場が確立し、それぞれの画角と視聴環境に合った作品が、メディアごとに作られるようになっていくでしょう。
おもしろがってくれるクリエイターや表現できる場所がもっと増えていけば、次第に変わっていくでしょう。TikTokやInstagramもそうですが、縦型動画はジャンルとして確立されています。そこにプロが作ったコンテンツが普及していくかもしれません。
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