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自宅にいる時間が増えたと同時に、オンラインショッピングでお買い物をする機会も増えたのではないでしょうか。
オンラインショッピングは、店舗に行くことなく商品を気軽に購入出来るという大きなメリットがある一方で、実際に商品を手に取ることが出来ないという大きなデメリットもあります。
今回紹介するネット通販を展開している企業のInstagramアカウントでは、そんなユーザーの不安を少しでも解消するような工夫が凝らされています。
また、より多くのフォロワーを獲得するための工夫もご紹介しますので、企業担当者の方は今後のアカウント運営にぜひお役立てください。
1.InstagramとECを連携した5つの成功事例
ショッピング機能の登場や、ショップタブ内での検索やおすすめ機能の向上などによって、いまやEC事業者にとって欠かせないプラットフォームとなっているInstagram。最新の活用方法やECアカウントの運用事例はどのようなものなのでしょうか。本記事では、5つの国内事例をもとに考察していきます。
1-1.インテリアブランド「songdream」
公式Instagram:https://www.instagram.com/songdream_japan/?hl=ja
Walnutを主材にしたモダンインテリアブランドの「songdream」は、ストーリーズやフィード投稿に積極的にショッピングタグを使用し、自社オンラインショップへの導線を作っているほか、ショップ機能のコレクションをカタログのように活用し、利用者が見やすいようにまとめています。その結果、ECサイトへの訪問数が前年比3.4倍(2021年1月時点)という結果が出ている事例です。
画像の左から2枚目の画面にある、「ダイニングテーブルコレクション」「ソファコレクション」のように、商品カテゴリごとにコレクションを作成することで、利用者はカタログを見ているときと同じように、商品の比較がしやすくなっています。
さらに右から2枚目の画面のように、実店舗のショールームにどの商品が置いてあるかをまとめた、「新宿モデルルームコレクション」といったコレクションも作成されています。
この取り組みは、実店舗がいくつかある場合、実際の商品を見たいときにどの店舗に行けば良いか分からない、という顧客の悩みを解決するだけでなく、事業者側にもメリットがあります。
顧客がどんな商品があるのか事前に分かった上で来店・検討できるようにしているため、「songdream」では販売スタッフの電話やメールでの対応工数を減らすことができ、来店客の対応に集中できるようになった、という効果も確認されています。
家具のような高級商材を扱う事業者には、特に参考になる事例です。
1-2.セレクトショップ「HACHITEN」
公式Instagram:https://www.instagram.com/hachiten_shop/?hl=ja
セレクトショップの「HACHITEN」では、コレクションを、テーマを設定して作成しています。2018年からショッピングタグを活用し始め、その結果、ECサイトの売上は、2020年は前年比182%と大きくビジネスを伸ばしています。
現在は実店舗を閉鎖してECサイトのみにビジネスモデルを移行していますが、ECサイトを訪れる利用者の約4割がInstagramからの流入ということから、Instagramのマーケティング戦略を積極的に実施している事例と言えます。新型コロナウイルス感染症の影響が始まった2020年2月以降も、Instagramからのアクセス数は2倍に増えており、目覚ましい成長を見せています。
事例①の「songdream」と同じコレクションの活用事例ではありますが、商品カテゴリごとのコレクションを作成するだけでなく、「何を着たら良いのか悩んでいる人へ」など、メルマガのようなテーマ性のあるコレクションを作成している点に工夫が見られると筆者は考えます。
また、ECサイトと違い、利用者が1日を通して日常的に利用するというInstagramの特性を生かし、値下げ情報などもコレクションで発信しています。
1-3.ステーショナリーブランド「A FLOATING LIFE」
公式Instagram:https://www.instagram.com/afloatinglifeshop/?hl=ja
ステーショナリーブランドの「A FLOATING LIFE」では、まとめ機能や、ショップタグの活用、ストーリーズとフィード投稿の強化、毎週のライブ配信などInstagramのさまざまな機能をフル活用しているほか、Instagram以外のSNS発信なども行い、2020年の総合的な成果として、前年比約4倍の注文数を達成しています。
具体的にInstagramでは、フィード投稿をまとめることができる「まとめ機能」を活用して、「手帳・インデックスまとめ」というように商品に関する複数のフィード投稿をまとめ、テーマ性を持たせて見せています。それぞれのフィード投稿では、使い方のイメージが湧くように、複数枚の画像や長めのテキストで商品の使用方法を紹介し、またショッピングタグを付けていることで、そのままECサイトへの送客もできるようにしています。
コレクションでは商品群がまとめられますが、まとめ機能は投稿自体をまとめられるので、フィード投稿に記載した文章も一緒に見せることができます。
また、InstagramなどのSNSを始める際に、運用体制や工数が心配だという事業者も多いと思います。「A FLOATING LIFE」では、1人でInstagramを運用し、無理のないところからInstagramの活用を始め、運用する中で投稿内容やタイミングなどを改善しています。この事例のようにまずはInstagramを始め、トライアル・アンド・エラーを繰り返しながら自社に合った活用法を探していくというのも一つの方法です。
1-4.北欧、暮らしの道具店
公式Instagram:https://www.instagram.com/hokuoh_kurashi/
「北欧、暮らしの道具店」さんのInstagramアカウントでは、日々の暮らしの質をアップしてくれるような日用品が主に紹介されています。
「北欧、暮らしの道具店」さんのInstagramアカウントの主な特徴は、
- ショッピング機能を使ってECサイトへ誘導している
- キャプションが丁寧
という点です。
「北欧、暮らしの道具店」さんの、ほぼ全ての投稿にはInstagramショッピング機能が使用されています。
Instagramショッピング機能では、投稿をタップすると、アイテムの商品名や価格・商品詳細を見ることができ、そのままECサイトへ移動して購入できる機能です。
Instagramショッピング機能を使えば、投稿の閲覧から商品購入へ簡単に誘導出来るので、ぜひ取り入れたい機能です。
また、キャプションが丁寧なのもぜひ真似したいポイントです。
例えば、一つ目の投稿には、スタッフによる靴下の着用レビューが掲載されています。
かなり詳細にレビューされているため、どんなコーディネートに合うのか、履き心地はどんな感じなのか…等々、ユーザーの気になるポイントに全て答えてくれるものとなっています。
ECショップでは、ユーザーが商品を実際に手に取る機会がないため、ユーザーの疑問を解消できるような、丁寧なキャプション作りを心がけるといいかもしれません。
1-5.フェリシモ猫部
公式Instagram:https://www.instagram.com/felissimonekobu/
フェリシモ猫部は総合通販事業会社の株式会社フェリシモによる、猫をテーマにしたInstagramアカウント。フォロワー数は約7.3万人で、投稿はほぼ毎日、1日1~2投稿ほどです。
かわいい猫の画像が毎日投稿され、見る人を癒してくれます。あえて商品紹介をまったくしない投稿が大多数であり、広告要素をあまり感じさせない内容です。ただ、毎月インスタライブを開催しており、そこでは商品が紹介され、「インスタライブ紹介アイテム」をまとめた投稿も同様に月1の頻度で行われています。ライブはIGTVとしてアーカイブされており、リアルタイムでなくても見られるようになっています。
また、「#フェリシモ猫部」というオリジナルハッシュタグを運用することで、アカウント全体が猫好きユーザーが集うコミュニティの場になっています。
同アカウントのようにジャンルを絞った投稿に振り切るのは、一つの有効な手段です。総合通販事業であっても、Instagram運用では相性の良いジャンルや趣味趣向で細かくテーマを区切っていく手法もいいでしょう。
また、コメント欄には猫ちゃんの飼い主から投稿のシェアに対してお礼のメッセージがあり、そこにアカウントの編集担当者が返信するというようなコミュニケーションも発生しています。
投稿はあくまでこうしてコミュニティを構築しファンとの距離を縮める場として活用されており、特に商品の宣伝などはされていないためユーザーもコミュニケーションを取りやすいのがプラスに働いています。
2.まとめ
ECサイトを持つ5つの企業のInstagramアカウントの運用事例をご紹介しました。SNSの活用でユーザーとのコミュニケーションが生まれたり、実際に購買行動を起こすことも少なくありません。ECサイトを運営する企業の担当者は、本記事を参考にぜひ独自の活用方法を見つけてみてください。
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