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インターネットの拡散力は誰もが知るところです。しかし単に情報を流すだけでは拡散されることはありません。そこで戦略的に口コミ効果を生み出すバズマーケティングが注目されています。この記事ではバズマーケティングについての解説と成功報酬を紹介しているので是非ご参照ください。

「バズ(る)」とは、インターネット、SNS上での口コミの連鎖により情報が爆発的に拡散し大きな話題となることです。

「バズマーケティング」とは、「バズる」状態を意図的・戦略的に生み出していくマーケティング手法となります。自社のポジティブな情報が「バズる」ことで大きな話題となり、ブラントの認知拡大やファンの獲得・購買につながるなど、享受できるメリットは計り知れません。

意図的に「バズる」ことは難しいと思われがちですが、戦略的に口コミを誘発し話題の拡散を生み出す「バズマーケティング」でバズる状態になりやすくすることは可能です。

今回は、戦略的なバズマーケティングによって大きな話題を生み出す仕組みや成功事例を紹介をします。

 

1. バズマーケティングとは

まず、バズマーケティングとはどのようなものなのか、なぜ注目されているのかから紹介をしていきますのでご覧ください。

1-1.「バズる」とは

「バズる」とは、インターネット、特にSNS上で情報が口コミを通して爆発的に拡散し大きな話題となることです。特に「Twitter」のリツイート機能で情報拡散された状態を指します。

もともとは英語の「Buzz(ブンブン言う、ガヤガヤする)」が語源と言われており、「バズる」という言葉がニュースや会話にも使われるようになってきています。

1-2. バズマーケティングとは

バズマーケティングは、口コミを戦略的に活用したマーケティング手法です。「企業メディア」「個人メディア」の2つのメディアのシナジーにより戦略的に口コミを生み出し、SNS上での話題化を狙います。

消費者庁が公表する2016年度の「消費生活に関する意識調査」によると、10代後半から20代の若年層は「SNSで情報を見たことがきっかけで商品購入・サービス利用をした」という割合が高くなっており、現代の消費行動、特に若者の消費行動には「インターネットの拡散力」が大きく影響していることから戦略的に狙っていく企業が増えてきているのです。

 

2.バズマーケティングのメリット

バズマーケティングが再び注目を集めているのは、SNSやインターネットと相性がいいという理由だけではありません。その他にもバズマーケティングには多くのメリットが存在するのです。ここからは、バズマーケティングのメリットと具体的な理由について、ご紹介していきます。

 

2-1.拡散力

近年のバズマーケティングが手に入れた特徴が拡散力です。人と人が直接対話を行う口頭コミュニケーションでは、大勢に広がるまで時間を有していました。しかし、情勢が目まぐるしく変わる現代においては適切な方法ではありません。

ところが、インターネットやSNSの普及により、消費者同士のコミュニケーションが容易になったため口コミによる拡散力が爆発的に伸びるようになったのです。

また、企業が一方的に情報を発信するマーケティング方法に、消費者が抵抗を示すようになったことも、バズマーケティングの普及を後押ししています。

 

2-2.信頼感

一般人が発信する情報が持つ「信ぴょう性」「信頼感」を利用した手法がバズマーケティングです。企業が発信する詳細な情報より、何の知識もない一般人が発信する情報の方が信頼されるのは、忖度が発生しにくく真実であると認識しやすいからです。

例えば、企業の発信する情報はいいことしか紹介していないので消費者は意識的にデメリットを探そうとします。見つからなければ「ウソ」「過大広告」と決めつけて拒絶をしてしまいますが、同じ立場から発信された情報ならば「真実」と認識し、信頼感へとつながっていきます。

SNSの情報が拡散される理由は、このような心理が関係しているのです。消費者にとって重要な事は自身が信頼できると思えるかどうかです。バズマーケティングはそれを満たした手法だといえます。

 

2-3.多方面から見た評価

バズマーケティングが持つ特徴として、多方面から見た評価が集められるというのがあります。人々のコミュニケーションによって、より多くの人々を集めるため消費者それぞれが感じた商品またはサービスに関する魅力が集まりやすくなるのです。その中には、企業の想定を超える情報も含まれているため、大変有益な情報です。

自社サービスの向上や今後のマーケティングに活用したり、評価そのものが新しい顧客を引き寄せる可能性もあります。

2-4.ブランディング

続いてのメリットは、企業または商品のブランディングを適切に行うことができる点です。企業や商品に対して、消費者同士で積極的に情報交換が行われると、信頼度が上昇し、知名度や認知度も定着しやすくなります。商品のポジションを確立することによって、他社商品と差別化を図れますし、固定客や新規客を獲得しやすくなるのです。

適切なブランディングを行うためには、マーケティングを行う人材選択も重要です。なぜなら起用する人材が持つイメージや特徴は、起用した企業や商品イメージに直接影響を与えるからです。

そのためコンセプトを明確にすることはもちろん、起用する人材が持つ特徴の把握及び、消費者が認識しているイメージを適切に把握する必要があります。

 

2-5.購買行動の促進

販売前に魅力的な情報を発信する場合があります。発信することで商品に関する信頼度を上昇させ、購買行動の促進を図れるからです。消費者が購入前に感じる不安を解消させられるため購入行動に移りやすくなります。

こうした購買行動の促進をはかるためには、消費者の立場を持った人材起用がおすすめです。

3.バズマーケティングのデメリット

バズマーケティングは大きな効果、多くのメリットを企業に与えますが、デメリットも存在します。デメリットを正しく理解し、対処法も考えておく必要があるのでバズマーケティングのデメリットと対処法について紹介をします。

 

3-1.良質な口コミばかりではない

多くの口コミや一般人同士のコミュニケーションでは悪い情報も拡散される恐れがあります。消費者の中には情報の真偽にさほど興味がなく、拡散されたものを、ただひたすら信じ込んでしまう人も少なくありません。そのため実施する際は、様々な角度、立場から企画内容を確認し、多くの想定をしておく必要があります。また、良い情報ばかりに偏らないよう注意してください。

 

3-2.作為への嫌悪感

マーケティングには、多くの意図が含まれています。ところが、消費者は発信する側の意図が見えてしまうと嫌悪感を抱いてしまい、拒絶反応を起こしてしまうのです。

例えば、「食べログ」では実際に来店した消費者が口コミを記載し、評価するというシステムを確立させて多くのユーザーに支持されていました。しかし、口コミや評価を偽装してしまったことが発覚すると信頼を失ってしまい近年は利用者が減少傾向です。

こうした事例もあるため企業にとってメリットとなる情報ばかり発信しないよう注意が必要です。良い情報と悪い情報をバランスよく発信していきましょう。

 

3-3.ステマとの混同

バズマーケティングはステマと誤解されてしまいがちです。そのため正しい状況を消費者に伝えなくてはなりません。

以前、インフルエンサーを起用し、バズマーケティングを実施した企業が批判を集めたことが当たりました。理由は、インフルエンサーと企業の関係性を明確にせず、ステマと誤解されてしまったためです。

こうした事例でやっておくべきなのがインフルエンサーと企業との関係性を明らかにしておくことです。もし自社がインフルエンサーマーケティングの経験が浅いならば、ノウハウを持っている企業に相談をしてみましょう。

 

3-4.コントロール

バズマーケティングは口コミの量や内容をコントロールしづらいという特徴があります。そのためネガティブなイメージが発信された場合、食い止めることや拡散を防ぐことが難しくなるのです。また望んでいた量に達せず、マーケティングが失敗に終わってしまう可能性もあります。

これを防ぐには口コミや寄せられる情報の量が重要です。量を集めるためにも、自社や商品に適したインフルエンサーの起用を検討しておきましょう。

 

4.バズマーケティングが成功した4つの事例

ここまでバズマーケティングについて詳しいとメリットとデメリットを紹介してきました。この章では、実際にバズマーケティングを実施した企業の成功事例を掲載していますので自社の対策にも取り入れられるか検討してみてください。

 

4-1.アクセス数を24倍に伸ばしたはなまるうどんの『まるごとダイオウイカ天』キャンペーン

はなまるうどんは、当時のテレビ番組で話題になっていた深海の超巨大イカを天ぷらにしたという企画をエイプリルフールキャンペーンとして実施しました。すると、ユーザーに大受けをしてSNS上で話題になり、アクセス数は通常の24倍にはね上がったのです。

このキャンペーンの仕掛け人が意識したのは”簡単に写真に撮れたり、簡単にメッセージで送信できる短い言葉が添えられていたり、というように、伝わりやすさを意識することが大事”だということです。自社で実施する際も意識してみてください。

 

4-2.『ポッキー&プリッツの日』で371万ツイートで新記録達成!

江崎グリコは、「11月11日は「ポッキー&プリッツの日」とポッキーのTwitterアカウントでつぶやき、世界記録を狙うキャンペーンを実施しました。同時に、「ポッキーロケットプロジェクト」と題して、ポッキーの形をしたロケットを飛ばす企画も生中継。

結果、目標の200万ツイートを大きく超える371万44ツイートにまで届き、世界記録を達成したのです。成功した要因として目標と時間制限をユーザーと共有し、多様な立場の人たちと対話しながら、キャンペーンを実施できた点です。

 

4-3.『フレーバー復活総選挙』ファン心理を利用して1ヶ月で16万票超えをたっせいしたハーゲンダッツの例

ハーゲンダッツは、「あのフレーバーをもう一度!フレーバー復活総選挙」称して、去に好評だったフレーバーのうち、復活させたいものに投票するという企画を行いました。

各SNSの1アカウントから、1日1回投票でき、1位に決定したものに投票した人の中から抽選で1,000名に、復活した1位のフレーバーをプレゼントという企画はファン心理を刺激して投票数は16万票を超えたのです。

成功した理由はファンが過去に味わった経験を呼び起こしたのが拡散に繋がったのです。投票した人にだけ、復活の味を楽しめるという体験を提供したのも大きいでしょう。

 

4-4.AKB48『東京ドームコンサートタイトル募集』の応募がLNEで17万超え!

AKB48は東京ドームのコンサートタイトルをオールナイトニッポンの生放送中にリスナーから募集するという企画を打ち出しました。募集は番組のメール、FAX、AKB48の公式LINEと行うと発表するとファンの間であっという間に拡がり、結果、17万4932通の応募が集まったのです。

拡散された理由は、自分の考えたタイトルが実際のコンサートで使われるという演出によってユーザーの自分のモノやコトを紹介してみんなに自慢したいという欲求を突いたからです。

キャンペーンを「我が事」としてとらえてもらうことに成功した事例と言えます。

5.まとめ

バズマーケティングは、まさに現代的なマーケティング手法のひとつです。「SNSでバズらせたい」と思っても具体的にどのような戦略を立てて実行すればいいのか、イメージがわかないことも多いかと思います。

上手に情報を投下することで、広く拡散するのが見込めます。ただし、「落としどころ」や「タイミング」を間違えると、思うように拡散されず、予想していたほどの効果を得られません。自社の商品やサービスを拡散してもらうために「誰に? いつ? どう見せればよいのか?」を十分に検討してください。

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