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みなさんASO対策はされていますでしょうか。

アプリをリリースし運営していく中で、ASO対策はインストール数、売上を高めるために非常に有効な手段です。もっと言うと、必ず行う必要があります。

なんとなく聞いたことがあるけれども、具体的なことはわからない、ASO対策そのものを知らない人はいませんか?そこでここではASO対策の基礎知識について解説します。

1.ASOとは

ASOとは「App Store Optimization」略です。

日本語に訳せば「アプリストア最適化」で、アプリストアで公開するアプリ名や説明文や画像を最適化し、多くのユーザーにアプリを発見・利用してもらうための施策になります。

1-1.アプリのSEOではない!?

「Google playやAppstoreの検索からの露出・流入を増やす施策」と認識されている方も多くいらっしゃいます。間違ってはいませんが、現在のASO対策はもう少し広義で捉えられることが多くなっています。

1-2.ASO対策は「アプリのインストール数を最大化する施策」

ASO対策の目的は「インストール数の最大化」です。

SEOのような露出を高めて流入を増やす施策にとどまらず、アプリを見つけたユーザーを離脱させず、インストール数を増やすための施策も含まれます。

▼ASO対策の範囲

  • アプリストア内での露出を高める
  • アプリ詳細ページからのインストール率を高める

2.ASO対策の必要性・メリットとは?

本章では、ASO対策の必要性を「アプリストアでの検索上位表示」「広告費の最適化」の2軸で解説していきます。

2-1.アプリストアでの検索上位表示

1つ目の軸は、アプリストアでの検索上位表示を狙うことで自然流入の割合を増やすことができます。

Apple社が公開している情報によると、iPhoneユーザーのうち70%もの人は、新しいアプリを探す時に、アプリストアで検索を行っており、そのうちの65%もの人がApp Storeから直接アプリをダウンロードしているとされています。

すなわち、ユーザーがアプリストアでアプリ検索をした時に上位表示されることで、アプリが目に留まりやすくなり、結果ダウンロードされる可能性も上がります。またコストをかけずに自然流入でアプリインストール数を増やすことが期待できます。適切なキーワードでの露出を増やすなどの施策の検討をしましょう。

2-2.広告費の最適化

ASO対策の必要性は「広告費の最適化」にも直結する点にあります。

各企業で、ユーザーにアプリのことを知ってもらう時に活用されるのが、Web広告ではないでしょうか。Web広告では、広告のクリック数に応じて料金が課金される仕組みが一般的です。ユーザーに広告がクリックされても、インストールされなければ広告の効果はゼロに等しいと言ってもよいでしょう。

そこでASO対策をしっかり行うことで広告経由で流入したユーザーが確実にアプリをインストールしてくれる循環が生まれます。すなわちASO対策を行うことで、無駄な広告予算を投じず、最低限の予算でインストール数をあげることが可能となるのです。

3.まずはiOSとAndroidの違いを理解しよう

ASO対策を行う場合、AppStoreとGooglePlayでは別物としてそれぞれ対策する必要があります。

違いは多くありますが、パフォーマンスに大きな影響を持つポイントだけでも以下のケースがあります。

3-1.アプリストア上の主な違い

  • アプリ名の文字数
  • 詳細ページにおけるファーストビューでの閲覧範囲
  • 検索結果におけるファーストビューでの閲覧範囲
  • アイコン・スクリーンショットのサイズ
  • 動画の自動再生
  • レビューの表示仕様

3-2.どういう風に運用したらいい?

GooglePlayはA/Bテストを行うことが可能です。AppStoreではA/Bテストはなく変更する場合に審査が入るため時間がかかってしまいます。そのため、まずGooglePlayでテストを行い、効果が良ければAppStoreに適用していくという運用をしているアプリも少なくありません。

しかし、GooglePlayが良かった内容をそのままAppStoreに適用し、iOSのインストール数が大幅に下がる事例もありますので注意が必要です。アプリストアの表示仕様は異なるだけでなく、利用しているユーザーの行動もAndroidとiOSで違います。

GooglePlayでのテスト結果を活用する場合、コアな訴求内容の勝ちパターンを抽出し、AppStoreならではなの仕様やユーザー層にカスタマイズするのが望ましいかもしれません。

4.ASO対策7つのポイント

それでは、具体的にASO対策を行う上での7つのポイントをご紹介します。

4-1.キーワード選定

1つ目のポイントはキーワード選定です。まずどのようなキーワードで検索されたいのかを検討しましょう。その際、Google キーワードプランナーなどのキーワード選定ツールを活用しながら検索ボリューム、そしてアプリの特徴を表したキーワードを選びましょう。キーワードを選定できたら、アプリのタイトル内に盛り込むとより効果が現れやすくなります。

4-2.サジェストキーワードの選定

2つ目のポイントはサジェストキーワードの選定です。サジェストキーワードとは、上記で選定したキーワードと一緒に検索されやすいキーワードのことを指します。サジェストキーワードの選定では、どんな人におすすめなのか、何を目的にアプリを利用されたいのかなどアプリの詳細を明確にするワードを検討しましょう。

サジェストキーワードを選定したら、アプリの説明文や詳細ページに盛り込むことでインストールを誘導します。サジェストキーワードの選定にもGoogleキーワードプランナーなどのキーワード選定ツールが役に立ちます。

4-3.タイトル

3つ目のポイントは、タイトルです。タイトルは検索順位に最も影響力がある要素の一つです。そのため、タイトルには上記で選定したキーワードを含めることが望ましいです。また、アプリだけでなく企業名も含めるのか、企業名を先に持ってくるべきなのかなどユーザーがアプリを検索するときの気持ちに立ちながら検討しましょう。

また、アプリストアでのタイトルは、App Storeでは30文字以内、Google Play Storeでは50文字以内という基本的な制限があり、かつ所有する端末画面の大きさによって表示数が異なるため、重要なキーワードを先に並べる必要があります。タイトルが最大の文字数に近い場合はすべて表示されない可能性があることを認識しておきましょう。

尚、App Storeではサブタイトルを30文字以内で入れることも可能です。サブタイトルには具体的なアプリの概要を簡潔に打ち出すことが推奨されています。

4-4.紹介文

4つ目のポイントは、紹介文です。紹介文ではアプリの特徴をユーザーにわかりやすく紹介することがポイントです。また、紹介文では冒頭の3行程度のみが表示され、それ以降は「さらに表示」「もっと見る」で読むことができるため、冒頭の文は最も慎重に考える必要があると言えます。

また、紹介文でもキーワードを意識しながら書くことで、検索の上位表示にも影響を与えることになります。

4-5.アイコン

5つ目のポイントは、アイコンです。アイコンは、検索結果の画面でも表示されユーザーの目を引く要素の1つです。ユーザーの目を引き、競合と差別化できる独自性のあるアイコンデザインを検討しましょう。

4-6.スクショ・動画の活用

6つ目のポイントは、スクリーンショット・動画の活用です。スクリーンショットは、アプリがどのようなものなのかをユーザーに一目で理解してもらうために有効です。

ユーザーに対してどのような課題解決を提供できるのか、アプリの機能やUIなど、何が他のアプリとは違うのかを明確にすることでインストール数を伸ばすことが可能です。また、動画を追加することでよりアプリの内容がわかりやすくイメージできるため、可能であれば動画の活用も検討しましょう。

スクリーンショットと動画は、説明文よりも上に表示されるため、アプリの理解だけでなくユーザーの興味関心を引くきっかけともなるため、より重要です。

尚、App Storeでは、スクショは最大10枚、Google Play Stoteでは最大8枚のスクリーンショットを追加することができます。

4-7.レビュー対策

7つ目のポイントは、レビュー対策です。レビュー対策はASO対策でも最も重要な内容の一つです。なぜなら検索上位につながるだけでなく、インストール率に大きく影響するからです。大半の人はアプリをダウンロードする前にレビュー評価を確認すると言われており、そのためレビュー対策をしっかり行う事が重要です。

レビュー対策には、いい体験をしてくれたタイミングでレビューを依頼することや低評価にも丁寧に対応すること、またApp Storeの場合ではアップデートすることで低評価をリセットすることもできます。

5.まとめ

ASO対策の重要性と基本対策ポイントをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

費用対効果の面でも重要度は高く、対策の時間が取れなくても地道に行っていくことをおすすめします。実際に対策を行っていく中、もし時間が取れない場合は、変更による数値の変化がすぐに確認可能な詳細ページの改善をまずは行ってみるのもよいかもしれません。

キーワードでの露出増加は時間もかかりますし、他社やアプリストアのアルゴリズムに影響されることから不確定要素が大きいため、すぐに効果が見える詳細ページの改善をおすすめします。

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