メルマガの効果を向上させるABテストの方法！注意点なども徹底解説

メルマガマーケティングにおいて、ABテストの実施が欠かせません。今回はABテストの基本知識や実施ポイント、注意点を解説します。メルマガの効果を発揮したい場合には、ぜひご覧ください。

ABテストとは？

ABテストとは、Aパターン・Bパターンなど２パターンを用意して効果検証を行うことです。場合により２パターンだけではなく複数パターンの効果検証を行います。

ABテストの目的は高い成果を出せるパターンを検証することです。そのため、メルマガのみならず、さまざまな場面でABテストが実施されています。

メルマガにおいてABテストは有効な効果検証の手段です。メルマガはもともと費用に対する効果や成果を大きくすることです。例えば、「メルマガから売上を伸ばす」などの目的があります。

その場合のABテストは、Aパターンを「現在のメルマガの原稿」Bパターンは「仮説から１箇所だけを変更した原稿」で配信します。結果に違いが出たときは、Bパターンの変更点が関係していると判断できます。

このような検証を中長期的に行うと、メルマガの効果を向上させることが可能です。

メルマガでABテストを実施した際に効果が表れやすいのは、「件名」「テンプレート」「本文」です。

件名はメルマガの開封率に影響するため、顧客が開封したい内容を考える必要があります。さまざまな件名でABテストを実施することで開封率の改善が可能です。

また、メルマガのデザインやレイアウトに関係するテンプレートにもABテストを活用できます。こちらもいくつかの候補を用意して効果検証をしてみましょう。

さらに、本文はさまざまな要素があるため、１つずつ検証する必要があります。

メルマガのABテストを実施する際は、本項でご紹介するポイントを参考にしてください。

まずはABテストで検証する目的を明確にしましょう。メルマガ配信の目的は、購入数の増加や会員登録の獲得などです。しかし、その前に開封率や開封率の向上を狙う必要があります。小さな目標を設定してクリアする必要があるのです。「何を改善したいのか」を明確にしてABテストを行ってください。

目的を明確にしたら、改善のための仮説を立てましょう。例えば、理由もなく件名を変えても良い効果が出るとは限りません。そのため、「どのようにしたら改善するのか」と言う視点から件名などを変更する必要があります。

仮説をもとにしてテストを実施したら、結果の検証も忘れてはなりません。仮説通りにならない場合もあり、他の改善策を考える必要があるからです。「なぜ、思うような結果にならなかったのか」と検証して、改善策を考えてください。

ABテストではテストを行う箇所以外を変えないでください。例えば、件名も本文も変えると、どの部分が結果に影響しているか判断しにくいからです。件名から始めて本文のABテストなどのように、１箇所ずつ実施してください。

メルマガのABテストでは、ポイントと共に注意したいことがあります。本項の３点をご確認のうえ、ABテストに臨んでください。

ABテストの実施にあたり、最低限のサンプルを確保する必要があります。サンプルが少なすぎると、ABテストを実施しても「偶然良くなった（悪くなった）」という可能性があるからです。統計的に意味のある結果を導くためには、ツールなどを使いつつサンプルを集めてください。

サンプルを集めるときは、偏りがないことも大事です。ABテストではパターンごとに、無作為抽出であることが前提です。ただし、メルマガ配信ツールであれば、メルマガの配信リストを作成してくれます。

先述のとおり、ABテストを実施する箇所以外は条件を揃える必要があります。ABテストでよくある失敗は、「まとめてABテストをしたいから」とCTAやファーストビュー画像などを同時に変えてしまうことです。あらかじめ変更しない箇所を決定しておきましょう。

ABテストを実施する箇所を限定するとなっても、パターンによる違いが明確にならなければ、効果を得られません。件名であれば「期間限定」と「〇月●日まで期間限定」と少しでも違いを入れることがポイントです。

差出人名も企業名だけにするか、個人名も追記するかで結果が変わるでしょう。このような違いを明確にしてパターンを作成してください。

ABテストを実施することでメルマガの効果を増大させることが可能です。まずはABテストを実施する目的を明確にして、実施する箇所を決定しましょう。検証前は仮説を立て、検証後は改善策を考えて、より良いメルマガに仕上げてください。