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「自社のブランドとして製品を作りたい」「社内リソースが足りなくて生産まで行えない」など、製品の生産についてお悩みではないでしょうか。
その悩みを解決できる方法がODMです。本記事ではODMについて基本からわかりやすく解説します。また、OEMとの違いなども取り上げますので、ぜひご覧ください。
ODMとは?
ODMとは「Original Design Manufacturing」の頭文字を取った略語です。日本語の意味としては、開発・製造受託となります。発注元から販売される製品を、受託側が開発、設計、生産までを手掛けます。
そのため、発注元は商品の企画と販売のみを行います。ODMによる生産の最大の目的は、開発ノウハウがない状態で商品を市場に提供することです。特に自動車業界はODM生産が盛んにおこなわれています。
コンビニやスーパーなどの小売業においても、プライベートブランドを立ち上げてODM生産を実施しているケースがあります
OEMとの違い
ODMと混同しやすい用語にOEMがあります。OEMは「Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)」の頭文字を取った略語です。
発注元から依頼を受けた受託側が発注元のブランドの製品を製造することを意味します。設計と開発を発注元が行い、生産を委託する形です。例えば、iPhoneはAppleが設計や開発を手掛けて、生産を委託しています。
ODMのメリット
ここからはODMのメリットを4点に絞って解説していきます。メリットを生かしてODM生産をご検討ください。
開発や製造のノウハウがなくても製品が揃う
ODMは開発から生産までを委託するため、自社に製品開発のノウハウやリソースがなくても生産が可能です。そのため、マーケティングなど、自社のコア業務に集中することができます。
効率よく事業を行えることで、自社の売上げや利益、集客にも好影響が期待できるでしょう。
人材不足に対応できる
自社で製品の開発から生産を行う場合は、多くのリソースが必要です。そのため、「人材不足で製品生産をあきらめざるを得ない」などの状況に陥ることもあるでしょう。
しかし、ODM生産であれば、新製品を生み出すための時間やコストを抑えることが可能です。特に人的な要因は簡単に解決できないことが考えられるため、ODM生産によって開発に着手しやすくなります。
短期間でブランド構築ができる
ODM生産では、自社で開発や設計などを手掛ける必要がなく、マーケティングに集中できる環境です。その結果、短期間で製品のPRを効率的に行うことができます。
受託側はブランド構築をする必要がない
ODM生産は、受託側にもメリットがあります。受託側はブランドを構築することなく、生産までを行い利益をだせます。ブランドの構築は製品の生産とは異なるスキルや能力が求められ、時間がかかるものです。
ですから、技術力があってもブランドが構築できない企業にとって、他社ブランドを通じて自社製品を販売できる点は大きなメリットでしょう。
ODMのデメリット
ODMにはいくつかのデメリットがあります。下記でご紹介するデメリットに対策をして、ODM生産に取り組んでください。
開発や設計、製造のノウハウが蓄積できない
ODMは基本的に自社で商品の企画と販売のみを手掛けます。そのため、開発や設計、製造といった工程のノウハウが社内に蓄積されにくいです。
なかでも開発業務は試行錯誤の結果、新たな製品の企画が生まれる場合があります。その工程に携わらないとメーカーとしての力が向上していきません。できるだけ開発部分に関与ができるような体制づくりが求められます。
品質のコントロールが難しい
ODM生産の特徴から、発注元の企業は受注企業に大きく依存します。その結果、品質の管理が難しくなります。
品質に関して受託側と交渉するにしても、自社にノウハウがない状態では主導権を握ることができません。自社が考えるブランドと乖離する可能性があり、ブランドイメージがぼやけることもあるでしょう。
言い換えれば、他社製品を取り寄せて自社で販売していることにもなりかねません。やはり、ODM生産においても自社内で一定のノウハウを積み上げておく必要があります。
受託側の責任が大きくなる
受託側においてもデメリットがあります。それは製品に欠陥や不具合などが起きた際に、発注元の企業から厳しく責任を問われることがあります。
仮に設計に問題があって事故が起きた場合は、製品の回収や再設計、損害賠償の責任などを負うことになります。契約を結ぶ段階で責任が及ぶ範囲を明確にすることが求められます
ODMの成功事例
ODMの成功事例は幅広くあります。そのなかで、今回はNTTドコモの「フィーチャーフォン」をご紹介します。フィーチャーフォンはいわゆる、ガラケーを意味します。
例えば、NTTドコモが企画した「501シリーズ」は必要な機能やスペックが決まっているだけでした。
そして、NECや富士通などの国内メーカーにODM生産を委託して、NTTドコモは販売のみを手掛けたのです。このとき、メーカーを全面的にPRしていたわけではなかったので、ユーザーはどのメーカーの機種でも「501シリーズ」という認識で使っていました。
その後、各メーカーは企画段階から技術力の競争をするようになり、差別化に取り組みます。結果として、シリーズの機種にさまざまなラインナップが生まれ、絶大な人気を得たのです。
NTTドコモは通信会社ですが、ODM生産を行うことで、多彩な機種を販売できるようになりました。
ODMとOEMを理解しよう
ODMとOEMは製品の生産を委託する方法です。しかし、ODMは開発や設計なども委託します。社内のリソースが乏しい場合であっても、自社製品として販売が可能になります。
しかし、ノウハウの蓄積などの面でデメリットがありますので、体制づくりを強化して取り組んでみてください。
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