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2020年の10月にGoogleアナリティクスがGoogleアナリティクス 4プロパティ(GA4)として、正式にリリースされました。
【重要】本記事は2021年5月時点の情報を基にしています。当時はGA4と旧バージョンの「ユニバーサルアナリティクス(UA)」を並行運用できる状態でしたが、UAは2023年7月1日をもってデータ処理を完全に終了しており(Google公式ヘルプ)、現在はGA4がGoogleアナリティクスの唯一の選択肢となっています。そのため、下記の「旧GAから移行すべきか」という問い自体が現在では成立しません(全サイトがGA4への移行を完了済みである必要があります)。また、当時デメリットとされていたGoogleサーチコンソールとの連携不可は2021年末〜2022年初頭に解消され、現在はGA4上でサーチコンソールデータを確認できます。Googleサーチコンソールとアナリティクスの違いや連携メリットについてはこちらの記事で詳しく解説しています。以下は(参考)として当時のGA4の基本情報を残しつつ、現在の状況を追記しています。
2013年にリリースされた、第3世代のユニバーサルアナリティクス(UA)が約7年ぶりにアップデート。従来のユニバーサルアナリティクスと比較すると、計測の考え方やレポート画面が大きく変化しています。更に、大きく機能が拡張され、取得できるデータも変化しています。
そこで、この記事では(参考情報として)「Googleアナリティクス 4プロパティ(GA4)」の基本から設定方法まで解説していきます。
1.GA4:Googleアナリティクス 4とは?
そもそもGoogle Analytics(GA)とは、2005年にリリースされたGoogleが提供する無料のアクセス解析ツールです。導入方法や基本的な使い方はこちらの記事で解説していますので、初めての方はあわせてご覧ください。
GA4とはGoogleアナリティクス 4プロパティの略称で、Googleのアプリ内計測ツール「Googleアナリティクス For Firebase」の機能を踏まえてリリースされた、新しいGoogleアナリティクスとなっています。
GA4として正式にリリースされる前に、その前身となるプロパティが2019年にアプリ+ウェブプロパティ(App+Webプロパティ)として発表されました。
そして、2020年10月に現在のGoogleアナリティクス 4プロパティとして名称が変更になっています。
GA4はアプリ+ウェブプロパティから引き続き、アプリ内計測とWeb内計測が可能です。
合わせてGoogleの機械学習モデルを活用した予測機能の導入、プライバシー重視のデータ収集を中心とした機能が搭載されています。
2.Google Analytics 4と旧Google Analyticsとの違い
ユニバーサルアナリティクスでは、「セッション」や「ページ」を軸に計測をしていましたが、GA4では「イベント」を軸にした計測に変わっています。
これにより、GA4ではセッションがイベントとして計測されます。
なぜGA4ではセッションやページではなく、イベントとして計測されるようになったのでしょうか?
例えば、ウェブ内とアプリ内を横断的に計測していく場合、そもそもアプリには「ページ」という概念がありません。
更に、動画コンテンツを視聴することが当たり前になり、数十秒の動画視聴と30分の動画視聴が同じページビューとして計測されることに違和感が出てきてしまいます。
そこで「ページ」ではなく、ユーザーが行動したデータを計測した方が良いよね、ということで、GAはよりユーザーの行動を可視化できるツールへと進化したわけです。
つまり、ユニバーサルアナリティクスは1セッション中に行われた行動データを分析することに最適化されていましたが、GA4ではイベント単位でのデータを見るようになり、レポート構成にも変更点がみられます。
3.GA4の特徴的な3つの機能
続いては主な特徴について解説をします。
3-1.ウェブとアプリを横断的に計測できる
GA4はプロパティ内に「データストリーム」という新しい項目が追加されました。
データストリームには「iOS」「Android」「ウェブ」の3つがあり、それぞれのデータストリームに分かれています。
これにより、Webサイト用のデータとFirebase経由で計測されたアプリ経由のデータを統合して計測することで、ウェブとアプリをまたぐようなユーザーの行動についても、同じユーザーとして認識することが可能になりました。
3-2.Googleの機械学習モデルを活用した予測機能の導入
GA4では実装したイベントを元にGoogleの機械学習モデルを使った「予測指標」が導入されました。
これにより、ユーザーの今後の行動を予測することが可能です。
予測指標を使用すると、構造化されたイベントデータを収集するだけで、顧客についてより詳しく知ることができます。
具体的には、「購入の可能性」「離脱の可能性」を予測することができ、「収益予測」では、過去 28 日間に操作を行ったユーザーが今後 28 日間に達成するコンバージョンによってどれくらいの収益が見込めるかを予測することが可能です。
3-3.プライバシー重視のデータ収集
GA4はGDPR(EU一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)などのデータ規制に準拠したツールになっています。
サードパーティのCookieが段階的に廃止される方向で進む中、GA4はデータ規制に対応した仕様となっています。
なお、Googleアナリティクスでは、データ保持機能を使用すると、保存されたユーザー単位およびイベント単位のデータが自動的に削除されるまでの期間を設定できます。
4.GA4導入で得られるメリット
GA4を導入するメリットは、前述の3つの特徴から得られるメリットが大きいでしょう。
- ウェブとアプリを横断的に計測できる
- 機械学習モデルを活用した予測ができる
- プライバシー重視のデータ収集ができる
その他、ここでは2つのメリットを紹介します。
4-1.データ計測の設定が簡単になる
以前であれば、手動で設定(コードを書くなど)する必要のあった「ページ内のユーザー行動」指標が、GA4ではON/OFFスイッチの切り替えだけで設定可能になりました。
つまり、データ計測そのものは簡単になったわけです。ユニバーサルアナリティクスでは、デフォルトで計測されていたページビュー数だけでなく、
- スクロール数
- 離脱クリック
- サイト内検索
- 動画エンゲージメント
- ファイルのダウンロード
といった情報がオン/オフ操作一つで、計測可能になりました。
4-2.データをBigQueryへエクスポートできる
BigQueryとはGoogle Cloud Platformで提供されている、ビッグデータ関連機能の1つです。
これまではGoogleアナリティクスの有償版「Googleアナリティクス360」で、BigQueryは使用可能でした。
ですが、GA4では無償でBigQueryを使用することが可能です。
BigQueryへデータをエクスポートすることが可能となったことにより、GA4が集めたデータを元にSQLなどを用いて独自に解析し、GA4上では把握できなかったインサイトを得られる可能性があります。
5.(参考)当時(2021年5月)指摘されていたデメリット
GA4リリース当初は以下のようなデメリットが指摘されていましたが、現在では大部分が解消されています(詳細は各項目の注記を参照)。
5-1.学習コストの発生
GA4はユニバーサルアナリティクスの延長で活用できるものではなく、新たに理解しなければならない考え方や操作方法があります(この点は現在も変わっていませんが、UAが完全に終了したことでGA4だけを学べばよくなりました)。
5-2.(当時)一部の機能が未実装
2021年のリリース直後は一部機能が未実装でしたが、その後数年をかけて機能拡充が進み、現在はUA時代にあった主要機能のほとんどがGA4上で利用できます。
5-3.(当時)GA4に関する解説書・記事の不足
2021年5月時点ではGA4の解説記事が少なく、情報不足の中での運用を余儀なくされていました。現在ではGA4はUAの完全終了を経て唯一のデフォルトツールとなっており、公式ヘルプや解説記事も大幅に充実しています。
5-4.(当時)ユニバーサルアナリティクスからデータ移行ができない
当時は、UAからGA4へのデータ移行ができない点が悪材料とされていました。UAは2023年7月1日にデータ処理を完全に終了しており、現在UAのデータにアクセスすることはできません。早めにGA4でデータ取得を開始しておいたサイトは、結果的に長いレンジの履歴データを保持できています。
5-5.(当時)Googleサーチコンソールとの連携ができない
2021年5月時点ではGA4とGoogleサーチコンソールの連携が未対応でしたが、2021年末〜2022年初頭に連携が可能になり、現在はGA4上でサーチコンソールのデータを確認できます。ユーザーの訪問前(サーチコンソールで分析)と訪問後(GA4で分析)の状態を把握できます。
6.GA4の設定方法(参考)
基本的な設定の流れを紹介します。現在はUAが存在しないため、GA4単体での新規プロパティ作成が基本の流れとなります。最新の手順は公式ヘルプをご確認ください。
GA4でデータを取得するには、アナリティクスの「プロパティ」内にある設定から接続を行い、Googleタグマネージャー(GTM)やグローバルサイトタグ(gtag.js)などでタグを設置する必要があります。
Googleタグマネージャーを使って管理している場合は、タグマネージャーのコンテナ内に「GA4設定」のタグを新規で追加し、配信トリガーに「All Pages」を追加すれば完了です。Googleタグマネージャーの基本的な導入メリットや設定手順についてはこちらの記事もあわせてご参照ください。
7.まとめ
GA4は2020年の発表当初、旧ユニバーサルアナリティクス(UA)との並行運用が前提でしたが、UAは2023年7月1日をもって完全にデータ処理を終了しました。現在ではGA4がGoogleアナリティクスの唯一の選択肢であり、新規・既存を問わず全てのサイトがGA4を利用する必要があります。
リリース当初に指摘されていた解説記事の不足や機能の未実装、サーチコンソール連携不可といった課題は、いずれもすでに解消されています。学習コストは依然として存在しますが、現在は公式ヘルプや解説サイトが豊富にあるため、以前よりも学びやすい環境が整っています。
これからWebサイトの計測を始める方も、既にGA4を導入済みでさらなる活用を考えている方も、本記事で紹介した基本機能を参考にしていただければ幸いです。
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