VTuberアプリ「IRIAM（イリアム）」とは？使い方や配信方法、稼ぎ方を徹底解説

VTuberとして活動してみたいけれど、顔出しには抵抗がある。配信機材も高価で、技術的なハードルも高そう…。そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのがスマートフォンとイラスト1枚で簡単に始められるVTuberアプリ「IRIAM（イリアム）」です。この記事では、IRIAMの特徴や使い方、配信方法、さらには収益化のポイントまで解説します。

IRIAM（イリアム）とは？

IRIAM（イリアム）は、誰でも簡単にVTuberになれるライブ配信アプリです。スマートフォンとイラスト1枚があれば、すぐに配信を始められます。DeNAが開発・運営しており、2018年10月にサービスを開始しました。

IRIAMの最大の特徴は、独自の「モーションライブ方式」技術を採用していることです。この技術により、低遅延・低通信量・高画質な配信が可能になりました。従来の動画配信とは異なり、モーションデータのみを送信するため、スムーズな配信ができます。

また、IRIAMは顔出し不要のバーチャル配信を実現しました。自分で用意したイラストが、声に合わせて自動的に動きます。これにより、顔出しに抵抗がある人でも安心して配信を楽しめるでしょう。

IRIAMの使い方は、アプリのダウンロードから始まり、会員登録、プロフィール設定、イラストの準備と読み込みまで、簡単なステップで進められます。

まずはApp StoreやGoogle Playからアプリをダウンロードしましょう。インストール後、アプリを起動し、生年月日を入力します。次に、X（旧Twitter）やメールアドレスなどでアカウントを連携します。この過程は数分で完了するでしょう。

会員登録が済んだら、プロフィール設定に進みます。ニックネームは20文字以内で、覚えやすく語呂の良いものを選びましょう。自己紹介欄には、配信内容や目標、実績などを1000文字以内で記入できます。

最後にイラストの準備と読み込みを行います。IRIAMでは、1枚の静止画イラストを用意するだけで動くキャラクターを作れます。推奨される画像サイズは横2000px以下×縦4000px以下、PNG形式で背景を透過したものです。

イラストをアップロードすると、AIが自動的にキャラクター化してくれます。目や口の動きも自動設定されるため、すぐに配信を始められます。イラストの動きに違和感がある場合は、「表情調整」機能で微調整も可能です。

IRIAMで配信を始めるのは、思ったより簡単です。まずはアプリを起動し、画面下部中央の「ライブ」ボタンをタップします。次にカメラとマイクのアクセスを許可しましょう。スマホを顔の前に持ってきて動作確認をし、「イラストでライブ配信する」を選びます。

その後、使用するイラストを選択し、アップロードしたら、認識方法を選んで「キャラ決定」をタップします。最後に配信タイトルを入力して「配信スタート」を押せば、配信が始まります。

また、配信中の操作方法も覚えておくと便利でしょう。画面上部のアイコンで、カメラやマイクのON/OFF、エフェクトの追加などができます。画面下部では、コメントの確認やギフトの表示が可能です。

それから効果的な配信のコツは、リスナーとの交流を大切にすることです。コメントにはできるだけ返信し、リスナーの名前を呼んであげましょう。また、配信内容にテーマを設けると話が広がりやすくなります。定期的に配信することで、リスナーとの関係性も深まっていくでしょう。

IRIAMで収益を得るには、まず収益化の条件を満たし、申請を行う必要があります。条件は15時間以上の配信、10日以上の配信日数、累計5,000ポイント以上の獲得です。これらを達成したら、マイページから収益化を申請できます。

収益の仕組みは「時間ダイヤ」と「応援ダイヤ」の2種類があります。時間ダイヤは配信時間に応じて付与され、1日最大2時間分まで獲得できます。応援ダイヤはリスナーからのギフトやコメントなどの応援に基づいて計算されます。

コミュニティランクは収益に大きく影響します。ランクはDからS3まであり、上位ランクほど時間ダイヤの単価が高くなります。たとえば、S3ランクでは1時間あたり2,300ダイヤ（2,300円相当）を獲得できます。

ランクアップには「デイリーランクスコア」が重要です。これは日々の配信実績や応援ポイントから算出されます。1週間のスコア合計によってランクが変動するので、継続的な配信が大切です。

IRIAMを始めるメリットは多岐にわたります。まず、顔出し不要で配信できる点が挙げられます。イラスト1枚あれば、誰でも簡単にVTuberとして活動できます。また、独自の「モーションライブ方式」技術により、リスナーとのリアルタイムなコミュニケーションが実現します。

一方で、始める際には注意点もあります。配信にはコミュニケーションを取る意思が必要です。無言配信や寝落ち配信は禁止されています。また、イラストの準備や配信の設定など、事前の準備も重要です。著作権や肖像権にも十分注意しましょう。

VTuber市場におけるIRIAMの位置づけは、急成長中のプラットフォームといえます。今後の需要も高まり、企業がマーケティングの一環としてIRIAMを活用するのも方法の1つでしょう。

IRIAMは、個人だけでなく企業のマーケティングツールとしても大きな可能性を感じます。顔出し不要で手軽に始められるため、企業キャラクターを活用した情報発信や商品PR、さらにはカスタマーサポートにも活用できるでしょう。リアルタイムなコミュニケーションが可能なため、顧客との距離を縮めることができます。

また、若年層を中心に人気のVTuber文化に参入することで、ブランドイメージの向上も期待できます。IRIAMを通じて新たなマーケティング戦略を展開し、ビジネスの可能性を広げてみてはいかがでしょうか。