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【重要】本記事は2020年12月時点の情報を基に執筆しています。予告通り、Googleは2021年5月から2021年6月にかけてページエクスペリエンスシグナル(コアウェブバイタルを含む)を検索ランキングの要因として実際に導入し、以後は確立された継続的なランキングシグナルの一つとなっています。さらに2024年3月12日には、コアウェブバイタルの指標の一つであったFID(First Input Delay)がINP(Interaction to Next Paint)に置き換えられました(出典:Google Search Central Blog、2023年5月・2024年3月発表)。以下の本文は執筆当時の予告情報を含むため「(参考)」として残していますが、最新の指標については記事後半の「現在のコアウェブバイタル」をご参照ください。

(参考)2020年12月時点の記事内容

Googleはコアウェブバイタル(Core Web Vitals)を2021年以降、検索ランキングの要因にすることを発表しました。

2021年5月よりページエクスペリエンスシグナルに追加するとしており、その内容について理解しておくことが大事です。

この記事では、コアウェブバイタルについて、できるだけわかりやすく解説していきます。

そもそもコアウェブバイタルとは?

はじめに、コアウェブバイタルの概要をご説明します。Googleはさまざまな要素からランキングを決めていますが、2021年5月から3つの要因を追加することを予告しました。

2021年5月からランキング決定の要因に追加されるのは、以下の3つです。

・LCP

LCPはページの表示速度を測るものです。ページが最初にロードを開始してから2.5秒以内にページが読み込まれることが理想です。

・FID

ユーザーがページ内でアクションを起こすまでの待機時間のことです。例えば、リンクやクリックボタンの押下から0.1秒未満であることが理想的です。

・CLS

ページのレイアウトが突然変わることなどによる、ユーザーエクスペリエンスの低下を防ぐための視覚的安定を測る数値です。具体的にはバナー広告が突然現れて、意図せず購入まで進むケースを減らすものとなります。ページのCLSを0.1未満にすることが理想です。

(参考)2021年5月からコアウェブバイタルがランキング要因になる

既述のとおり、コアウェブバイタルは2021年5月からランキングの要因になります。

最近のGoogleの動向をみていると、コンテンツの品質を重視していることはもちろんのこと、ユーザーエクスペリエンス(体験)の要素をランキング決定の要因にしています。そこに、コアウェブバイタルが加わる形となりました。

Googleはすでに以下のユーザー体験をランキングの要因としています。

・モバイルフレンドリー(サイトのスマホ対応)

・セーフブラウジング(安全ではないウェブサイトの特定サービス)

・HTTPS(SSL/TLSを実装しているか)

・インタースティシャル(ページ閲覧を邪魔するものがないか)

以上のほかにも、ページの読み込みスピード、YMYL分野(医療や健康、時事問題など)は信頼性の高い情報が求められるなどがあります。

(参考)コアウェブバイタルによる当時の変更点

多くのウェブ担当者が気にしていたのは、コアウェブバイタルによる変化でした。以下で当時予告されていた変更点をご参考として残しています。

トップストーリーに掲載されるためのAMPが不要となる

当時、モバイルのトップストーリーはAMPを最適化することで優れたユーザー体験を提供していました。しかし、コアウェブバイタルの要件を満たすことがトップストーリーの掲載基準になることが予告されていました。

そのため、AMP対応は必須ではなくなります。AMPに対応していなくてもトップストーリーに掲載されることができても、これまでと同様でコンテンツポリシーを満たしているかは大事であり、確認しておく必要があります。

なお、すでにAMPに最適化されているページの動作は変更ありません。

※参考:コンテンツポリシー

優れたUXのサイトにフラグがつく

ページエクスペリエンスシグナルの全てで基準を満たすと、そのページは検索結果の表示の際に強調表示フラグがつくようになります。どのような見た目になるかは、Googleがテスト中とのことでした。

(参考)当時推奨されていた対応とツール

今後、ランキング決定の要素にコアウェブバイタルが追加されることで、順位変動の可能性も考えられます。しかし、ランキング決定の要因として重要なことは、従来と変わらないでしょう。

それはコンテンツ作りの際の「クエリとの関連性」と「コンテンツの品質」です。対策キーワードに対するユーザーの検索意図を汲み取って、網羅性があり信頼できるコンテンツは今後も評価されるでしょう。

コアウェブバイタルを最適化するには、当時以下のツールの活用が案内されていました。サーチコンソール(現在のGoogle Search Console)では、ログイン後メニューの「拡張」から「ウェブに関する主な指標」を選択すると現状の確認が可能でした。PageSpeed Insightsはページの読み込み速度を解析して対策を提案してくれるツールで、他にも「Lighthouse」などのツールで指標を確認できます。

現在のコアウェブバイタル(LCP・INP・CLS)

2021年6月に導入が完了して以降、コアウェブバイタルはGoogle検索の「ページエクスペリエンス」シグナルの一部として定着し、現在も継続的なランキング要因として機能しています。一方で、指標の中身には変化がありました。

最も大きな変更は、当時の指標であったFID(First Input Delay)が、2024年3月12日をもってINP(Interaction to Next Paint)に正式に置き換わったことです。FIDは最初のアクションの応答遅延だけを測定する指標でしたが、INPはページ滞在中のすべてのインタラクションの応答性を総合的に評価できるため、より実際の体験に近い指標とされています。

2026年現在、コアウェブバイタルは以下の3つの指標で構成されています。

  • LCP(Largest Contentful Paint):ページ内で最も大きなコンテンツが表示されるまでの時間。目安は2.5秒以内。
  • INP(Interaction to Next Paint):ページ滞在中のユーザー操作への応答性。目安は200ミリ秒以内。(2024年3月にFIDから置き換えられた新指標)
  • CLS(Cumulative Layout Shift):レイアウトの視覚的安定性。目安は0.1未満。

いずれの数値も、実際のユーザーの利用データ(フィールドデータ)の75パーセンタイル値で評価されます。現在もGoogle Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」レポートやPageSpeed Insights、ChromeデベロッパーツールのLighthouseなどで確認できます。コアウェブバイタルは一度対応して終わるものではなく、サイトの変更に合わせて定期的に計測・改善を続けるべき項目です。

まとめ

コアウェブバイタルは2021年5月の予告を経て2021年6月に導入が完了し、現在ではGoogle検索における確立されたページエクスペリエンスシグナルとして定着しています。2024年3月にはFIDがINPに置き換わるという大きなアップデートもありました。LCP・INP・CLSの現在の数値をサーチコンソール(Search Console)やPageSpeed Insightsで定期的に確認し、自サイトの状態を把握しておきましょう。

とはいえ、最も重要なことは当時から一貫して良質なコンテンツ作りです。ページ体験を改善しつつ、ユーザーの検索意図に応える信頼性の高いコンテンツを心がけましょう。

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