ブランドアンバサダーとは？インフルエンサーとの違いやマーケティングへの活用まで解説

ターゲットにアプローチする方法は年々変化しています。そのため、どの企業もブランドをどのように発信していくか、日々、頭を悩ませているでしょう。そこで、注目されているのがアンバサダーマーケティングです。

今回はブランドアンバサダーの基本知識やマーケティングへの活かし方を解説します。効率よくブランドの良さを広めたい場合は、ぜひ参考にしてください。

ブランドアンバサダーとは

ブランドアンバサダーは、大きく分けて2つのタイプに分類できます。まずは企業と契約する誰もが知る有名人です。このタイプのブランドアンバサダーは、知名度が活かせるため、企業としては商品やサービスを十分に宣伝できます。

そのため、段階的な計画や厳密なスケジュール、正確な予測に成り立ちます。もちろん、世間や特定の業界で名の知れた人物であることも条件です。近年ではYouTuberやインスタグラマーなどがブランドアンバサダーとして活躍するケースがあります。

もう1つのタイプはブランドについて自由に発言する人物です。前出したブランドアンバサダーとの大きな違いは報酬を得ているかどうかです。前者は企業から報酬を得て、ブランドを広めますが、後者は非金銭的な謝礼ベースで活動します。

ブランドに関与する満足感が大きなものであり、企業からの無料特典やハイクオリティの顧客サービスが対価となります。なかには常連客からブランドアンバサダーになるケースもあります。

ブランドアンバサダーはブランドの広告塔として発信する役割があります。同様の立ち位置の人物はこれまでも存在しました。では、なぜブランドアンバサダーに注目が集まっているのでしょうか。

例えば、従来まではテレビCMに有名人を起用していました。しかし、視聴者がCMに入ってからチャンネルを変えると、制作にかかった時間や費用などが無駄になってしまいます。CMをみた視聴者は良い面だけをとらえてしまう場合もあるでしょう。

一方のブランドアンバサダーにはユーザーが信頼感を持つ場合が多いです。ブランドの良い面だけではなく、注意点などもしっかりと発信するからです。より信ぴょう性の情報発信をする人物として、ブランドアンバサダーの重要性が増しているのです。

ブランドアンバサダーと類似した役割を持つ人物にインフルエンサーが存在します。インフルエンサーは影響力を持つ人物としてブランドにかかわることがあります。しかし、アンバサダーとは役割や立ち位置が違います。

インフルエンサーはキャンペーンやイベントごとに単発で複数人が起用されることがほとんどです。規模が大きなキャンペーンであれば複数名、小さなイベントであれば少人数のインフルエンサーを起用して企業とタイアップします。

一方のブランドアンバサダーは、ブランドの顔となる人物です。1つのブランドに対して1名や2名の人物を起用します。また、長期間にわたって契約することがほとんどです。

ブランドアンバサダーはブランドのイメージに直結する人物であり、マーケティングに有効に活かせます。ここからはブランドアンバサダーをマーケティングに活かす方法をご紹介します。

近年の傾向ではSNS使うアンバサダーマーケティングが主流となりつつあります。理由はSNSを利用するユーザーが増加しているからです。そのため、SNSを使うとより効果的にブランドの情報を発信できます。

SNSは拡散力やユーザーとの関係性の構築のしやすさなどに優れているため、アンバサダーマーケティングに向いているともいえます。

また、商品やサービスについて消費者目線でのフィードバックをしてくれることも企業にとっては有益です。フィードバックをもとにより良い商品やサービスにつなげることができるからです。

ブランドアンバサダーを起用してマーケティング施策に活かすことはメリットが多いです。しかし、アンバサダーとなる人物選定が重要です。アンバサダー選びに失敗すると、効率よくブランドの良さを顧客に伝えられないからです。

ブランドアンバサダーを選定する際は下記の項目に着目してください。

まずはブランドのファンであることが大事です。愛着がない人物でなければブランドに情熱をもって発信できないからです。そのうえで、ブランドのイメージに合致する人物を選んでください。

また、ブランドアンバサダーを起用するならば、顧客の購買につながれなければ意味がありません。SNSを活用するならば、「いいね」「リツイート」など、その人物にどれだけの影響量があるかを調べておきましょう。

影響力があるとしても炎上しやすい人物であれば、ブランドイメージの低下につながります。悪い情報が拡散されない人物を見極めてください。

ブランドアンバサダーマーケティングは、費用対効果が高い手法です。自社やブランドに適する人物を選定できれば、顧客の購買に効率よくアプローチできます。

まずはアンバサダーマーケティングで何を達成したいかを考え、最適な人物を選んでいきましょう。