SNSの最新分類「ストック型」とは？集客に活かす方法を解説

さまざまなSNSツールが存在しそれぞれを特徴から分類することが可能です。そのなかには「ストック型」と呼ばれるSNSツールがあります。

今回はストック型のSNSツールについて、分類されたツールの特徴を解説し他の種類と比較していきます。さらに集客に活かす方法も解説しますので、最後までご覧ください。

SNSやコミュニケーションツールを分類

SNSやコミュニケーションツールは多様に展開されています。それらを分類すると、各ツールの特徴が見えてきます。まず分類の軸として、次が挙げられます。

SNSのストック型とフロー型は対極の特徴を持ちます。ストック型はユーザーからの反応を重視しており、過去のコンテンツも閲覧できるツールです。PinterestやYouTube、noteなどが該当します。

一方のフロー型は新鮮さが重要視されるツールです。TwitterやFacebook、LINE、TikTokなどが該当します。

リアルグラフとバーチャルグラフは対極の意味を持ちます。リアルグラフは現実世界における友人や知人との関係を示します。FacebookやLINEなどのツールが当てはまります。

バーチャルグラフはインターネット上で知り合った者同士の関係が構築できるツールです。具体的にはYouTubeやTikTok、Pinterestなどが該当します。

上記の4つの分類軸によって4象限を構成すると、原点付近にInstagramが配置されます。つまり、Instagramはフロー型、ストック型、リアルグラフ、バーチャルグラフの特徴を平均的に備えていることを意味します。

ここからはストック型とフロー型の違いを解説します。

ストック型は継続的にコンテンツを投稿して、ユーザーからの信頼を得られる特徴があります。ストック型はブログやホームページなどSEO対策が必要な媒体をイメージする場合もありますが、YouTubeやnoteなどは同様に考えてください。

YouTubeはGoogleが提供しており、検索エンジンとの関係からSEO対策が必要になります。また、noteは独自のプラットフォームですが、プラットフォーム内の検索からユーザーに記事などを読んでもらえます。検索にヒットするような工夫が求められます。

いずれの場合においても、ストック型はコンテンツが積み上がっていき、一度構築すると資産として残ります。

一方のフロー型はTwitterやFacebookなどのツールからも分かるように、検索エンジンやツール内からの流入をそれほど期待できません。投稿されたコンテンツの検索はできますが、膨大な量が投稿されているため、一定期間が経過したコンテンツを表示させることは難しいです。

一方リアルタイムで話題になっていることに関しては、投稿したコンテンツが検索でヒットしやすいです。よって、ストック型とフロー型は強みと弱みが正反対となります。中長期的にユーザーに閲覧してもらいたい場合はストック型、リアルタイムな投稿を閲覧してほしいときはフロー型が適します。

ストック型SNSを集客に活かすには、フロー型と上手く組み合わせることがポイントです。先述したように、ストック型とフロー型は特徴が正反対です。そのため、両者を組み合わせるとお互いの弱点を補完し合えるのです。

例えば、YouTubeやnote向けのコンテンツを制作したら、TwitterやFacebookで集客に取り組むと効果的です。「〇〇の方法を動画にしました！」「▲▲におすすめのアイテムを紹介します！」などのようにフロー型のツールで告知してみてください。

それにより、検索エンジンやプラットフォーム以外からの流入も見込めます。さらに投稿予定のコンテンツがトレンドであれば、一気に流入数が増加するでしょう。ストック型では長文や長尺のコンテンツを投稿し、フロー型で告知や拡散をするイメージです。

また、フロー型のツールを選ぶときは、ユーザーの属性も考慮してください。フロー型に該当するツールの特徴を簡単にまとめましたので、ご覧ください。

上記のように各ツールで特徴が異なります。例えば、20代の女性をターゲットにしている美容アイテムならば、YouTubeで使い方や効果などを丁寧に説明してInstagramにも画像を載せて宣伝する方法が考えられます。

Instagramでは商品に関する魅力を全て伝えきれませんので、一部を紹介してYouTubeに誘導することが目的です。YouTubeの動画内容で何かしらのコンバージョンを目指すならば、ユーザーの感情を動かすコンテンツにする必要があります。

このような施策を検討するには、ストック型やフロー型のSNSを活用する「目的」や「ゴール」を明確にする必要があります。目的やゴールから逆算して、必要なことを洗い出していきましょう。

SNSを活用した集客に取り組む企業や店舗が増えています。SNSは無料でアカウントを作成でき、コストを抑えられる点が魅力です。

しかし、SNSにはさまざまなツールがあるため、それぞれの特徴を把握して自社のマーケティング施策に適するツールを選ぶ必要があります。まずはマーケティングの目的を決めて、すべきことを検討していきましょう。