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Googleをはじめとする検索エンジンで上位表示を狙っていくうえでは、良質なコンテンツであることはもちろん、ページの表示スピードや、ユーザーやGoogleのクローラーがきちんと表示できるかなど、ユーザビリティが高いことも重要です。

今回はGoogleで出しているChromeの機能拡張であるLighthouseについて解説をします。

1.「Lighthouse(ライトハウス)」とは?

Lighthouse(ライトハウス)は、Googleがもともと提供していたWebアプリやWebページの評価機能を持つChrome拡張機能です。

Lighthouseには「灯台」という意味があり、「パフォーマンス」「アクセシビリティ」などの項目で特定のWebアプリやWebページをチェックでき、結果を見ながら品質改善につなげてもらうためにGoogleが提供しているものです。

2018年、これに「SEO」の項目が追加され、SEOチェックツールとしても使えるようになりました。

2.LighthouseのChrome拡張機能の追加方法

LighthouseはChromeの拡張機能として簡単に追加でき、すぐに使用することができます。

GoogleChromeを立ち上げ、Chromeウェブストアから追加します。

・ChromeウェブストアのURL

https://chrome.google.com/webstore/detail/lighthouse/blipmdconlkpinefehnmjammfjpmpbjk

Lighthouseの拡張機能ページ右上にある【Chromeに追加】のアイコンをクリックします。ダイアログボックスに【Lighthouseを追加しますか?】と表示されますので、【拡張機能を追加】をクリックして追加します。

【「Lighthouse」がChromeに追加されました】と表示されれば、LighthouseのChrome拡張機能の追加完了です。

インストール後はChrome上に表示された灯台アイコンをクリックして使用できます。

3.Lighthouse でサイトをチェックする方法

Lighthouseでは、パフォーマンス、アクセシビリティ、ベストプラクティス、SEO、そしてPWA(プログレッシブウェブアプリ)についてのチェックを行うことができます。

3-1.パフォーマンス監査

・First Contentful Paint (FCP)

FCPは、最初のテキストまたは画像が表示されるまでの時間です。

・Time to Interactive (TTI)

TTIは、ページが完全にインタラクティブな状態になるまでの時間です。

具体的には、FCPで測定されるコンテンツが表示され、ページ上で表示される要素のイベントハンドラが設定され、50ミリ秒以内にユーザーの反応に対応できる状態と定義されています。

・Speed Index

スピードインデックスは、ページ上のコンテンツが可視化されるまでの速さを表します。

・Total Blocking Time (TBT)

TBTは、あるページでマウスクリック、画面タップ、キーボードなどのユーザーの入力から応答までの待ち時間(ブロックされる時間)の合計を測定します。

FCPとTTIの間の50ミリ秒を超える長いタスクのブロックされる部分の合計です。

(Lighthouseが検出した70ミリ秒のタスク→ブロック部分は70-50=20ミリ秒となります)

・Largest Contentful Paint(LCP)

LCPは、最も大きなテキストや画像の要素が表示されるまでの時間です。

おおよそ、ページの主要コンテンツをユーザーが閲覧できる状況になるまでの時間を表します。

・Cumulative Layout Shift(CLS)

CLSはユーザーが予期しないレイアウトのずれに関する指標です。

視覚の面で安定して表示されているかを測定する指標として重要です。

3-2.アクセシビリティ

この項目では、Webページのコンテンツに全てのユーザーが適切にアクセス・閲覧できるかをチェックします。

画面読み上げを行うユーザーにとって適切なページとなっているか、画面のコントラストは閲覧に適切かなどの項目がチェックされます。

3-3.ベストプラクティス

ウェブページのコードが適切に記述されているか、ベストプラクティスをもとに改善を図るための項目です。

ブラウザのエラーコードや、画像のアスペクト比が適切でないなどの「一般的なベストプラクティス」に関するものや、SSL(HTTPS)が使用されていないなどのセキュリティに関する部分など、ベストプラクティスに基づく改善項目が確認できます。

3-4.SEO

この項目は、検索エンジンの順位に関する最適化を図るためのものとなっています。

タイトルタグ、メタディスクリプションがあるか、HTTPステータスコードは問題ないか、ページがクロール可能になっているかなど、SEOに関わる項目がチェックされます。

3-5.Progressive Web App

この項目は、プログレッシブウェブアプリ(PWA)に関する項目をチェックします。

モバイルネットワークでページが充分高速に読み込まれるか、PWAに最適化されているかなどの項目についてチェックされます。

4.SEO対策とはGoogle対策である

インターネットが普及した現代では、誰もが「情報が欲しい」と思ったらまず、欲しい情報に関連するキーワードでネット検索するでしょう。

そして、大抵の人が1ページ目に載った10位までの情報でリサーチを終わらせます。

かつて日本の検索エンジンは、GoogleやYahoo!のほかにもInfoseekやExcite、Goo、MSNなど複数あってシェアを分けていましたが、現在ではGoogleがダントツで1位の独走状態です。

2位のYahoo!もGoogleの検索アルゴリズムに準じているので、日本においては、「SEO対策=Google対策」と考えていて間違いありません。

5.まとめ

現在は様々なツールを公開し、ウェブマスターにチェックを呼びかけていますが、もしかするとLighthouseで全てチェックできるようになるのかもしれない未来を感じさせる内容でした。

ただ、ツールを使ううちにツールを使いこなすことが目的化してしまい「最終的に何をしたいのか?」という本当のゴールを見失ってしまっては意味がありません。

Webサイトの目的は「ターゲットユーザーにコンバージョンしてもらうこと」のはずだし、Googleの検索アルゴリズムは、常にユーザビリティの向上のためにアップデートされています。

もし、「結局、SEO対策では何を大事にすればいいの?」と迷ってしまうことがあったら、「ユーザー目線」に立ち返り、ユーザーにとってより良いWebサイトとなるように改善してみてください。

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