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新型コロナウイルス感染拡大によりテレワークやウェビナーがすっかり定着した今日において、重要なツールになっているのがビデオ会議アプリです。

ZoomやSkype、Microsoft Teamsを始めとする様々なオンライン会議ツールが提供されている中、4月にGoogleがビデオ会議アプリ「Google Meet」を提供開始しています。

今回は、「Google Meet」の主な機能やZoomとの違いなどを徹底的に解説をします。

1.Google ハングアウトとの違いは?

Googleにはハングアウトというオンライン会議ツールを提供しています。こちらを活用している企業も多いでしょう。

しかし、ハングアウトは今後提供を中止してGoogle Meetに切り替えていくようです。そのため、これからGoogleのオンライン会議サービスを利用するならGoogle Meetを選んだほうがいいでしょう。

違いは以下の4点となります。

・参加者のアカウントの有無

・人数制限

・録画可否

・接続時間の上限

Google ハングアウトではミーティング参加者全員のGoogleアカウントが必須だったのに対し、Google Meetは主催者のみアカウントが必須で、参加者は不要です。参加者数はGoogleハングアウトのだと25人ですが、Google Meetでは無料でも100人まで、有料であればプランに応じて100人以上が参加可能です。

しかも録画機能が付いているのはGoogle Meetの特長でもあります。しかし、ハングアウトは接続時間の制限がありませんが、Google Meetの無料版だと60分までです。

2.Google Meetの主な機能

Google Meetにはハングアウトにはない特徴を兼ね備えています。機能も大幅に拡充されており、オンライン会議ツールとして生まれ変わりました。この章では、どういった機能があるのか解説をします。

2-1.音声通話・ビデオ通話

参加者は音声通話とビデオ通話のどちらで参加するかを選択することができます。

2-2.チャット

通話中にチャットメッセージを送ることができます。管理者はチャットの履歴を有効にするか無効にするか設定することができ、無効にした場合はメッセージが24時間後に消去されます。

2-3.画面共有

参加者が任意で画面共有をすることが可能です。

2-4.会議の録画・保存

有料のG Suiteユーザーは会議の録画・保存をすることができます。無料版は対応していませんのでご注意ください。

その他にも、参加者の強制退出、話者へのスポットライト、自動字幕生成(2020年7月現在は日本語未対応)といった機能があります。

3.Google Meetのメリット

Google Meetの特徴について、さらに詳しく見てみましょう。

メリットとしては、主に以下の点を挙げることができます。

・ブラウザで全機能が利用可能

・会議中の画面レイアウトがブラウザ上でも柔軟

・画面共有可能

・同一ドメイン内であれば、最大10万人がライブストリーミングを視聴可能(G Suite Enterprise以上のプランのみ)

・電話による参加も可能

次の項で詳しく解説をしていきます。

3-1.ブラウザで全機能が利用可能

Google MeetはPCのブラウザですべての機能を使える点が大きなメリットです。ブラウザだけで機能するWeb会議システムは珍しくありませんが、多くの場合ブラウザでの利用は一部の機能に限っており、すべての機能を利用するには専用アプリケーションのインストールが必要というケースは少なくありません。

その点、ブラウザのみで完結できるGoogle Meetは誰にとっても、どのようなシチュエーションでも使いやすく、会議を主催するホストにとっても参加を促しやすいツールです。ただし、スマートフォンからの参加の場合はモバイルアプリが必要となります。

3-2.会議中の画面レイアウトがブラウザ上でも柔軟

ブラウザ上で会議中の画面のレイアウトをさまざまな形に変更できるのもメリットの一つです。

特定の人をピン止めして固定表示にしたり、発話中の人に画面を自動で切り替えたり、3種類のレイアウトを選ぶことができます。そうした機能を持つWeb会議ツールはGoogle Meet以外にも存在しますが、Google Meetはこれらもすべてブラウザ上で可能です。

誰にとっても使いやすいというメリットをさらに高めているといえるでしょう。

3-3.画面共有可能

オンライン会議ツールではお馴染みの画面共有機能をGoogle Meetも実装しています。

PC上に写る画面をそのまま会議の映像に流すことができる画面共有機能は、プレゼンテーションや資料を共有しながら会議を進める際に非常に有効です。

3-4.ライブストリーミングの視聴は最大10万人

G suiteの、「Enterprise」「Enterprise for Education」「Enterprise Essentials」のプランを利用しているユーザーは、Google Meetを使ってライブストリーミングを行うことも可能です。

使い方は、主催者がライブストリーミングを予定に追加し、自動で生成されたURLを参加者に送信するだけ。視聴可能な人数は最大10万人と、非常に大規模なオンラインイベントも開催することもできます。

3-5.電話でオンライン会議に参加できる

GSuiteアカウントで開催される会議の場合は、ビデオ会議中に電話を使って発言したり、発言を聞いたりすることができます。ビデオ会議中にネットワーク接続に問題が生じた場合、電話からダイヤルインすることができるので(通話料が発生します)、非常に便利です。

4.Google Meetのデメリット

GoogleMeetにはメリットばかりではなくデメリットもあります。主に3点が挙げられるでhそう。

・バーチャル背景は標準設定にはない

・一般ユーザーが無料版を利用する場合は会議時間が60分に制限(2020年9月30日まで無制限)

・録画はEnterpriseプランのみ(2020年9月30日まで他プランでも利用可能)

これらを以下の項で詳しく解説をします。

4-1.バーチャル背景は標準設定には無い

会議中、自分の映像の背景を任意の画像に変更できる「バーチャル背景機能」は、会議の場所を選ばず、環境を気にせずに会話できるので非常に便利です。

標準で設定可能なWeb会議システムもありますが、Google Meetは標準の仕様では設定がありません。

Google Meetにバーチャル背景を設定するには、PCのカメラを仮想カメラとして認識させたり、「Google Chrome」に拡張機能をインストールするなど、サードパーティー製のアプリケーションが必要になります。

4-2.一般ユーザーの無料版は会議時間が60分まで

G Suiteに登録していない一般の無料ユーザーの場合、Google Meetを使った会議時間の制限が60分までです。要件のみを伝えるミーティングなどであれば必要十分かもしれませんが、企画会議のような長時間にわたる会議では少し使い勝手が悪いと感じることがあるかもしれません。

有料プランに加入すれば300時間まで利用可能となります。ただ、有料となるとハードルは高くなるかもしれません。

4-3.録画はEnterpriseプランのみ

会議中の様子を録画できる機能は2020年9月30日までは無料ユーザーも利用できる特別措置が取られていました。しかし現在は、基本的にG Suiteの「Enterprise」プラン以上に登録していなければ使うことはできません。

他社のWeb会議システムの中には、フリープランでも録画可能なものもあり、この点については、Google Meetのデメリットといえるでしょう。

5.ZOOMとの違いは?

オンライン会議ツールと言えば、世界中の75万以上の企業で利用されているZoomが人気です。Google MeetとZoomを比較するとどんな違いがあるのか解説をします。

5-1.接続時間

Google Meet無料版の最長接続時間は60分なのに対して、Zoom無料版は40分。20分ほどGoogle Meetのほうが長く利用できます。

5-2.接続の安定性

Zoomはネットワーク回線でも比較的接続が安定していて、音声の途切れがほとんどありません。少ないストレスで会議が進められるのはZoomのほうでしょう。

5-3.ホワイトボード機能・ブレイクアウトルーム

Zoomにはホワイトボード機能がありますが、Google Meetにはありません。ホワイトボードを画面共有することで、オンライン会議でも対面の会議のようにホワイトボードに板書しながら会議を進められるのはZoomになります。

5-4.バーチャル背景

オンライン会議をする際、背景がごちゃごちゃしていたり、見せたくないものが映り込んだりすると気になりますよね。GoogleMeetにはない機能としてZoomにはバーチャル背景を自由に設定できるのも強みです。

会社のロゴを表示させたり、会議室の写真を背景にしたり、自分の趣味に関する壁紙を設定したりと、背景を隠しながらオリジナリティを楽しめます。

5-5.外見補正(美肌機能)

Zoomには外見を補正する美肌機能が標準搭載されています。ソフトフォーカスでふんわりやわらかい印象に変わります。女性はノーメイクでもナチュラルメイクをしたようなルックスに。

設定からビデオを選択し「外見を補正する」にチェックをつければ外見が補正されます。在宅仕事でメイクをしないときなどに活用するのがおすすめです。

5-6.ブレイクアウトルーム

Zoomには参加者をグループ分けして別の部屋でそれぞれが会話できるブレイクアウトルーム機能があり、大人数での会議やワークショップ時に活躍します。

5-7.セキュリティ

Zoomは便利な一方でセキュリティの脆弱性が指摘されています。個人情報漏洩などのトラブルが発生しており心配しているユーザーがいるのが事実です。

Google Meetはセキュリティに力を入れていて安全性が高いことで知られており、セキュリティを重視している会社ではZoomではなくGoogle Meetを使用するケースもあります。

6.まとめ

Google Meetは非常に高機能で拡張性があり、Web会議やオンライン授業といった利用シーンに限らず、さまざまなシチュエーションに対応できます。

特に、最大10万人視聴可能なライブストリーミング機能やノイズキャンセリングといった機能は、他社サービスにはない強みでもあります。

大規模なイベントでの利用などを考えている場合には、ぜひ導入したいシステムです。

一方で、有償のG Siuteに登録することで機能をさらに拡張することができますが、拡張できる範囲も異なります。そのため、まずは自社でGoogle Meetの利用シーンを確認した上で導入するか検討をしてください。

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