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最近、マーケティング業界で盛り上がりをみせている「インフルエンサーマーケティング」という言葉。一言で言うと、インフルエンサーを使ったマーケティングという意味ですが、そもそも「インフルエンサー」とは何か今一度おさらいしてみましょう。
インフルエンサーという言葉の意味・定義
インフルエンサーとは、英語のinfluencerに由来し、直訳すると「影響者、影響を与える人」という意味です。
さらにマーケティングの世界では、「インフルエンサー」=「購買行動に影響を与える人」という意味で使われます。きっとあなたも、友人が良いと言っているから商品を買ってみた経験があるかと思います。その人がマーケティングの世界で言う「インフルエンサー」です。ひとえに「インフルエンサー」と言っても、芸能人やスポーツ選手から、友人、家族まで、購買行動に影響を与える人はインフルエンサーになり得るので、最近では、特にSNSやYouTubeといった、ネット上で影響力を持った人物をインフルエンサーと呼んでいる例が多いです。
そして最近では「ミドルインフルエンサー」や「マイクロインフルエンサー」といった言葉も出てきています。有名人に比べると影響を与える人数は相対的に多くはないものの、特定の狭いカテゴリーやコミュニティで約2倍以上*の多大な影響力、つまりエンゲージメント力があるインフルエンサーのことです。
*インフルエンサー・マーケティング・プラットフォームのマーカリー(Markerly)の調査によると、スポンサーつきでないインスタグラムの投稿に対する「いいね!」の割合はフォロワー数1000未満のアカウントでは8%、フォロワー数1000~1万のアカウントでは4%、フォロワー数1万~10万のアカウントは2.4%。
インフルエンサーマーケティングの歴史・現状
TwitterやFacebook、InstagramといったSNSが普及する前には、ブログの人気ブロガー、いわゆるアルファブロガーと言うインフルエンサーをマーケティングに活用することが流行りました。具体的には企業はブロガーを製品発表会に呼んだり、ブロガー同士の座談会を企画したり、ブロガーに新製品をサンプリングしたり、直接製品に関する記事を依頼したりと、その方法は様々でした。ブロガー活用の目的としては、彼ら、彼女らのブログに取り上げられることでの広告効果を期待したわけです。
現在でもブロガーのインフルエンサーを活用する例ももちろんありますが、TwitterやFacebook、InstagramといったSNSや、YouTubeやMixChannelといった動画サービスのインフルエンサーを活用することで製品の広告効果を期待することが多くなっています。
しかしながら、インフルエンサーマーケティングの流行に便乗した、有象無象の利益優先を優先するインフルエンサー代理店が、単に知名度があるだけで、クライアント企業やブランドに相性が悪い自社「インフルエンサー」を勧め、インフルエンサーマーケティングの失敗例も多くみられるようになってきました。このような事例が積み重なり、インフルエンサーマーケティングを行いたいクライアント側が尻込みしてしまうようになると、インフルエンサーマーケティング市場自体が縮小してしまうので非常に残念ですね。インフルエンサーマーケティングを行う前に、本当に自社や自社ブランドと相性の良いインフルエンサーを特定してから実施するようにしましょう。
インフルエンサーって具体的にどんな人?
一昔前は、「芸能人=インフルエンサー」のケースが多かったのですが、拡散力のあるSNSの力を借りれば知名度のない一般人でも、その人の発信する情報に価値が認められれば、誰もがインフルエンサーになり得ます。その為、普通の会社員でも実はSNSではインフルエンサーで有名人、といったケースも増えています。
まとめ
インフルエンサーという曖昧な言葉を使うとき、しっかりと定義を確認しながら使うようにしましょう。もはやリーチ力は当たり前、そこにファンへの影響度、そしてブランドとの親和性までを加味し本当の「購買の意思決定に影響を及ぼす人」をインフルエンサーと定義することをオススメします。
そうすることで、自社のマーケティングにインフルエンサーを活用する際の成功確率を高めることができるでしょう。
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