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FacebookやInstagramなどのSNS広告が主流になり、いくつか新しいフォーマットの広告が生まれてきました。その中の1つが「カルーセル広告」です。
ユーザーに複数の訴求ができる「カルーセル広告」は、目的やターゲティングに応じてさまざまな使い方ができるため個人の期待によりこたえやすいと言われています。
今回は、導入する企業も増えてきている「カルーセル広告」について詳しく解説をします。
1.カルーセル広告とはなにか?
カルーセル広告とは「1つの広告枠に複数のURL付き画像or動画を表示できるフォーマットの広告」です。
複数の画像や動画を組み合わせられるためユーザーが矢印ボタンを押したり、スワイプしたりすると複数の動画や写真を見ることができます。またカルーセル広告はFacebookやInstagramなどの一部のSNS広告やGoogleアプリやYoutubeなどのGoogle広告で利用可能です。
ユーザーに対して購買などのアクションを促すことを目的としたマーケティング手法であるダイレクトレスポンスや企業ブランディングにも活用されています。
2.カルーセル広告3つの活用方法
カルーセル広告は1つの広告枠に対し複数のクリエイティブを表示し、通常の広告とほぼ同じコストでより多くの情報をユーザーに伝えることができるため、CV獲得だけでなくブランディングにも効果のあるフォーマットと言えます。
特に効果のある3つの活用方法をご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
2-1.複数の商品を並べる(カタログ)
複数の商品を並べることでカタログのように見せ、ユーザーごとの複数のニーズに答えることが可能です。
2-2.複数の訴求を並べる
複数の訴求を並べることで、こちらもユーザーごとの複数のニーズに応えられます。
2-3.商品の使い方を並べる
1つの商品・サービスの使い方を見せることで、見込み客に使う場面を想像してもらいやすいです。
他にも次のような使い方でカルーセル広告を利用している企業もあります。
・複数のサービスを並べる
・(ブランド)ストーリーを並べる
・1枚の画像を複数カルーセルで並べる
・1商材を様々な角度から撮って並べる
3.カルーセル広告の設定方法
この章では、FacebookやInstagram、LINEなどの広告にカルーセル広告を設定する方法を紹介します。
フォーマットによって異なるのでご注意ください。
3-1.Facebookのカルーセル広告
まず「広告セット」階層の「配置」で「手動配置」をオンにし、配信したいプラットフォームにだけチェックを入れ、配信したい面にチェックを入れます。
因みにFacebookのカルーセル広告配信面はInstagramを除いて、以下の8か所です。
・Facebookフィード
・Facebook右側広告枠
・Facebookインスタント記事
・Facebook Marketplace
・Facebookストーリーズ
・Facebook上の検索結果
・Audience Network
・Messenger受信箱
もしFacebookアプリ内だけでカルーセル広告を配信したいのであれば、プラットフォームで「Facebook」だけにチェックをいれましょう。
※特定の1か所だけにカルーセル広告を配信できないこともあるので、要件をよく確認してください。
(例えばMessengerストーリーズだけにカルーセル広告を配信することはできず、Instagramストーリーズも選択する必要があります。)
次に「広告」階層の「広告設定」内にある「形式」の「カルーセル」を選択することでカルーセル広告が配信できます。
広告作成時、「カルーセルカード」でそれぞれのカード(画像or動画)に異なるURLを入れることができるので活用しましょう。
3-2.Instagramのカルーセル広告
Instagram広告の設定はFacebook広告の管理画面内で行います。配信できるのは以下の二か所です。
・Instagramフィード
・Instagramストーリーズ
※Facebookでは最大240分の動画をアップロード可能ですが、Instagramフィードではカードごとに最大120秒なので注意しましょう。
acebookにおけるカルーセル広告設定手順とほとんど変わりません。
まず「広告セット」階層の「配置」で「手動配置」をオンにし、「プラットフォーム」でInstagramにだけチェックを入れ、配信したい面にチェックを入れます。
もしInstagramストーリーズだけでカルーセル広告を配信したいのであれば、「配置」→「ストーリーズ」→「Instagramストーリーズ」にだけチェックが入っている状態にしましょう。「プラットフォーム」でInstagramにチェックをいれただけの状態だと「Instagramフィード」「Instagramストーリーズ」の2か所に配信されることになるので注意してください。
次に「広告」階層の「広告設定」内にある「形式」の「カルーセル」を選択し、規定通りの画像or動画とテキストを入稿すれば完了です。
3-3.LINEにおけるカルーセル広告
LINEのカルーセル広告は以下の2か所です。
・タイムライン
・ニュース面
トークライン上部の Smart Channel やLINE広告ネットワークにあるアプリ面への配信はできません。
カルーセル広告を配信したいキャンペーンの広告グループで「広告作成」をクリックすると
広告作成画面に移ります。ここの「広告フォーマット」で「カルーセル」を選択し、画像とテキストを規定通り入稿すれば設定完了です。
3-4.Googleのカルーセル広告
Googleでも2020年5月にローンチされた「ファインドキャンペーン」を利用することで、カルーセル広告が使用可能です。ファインド広告はDiscovery Feed、Youtubeのホームフィード、Gmailの3か所という限定された箇所に広告が配信される広告タイプですが、最大29億人ものユーザーにアプローチできます。
Googleのカルーセル広告は以下の3か所に配信面を持ちます。
・Discovery Feed
・Youtubeのホームフィード
・Gmail
※Gmailでは通常のカルーセルのような表示形式ではなく1ページ内に全ての画像が縦、または横に並んで表示されます。
まずはGoogle広告でキャンペーン作成時、「ファインドキャンペーン」を選択してください。広告グループを作成し、プラスボタン(広告を作成)をクリック時「ファインドカルーセル広告」を選択し、画像とテキストを規定通り入稿すれは設定完了です。
4.まとめ
何枚もの画像や動画を用いて、ストーリー性のある広告をFacebookやInstagramに表示させられます。商品・サービスの優位性はむろんのこと、具体的な利用方法まで説明できる点はカルーセル広告だけの大きな魅力です。
カルーセル広告の利点を最大限活かすために、誰に向けて何を伝えたいのかを明確にしましょう。どのような広告を出稿する場合でも重要ですが、複数のクリエイティブを表示できるカルーセル広告の場合はターゲットや目的がブレやすいため特に気をつけたいところです。
注意したいのは、カルーセル広告の使用ありきで考えるべきではないという点です。ターゲットに何を訴求したいのか、その訴求する手段としてカルーセルが適切だと判断した上で活用方法を考えてみましょう。
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