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SNSが普及した現代では、企業が公式アカウントを運用することも一般的になっており、新規顧客の開拓やブランド・サービスの認知拡大に役立てています。

またチェーン展開をしている企業では、本社アカウント以外にもチェーン店自体がアカウント運用をしているケースも多くなっていることをご存知でしょうか。

そこで今回この記事では、チェーン店のSNSアカウント運用成功事例を5つまとめてご紹介していきます。

1.飲食店とSNSマーケティング

ここでは、InstagramやTwitter、TikTokなどを活用して集客に成功した飲食店の事例とポイントをご紹介します。

新たなことに挑戦したり改善をしたりするときは、まず成功者の真似をすることから始まります。集客に成功している飲食店のSNS活用法を知り、その真似をして投稿を続けるうちに、だんだんと独自性のある投稿ができるようになるでしょう。

飲食店集客に興味のある方や、SNSを活用した集客方法を知りたい方は、ご紹介する事例からポイントを学び、ご自身の投稿に取り入れてみてはいかがでしょう。

2.【飲食店】Instagram活用事例

まずはInstagramからです。

2-1.不純喫茶ドープ【公式】

Instagram:https://www.instagram.com/kissadope/

タイムスリップしたような、どこか懐かしくもあり新鮮にも感じる独自の世界観が詰まった投稿が目を惹く、不純喫茶ドープ。

神田・中野店 ・上野御徒町に店舗を構え、昼は喫茶店、夜は喫茶酒場と『純』ではない喫茶店として『不純』とうたった店名は、ユーザーの想像力を刺激するキャッチーなネーミングになっています。

コンセプトは『せつない気持ちのゴミ捨て場 夜になると開きたくなる扉』。レトロな雰囲気の店内にはネオンが輝き、思わず写真を撮りたくなってしまいます。 2020年7月に初めて投稿されてから約2年でフォロワー数は1.2万人(2022年9月現在)にのぼり、投稿されている写真はどこか懐かしさを感じつつストリートカジュアルを思わせるファッショナブルな世界観で統一されています。

https://www.instagram.com/p/CHR0rnPBhZi/

ドープのInstagram投稿や店内の内装には『誰かに伝えたい』という、UGC(User Generated Contentの略語。ユーザーによって作成されたコンテンツの意味。SNSへの投稿、サイト上のレビューやコメントなどを含む。)を刺激する工夫がほどこされています。

あえて居抜き物件を狙って出店し、前の店舗の純喫茶の趣を踏襲することで『新しいお店なのにどこか古めかしい』雰囲気を作り出すことを戦略的に考えているドープ。かえってそれが今の若者にとっては新鮮に映り、彼らの「誰かに伝えたい」という想いを刺激することでSNS投稿につながるところまでをイメージしたコンテンツ作りが、Instagramを中心にドープが注目を浴びるポイントです。

洗練されたスタイリッシュな店舗やコンテンツがたくさん溢れる現代。その中で、ゆるさやダサさ、懐かしさなどどこか粗さのある、それでいて独特の世界観を持つコンテンツは、Z世代のマーケティングを考える上で外せないポイントになりそうです。

2-2.鹿児島華蓮銀座店           

鹿児島華蓮は、鹿児島の黒牛や旬の野菜を楽しめるJA鹿児島県経済連の直営店です。東京、大阪、福岡、鹿児島に展開しており、店舗ごとにSNSアカウントが解説されています。ここでは東京・銀座店の口コミプロモーション活用事例をご紹介します。

●インフルエンサーとタイアップした投稿

https://www.instagram.com/p/CfsrDxpLoXg/

この銀座店は、クチコミプロモーションサービス「トラミー」を活用し、質の高いナノインフルエンサー~マイクロインフルエンサー数十名に実際に飲食体験をしてもらい、その感想を自身のInstagramアカウントでの情報拡散を行いました。

トラミーの会員は、クオリティの高い投稿が多く、その商材やサービスの魅力を最大限引き出すことに成功しています。

また「トラミー」では、Instagramマーケティングにおいてとても重要な役割を持つハッシュタグを、3つまで指定して必須で投稿させることが可能です。

今回は「#銀座ランチ」「#銀座グルメ」を指定することで、銀座でランチが出来る店舗を探すユーザーに対しての検索対策に成功しており、販促効果が期待できます。

また認知効果+販促効果だけではありません。トラミー会員によって行われた「投稿物」は、企業側で2次利用が可能な為、SNSマーケティングやそれ以外のマーケティングにおいてコンテンツ活用が出来ます。

3.【飲食店】Twitter(X)活用事例

続いてはTwitter(X)での活用事例です。

3-1.餃子の王将【公式】

Twitter(X)アカウント:https://twitter.com/Ohsho_campaign

言わずと知れた餃子のチェーン店、餃子の王将。皆さんも一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。2017年にTwitterの公式アカウントが開設され、現在は4.3万人(2022年9月現在)のフォロワーを抱える人気アカウントになっています。

有名チェーン店である餃子の王将のSNS活用のポイントは『目と耳に刺激を与える調理動画』です。

何気なくSNSを見る中で、美味しそうな写真や動画を見て、実際に店舗に食べに行った経験はありませんでしょうか。

餃子の王将では、目で見て、音を耳にすると食べたくなるという食欲を刺激する調理動画を投稿しています。匂いは伝わりませんが、どこか頭の中で思い出される味や、出来立てアツアツの様子に、思わず食欲をそそられます。

投稿に対するリプライには「こりゃたまらんわ」「食べたくなった」という声が寄せられおり、狙い通りユーザーの食欲を掻き立てる投稿となっている様子がうかがえます。

3-2.やよい軒【公式】

Twitter(X))アカウント:https://twitter.com/yayoiken_com

定食や丼物を中心とする外食チェーン、やよい軒。

2017年にTwitterの公式アカウントが開設され、現在はなんと42.5万人(2022年9月現在)のフォロワーを抱える超人気アカウントになっています。

たくさんのフォロワーがついている理由のひとつが『Twitterをフォロワーとの交流の場』としている運用スタイルにあります。

2022年8月に投稿された『やよい軒にやってほしい企画』の募集では、たくさんのコメントが寄せられる中、全てに対して公式アカウントから返信をしています。中には複数回やりとりをするユーザーもいるほど、熱心にユーザーの声を聞こうとする公式アカウントの姿勢がうかがえます。

ユーザーは自分の声が公式アカウントに届いていること、それに反応してもらえることでロイヤリティが高まり、よりファンになります。また、熱心なファンでない人も、一連のやりとりを目にすることで公式アカウントとユーザーの距離感の近さに親しみを覚え、やよい軒に興味を持つようになることが期待できます。

SNS投稿というと、どうしてもPRを意識して一方的な情報発信をしてしまいがちです。しかし、SNSはユーザーと交流できるという特徴をもっているからこそ、宣伝ばかりでなく『コミュニケーションをとる』ことで『ファンを育成』し、結果的にPR活動につながっていきます。

4.【飲食店】TikTok活用事例

最後はTikTokです。

4-1.焼肉きんぐ【公式】

TikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@yakiniku_king_official

焼肉きんぐは、バイキングでありながら席までメニューを運んでもらえるテーブルバイキング形式の焼き肉チェーン店です。TikTokのフォロワーは52.3万人(2023年8月現在)、投稿に対する『いいね数』は81万以上にのぼります。

TikTokに投稿されている動画のサムネイル(投稿一覧の際に表示される投稿内容のトップ画面)には『焼肉きんぐ公式が教える』『焼肉きんぐスタッフがオススメする』という文字が並んでいます。これらは公式メニューのアレンジを紹介した内容です。メニューを知り尽くした従業員がおすすめする食べ方と聞くと、なんだか特別な情報のように感じ、思わず気になってしまいます。

投稿を見たユーザーは「いつも食べるあのメニューを、そんな風にアレンジする方法があったのか!」と気づきを得ると同時に、思わずやってみたくなるはずです。そうなると「今度の週末に家族で焼肉に行こう」「明日、仕事終わりに行ってみよう」と考え、自然と店に足を運ぶようになります。

新メニューの紹介やキャンペーンの告知ではなく、アレンジという『気づき』をユーザーに与えることで、来店意欲を高める取り組みのご紹介でした。

5.まとめ

今回この記事では、チェーン店のSNSアカウント運用成功事例をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

店舗内の詳しい情報や本社アカウントでは難しいユニークな運営など、チェーン店ならではの特徴を活かしたアカウント運用がされており、参考になる部分もあったのではないでしょうか。

また、SNSアカウントの運用ノウハウがない場合には、代行サービスを活用しながら徐々に内製化していくこともおすすめです。

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