VR開発とは？必要な環境やおすすめのプログラミング言語まで

「VR開発に取り組みたい」「VRに関する事業を展開したい」などとお考えではないでしょうか。VR技術は今後、益々の発展が見込まれる分野です。

そこで、今回はVR開発の基本をご紹介します。最後までお読みになることで、VR開発に関する理解が深まります。ぜひご覧ください。

まずはVRの基本事項を確認

VRとは「バーチャルリアリティー（Virtual Reality）」の略称であり、日本語では「仮想現実」を意味します。専用機器を装着し、映像や音響で視覚と聴覚を刺激します。その結果、仮想空間にいるにもかかわらず、その場にいるような感覚を得られるのです。

各業界でVRを使った試みが始まっていますが、VRの技術はまだまだ発展途上といえます。今後、どのように進展していくのか楽しみな分野でもあります。

VR開発に必要な環境は多岐にわたります。まずは必要な機器をご紹介します。

VR開発においてパソコンは不可欠ですが、スペックが問題となります。特にVR開発では画像や動画の処理が多くなるため、高性能なゲーミングPCと同等かそれ以上の性能が求められます。

VRでどのようなコンテンツを作るかにもよりますが、CPUはCore i7でメモリは32GB程度のスペックが欲しいところです。また、ストレージはHDDではなくSSDにしておくことで、開発がスムーズに進みます。

それから、VR開発では映像処理に大きな負荷がかかるため、高性能なGPUも必要です。パソコンのスペックを一定以上にするため、費用もそれなりに係ります。

VR開発をするうえでVRグラスも必要です。VRゲームならば「PlayStation VR」などが適しています。開発内容に応じて用意してください。

次はVR開発に必要なソフトウェアをご紹介します。今のところVR開発で利用されているソフトウェアは「Unity」と「Unreal Engine」が使われています。初めてVR開発を行う場合は、一般的に使われているソフトウェアをおすすめします。

例えば、「Unity」はプログラミングのスキルが不安であってもVR開発に取り組めます。マウス操作で直感的に開発を進めることが可能であり、開発に慣れるでしょう。

「Unreal Engine」は「Unity」で物足りなさを感じたときにおすすめです。きれいな映像制作ができて実写と比べても見劣りしないコンテンツが完成します。

それから、VR開発に必要なプログラミング言語も身につけましょう。「Unity」のようにプログラミングスキルに自信がなくても利用できるソフトウェアがありますが、より高度な開発がしたいときはプログラミング言語の知識が必要です。

VR開発では「C#」と「Java Script」を使います。しかし、最新バージョンを活用する際は「C#」のみです。ちなみに、「C#」はマイクロソフト社が開発した言語であり、Webサービスやスマホアプリなどにも利用されています。

VR開発にはさまざまな機器などが必要です。大まかな費用感をご紹介します。

・パソコン：最低10万円程度

・VRグラス：数万円～10万円以内

・ソフトウェア：無料～月額1万円程度

上記を合計すると、VR開発には最低でも10万～十数万円程度必要です。もちろん、パソコンのスペックやソフトウェアのグレードなどによって、上限にはキリがありません。あらかじめ予算を決めて、そのなかで高性能なVR開発の環境を整えましょう。

VR開発をするためには一定の知識が必要です。下記でVR開発に関する学習方法をご紹介します。

「まずはVR開発について知りたい」「まだ自分にできるか不安だ」という場合は、書籍で学習してみましょう。書店やネット通販でさまざまな書籍が販売されています。独学は自分のレベルに合わせて書籍を選べ、ライフスタイルに合わせた勉強が可能です。

一方で学習のモチベーションを維持には気を付けたいところです。また、不明点があった際に誰かに聞くこともできません。

「独学では限界がある」と感じる場合は、プログラミングスクールを活用しましょう。近年はプログラミングに注目が集まっており、さまざまなスクールが展開されています。なかにはオンラインで受講できる場合があり、無理のない学習計画で進めることが可能です。

ただし、独学（書籍）よりも費用がかかる点は念頭に入れてください。継続しないと学費がもったいないため、相応の覚悟を持ってスクールを利用する必要があります。

VR開発用のソフトウェアのなかには、体験版のように実際に操作できる場合があります。基本操作を確認したりVR開発の雰囲気をつかんだりできます。もちろん、すべての機能を使えるわけではありませんが、実際に操作することで開発についての理解が深まるでしょう。

VR開発に関しては各地で勉強会やセミナーなどが開催されています。そのような勉強会やセミナーに参加することで、自分の現状が把握できて必要な学習内容が分かってきます。その後、独学で学習を進めたりスクールに通ったりして、さらに知識を身につけていくことが可能です。

座学よりもスキルが身に付きやすいのは実践です。経験や知識が一定以上ならばVR開発関連の企業でインターンによって経験を積むことが可能です。インターンとはいえ、働いた分は報酬（給料）がもらえますので、開発資金を貯めながら勉強ができると考えるといいでしょう。

ゲームや動画などエンタメ分野ではVRの活用が進んでいます。今後はさまざまな分野でVR技術が応用されるでしょう。そんななかでVR開発のスキルがあると、重宝される人材・企業となる可能性があります。

将来を見据えてVR開発に取り組んでみてはどうでしょうか。