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パラメーターは「変数」のことですが、数学やプログラミング、Web業界で利用されています。
この記事では、「パラメーターの種類」と「URLパラメーターの使い方」を解説します。
こちらをお読みいただければ、「パラメーター」の概要がおわかりいただけます。
なお、Googleの分析ツールで利用されている「パラメータ」も「URLパラメーター」ですので意味のわからない方は是非お読みください。
1.パラメーター(parameters)とは?
パラメーター(parameters)とは、変数の事です。
変数とは、コンピュータープログラム内で値が変化することのできる数の事を言います(※)。そのため、パラメーターとは簡単に言うと変化できる事のできる数です。
身近な例で言うと、数学で方程式を解く時に使うy=2xやy=5xのxがパラメーターです。
xはyを求めるために必要な数でどんな数を入れても良いからです。
普通に生活している上では、パラメータという言葉に馴染みが無い人の方が多いかと思います。
ですが、実は、パラーメータは私たちの身近にとても多く存在しています。
例えば、スマートフォンについているタイマー機能にもパラメーターが使われています。
スマートフォンのタイマー機能では、A時BC分に音を鳴らすというプログラムが組まれています。
そして、私たちがスマートフォンを操作して9:30にタイマーを設定するとAが9に・Bが3に・Cが0になるようにプログラムが組まれています。
このときのAやB・Cが「変化できる数」なのでパラメーターです。
しつこいようですが、このようにプログラミングや数学で使う変化できる数の事をパラメーターと言います。
1-1.パラメーター?パラメータ?正しいのはどっち?
「パラメーター」を「パラメータ」というように、最後の伸ばし棒「ー」を記載しない書き方もありますが、これはどちらも正しい書き方です。
外来語のカタカナ表記に関しては、文化庁の「内閣告示・内閣訓令」の「外来語の表記」によれば、「長音は,原則として長音符号「ー」を用いて書く。」となっていますが、
その注釈によれば「英語の語末の‐er,‐or,‐arなどに当たるものは,原則としてア列の長音とし長音符号「ー」を用いて書き表す。
ただし,慣用に応じて「ー」を省くことができる。」とされています。
この内閣告示が出る前に、JIS規格では、「ー」を省く規格があり、工業系表記は「ー」を省いていました。
しかし、その後に「ー」を書き表す「内閣告示」が出たため、現在の規格では「ー」の有り無し両方が認められています。
そのため、JIS規格を使っていた工業系・コンピュータ業界では、慣用として「ー」を省略する傾向がありますが、実際には混在している状況です。
2.URLパラメータの種類とSEO効果について
2-1.URLパラメータは種類により使用目的が違う
URLパラメータには「パッシブパラメータ」と「アクティブパラメータ」の2種類があります。
この2種類にどのような違いがあるのかを解説していきます。
2-2.パッシブパラメータ
パッシブパラメータは、URLパラメータが付いていても、付いていなくても、表示するページ(コンテンツ)に変化はありません。パッシブパラメータの役割は情報収集です。
Googleアナリティクスやその他のアクセス解析ツールで、ネット上のユーザーのアクセス経路や滞在時間を計測する「トラッキング」のために利用されます。
どのページから自社のサイトへアクセスしたのかを計測するために、URLの末尾に付け加えるパラメータを「パッシブパラメータ」と呼びます。
パッシブパラメータは、表示するページ(コンテンツ)は変化しないため、「ダミーパラメータ」とも呼ばれることがあります。
2-3.アクティブパラメータ
アクティブパラメータはパッシブパラメータとは異なり、URLパラメータを付けることで表示するページ(コンテンツ)の内容に影響を及ぼし、URLパラメータが付いてない場合と違う内容が表示されます。
アクティブパラメータは、ECサイト(ネットショッピングサイト)に利用されることが多いのが特徴です。
ECサイトでは販売している商品が増えるにつれて、検索ユーザーが求めている商品ページまで辿り着くのに時間がかかるようになります。
アクティブパラメータを利用すれば、商品価格順や人気商品順に並び替えをすることも可能ですし、商品の色や特徴でフィルターをかけることもできます。
例えば、https://aaaaa.com というURLのネットで洋服を販売しているECサイトがあり、そのサイトのお勧め商品のページのURLは、下記のURLとします。
お勧め商品を青色のシャツでフィルタリングした場合、下記のようなアクティブパラメータがついたURLになり、表示される商品一覧の内容も異なります。
https://aaaaa.com/recommend?shirt=blue
このようにURLパラメータが付くことで、表示される内容が異なるのがアクティブパラメータの特徴です。
ECサイトを利用する検索ユーザーが利用しやすい環境にするために、アクティブパラメータが使用されます。
2-4.SEO上有利なURLはどれか?
パッシブパラメータとアクティブパラメータのどちらでも重複ページが発生してない、かつ、正しくインデックスされていたら評価は変わらないと言われています。
また、URLパラメータが付いている動的URLでも、URLパラメータがついてない静的URLでも評価は変わりません。
少し前は、動的URLよりも静的URLがSEO上有利とされていましたが、検索エンジンの向上によって大差はなくなったようです。
ここまで「URLパラメータ」の種類やSEO効果について解説していきましたが、次に「URLパラメータ」使用時の注意点について解説していきます。
Googleからペナルティを受けないためにも「URLパラメータ」の使用上の注意をしっかり理解していきましょう。
3.動的URLと静的URL
URLパラメータの話をする上で動的、静的URLの理解は欠かせません。
まず、動的URLとはURLの中に?や&が含まれているものを指します。
パラメータの名前と値が組み合わされた形で生成されているURLのことです。
http://example.com/index.php?foo=1&bar=2
一方で静的URLは?や&が含まれません。
http://example.com/index.html
次に、この動的URLや静的URLがSEOにどのように関わってくるのかについてお話するとしましょう。
4.SEOとパラメータ
動的URLと静的URLとではどちらがSEOの観点から有利になるのかという疑問を持たれている方もおられるでしょうが、SEO上の優劣はほとんどないと言われています。
ただ、URLパラメータを使った動的URLを疑似的に静的URLに変更できるものの、Googleとしてはパラメータ付きの動的URLを好むと言われています。
従来だと静的URLのほうがSEO対策として有利であると言われたこともありますが、どちらの出力方式でも対応できるのであればパラメータを用いて動的URLで出力したほうがよい場合があります。
5.URLパラメータを用いる際の注意点
URLパラメータを用いるときには覚えておくべき注意ポイントがいくつかあります。
5-1.重複コンテンツの発生
重複コンテンツはSEO的にもあまり良いものではありませんし、できるだけ回避したいものです。
SEO対策を進める上で重複コンテンツの回避と改善は必要不可欠ですが、パラメータの順番を入れ替えただけのURLやコンテンツを変更しないパラメータの使用によって重複コンテンツが発生しやすくなるのは注意点の一つです。
このようなケースだとcanonicalの設定などで正規化を行う必要があります。
5-2.パラメータにはなるべく意味のある文字列を使う
パラメータの内容がなるべく理解できるような文字列を使うのも大切なポイントです。
無意味な文字列はなるべく回避し、カテゴリならcategory、色ならcolorといった具合に意味を持たせた文字列をできるだけ使用しましょう。
5-3.パラメータの数を多くしすぎない
パラメータが多くなりすぎてしまうと長すぎるURLとなってしまうことが多いですし、重複コンテンツの増加に繋がる恐れがあります。
長すぎるURLも重複コンテンツの発生もURLの観点から考えるとあまり良いものとは言えませんし、できるだけ回避するべきでしょう。
6. URLパラメータを使うメリット
URLパラメータは、WEBサイトを運営する上で便利な要素です。URLパラメータを使うメリットを解説していきます。
6-1.ユーザーのアクセス元を把握できる
「ユーザーがどこからアクセスしてきたのか」という情報は、SEO対策や広告の出し方を考える上で重要な情報です。サイトのアクセス元はさまざまあり、検索エンジンの検索結果はもちろん、メールマガジンやアフィリエイト広告、アプリなどがあります。
URLパラメータを設定していないと、アクセス元はわかりづらいのが現状です。
URLパラメータを元にアクセス元を解析し、次に行う施策を練っていくとよいでしょう。
6-2.自然検索結果とCPCの区別がつく
リスティング広告を出稿した場合、自然検索結果とリスティング広告が同じページに表示されることがあります。
URLパラメータを設定していない場合、自然検索結果からアクセスしてきたのか、リスティング広告からアクセスしてきたのかがわかりません。このような事態が起こると、リスティング広告の効果を正確に測定できなくなってしまいます。
URLパラメータを設定していれば、自然検索結果とCPCの区別が付くので、広告の効果測定も正しく行えるでしょう。
また、同じページに複数の広告が表示された場合もURLパラメータが有効です。たとえば、ページの上部と下部の両方に広告を設置している場合、URLパラメータを設定していれば「上部の広告からの流入」なのか「下部の広告からの流入なのか」を把握できます。
7.まとめ
ここまで「パラメータ」の意味や「URLパラメータ」について解説してきました。実際にECサイトなどの動的URLのサイトを運営していると、意図せずに重複コンテンツページが作成されてしまうことがあります。
これを避けるために、URLパラメータを正しく理解し、Search Consoleの「URLパラメータツール」でしっかり制御することで、ペナルティのリスクを回避し健全なサイト運営を行うことができるでしょう。
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