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「Googleのペンギンアップデートではどんなことが変わった?」
Googleでは定期的にアップデートを行っていますが、実際に何がどのように変わったのかまで詳しく把握できている方は多くありません。
ペンギンアップデートでは、主にスパム行為や低品質な被リンクを対象にペナルティが課されました。このペンギンアップデートにより、多くの悪質なサイトが検索順位を下げることになったのです。
今回は、この先またアップデートが行われた際に不本意にペナルティを受けてしまうことのないように、ペンギンアップデートの概要や導入された背景・SEOへの影響について詳しく解説していきます。
1.ペンギンアップデートとは?
ペンギンアップデートとは、Googleウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)の違反行為となるSEOスパムやリンク構築を行ってるWebサイトにペナルティを課し、そのWebサイトの検索順位を下落させたり、検索結果からサイト削除(インデックス削除)といった制裁を行うためのGoogleの検索アルゴリズムアップデートのことです。
ちなみにペンギンアップデートの名称の由来は、最終的に「サイトの良し悪しをはっきりさせる」ということから、同じような言葉で「白黒はっきりさせる」という表現の元、白黒の動物であるパンダやペンギンが根源となり、パンダはすでにパンダアップデートで使われてたので、もう一方のペンギンが由来になったと言われています。
1-1.ペンギンアップデートの過去履歴
ペンギンアップデート4.0がGoogleによる公式アナウンスとして最後のものとなりますが、ペンギンアップデートの末尾の数字が表すように、幾度となくペンギンアップデートが過去に行われています。
- ペンギン・アップデート4.0(2016/9/23)
- ペンギン・アップデート3.0(2014/10/17)
- ペンギン・アップデート2.1(2013/10/4)
- ペンギン・アップデート2.0(2013/5/22)
- ペンギン・アップデート1.2(2012/10/5)
- ペンギン・アップデート1.1(2012/5/25)
- ペンギン・アップデート1.0(2012/4/24)
このように、最初に行われた2012年4月24日のペンギンアップデート1.0を筆頭に、最後の2016年9月23日のペンギンアップデート4.0まで、約4年半の期間で計7回のペンギンアップデートが実施されました。
これらのペンギンアップデートでは、冒頭でも触れてるように、度々SEOスパムや低品質かつ過剰なリンクビルディングを対象にWebサイトへ制裁が科されました。
1-2.ペンギンアップデート4.0について
2016年9月23日にGoogleが公式アナウンスした最後のペンギンアップデートが「ペンギンアップデート4.0」となります。
ペンギンアップデート3.0から2年ぶりの更新となるこのペンギンアップデート4.0を機に、Googleの公式アナウンスが無くなり、次回以降のペンギンアップデートがコアアルゴリズムに組み込まれて、今現在のように水面下でリアルタイムにペンギンアップデートが実施されるようになりました。
このように、ペンギンアップデート4.0の実施によって、いくつか変化や影響がおきました。
- コアアルゴリズムに組み込まれリアルタイム更新に
- 再クロール、再インデックスはそのページが対象
- 今後の更新アナウンスはなし
- サイト全体ではなく、きめ細かく対応
- 検索結果に与える影響は一定ではない
- 更新は完了しない
- リンクの否認には影響しない
1-3.パンダアップデートとの違いについて
ペンギンアップデートはよく、パンダアップデートと比較されて話題にされることがあるので、それぞれ違いを良く理解しておくことが大切です。
ペンギンアップデートは、簡単にいうと、SEOスパムと低品質な被リンクをターゲットとして、Webサイトにペナルティを課すアップデートのことです。
一方、パンダアップデートは、重複コンテンツや薄っぺらい中身のないコンテンツなどの低品質なコンテンツをターゲットとしてWebサイトに制裁を科すアップデートのことです。
このように、ともに検索順位を上げることを目的としたり、ユーザーの利便性を考慮しないといったGoogleガイドラインの定義項目に抵触することで、Webサイトにペナルティを課すアップデートです。
大きな違いとしては、ペナルティ対象となるターゲットが異なる点で、ペンギンは「SEOスパムと低品質な被リンク」、パンダは「低品質なコンテンツ」ということになります。
これらのアップデートはともに制裁を課すアップデートですが、高品質であればその分評価されてWebサイトの検索順位上昇につながるアップデートです。
2.ペンギンアップデートの背景と意図
このころの検索エンジンは、検索エンジンを騙すようなブラックハットSEOを行えば、ユーザーに対して全く役に立たないサイトでも、簡単に上位表示することができていました。
そのため、アフィリエイトのみを目的とした全く役に立たない多数のサイトが検索上位に表示されていたのです。
当然、そのような状態を放置しておくと、検索サービスの質が大きく下がりユーザーがGoogleから離れてしまいます。
そこで、ブラックハットSEOを行っているサイトがユーザーの目に触れにくくなるようにアルゴリズムの変更が必要とされていました。
3.ペンギンアップデートの具体的な内容
ペンギンアップデートは、具体的に次のようなサイトに対してペナルティを課しました。
- リンクプログラムへの参加
- 自動生成されたコンテンツからのリンク
- クローキング
- 不正なダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- コンテンツに関係のないキーワードをページに詰め込む
- リッチスニペットマークアップを悪用する
上記のような「スパム行為や低品質な被リンク」は、Googleガイドラインに違反対象として書かれています。
引用元:品質に関するガイドライン|Google検索セントラル
3-1.リンクプログラムへの参加
リンクプログラムに参加しているサイトは、ペナルティの対象になりました。リンクプログラムは検索ランキングを意図的に操作するために行うものだからです。
例えば、次のようなサイトが挙げられます。
- リンクの売買やリンク設定に対する謝礼品のやり取りなどを行い、被リンクを増やす
- 過剰な相互リンク(リンクを張る代わりに相手にもリンクを張ってもらう)や相互リンク目的のパートナーページを作成する
- テキストリンクに上位表示させたいキーワードを含めて、大量にリンクを張ってもらう
- 自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成する
Googleは、上記のような行為を全てリンクプログラムとみなし、厳しく対応しています。
3-2.自動生成されたコンテンツからのリンク
自動生成されたコンテンツからリンクを張る行為も、厳しい評価を受けています。自動生成されたコンテンツはユーザーの役に立たないコンテンツとみなされているため、そのようなサイトにリンクされる行為もランキング操作を目的としていると認識されてしまうからです。
実際に自動生成されたコンテンツは、ワードサラダなどを利用した意味のない文章を組み合わせたコンテンツのことが多いです。このようなユーザーの役に立たない低品質なコンテンツが、パンダアップデートの対象になりました。
これがペンギンアップデートの際には範囲が広がり、サイト自体の内容に問題がなくても、上記のように低品質なサイトにリンクされているサイトもペナルティの対象となっています。
3-3.クローキング
ユーザー(人間)と検索エンジンに対して、それぞれ異なるコンテンツまたはURLを表示する「クローキング」を行っているサイトもペンギンアップデートの対象となりました。
クローキングの主な手法は、次のようなものが挙げられます。
- 検索エンジンにはHTMLテキストのページを表示し、ユーザーには画像のページを表示する
- ページリクエストしたユーザーが人ではなく検索エンジンである場合のみ、ページにテキストやキーワードを挿入する
上記のように、クローキングされるとユーザーの検索意図と関係のないテキストや画像が表示されます。検索結果でこのようなことが起こると、ユーザーの悩みを解決するどころか検索エンジンに対して不信感を抱きますよね。
3-4.不正なリダイレクト
不正なリダイレクトは、ユーザーが予期しないことが起こるため偽装行為に当たります。リダイレクトとは、サイトにアクセスしようとするユーザーを最初にアクセスしたURLと別のURLに移動させることです。
時には、サイトのURLを変更した時や複数のサイトを1つのページに統合したときなど、正当な理由で行われるケースもあります。
しかし、ユーザーを不本意に別サイトへ誘導するような不正なリダイレクトは、ランキング操作が目的の悪質な手法です。不正なリダイレクトは、クローキングと同じようにユーザーのことを無視したスパム行為とみなされ、検索順位を大きく下げます。
3-5.隠しテキスト・隠しリンク
ユーザーには気づかれないようにして検索エンジンにだけ読み込ませることを目的とした「隠しリンク」や「隠しテキスト」は、偽装行為としてペナルティの対象になりました。
隠しテキストや隠しリンクは、ユーザーにはわからないような手法で挿入されています。
- 白の背景で白のテキスト
- テキストを画像の背後に置く
- CSSを使用してテキストを画面の外に配置する
- フォントサイズを0にする
- 小さな1文字(段落中のハイフンなど)のみをリンクにする
上記のように検索エンジンにだけわかるようにキーワードやリンクを挿入しているので、検索キーワードとは全く関係のないページが表示される可能性があります。
このようなユーザーを騙す行為はGoogleの理念に背いているので、厳しいペナルティが課されるという訳です。
3-6.コンテンツに関係のないキーワードをページに詰め込む
コンテンツに関係のないキーワードをページに詰め込む行為も、ペナルティの対象になりました。コンテンツ内に過剰にキーワードを詰め込む行為は、ランキングに悪影響を及ぼす可能性があるからです。
Googleの検索ランキングを操作する目的でWebページにキーワードや数字を詰め込む行為を「キーワードの乱用」と言います。キーワードの乱用は、不自然な文章でキーワードを無理矢理に詰め込む傾向があります。つまり、ユーザーにとって役に立つ記事とは言えません。
3-7.リッチスニペットマークアップを悪用する
ペンギンアップデートでは、リッチスニペットマークアップを悪用した手法がペナルティの対象になりました。これもまたユーザーを騙す悪質な行為だからです。
リッチスニペットとは、検索結果画面でWebページのタイトルの下に書かれているページの説明文のことです。このリッチスニペットを読んで「この記事を読んでみよう」とアクセスするサイトを選ぶ基準にしている人も多いでしょう。
リッチスニペットマークアップの悪用とは、このリッチスニペットに実際のページの内容とは異なる説明文を載せることです。「この記事を読んでみたい」と思わせたユーザーを騙す行為と言えますよね。
このようなユーザーに対する偽装行為は、ペンギンアップデートによって姿を消すことになりました。
4.Googleのガイドラインに準拠していることがSEOには重要
SEO対策では、Googleのガイドラインに準拠していることが重要と言えます。ホワイトSEOを行い、「コンテンツSEO」に取り組むことが検索上位に表示される近道だからです。
この記事で解説したように、ペンギンアップデートによってブラックハットSEOは衰退しました。
コンテンツSEO、すなわちユーザーの検索意図に沿った良質なコンテンツを作成しなければ、検索上位に表示されることはありません。
さらに、良質な被リンクを増やしたりXMLサイトマップを設置したりするなど、ユーザーだけではなく検索エンジンのクローラーにも読みやすくする必要があります。
5.まとめ
ペンギンアップデートの概要や導入された背景、また具体的なアップデートの内容について解説しました。
ペンギンアップデートによって、スパム行為や質の低い被リンクが厳しく取り締まられています。つまり、小手先の技を使うようなブラックハットSEOには効果がなくなり、いまはコンテンツSEOの時代になったということです。
これからは、「どうしたらユーザの役に立つコンテンツになるのか」を重視した、Googleの理念に沿った「ユーザーファーストのコンテンツ作り」が大切と言えます。
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