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Webページの運用をしていれば、ページランクという指標について、見たことがありますよね。
ページランクは、以前までGoogleから公開されていた検索エンジン対策指標の1つです。現在は閲覧できなくなっているとはいえ、SEO対策としての効果がなくなったわけではありません。
この記事では、ページランクの意味やSEO対策としてのページランク、自社サイトのページランクの調べ方について紹介します。
1.ページランクとはGoogleの検索順位判定に使われる基準の1つ
ページランクは、Googleの検索順位付けの判定に使われる基準の1つです。Googleは、どのサイトを検索上位にするか判断するにあたって、200以上の基準を設けています。ページランクはその基準の1つです。
ページランクは、あるWebページが「どこから、どれだけリンクをもらっているか」「リンクしているサイトはどの程度、質が高いか」によってページのランク付けをします。
簡単にいうと、
- 他のWebページからリンクをもらっているサイトは検索ユーザーにとって有益であり
- 関連性が高く、質もいいサイトからリンクをもらっているサイトは質もいい
という考え方にもとづいて、Webサイトをランク付けしているのです。
ランク付けといっても、アイドルやゲームキャラの人気投票よりは、「引用される機会の多い論文ほど、良質な論文である」という考え方に近いですね。
1-1.ページランクが高いと検索上位に表示されやすい?
ページランクは、あくまでも検索順位を決定する判断基準の1つです。軽視していいわけではありませんが、ページランクが高いほど検索上位になるわけではありません。
ブラックハットSEOが通用した2011年頃までは、もらうリンクが多いほど上位表示がされやすく、ページランクと検索結果の順位が如実に連動していましたが、今はGoogleのアルゴリズムのアップデートによって、効果は薄くなっています。
「ページランク+専門性+オリジナル性 etc」のように、他の判断基準の方が重要性を増しており、ページランクを上げることだけに注力するのはコストパフォーマンスが悪いのです。
2.ページランクの「高い・低い」の評価のされ方
ページランクの高低の評価基準について紹介します。
基本的には、
- 良質なリンクが多いほどページランクが高い
- スパムに該当するリンクはペナルティ対象
という考え方です。
「良質なリンク」「スパムに該当するリンク」について具体的に説明します。
2-1.良質なリンクとは高品質で関連性の高いリンクのこと
良質なリンクとは、「高品質で関連性の高いリンク」のことです。
高品質で関連性が高いの基準には、このようなものがあります。
- オリジナル性がある:オリジナル性があり他では見られないコンテンツを扱っている
- 専門性が高い:専門家による執筆・監修など専門性が高く、正確である
- 情報が新しい:古い情報は更新し、最新の情報を扱っている
- メインコンテンツの質・量が十分である:ユーザーニーズを満たす量のコンテンツがそろっている
- Googleのガイドラインに違反していない
- ページの目的が明確でコンテンツが目的に沿っている
- サイト運営者・コンテンツ作成者の評判がいい
- 関連性が高い:リンクを貼る側と貼られている側が扱っているトピックが同じ・似ている
基本的には、Google検索品質評価ガイドラインにのっとって運営され、品質が高いWebサイトからのリンクが「高品質で関連性が高いリンク」という認識になります。
参考:searchqualityevaluatorguidelines.pdf(Google検索品質評価ガイドライン:英語)
2-2.リンク元のページのページランクが高いと有利
あなたのWebサイトにリンクを送ってくれているWebサイトのページランクが高いと、ページランクの上昇率が高くなります。
ページランクが高いWebサイトがリンクしている=信頼できるリンク先であり、読者にとって有益な情報を発信している
と考えてもらえるということです
例えば、同じWebコンサルタントでも
- 信頼できる知人から紹介してもらったWebコンサルタント
- コワーキングスペースで一緒になっただけのWebコンサルタント
では、第一印象が違いますよね。ミーティングなしでコンサルタントをお願いしなくてはならないとなったとき、信頼できる知人から紹介してもらった人に頼む人が多いはずです。
それと同じで、Googleも「信頼できる(=ページランクが高い)人が紹介(=リンクを貼っている)のだから信頼できる」と判断するのです。
2-3.スパムに該当するリンクはページランクに悪影響
ページランクに悪影響を及ぼす可能性が高いスパムリンク行為には、このようなものがあります。
- リンク購入:リンク自体やリンクを含む投稿の売買
- 相互リンク:過剰なリンク交換・相互リンク目的の関連性のないサイトからのリンク
- 過剰なキーワードを詰め込んだアンカーテキスト
- サービス利用者に対するリンク設置の義務付け
- 自動化プログラムなどによる自サイトへの自動リンク作成
など。
これらの手法はかつてブラックハットSEOと呼ばれていた手法です。以前は、本来なら検索上位にあってはならない低品質なサイトが、ブラックハットSEOのリンク施策によりページランクを上げ、検索上位に居座ることができました。
検索ユーザーにとって、不都合な状態が続いたのでこれらのリンク施策はGoogleの検索アルゴリズムアップデートにより対策をとられ、今ではペナルティの可能性のある危険な施策となっています。
参考:Google検索セントラル 上級者向けSEO Link schemes
3.ページランクの仕組み
結論からいうと、ページランクは被リンクの「数」と「質」によって向上していきます。
例えば、Aサイトに対して、B・C・Dの3つのサイトが発リンクを行っている(Aサイトの何らかのページのリンクを貼っている)場合、Aサイトは3つの被リンクを獲得していることになります。
仮にBサイトが1つも被リンクを獲得していなかった場合は、Aサイトの方がページランクが高いと推測することが可能です。
ただし、Cサイトが1つだけ被リンクを獲得していて、その被リンク元がE~Zなどのサイトから20個以上の被リンクを獲得している場合、Cサイトの方がAサイトよりもページランクが上になる可能性があります。
なぜなら、先述した「Googleが掲げる10の事実(4.ウェブ上の民主主義は機能する。)」に記載されているように、「ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析」するからです。
端的にいえば、被リンクの数よりも質の方が重要となります。
また、先ほど挙げた例でCサイトがAサイトよりもページランクが高くなる根拠として、2016年にGoogleによって実施された「低品質なリンク構築を行っているWebサイトの評価を下げるアップデート(通称ペンギンアップデート)」の存在があります。
ページランクが被リンクの数に大きく影響を受ける従来のアルゴリズムでは、低品質なコンテンツが検索結果の上位ページを占めることもありましたが、ペンギンアップデートによって、低品質なリンク構築を行っているWebサイトのページランクは下がり、検索結果画面の順位も下落したのです。
4.ページランクが廃止された理由
以前は、Webサイト運営者が自身のWebサイトを客観的に評価するための指標として、ページランクスコアが確認できていました。
しかし、インターネットそのものやウェブの環境が複雑になるにつれて、ページランクの表示がユーザーやWebサイト運営者の混乱を招いてしまっていたのです。
Webサイトの評価指標に様々な項目が追加されていくなか、ページランクスコアだけにとらわれて対策を講じていた(低品質なリンクを構築するなど)状況を打破するべく、2013年から2016年にわたって段階的にページランクスコアの表示は廃止されていきました。
5.ツールバーに代わるページランク確認方法
Googleページランクに近い基準で、外部リンクの評価を数値化しているツールがあります。
有名なところですと、「Moz(モズ)」や「Ahrefs(エイチレフス)」といったツールがあります。これらのツールについて紹介いたします。
〇Moz(モズ)について
Moz(モズ)は有料のツールです。
Moz(モズ)では、ドメインオーソリティ(DA)という数値がページランクの代替になります。
こちらのURLにアクセス後、測定したいサイトのURLを入力し、「Search」ボタンをクリックします。
調査対象ページのDAは測定結果ページにすぐ表示されます。
被リンク元のDAは、スクロールし「Top followed links to this site」から確認可能です。
〇Ahrefs(エイチレフス)について
Ahrefs(エイチレフス)は有料のツールです。
Ahrefs(エイチレフス)では、ドメインレーティング(DR)とURLレーティング(UR)いう数値がGoogleページランクの代替になります。
こちらのページにアクセス後、対象サイトのURLを入力し、「Search」ボタン(虫メガネのボタン)をクリックします。
ページ上部に表示される「DR」「UR」の数値がページランクを表す数値になります。
被リンク元のページランクは左メニューの「被リンク」をクリックすると確認できます。
〇ツールを使用したランク確認の注意事項
こちらの記事で紹介した「Moz(モズ)」「Ahrefs(エイチレフス)」はともに、独自のデータ、ルールを元にランクを算出しています。
ランクに乖離が発生することがありますので、注意が必要です。
ページランクの比較を行う際は、使用ツールを統一するようにしましょう。
※MozのランクはMozの、hrefsのランクはhrefsのランクと比較するようにしましょう。
6.ページランクがSEO上持つ意味
ページランクはあくまで200以上あるランキングアルゴリズムのうちの一つの指標でしかありませんし、ページランクが高いからランキングが上がる、などという単純なものではありません。「リンクがどれだけ集まっているか」を表す指標です。
ただし、ランキングに直結しないとは言え、リンクがたくさん集まっていることには当然意味がありますし、ページランクが高いに越したことはありません。ただしページランクを上げることとSEOでランキングを高めることは必ずしも一致しませんので、意識しすぎたり注目しすぎる必要は全くありません。
7.よくある勘違い
SEO従事者の中ですら、ページランクが高いことを「よりGoogleに高く評価されている」ことと同義に捉えている方も多くいて驚きますが、そういうものではありません。繰り返しになりますが、ページランクとは「どれだけのリンクが集まっているか」という指標であって、それ以上でもそれ以下でもない、ということは理解された方が良いと思います。
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