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この記事では、リライトの目的、効果、方法を解説しています。
記事のリライトは、ブログのアクセスを増やすために欠かせない手法と言えるでしょう。リライトがうまくいけば、検索順位とアクセス数を急増させることも可能です。
アップした記事が順当に検索上位に入るなら問題はないですが、簡単なことではありません。競合の存在やGoogleのアップデートなど、外部の要因にも左右されるので、シミュレーション通りにはいきません。
リライトを前提とした運営によって、ブログは強化されていきます。ブログなどWebメディアは、紙媒体と違って修正がすぐにできるのは大きなメリットです。
1.過去記事リライトの効果のアンケート結果
株式会社オロパスは、企業に所属するマーケティング担当者1,000人を対象に、自社オウンドメディアで「過去記事を集客に活かせているか」に関する実態調査を実施しました。
調査によると、過去記事をリライトした経験について14.7%が「豊富にある」、43.9%が「まあある」と回答しました。
リライトする手間や時間への負担については、13.3%が「とても負担を感じる」、55.2%が「やや負担を感じる」と回答している一方で、84%が「過去記事をリライトしたことで、集客効果が上がった」と回答しました。
リライトを負担に感じる人は少なくないものの、多くの場合に成果につながっていることが明らかとなる結果が出ました。そのため記事をリライトしてアップするのはSEOでは取り組みたい施策といえるでしょう。
※参考サイト:【過去記事をリライトしないのは“もったいない!”】約4割が過去記事をリライトした経験(社内での取り組み)がない!?(プレスリリース)
2.リライトの実践方法・流れ
リライトとは、ブログに掲載している記事を書き直す作業のことです。
具体的な作業内容は、
- タイトルや見出しの修正
- 本文のテキストの加筆・修正
- 画像や動画の追加
などが挙げられます。
厳密に言うと、記事の内容(文意)を変えずに文章を書き直すことがリライトだと定義されますが、ブログ記事のリライトの場合は、内容を大幅に変更することもあります。場合によっては、元記事の原型がなくなることもあるでしょう。成果を出すために必要なことはすべてやるスタンスです。
ここからはリライト方法をご紹介します。
2-1. 対象記事の選定
まずは、リライト対象の記事を選びます。以下の基準を満たした記事を選定しましょう。
検索順位が20位以降 | 20位以内であれば、時間の経過で順位が上がる余地はあるので、少し様子を見ましょう。 |
順位上昇の可能性 | 順位が改善してもアクセス増加につながらないキーワードの記事は優先度が低くなる。検索ボリュームをチェック。 |
公開から3ヶ月以上経過 | 公開から3ヶ月以内の記事は順位が安定しない傾向にあるので、少し様子を見ましょう。 |
記事の検索順位は、無料ツールであれば、GoogleサーチコンソールやSEOチェキなどで調べられます。
Googleサーチコンソールを使う場合、検索パフォーマンスの画面で、平均掲載順位20位以降のクエリをクリックします。
SEOチェキを使う場合は、「検索順位チェック」のタブをクリックして、調査したい記事URLと順位を調べたいキーワードを最大3つまで入力します。
これで、GoogleやYahoo!の検索順位が表示されます。
有料ツールであればAhrefsやGRCが便利です。特にAhrefsは、検索順位だけでなく獲得トラフィック数や検索ボリューム、キーワード難易度など、さまざまな指標を一度にチェックできます。リライト対象記事の選定が楽になるので、ブログを本格的に運営するなら、ぜひオススメしたいツールです。
2-2. キーワードの検索意図の調査
リライト対象の記事が決まったら、次はキーワードの検索意図(インテント)の調査です。
検索順位が振るわない原因の多くは、検索キーワードの意図と記事内容がズレているから。検索ユーザーの求める内容になっていないのです。
文章の読みやすさ・わかりやすさといった話以前に、検索意図に沿った内容に修正しないと、検索順位は上がりません。リライトとは、極端に言えば、検索意図と記事内容のズレを解消していく作業です。それくらい、検索順位への影響度が大きいです。
キーワードの検索意図を調べるには、記事の対策キーワードでGoogle検索して、TOP10の記事タイトルをチェックします。
あとは、関連キーワードを調べるのもオススメです。
Googleサジェストキーワードをチェックしたり、Google検索結果の「他のキーワード」を参考にするといいでしょう。
キーワードの検索意図を把握したら、リライト対象の記事を読み返してみましょう。検索ユーザーのニーズへの回答が不足していたり、ニーズと関係のない余計な内容が多かったりするのに気づくはずです。
2-3. 競合との差分を調査
次は、リライト記事と競合記事との差分を調査しましょう。
TOP10の競合記事が扱っている情報の網羅性を確認します。
情報の網羅性が競合記事と比べて大きく劣っていると、上位表示は難しいです。同等以上の網羅性にして差分を埋める必要があります。
ポイントは、単純な文字数ではなく情報量をチェックすることです。H2やH3などの見出しをチェックしましょう。見出し(hタグ)抽出ツールを使うと便利です。
競合の見出しをそのまま真似する必要はありませんが、複数の競合記事に共通して出てくる見出しは重要です。検索意図を満たすために、記事に必ず存在すべき情報なので(Googleもそう判断している可能性が高い)、リライト記事にも盛り込むことをオススメします。
また、競合ページにはない独自の情報(オリジナル要素)を入れることも検討しましょう。独自の事例や主観的な意見・見解、統計データなどです。検索意図に沿ったものであることは大前提ですが、オリジナル要素を記事に含めれば、競合との差別化になります。
2-4. 構成案を作成
ステップ2、3で調べた内容をもとに、リライト記事の構成案を作成します。
構成案はキーワード、タイトル、見出し、見出しに含める内容をまとめてください。構成案の作り方は、以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認しましょう。
2-5. リライト実行
作成した構成案に沿って、リライト記事を執筆します。
- 検索ユーザーの知りたいことを真っ先に書いているか?
- 結論 → 理由の順番で書かれているか?
- 見出しにキーワードは適切に含まれているか?
- 検索意図と関連性が薄い余計なテキストは多くないか?
- パッと見たときに読みやすいか?
- 文章は論理的でわかりやすいか?
といった点を意識しましょう。
また、リライトが完了して記事を更新したら、最終の更新日時を表示するようにしてください。更新日時情報は「新しい情報」であることが伝える意味と、情報の鮮度が重視されるコンテンツにはとても有効だからです。
3.効果検証
リライト記事を公開したら、GoogleサーチコンソールやGRC、Ahrefsなどのツールを使って、検索順位を定期的に追跡しましょう。
Googleサーチコンソールを使う場合、検索パフォーマンスの画面で、「検索キーワード」と「ページ」のフィルタを追加します。
これで、対策キーワードにおける、リライト記事の順位をチェックできます。
効率面で言えば、GRCやAhrefsなどの有料ツールには劣りますが、計測するキーワードや記事数が少ないなら、サーチコンソールでも十分です。
検索順位は毎日微妙に変化するものなので、日々の細かな変動はあまり気にする必要はありません。1週間、1ヶ月などの頻度でチェックすれば大丈夫です。
4.SEO効果を高める記事リライトのコツ・注意点
ここまでに解説した記事リライトの方法・手順を踏まえ、SEO効果を高める記事リライトのコツ・注意点をいくつかに絞って紹介しておきましょう。
4-1.SEOライティングの原則を守る
記事リライトでも、新記事作成でも変わらない基本は、読みやすく・わかりやすくを前提にSEOライティングの原則を守って執筆すること。主なポイントは以下の通りです。
・タイトルとディスクリプションの前半にKWを含める
・見出し構造(h2タグ〜)を最適化する
・重要な要素(ユーザーの知りたいこと)を前半に構成する
・曖昧な表現を避ける
・一文を短くまとめる
・キーワードを不自然に含めすぎない
・文字数は最低3,000字
4-2.網羅性・オリジナリティ・E-A-Tを意識する
記事リライト・新記事作成では、ターゲットユーザーの知りたい情報をカバーする「網羅性」、自社独自の情報を発信する「オリジナリティ」、ユーザーファーストを象徴する「E-A-T」を意識することがポイント。特に、Googleがページ品質評価の再重要項目と公言するE-A-Tは、上述した「YMYL」とも関連の深い重要な要素。E-A-Tは、以下の頭文字を取ったGoogleの造語です。
〇Expertise(専門性)
Webサイト・コンテンツ記事の専門性。ショッピングモールよりも服屋、服屋よりもレディースアパレルを重視。
〇Authoritativeness(権威性)
Webサイト運営元・コンテンツ記事著者の権威性(だれが情報発信しているのか?)。医療に関連するトピックなら、個人よりも医師・クリニック・病院を重視。
〇Trustworthiness(信頼性)
Webサイト運営元・コンテンツ記事の内容・情報の信頼性。憶測で書いた商品レビューよりも使用者の商品レビューを重視。
4-3.内部リンク・外部リンク・リッチコンテンツ
記事リライト・新記事作成時には、関連のある記事への内部リンク・相互リンク、信頼のおけるWebサイト・コンテンツへの外部リンク、画像・動画などのリッチコンテンツ設置を意識することも重要です。
内部リンクとは、Webサイト内で自社のページ同士をつなげるリンクのこと。外部リンクは、自社以外の外部のページのリンクをはることです。
整然とした内部リンク・相互リンクは、Webサイトの評価を高める効果があるほか、ユーザーをCV(コンバージョン)へ誘導するための導線にもなります。
確定申告の記事に国税庁の関連記事へ外部リンクを設置するなど、信頼のおけるWebサイトへの外部リンク・引用はE-A-Tを強化するのにも有効。リッチコンテンツをうまく配置すれば、読みやすさ・わかりやすさでユーザーのエンゲージメント(愛着心)を高めることもできるでしょう。
〇引用・転用には注意
ただし、画像も含めた外部Webサイトからの引用・転用には注意が必要。引用するのであれば範囲を明確にしたうえで、引用元を明記する必要があり、記事リライトして良質なコンテンツに仕上がっても、著作権に触れるような内容では本末転倒です。
4-4.ライターとの課題・認識共有は必須
良質なコンテンツ記事を量産する必要のあるWebメディアの場合、外部ライターとの分業を検討することもあるでしょう。こうしたケースで重要になるのが、リライト対象記事に関する課題・方針を含む認識共有であり、編集者のマネジメント能力が問われるポイントでもあります。
特に、外部ライターは依頼を受けた案件のみに集中しがちなため、意思の疎通・認識の共有を疎かにすると、期待した成果が得られません。コンテンツ記事の品質は、ライターの力量だけではなく、編集者の力量も大いに関連することを覚えておく必要があります。
5.まとめ
記事リライトしても結果が伴わない、リライトの方法や手順がわからないなどの悩みを持つ企業・店舗の方に向け、本記事では、高いSEO効果の期待できる記事リライトの方法・手順を、対象記事の選び方や注意点とともに解説してきました。
リライトだから手間なく作業できるだろう、コストも抑えられるだろうと考えがちですが、キチンと結果を出すため、ときには新規記事作成と同様の取り組みが求められます。SEOライティングに関する知識・スキルも必要でしょう。
もし人手が足りない場合は外注するのも一つの手です。ご予算なども踏まえて選定してみてください。
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