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SEOを少しでもかじった人なら、適切な構造化データマークアップを行うことはSEO対策として有効なのかと疑問を感じたことがあるのではないでしょうか。

結論から言うと、適切な構造化データマークアップは、SEO対策にクリティカルな影響は与えませんが、より的確な評価を受けやすい環境を構築できると言えます。

本記事では、構造化データとは何かといった内容や、SEOへの影響について解説していきます。

1.構造化データとは?

構造化データとは、HTMLで書かれた情報を検索エンジンに理解しやすいようにタグづけしたものです。

以前までの検索エンジンは、HTMLで書かれた文字列を単なる記号として認識することしかできず、その文字列の意味まで理解することは難しい状況でした。例えば、「デジタルアイデンティティ」という文字列を会社の名前だと判断することは困難でした。

そこで、「デジタルアイデンティティ」を単なる文字列として認識し、蓄積するのではなく、検索エンジンに「デジタルアイデンティティ」は会社の名前であり、所在地は恵比寿であることなどを理解させ、知識として蓄積していこうとする「セマンティックWeb」という考え方が登場しました。

構造化データは、この「セマンティックWeb」という考え方から生まれました。

2.構造化データのメリット

構造化データのメリットがいくつかあります。

  • 検索エンジンがコンテンツを理解しやすくなる
  • 検索結果にリッチリザルトが表示される

2-1.検索エンジンがコンテンツを理解しやすくなる

構造化データのメリットは、検索エンジンがコンテンツを理解しやすくなることです。

例えば、Webページのタイプがブログ記事だとします。

この場合、「BlogPosting」「mainEntityOfPage」といったプロパティ(属性)とバリュー(属性値)を主に用いて、ブログ記事専用の構造化データをマークアップします。

そうすれば、GooglebotがクロールしたWebページのタイプを見つけてブログ記事であることを理解できます。

つまり、検索エンジンがコンテンツを理解しやすくなるというわけです。

このように、検索エンジンがコンテンツを理解しやすくなる点が、構造化データのメリットです。

2-2.検索結果にリッチリザルトが表示される

構造化データのメリットは、検索結果にリッチリザルトが表示されることです。

例えば、パンくずリストに対して、@type属性で「BreadcrumbList」を指定して、パンくずリスト専用の構造化データをマークアップします。

この場合、パンくずリストの部分を明示できます。

そうすれば、Googlebotがクロールしたときに、パンくずリストを見つけて内容を理解することができます。

結果、検索エンジンの検索結果にリッチリザルトとして表示されるわけです。

このように、検索結果にリッチリザルトが表示される点が、構造化データのメリットです。

ちなみに、パンくずリスト以外に、飲食店や販売店であればレビューや価格、在庫状況、クチコミなどの情報もあります。これらの情報を専用の構造化データでマークアップすれば、検索結果にリッチリザルトで表示できます。

3.構造化データのデメリット

構造化データのデメリットがいくつかあります。

  • 専門知識が必要
  • 実装に時間がかか

3-1.専門知識が必要

構造化データのデメリットは、専門知識が必要なことです。

例えば、基本的にはJSON-LD形式の構造化データを使いますが、「microdata」「RDFa」といった形式もあります。これらの形式によって記述方法が異なります。

また、構造化データには、複数のボキャブラリー(属性や属性値)があり、定期的に新しいボキャブラリーも増えます。

この場合、まず記述方法を習得して、新しいボキャブラリーまで都度覚えていく必要があります。

つまり、専門知識が必要というわけです。

このように、専門知識が必要な点が、構造化データのデメリットです。

3-2.実装に時間がかかることがある

構造化データのデメリットは、実装に時間がかかることがあることです。

例えば、マークアップした構造化データの内容が正しいか否か、ツールで確認します。

確認は、構造化データテストツールやリッチリザルトテスト、サーチコンソールの「解析不能な構造化データ」項目で行います。

この場合、エラーが出る可能性があります。

エラーが出れば、そのエラーを修正して検証し改善します。改善しなければ、繰り返し修正を行う必要があります。

つまり、実装に時間がかかることがあるというわけです。

このように、実装に時間がかかることがある点が、構造化データのデメリットです。

もちろん、構造化データのマークアップに慣れれば、エラーが出ずにスムーズな実装が行えるでしょう。

4.構造化データのSEO効果について

構造化データは、「施策をすればそれだけで順位が上がる」といったような直接的なSEO効果はないとされています。

ただし、構造化データを活用することには、

  • 検索エンジンがコンテンツ内容をより理解してくれる
  • 検索結果にリッチリザルトやリッチスニペットが表示される場合がある

といったメリットがあり、ユーザビリティが上がって結果的にSEOにも好影響が出る可能性が高いです。

検索エンジンは人間と違って単語の意味を理解することが難しいとされていますが、構造化データをマークアップすることで、コンテンツ内容をより詳細に理解してくれることが期待できます。

またリッチリザルト・リッチスニペットが表示されると、検索結果に上位表示されたページのコンテンツ内容が表示されます。

構造化マークアップをすれば、Webサイト内のカテゴリーやより詳細なサイト情報などがリッチリザルトとして表示されます。

通常より大きなスペースを取って表示されるので、クリック率が向上するなどのSEO効果が期待できます。

5.構造化データの記述方法

それでは構造化データの記述方法について、いくつかサンプルをあげてご紹介します。

構造化データには形式が複数ありますが、今回はGoogleが推奨するボキャブラリー「schema.org」とシンタックス「JSON-LD」を使っています。コードの書き方だけでなく、どのコードにどんな意味が書かれているのかも解説するので、参考にしてみてください。

5-1.パンくずリストの記述例

下記は、パンくずリストの構造化データを記述したものです。

<script type=”application/ld+json”>

{

“@context”: “https://schema.org/”,

“@type”: “BreadcrumbList”,

“itemListElement”: [{

“@type”: “ListItem”,

“position”: 1,

“name”: “TOPページ”,

“item”: “https://sample/”

},{

“@type”: “ListItem”,

“position”: 2,

“name”: “カテゴリ”,

“item”: “https://sample/category”

},{

“@type”: “ListItem”,

“position”: 3,

“name”: “SEO”,

“item”: “https://sample/category/seo”

}]

}

</script>

この例では、「TOPページ>カテゴリ>SEO」の順でパンくずリストになっています。

まず、「”@context”:」の部分で、この構造化データが「schema.org」の規格で記述されることを示します。そして、その下の「”@type”: “BreadcrumbList”,”itemListElement”:」の部分で、この構造化データはパンくずリストであると指定します。それ以降は@type~の形で、パンくずリスト内に含まれる階層を記述していきます。

上の例での階層データをまとめると、下記のようになっています。

  • 「”@type”: “ListItem”,」・・・パンくずリスト内のアイテム
  • 「”position”:」・・・何階層目か
  • 「”name”:」・・・その階層の名前
  • 「”item”:」・・・その階層のページURL

仮に、上記のパンくずリストで「内部施策」という階層を1つ下に増やす場合は、3階層目の下の部分に下記のように記述します。

,{

“@type”: “ListItem”,

“position”: 4,

“name”: “内部施策”,

“item”: “https://sample/category/internal”

}

今回紹介した例をそのまま流用する場合は、「”position”:」以下の部分を各Webサイトに合わせて階層・階層名・階層のURLを変更すればOKです。

5-2.FAQリッチリザルトの記述例

続いて下記は、FAQリッチリザルトの構造化データを記述したものです。

<script type=”application/ld+json”>

{

“@context”: “https://schema.org”,

“@type”: “FAQPage”,

“mainEntity”: [{

“@type”: “Question”,

“name”: “質問1”,

“acceptedAnswer”: {

“@type”: “Answer”,

“text”: “回答1”

}

},{

“@type”: “Question”,

“name”: “質問2”,

“acceptedAnswer”: {

“@type”: “Answer”,

“text”: “回答2”

}

}]

}

</script>

先に解説したパンくずリストの例と同じく、まず「”@context”:」の部分で「schema.org」の規格を示します。その下の「”@type”: “FAQPage”,”mainEntity”:」の部分で、この構造化データはFAQであると指定します。そこから先は質問と回答の繰り返しで、「”@type”:”Question”,”name”:”質問1″,}」の部分で質問を、「”acceptedAnswer”: { “@type”: “Answer”,”text”: “回答1”}」の部分で回答を記述します。

仮に、質問「ショートケーキの作成時間は?」、回答「約2時間です」というFAQにする場合、下記のように「”name”:」と「”text”:」の部分をそれぞれ質問・回答に書き換えればOKです。

“@type”: “Question”,

“name”: “ショートケーキの作成時間は?”,

“acceptedAnswer”: {

“@type”: “Answer”,

“text”: “約2時間です”

また、パンくずリストの例と同じく、質問・回答の部分はコピペして下につなげていくことで、3つ、4つと増やしていくこともできます。

6.構造化データの導入方法

ここまでの構造化データの記述方法を見て、「難しそう」と考える方も多いと思いますが、WordPressを始めとした代表的なCMSには構造化データの自動マークアップが導入されている場合が多いです。

WordPressの場合は、テーマによって実装の有無は異なりますが、有料のテーマであればほとんどのテーマに構造化データの自動マークアップが実装されています。自社のオリジナルテーマを利用する場合は、phpファイルをカスタムして実装する必要があります。

「header.php」・「single.php」・「home.php」・「page.php」・「category.php」・「breadcrumb.php」などのファイルを少し編集すれば実装できるため、社内のエンジニアに依頼すれば数日で完了するでしょう。

昨今では希なケースですが、ホームページビルダーなどを利用して静的HTMLでWebサイトを構成する場合は、記事毎・ページ毎にそれぞれ構造化データをマークアップしていく必要があります。構造化データのマークアップの位置は、HTMLファイル内ならどこでも良いのですが、わかりやすいようにフッターに配置されることが多いです。

また、自身でコードを記述して構造化データのマークアップをすることが難しい場合は、Googleサーチコンソールに付属する「データハイライター」を利用することでも行うことができます。

サーチコンソール上から、「人名:田中一郎」「地名:東京都千代田区」「料理名:ショートケーキ」などと打ち込むだけでOKなので、コードがわからなくても簡単に構造化データのマークアップが可能です。

※参考サイト:SearchConsoleヘルプ 「データハイライターについて」

7.まとめ

今回は、SEO対策で用いられる「構造化データ」についてご紹介しました。

検索エンジンは人間と違い、文字コンテンツに何が書かれているのかを詳細に把握することができません。そこで、文字に人名・映画・料理・求人情報といったような意味付けをしてあげることで、検索エンジンが意味を詳細に把握できるようにするために使われるのが、構造化データです。

構造化データを用いることで、検索エンジンによりスムーズにサイト内をクロールしてもらったり、検索結果にリッチリザルトが表示されたりするなどの効果が期待できます。

構造化データのマークアップはコードを記述する必要があるため難しく感じるかもしれませんが、Google公式で公開されている「構造化データ マークアップ支援ツール」を利用すると、簡単にコードを生成できるのでおすすめです。

ぜひ当記事を参考にして、構造化データのマークアップをマスターしてください。

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