⇒【東証プライム企業も多数利用!】最先端のSNSマーケティングツール「Tofu Analytics」、「InstantWin」とは?
Googleを使っていると突然新しい表示が出て来ます。逆に、今年2月に消失した検索結果画面の右側の広告枠のように消えてしまうものもあります。
これはGoogleがユーザーのためになる検索エンジンを目指して変化し続けているからです。今回、解説する強調スニペットもその一つ。どんなものなのか紹介しますので上手に活用してください。
1.強調スニペットとは何か?
強調スニペットとは、ユーザーがGoogle検索で「○○とは」等の質問クエリを入力した際に、検索結果画面の上部に回答となる情報を強調して表示するしくみのことです。
ウェブページから抽出された回答の概要のほか、ページへのリンク、ページタイトル、URLが表示されます。ユーザーにとっては求める情報を素早く手に入れることができ、ウェブマスターにとっては効果的にユーザーの注目を集められます。
1-1.どういう時に強調スニペットは現れるのか?
Googleサーチコンソールのヘルプによると、「ユーザーの質問に回答する形で作られたサイトのページ」がプログラムで検出され、質問への回答の概要とページへのリンク、ページタイトル、URLが表示されるとあります。
つまり「検索する際に質問形式で入力すると、ユーザーがどんな情報を求めているかをGoogleが推測し、強調スニペットが表示される」、ということです。
ユーザーは場合によってはWebページをクリックしなくても必要な情報が手に入ることもあるほど精度が高く、ウェブマスターにとっても目立つ位置に自サイトの情報を表示されるのがメリットです。
2.強調スニペットの種類
強調スニペットに表示される種類はいくつかあり、どのような形で引用されるかによって見た目が変わります。この章では種類を紹介しますのでご覧ください。
2-1.アンサータイプ
検索クエリに対する回答を明確に表示です。
例えば、「ダイエットとは」と検索すると通常のオーガニック検索の1位にはwikipediaが表示されますが、その上に大きな枠が出てきて「体調維持のための食事制限。規定食。多く、太りすぎを防ぐために低カロリーの食品をとることに言う」と表示されるのがアンサータイプになります。
2-2.説明タイプ
説明タイプはその名の通り検索クエリに関して詳細を説明してくれます。最初に紹介したアンサータイプと若干似ています。すぐ言葉の意味が知りたい時に表示されると便利です。
「PPC」の他には、「SEO対策」や「DMPとは」のようなクエリで強調スニペットの表示を確認できています。説明タイプは強調スニペットの中でも一番よく見かける表示パターンです。
2-3.表タイプ
表タイプでは、料金などが掲載されている部分が抜粋されて表示されるタイプです。「レンタカー料金」「映画料金」などで表示が確認できています。
2-4.フロータイプ
フロータイプは、何かの操作方法や使い方が順番に説明される表示されるタイプです。他には「ゆで卵レシピ」「Gmailアカウント作成方法」などで表示が確認できています。
2-5.動画タイプ
動画のサムネイルが表示されるタイプです。サムネイルをクリックすると今回はyoutubeに移動して、動画が始まります。
「夜空ノムコウ」「バラ色の日々」などで表示が確認できています。現在は曲名での表示が多くなっているようです。
2-6.その他のタイプ
映画の上映時間を確認するタイプが確認出来ました。「映画」では、検索場所の近くに映画館があるかどうかも考慮された上で表示されているようです。
天気に関するクエリも表示されます。地名を入れずに「天気」単体で検索すれば、検索している場所付近の天気を表示してくれます。
2-7.スマホでの表示は?
ファーストビューが全て強調スニペットで埋まって表示されます。
検索クエリによっては、ファーストビューが広告と強調スニペットのみしか表示されておらず、クリック率に影響が出る可能性もありそうです。
いくつかのクエリでPCとスマホで検索してみましたが、どちらかのデバイスだけで強調スニペットが表示されるということはなく、表示はデバイスに依って変わるというのはないようです。
3.強調スニペットのメリット・効果について
強調スニペットは、基本的には検索結果上の最上部で目立つ為、検索からの流入増加が期待できます。
また、音声検索で使用される可能性があることもメリットとなります。
3-1.検索結果からの流入増加の可能性が高まる
・サイト運営者にとってのメリット
強調スニペットに採用されると、その時点で検索結果の最上部に表示されます。
そのため、表示前は検索結果の5位などにいたサイトであっても、強調スニペット表示によって一気に検索結果ページの上方に掲載でき、クリック率が大きく高まることが期待できます。
また、通常の検索結果より優遇されており、目にしたユーザーの中には情報を信頼・安心してクリックするケースもあるものと考えられます。
結果的に、強調スニペットに表示されることで、自然流入の増加が期待できるでしょう。
・検索ユーザーについてのメリット
検索した際、通常は似たような検索結果からユーザーがどのページをクリックするかを判断する必要があります。
強調スニペットが表示されることで、ユーザーは迷わず知りたい情報へアクセスすることができ、場合によっては、検索結果画面で目的が完了してしまうこともあるかもしれません。
なるべく少ないアクションで情報を届けられる為、時間短縮やストレス軽減のメリットがあります。
Googleは、検索キーワードに対して、適切な情報を早く正確に提示することを目指していますが、強調スニペットもそれを補完する役割があると言えます。
3-2.音声検索で使用される場合がある
GoogleアシスタントやAlexa(アレクサ)等の登場で、海外で浸透が進んでいる音声検索ですが、Googleアシスタントでは、強調スニペットが音声出力として返される場合もあります。
Googleアシスタント等で音声検索をするユーザーは、その場ですぐ検索し、端的に情報を求めている場合が多いことが予想出来るため、簡潔に情報が纏まっている強調スニペットは、音声検索との相性が良いと考えられます。
日本ではまだまだ普及が少ないですが、今後利用率が上昇していくことで強調スニペットに表示されるメリットが大きくなる可能性があります。
4.強調スニペットに表示させる方法
Googleは現状、意図的に自分のページを強調スニペットとして設定する方法はないとしています。
ユーザーの利便性を第一に考えているGoogleが、ユーザーの検索行為を阻害する低品質なページをはじくためにどれだけの時間とアップデート費やしてきたか考えれば、ちゃんとした文章もないのに小手先のテクニックで自分のページを強調させようとする試みがどれだけ無駄かご存じでしょう。
しかしながら、強調スニペットに選ばれやすくするために心がけるべきポイントがいくつかありますのでご紹介します。
4-1.上位表示させる
強調スニペットに採用されるページは、検索結果の1ページ目(10位以内)であることがほとんどです。強調スニペットに表示させたい記事がまだ上位表示していないのであれば、まず順位を上げる必要があります。
強調スニペットとして表示されるキーワードは、「〇〇とは」や「構造化データ」などユーザーがよく検索するキーワード(いわゆるビックワード)であることが多い為、小手先ではなくしっかりと情報が網羅されているかを確認する必要があります。
順位を上げるにあたって、テキストだけで情報を伝えることが難しい難解な関係図や感覚・イメージなどは、画像・動画などのリッチコンテンツで情報を補足するなど、ユーザビリティを考慮することも重要です。
一方、すでに上位表示しているが強調スニペットに表示されていないのであれば、記事の修正により表示されるようになる可能性があります。
4-2.短く簡潔な回答を用意する
強調スニペットはユーザーの質問(検索キーワード)に対する簡潔な回答ですので、その部分だけで概要は理解できる必要があります。
表示させるためには、その回答部分をWebページ内に用意します。
表示されやすいキーワードとして、「○○とは」などの明らかに質問であることがわかる場合に表示されやすい傾向がありますので、「〇〇とは~です。」といったように、意図して表示を狙う箇所を用意することは非常に有効です。
その他には以下のようなポイントがあります。
・表記の仕方は、「~~と思われる」などではなく、「です」「ます」調で示す、
・質問部分と回答部分の両方を記載する
段落タイプの場合、前述の「リッチリザルト」の場合は130文字程度ですが、より短いテキストが採用されるケースが多いようです。
4-3.Googleが理解しやすいよう、適切なHTMLマークアップを用いる
Googleが内容を適切に理解しやすくなるよう、HTMLマークアップを行います。
・段落にはpタグを用いる
・順序を考慮しない箇条書きにはul/li のリストタグを用いる
・手順など順番を考慮する場合はol/liのリストタグを用いる
・表形式のほうがわかりやすい場合にはtableタグを用いる
Googleはコンテンツの内容や重要度を理解するために、様々な要素を利用します。コンテンツの質はもちろん大切ですが、その内容をGoogleに正しく伝えるための要素を押さえてこくことも重要です。
4-4.Googleポリシーに準拠する
GoogleはGoogle検索ヘルプページで「強調スニペットに関するポリシー」を掲げています。
・露骨な性表現
・差別的である
・暴力的である
・有害で危険である
・公共性の高いトピックにおいて広く合意が得られている内容と反している
の5つの項目を挙げています。
多くのサイトにとっては普通に運営している限りは抵触しない内容でしょうから、特に気にする必要はないでしょう。
5.まとめ
Googleの理念に「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」というものがあります。結局のところ、「ユーザーのためになるのはどんなコンテンツか」を意識して運営していくのが一番の近道ではないでしょうか。
自分が何か調べものをしているとき、質問と回答が簡潔に対応している方が分かりやすいですよね。更にそのページ内で関連する事柄について述べられていれば、手間なく情報を得ることができます。
そのためには、ユーザーが何を求めていて、その欲求に応えるためにどんなコンテンツが必要なのかをしっかりと考える必要があります。「強調スニペット」というと何か特別な施策が必要なように思えますが、本質は何も変わりません。
本質を理解し、ユーザーのためになるWeb作りを心がけていきましょう。
⇒【東証プライム企業も多数利用!】最先端のSNSマーケティングツール「Tofu Analytics」、「InstantWin」とは?