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コンバージョンAPIを利用すると、他のプラットフォームやデバイスの影響を受けずに、Meta(Facebook)広告のコンバージョンデータの計測を行うことができるようになります。

非エンジニアでも無理なく導入できる方法もあるので、Meta(Facebook)広告の出稿を行う管理者はチェックしておくべき技術だといえるでしょう。

本記事ではコンバージョンAPIの重要性や使い方、導入方法や手順について解説していきます。

1.コンバージョンAPIとは?

GoogleのCookie規制ニュースを知っている方も多いでしょう。またアップル社のiOSのアップデートにともないトラッキングへの規制も厳しくなってきました。

この流れを受けFacebook 社が、FacebookやInstagram広告において、Cookieを使わない広告計測・最適化の手段として開発したのがコンバージョンAPIです。

すでに導入が始まっており、単なるCookieからの置き換えだけでなく、広告効果の改善の報告も上がっています。ここでは、コンバージョンAPIの必要性と仕組みを解説します。

1-1.コンバージョンAPIが生まれるまで

インターネット広告でのサードパーティのCookie利用に関して、プライバシー保護の観点から規制する動きが急速に広がっています。

Googleは2024年にサードパーティCookieを廃止すると明確に打ち出しました。

広告計測でサードパーティのCookieが使用できなくなると、年齢や興味関心を推測する外部のDMP(Data Management Platform)や、ブラウザの履歴を使用したオーディエンスターゲティングができなくなります。またリマーケティング広告や、ビュースルーコンバージョンなどの計測もできなくなり、計測できる総コンバージョン数が減り、計測不能となるユーザーが増えます。

結果、広告効果測定の精度が下がり、広告単価が上がるという可能性があります。

こういった流れを受けFacebook社は、脱Cookieに向けて独自の広告効果の測定方法としてコンバージョンAPIを開発し、サービスの提供を開始しています。さらに従来のCookieよりも計測精度が上がるとし、より広告効果を正確に計測できるようになったとのことです。

このことでCookieでは欠損していたデータが補完され、広告成果の改善が期待されています。

1-2.コンバージョンAPIの仕組み

これまではWebサイトに実装されていたFacebookピクセルのタグを、サードパーティのCookieを介して計測していました。

これがコンバージョンAPIでの計測方法では、広告主が持つサーバーからFacebook社の広告サーバーへ、直接イベントデータを送信することで、Facebook社の持つデータと付き合わせて計測するようになります。

最終的にはコンバージョンAPIで送信されたイベントと、Facebook社の広告サーバーに登録されているユーザー情報をマッチングさせて、計測データが処理される仕組みです。FacebookやInstagram上の広告経由でのコンバージョンかどうかは、Facebook広告のクリックIDなどが使用されます。

FacebookピクセルとコンバージョンAPIを併用する場合はピクセルから取得できます。

しかしコンバージョンAPIのみでイベントが送られる場合はFacebook広告のクリックIDや、Facebookピクセルで自動収集される情報がFacebook広告のサーバーに送信されるようにしておく必要があります。

2.コンバージョンAPI導入のメリット

コンバージョンAPIの重要さを理解しましたか?

ここではコンバージョンAPI導入に関するメリットを3つ紹介します。

2-1.脱Cookie計測

コンバージョンAPI導入の最大のメリットは、GoogleのCookie規制が怖くなくなるにつきるでしょう。

またデバイスでの規制も関係がなくなるため、他社の規制やアップデートに振り回されずに、安定した広告測定ができるようになります。

2-2.計測データの精度がアップ

これまではWeb上で計測されたデータのみが計測対象でした。コンバージョンAPIでは、広告主のサーバーからの情報が直接利用されるため、テレビなどの媒体での受注履歴との連携が可能になり、より精度の高い分析ができるようになります。

またブラウザではなく、サーバーから直接データを取得するため、ブラウザのクラッシュや接続問題の影響を受けにくくなるというメリットもあります。

2-3.APIでデータ連携が実行されるため反映が早くなる

サードパーティからのCookie情報を待たずに、ダイレクトに情報が送信され分析されるため、データの連携が早くなります。

特にインターネットマーケティングでは、PDCAサイクルを早目に回す必要がありますが、より早く正確なデータで改善を行えることはメリットの1つといえます。

3.コンバージョンAPI導入のデメリット

広告測定の精度が上がるなど良いことの多そうなコンバージョンAPIですが、いくつかのデメリットもあります。ここでは2つ紹介します。

3-1.導入にエンジニアが必要

コンバージョンAPI導入には、エンジニアによるサポートや設計が必要になります。もしくは別の広告測定ツールの導入などを検討する必要があります。

インターネット広告の出稿を続けるなら、今後何かしらの対応が必要になりますが、現段階で対応しない場合は、Cookieへの規制が厳しくなる中、計測できないコンバージョン数が増えることになります。

3-2.社内確認に時間がかかる

コンバージョンAPI導入には技術的な問題以外にも、社内の法務的調整も必要になります。コンバージョンAPIでは自社の顧客情報をFacebook社の広告サーバーに送信する必要があるため、法務部との確認が必須です。

また新しい仕組み導入に対しコストがかかる場合は、社内での確認と承認もあわせて必要になるでしょう。

4.コンバージョンAPIの導入方法

コンバージョンAPIを導入する方法をご紹介します。

4-1.どのような情報をコンバージョンAPIで送信するかを検討する

コンバージョンAPIにてFacebookサーバーに送信しなければならない最低限の情報は以下の通りです。

  • event_name:標準イベントまたはカスタムイベントの名前
  • event_timeイベント発生日時
  • user_data:顧客に対する情報

これらのうち、必須のパラメーターのuser_dataは、Facebookアカウントとの整合を図るためのパラメーターです。

そのため、user_dataで送れる情報が多ければ多いほどコンバージョン計測が正確になります。 できる限り情報を送るようにしましょう。

4-2.送信するイベントのどのイベントをコンバージョンAPIで送信するかの検討

数あるイベントの中でも、 ユーザーのメールアドレスが最優先となります。この項目については、広告主の個人情報保護の観点からも従分な検討が必要になるでしょう。

検討した結果、ハッシュ化したメールアドレスであればOKとなり、コンバージョンAPIを通じて送信できれば精度が非常に高まります。 繰り返しになりますが、送信する情報が多いほどマッチング精度が高まります。

4-3.Googleタグマネージャーを使って実装する

次にGoogleタグマネージャーを使って実装する方法です。Facebookより正式に案内されているGoogleタグマネージャーの実装方法はサーバーサイドコンテナを利用しています。

参考: Googleタグマネージャ用コンバージョンAPI – マーケティングAPI

Googleタグマネージャーを利用することで自社で一から開発するよりは簡単に実装が可能です。Googleタグマネージャーの利点はサーバーサイドタグを用いて実装するので、Facebookの広告計測だけでなくGoogleの広告計測も同時にできます。

利用するには、まずGoogleタグマネージャーのサーバーサイドコンテナを実装する必要があるので、以下を参照してください。

参考: サーバーサイド タグ設定|Google タグ マネージャー – サーバー側

4-4.パートナー統合で実装する

次にパートナー統合で実装する方法です。ウェブサイトをFacebookパートナープラットフォームの1つで運用している場合、コンバージョンAPIを簡単に設定できます。

Facebookパートナープラットフォームとは、ShopifyやWordPress などパートナー統合リストにあるサービスのことです。

Facebookパートナープラットフォームを活用すると、ウェブサイトのコードを編集する必要がなく実装できるため、システム構築などの特別な知識がなくても実装できます。

利点として、ほとんどFacebookとパートナーサービスの管理画面上の設定でコンバージョンAPIの実装が可能です。

Facebookパートナープラットフォームは下記になります。

  • Shopify
  • BigCommerce
  • ChannelAdvisor
  • CommerceHub
  • Feedonomics
  • CedCommerce
  • adMixt
  • DataCaciques
  • Quipt
  • Zentail
  • Magento
  • OpenCart
  • WooCommerce

参照:パートナープラットフォームからFacebookカタログにアイテムをインポートする

4-5.自社開発で実装する

次は自社開発で実装する方法です。ウェブサイトをFacebookパートナープラットフォームの1つでウェブサイトを運用していない場合、コンバージョンAPI(CAPI)の仕組みを自社開発で実装する必要があります。

社内のエンジニアまたはシステム開発などを委託しているパートナー会社と共に、仕組みをつくりましょう。

システム開発のためのクライアントサーバーやクライアントサーバーのシステムによって開発方法が異なるので、サーバーごとに確認してください。

4-6.コンバージョンAPIを使ったデータ送信テストの実施

技術的な実装が完了したら、実際にコンバージョンAPIを使用したデータ送信テストを行います。 テストデータを送信後に、Facebookのイベントマネージャーでテストデータが受信されていれば本番運用に進む形になります。

4-7.手動APIを実装する

統合パートナー以外を利用していたり、自社サーバーを構築している場合に用いる方法です。

手動での実装は、イベントなどの設定をカスタマイズする場合や、パートナー連携に対応していないサービスを利用している場合、自社でサーバーを構築して運用コストを抑える時に利用します。

ただし、サーバー環境へのアクセス権やコードの記述経験、アクセストークンの取得などが必要です。 よくわからない場合はエンジニアの方などと相談しながら準備を進めていきましょう。

4-8.サードパーティーの測定ツールを実装する

最後は、サードパーティの計測ツールを導入する方法です。

クラウドサービスの販売会社から提供されている広告効果を測定できるツールや、企業の標準データを一時的に蓄積し一カ所で管理するデータハブサービスの中には、コンバージョンAPI(CAPI)に対応しているツールがあります。

月額費用がかかりますが、比較的簡単に導入できるので自社にエンジニアがいない場合や今すぐの導入を考えている場合には検討してみましょう。

5.まとめ:コンバージョンAPIの設置で広告計測の精度を高めよう

コンバージョンAPIに関して、概要から、メリットからデメリットまで紹介しました。特に測定データの正確さが重要なインターネット広告では、紹介した成功事例のようにコンバージョンAPIの導入だけで、収益が改善する例が出てきています。

また、サブスクリプション型のサービスを展開しているような場合は、同じく紹介した成功事例のように、今まで使えなかったオフラインでのデータが使えることから、大きなチャンスともいえます。

数年内にはCookieに依存しない広告効果計測は必須になるでしょう。特にFacebookおよびInstagram広告では、今からのコンバージョンAPIの導入がおすすめです。

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